2003年
2月のことば
直枉会発行の直枉カレンダーの月々の法語を私なりに味あわせていただくページです
「物忌み」を広辞苑で引いてみた、するとこうあった@ある期間、飲食・行為をつつしみ、身体を浄め、不浄を避けること。A縁起をかつぐこと・・・・・など五つほどのっていた。要約すると、私は欲を抑えて謹慎することで心身が浄化されていくのであります。こんなに私は頑張って身を慎んでいるのだから良い報いがあるはずだ。我慢するからお願いをきいてちょうだいよ。物忌みをする構造はこんなもんではないでしょうか。実に自己中心的な欲望を満たすだけの方法でありましょう。さて、毎日の暮らしの中でしてはいけないと言われていることや、しなければならないと言われていることがたくさんあることに改めて気付きませんか。その多くが神事や仏事の関係のことではないでしょうか。さまざまな宗教でそれぞれにいろんなことを言い、それを聞いたそれぞれの人がそれぞれに教えてあげようとすると実にたくさんの禁止事項が生まれてきます。そうなってくると私たちは普通に毎日の生活をおくれなくなってくるのであります。お葬式が終わってすぐにお参りに行くと実に困惑しておられる方があります。親戚や近所の方々がいろいろ心配して「あれはこうで、それはあーだ。あーでもないこうでもない」と教えてくださるのであります。みんなの言われることを全部聞いてすべて実行しようとすると全く逆のことになったりして実行不可能になったりします。そんなとき『お寺さんどうしたらいいだろうかぁ?』と相談されると『だいじょうぶ、これでいいよ。たくさん聞くから迷うんです。門徒一本にしとけば迷わないよ。誰かに何か言われたら、阿弥陀さんに言われたと答えといて』と言うのであります。なんの根拠もないしきたりや言い伝えなど本来の意味も知らずにただこう聞いたからと実行しようとしているのが現代の物忌みの姿ではないでしょうか。物忌みしなくてだいじょうぶです。なぜなら私は《門徒ものしらず(門徒物忌み知らず)》 の門徒だから・・・・・ なんまんだぶ