2003年
8月のことば
直枉会発行の直枉カレンダーの月々の法語を私なりに味あわせていただくページです
イラクに自衛隊が行くんだそうです。というか、正確には自衛隊がイラクに行くことが可能になったのだそうです。アメリカの軍隊が治安維持のためだとかいって駐留していてもいまだに攻撃されて襲われて死者が出ているところでどうやって平和復興支援をしようというのでしょうか。ニュースではアメリカ軍がフセイン元大統領の長男ウダイ次男クサイ両氏の潜伏先を突き止めて奇襲攻撃を仕掛けた結果ウダイ・クサイ両氏が死亡したと伝えていました。これも少し言い方を換えて言うならば『イラク国内においてアメリカ軍が、フセイン元イラク大統領の後継者と言われていた長男のウダイ・次男のクサイ両氏が隠れている場所を突き止めて奇襲攻撃を加え二人を殺害しました。また、殺した二人の顔写真をマスコミを通じ全世界に発信し、フセイン元大統領を支持する残存勢力に対して完全制圧をもくろんでのことだと考えられます。』とも言えるのではないでしょうか。
フセイン政権は力と暴力で民衆を押さえつけてきました。その結果多くの人々が苦しむ結果となりました。また、アメリカ軍とイギリス軍とスペイン軍は武力でフセイン政権を崩壊させ制圧しました。
フセイン政権もアメリカ・イギリス・スペインの連合軍も力のあるものが力ずくで支配権を勝ち取るという構図はどちらもかわらないでありましょう。この両者の目的は明らかに違ってはいますが相手が間違っているから私が正しいことをしているのだという点では共通しています。自分の意見を主張して相手を認めない相手の存在すら否定するのであります。自分は間違っていない、悪いのは私ではなく相手なのだ。その正当性を主張するために相手の悪いところを引き合いに出し自分の悪いところは出来るだけ隠すようにするのであります。そんな力で実現する恒久的な平和はありえません。ほんとうの平和とは、申訳ないけれどもどこまでも相手の意見を受け入れがたい私でありますという深い反省と自覚のもとに実現するではないでしょうか。 なんまんだぶ