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2009年11月15日〜2009年11月21日


11月15日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2009年11月15日】
 はちみつぱいライヴ録音集、5枚目。10枚目で、図らずも、(たぶん)1974年に突入してしまった。5枚目は、1974年6月16日、東京・代々木の「いちごの目覚まし時計」での録音。なんちゅうメルヘンな名前の店、と思うけど、小川真一さんの解説によれば、当時の東京でロックバンドがライヴできる数少ない店のひとつだったらしい。「ジャンジャン」同様、リラックスした雰囲気で、演奏の密度は濃いのに、遊び心もあり、とても楽しげです。

 このライヴ録音集では最初の登場となる「ウェディング・ソング」(共に1976年1月発売の鈴木慶一『火の玉ボーイ』、あがた森魚『日本少年』でレコード化)は歌詞がまだ完成していない。この後も定番となるコミカルな短い曲をはさんでの「釣り糸」への流れはできている。「ウェディング・ソング」は岡田徹さんの作品だけど、岡田さんのピアノの存在感が増しているような気もする。「大寒町」が始まる前、「長らくお待たせしました」とアナウンスしているけれど、「大寒町」について言っているのだろうか。やはり、ここでも「待ってました」な拍手がかかる。あがたさんはいまもこの曲を歌い続けているのだけど、そのおかげで、もう何回となく、わたしも「待ってました」な拍手をしているので、苦笑してしまう。晴れやかに胸をはって歩いているかんじの「ミスター・ソウル」からボコボコボコボコとパーカッションが踊る「ラティーノ」への流れが楽しい。「薬屋さん」はまたもおいてけぼりで、「月夜のドライヴ」につなぐ新しい流れができている。実際はどうかわからないけれど、二部構成のライヴなら、ここで一段落するところか。

 「サイケデリック・タイムス」で再び身体を温めて、「センチメンタル通り」、またもこのライヴ録音集で初登場、シングル盤が発売されたばかりの「ぼくの幸せ」改め「君と旅行鞄」と続き、そのシングル盤の候補だったという「自由なメロディー」、「大道芸人」を含むヤマに向かう。「大道芸人」のカバーは、『SECOND ALBUM (in Concert)』にも、1974年9月18日の演奏が収められていたけれど、いつからか、はちみつぱいのライヴ定番になっていたらしい。何かきっかけがあったのだろうか。『SECOND ALBUM (in Concert)』を聴いたときは、そりゃ、あがたさんのオリジナルにしても演奏ははちみつぱいだから、自分たちでやったりもするわなくらいに、つまり、ずっとやっていたかのように思っていたけれど、順番に追って聴いていて、やってなかったのに、ある時からやるようになると、なんで?となるわけです。
 アンコールがおもしろい。「歌詞がわかんねぇなぁ」とつぶやく慶一氏を尻目に「東京ティティナ」(CDに記載はないけれど)と「小さな喫茶店」のカンツォーネ風メドレーが始まる。二回目のアンコールでは、「土手の向こうに」のリクエストに応えているのだけど、この頃はあまりやらなくなっていたのだろうか、

 一ヶ月くらいウィルススキャンをやっていないので、またうるさく言うてきよんなと思い、スキャンをスタートさせて、点けっぱなしにして、外出することにした。きょうもおとなしく、近辺をうろうろして、きょうはミスドで、コーヒー飲みながら、本を読んだり、CDを聴いたり。めっきり寒くなりました。

 きのう、きょうと音楽もののテレビをいろいろ。ちあきなおみ特集、電気グルーヴ20周年、安井かずみ特集(加藤和彦さんとの作品の紹介が「不思議なピーチパイ」だけというのは寂しかったが)、清水みちこ、宮本笑里。

11月16日(月) [一回休み]
11月17日(火) [一回休み]
11月18日(水) 【▼ぐりぐらメモ/2009年11月18日】
 容疑者の潜伏を許した、身元のはっきりしない者を雇っているので信用できないとして、某容疑者が勤めていたことを通報した建設会社への発注キャンセルが出ているというニュース。なんちゅう神経反射的な反応。そう言えば、先週の土曜日、某漫才師が朝の番組で、容疑者が潜伏できるような世の中はおかしい、オレは管理されても何の問題もないとぶちあげていた。自分の身元は揺るがない、路頭に迷うこともない、世間が守ってくれるという自信があるんやろなぁ。社会的な信用なんてアテにならないという経験をしたことがないのか。例えば、ある種のスポーツの熟達者は危険だから、行動を制限するなんてこと、あり得る話なのに。ちゃんと働いてくれさえすればいいという仕事で、ちゃんと働いている限りは、関係ないことをああだこうだ問わずに雇うというのはええことやと思うけど。ああだこうだ問うことにしても、急に辞められたら困るとか、雇う側の事情によるのであって、容疑者の潜伏を許さないためではないし。目的を達成するために、条件を変えるのは、話のすり替えというか、副作用を考慮せずにラクしようとすることだと思う。

 はちみつぱいライヴ録音集の6枚目は、1974年8月8日、「郡山ワン・ステップ・フェスティバル」での演奏。そう言えば、数年前に、各出演者を数曲ずつ収録した4枚組の発掘アルバムが出たけれど、すっかり忘れていた。「NHKアーカイヴス」だったか、リバイバルイベントのレポート番組だったかで、サディスティック・ミカ・バンドやオノ・ヨーコさん、りりィ、あとはイエローだったか、の演奏場面を観た覚えがあるけれど、はちみつぱいやシュガー・ベイブも出ていたとは知らなかった。内田裕也さんの仕切りという話の印象からか、意外な気がした。
 他で聴くことができないことから、解説で小川真一さんも書かれているように、この野外フェスティバルのために用意したようにも思えるインストゥルメンタル「夕日のプレリュード」でスタート。このライヴ録音集は、客席録りが基本なのだけど、イベントの公式録音が残されているのか、キレイな音で収録されている。「ウェディング・ソング」の歌詞はまだリフレインのところだけ。9月の録音では、歌詞が付いていることを思うと、同じく歌詞が完成していない「1973年 ジャンジャン」とされているディスクユニオン特典の10枚目は、1974年春から夏にかけてのものである可能性が出てきた。「ミスター・ソウル」ではヴォーカルがほとんど聞こえないのが残念。「薬屋さん」のイントロから拡大させたのか、ここから「薬屋さん」のイントロを切り取ったのか定かではない「ラティーノ」では、ボンゴなどのパーカッションの音が聞こえ、よりラテン風になり、「薬屋さん」には戻らない。あとで、鈴木慶一さんがステージで語っているように、この日はフェスということで賑やかなのを選ぶという方針があったらしいので、なおさら。と、ここで、いつもは「釣り糸」の前に演奏される小曲に続いて、「月夜のドライヴ」になるのだけど、つなぎが不自然で、何かカットされているような気も。「月夜のドライヴ」は駒沢さんのペダルスティールのメロディーがこれまで意識しなかったようなもので、絶妙です。「酔いどれダンスミュージック」はリズムを少し変えている。で、「大道芸人」、「煙草路地」という盛り上がるパターンで締め。はちみつぱいの「大道芸人」は、1974年以降にライヴでの盛り上げレパートリーとして「発掘」されたという仮説を立ててみました。
 アンコールがかかって、「地味な曲しか残っていない」と前置きをして、「大寒町」。フェス(オムニバス)のトリではないけれど、ちゃんとアンコールがかかるんや。フジロックとかサマーソニックとか行ったことがないので、そのあたりの現代の事情は知らないのだけど、いいなと思う。

 7枚目、東京・池袋「シアターグリーン」で一年間に渡り行われていた連続コンサート企画「HOBO'S CONCERT」から、1974年9月19日出演時のもの。黒沢進さんの『日本フォーク紀』に、たまたまこの月のスケジュールが掲載されていて、それによると、対バンは安全バンド。『日本フォーク紀』でも指摘されているけれど、ベルウッドレコード主催だけど、所属でない、ロックンロールやハードロックのバンドも出演していたことがわかる。
 「酔いどれダンスミュージック」、「ウェディング・ソング」、短いイントロ曲付きの「釣り糸」の流れは、この時期の定番だったのだろう。「ウェディング・ソング」の歌詞が埋まっている。でも、この録音は、ヴォーカルが小さい。その分、リズムギターが大きくて、ベースとの絡みがよくわかる。作りかけの「スカンピン」を一節歌ってみたり、「ラティーノ」に「南京豆売り」を混ぜたり、おお、「いつも」とちゃうことやってきてるやんか(すっかり通ってる感覚)。ヤマは「月夜のドライヴ」、「大道芸人」。最後に「煙草路地」をといったん言ったあとで、「いつもやっているので」と予定を変更。細野晴臣「Choo-Choo ガタゴト」のカバーで締めている。(「煙草路地」はアンコールで演奏)。8月に、細野さんと共演しており、その流れかもしれない。細野さんとの共演は、2曲が『SECOND ALBUM』に収録されているけれど、全容は不明で、「Choo-Choo ガタゴト」をやったかどうかもわからないのだけど。「カバーで締めるパターン」があるとしたら、1974年春?秋ではないかと推測している「ジャンジャン」での録音に入っている南佳孝「勝手にしやがれ」も同様かもしれないと思う。
 クレジットによれば、このとき、既に椎名和夫さんが加わっているらしい。駒沢さんが抜けて(そのつもりが駒沢氏本人になかったことが、ブックレットに掲載されているいとうたかおさんの手記で伝えられている)ということではなかったみたい。

 「HOBO'S CONCERT」は7枚のオムニバスライヴアルバムになっているのだけど、『日本フォーク紀』によれば、発売を前提に録音されたものではなく、記録用に録音したものをレコード化したのだという。今回の9月19日の録音もそうなのかどうかは不明。7枚のアルバムは、今回のライヴ録音集と同じ、スーパーフジディスクから復刻が出ているけれど、やはりセット売りだったのではなかったか。何枚か聴いてみたいのはあるけれど、セットは手が出ず、1枚も聴いたことがない。このシリーズについては、中村よおさんの『昭和フォーク&ロック音楽堂』にも紹介記事があります。文章は、前にも書いたように、詰め込もうとしてムリしてる感があるけれど、他であまり取り上げられることがないレコードを、人気盤と同じように取り上げているのはうれしい。宮原芽映さんとか。そう言えば、シュガー・ベイブの項には、『The Final Tapes』にボーナスディスクとして収められている「シュガー・ベイブ セカンド・コンサート」のチラシとチケット(800円!)の写真が掲載されてます[補足2009.11.22 これはシュガー・ベイブ『SONGS』CDのブックレットに掲載されたものでした。中村よおさんがシュガー・ベイブを東京に観に行ったという話から、中村よおさんの手持ちのものと勘違いしてしまった]

 9月19日のライヴでは、話すのが得意ではないということを言っていて、そんななのに、「きのう司会をやらされて」と触れている9月18日「酔いどれ音楽会」@東京「日仏会館」の録音も残っており、『SECOND ALBUM』で7曲聴くことができる。『Damn! Moonriders』のCD-ROMにも入っていたような気がするけど、いまのパソコンで聴けたっけ。ここでの「ウェディング・ソング」も、歌詞がちゃんと付いている。付いてなかったら、それはそれで劇的ビフォーアフターだったのだけど。

 8枚目。解散コンサートにたどり着いてしまった。慶一さんは、初っ端から言葉を詰まらせている。解散コンサートといっても、ワンマンコンサートではなかったようで、「さきどりコンサート」というなぎら健壱さん(最近ついついサンテレビで「フォークの旅路」を見てしまってます…きょうは観られなかったけど)、友川かずきさん、いとうたかおさんらも出演するイベントの一部だったらしい。先取り?何を。季節で先取りなら春だけど、11月ではまだ遠い。音楽についてだとすれば、そこで解散というのはなんとも。
 1曲目は、かしぶち哲郎さんのピアノ弾き語りによる「紡ぎ歌」。のちに、ムーンライダーズのデビューアルバムに収められることになる。あとは、「ウェディング・ソング」、「釣り糸」、「大寒町」、「君と旅行鞄」、「ミスター・ソウル」、「ラティーノ」と1974年のはちみつぱいの定番曲が演奏されていく。解散コンサートであることを意識してか、アルバム発表後はほとんどやっていないと思われる「こうもりの飛ぶ頃」も。「月夜のドライヴ」では、このライヴ録音集を通じて聞かれることがなかった曲の途中でのメンバー紹介が行われる。「セカンド・バイオリン」として新加入の椎名和夫さん、ゲストで元(オリジナル)ムーンライダーズのドラムス、土井正二郎さんがパーカッションで加わっている。「酔いどれダンスミュージック」に続く「大道芸人」では武川さんと椎名さんによる白熱のフィドル二重奏が織り込まれている。しかし。ほんとに、しかし、あっけなく、テープはここで停まる。そりゃないよ、と思わず口にしてしまいそうになった。
 『SECOND ALBUM』の最後に収められたこの日の録音には、「それでは最後の曲」の短い紹介に続いて、別れの歌、「塀の上で」が収められている。音が一瞬途切れたときに、慶一さんがつぶやいた言葉をここで繰り返すことはしないけれど、とどめを刺したくて刺せなかった哀惜の念の表明は、ここにも収めてほしかった。9枚組に手を出すようなひとなら、『SECOND ALBUM』は持っているだろうし、それで補えばいいのだ(だからあえて触れなくてもいいとも言える)が、ほんとにものすごくあっけなくて。
 『The Final Tapes』の本編もここで終わり。残り1枚は、前述したように、ボーナスディスクです。

11月19日(木) 【▼ぐりぐらメモ/2009年11月18日】
 先日買ったフィリップ・ロベール『エクスペリメンタル・ミュージック』の訳者あとがきに、監訳を手がける予定だった大里俊晴さんが不測の事態に陥ったために引き継いだとの記述があり、気がかりだったのだけど、亡くなられたことを知った。
 ガセネタの演奏を観ることはできなかった。「ロック・マガジン」誌に載った坂口卓也さんの紹介記事を読んで、聴いてみたいと思っていたのだけど、ほどなくして解散した。その記事で触れられていた間章氏がライナーノートを執筆するはずだったというテープが、のちにCDで発売された録音と同じかどうかはわからない。CDも聴かなかったから。観ないことには、と思っていたし、それがかなわないのなら聴かなくてもいいと思ったのだ。大里さんが書かれた回想録『ガセネタの荒野』は読んだ。聴いたことがなくても、あるいは聴いたことがなかったから、か、出会いと驚きと確執を描いた物語には、不思議な感銘を受けた。大好きな本です。
 その後は、時折、雑誌で、評論を見かけるくらいだったけど、的確で、余計なことは書かず、音楽について書くのに思想や哲学に逃げることもしない、浮ついたところがない文章は好きでした。信頼できる仲介者をなくし、とても残念です。

 保留になっているものは保留のまま、予定していたものは週明けに延び、エアポケット生殺し。家の用事のために、金曜日に休みをとることになったので、ちょうどよかったのだが。

 「ワンステップフェスティバル」について書かれていたと記憶している「美術手帖」のロック特集を探していて、それは出てこなかったのだが、ツトム・ヤマシタ "FLOATING MUSIC" 日本盤の件で探していたA5判の「ロックマガジン」誌を見つけた。残念ながら、"FLOATING MUSIC" 日本盤についての記述は見あたらなかったけれど。

11月20日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2009年11月20日】
 休みをとって、午前中から家の用事。設定したときは、すっかり、連休のことが抜けてまして。用事は、14時頃に終了。特に用事はなかったのだけど、その足でふらふらと梅田に出て、買い物して、帰宅。映画でも観に行けばよかったのだけど、そのつもりで出ていないので、下調べしておらず、何処で何をやっているのか情報が手元になくて。結局、書店とレコード店。

 以下、狭量な話を含めて。クレア・アンド・ザ・リーズンズの新譜 "ARROW"(2009年)。日本盤が出てから比較検討しようと保留していたのだけど、迷った末、ボーナストラック(1曲)のない米国盤にした。クレアさんの曲目コメントは気になるけれど、日本語解説が好きでないライターさんだったので。もちろん、買わないと読めないので今回のものは読んでいないのだけど、読むと「むかっ」とくることがいままで多々あったもので、予防策として。

 逆に。サイモン・フィン "PASS THE DISTANCE"(1970年)の2009年版復刻、は、日本語解説を書かれている東瀬戸さんから話に聞いて、楽しみにしてました。音は以前友人に聞かせてもらっていたものの、復刻盤は買いそびれていたもので。2004年の正式復刻時に追加されたボーナストラックとライナーノート(フィン、デイヴィッド・トゥープ、プロデューサーのヴィック・キアリー、復刻担当のデイヴィッド・チベット)、2006年の韓国盤で追加された曲に加えて、今回、録音当時に書かれて、80年代に録音されたデモが1曲追加されてます。歌詞とその日本語訳もあり。東瀬戸さんの日本語解説では、いまは亡き「贋作系表紙美術館」の第75回「サイモン・フィンとジョン・エスリッジ&リック・サンダース」(単行本には未収録)で採り上げてもらった(いや、その、某掲示板で話題にしてからすぐに「某BBSへの書き込みを読み、採り上げさせてもらった次第です」とのことわりがあったので、うちのだと思い込んでまして)類似イラストの謎についても触れられてます。
 
 アソビ・セクス "REWOLF"(2009年)。これは、ジャケ買い。どこかで見た気がする(『猫ジャケ』本が出てこない!)写真をあしらったアールデコ風のデザインで。アコースティックセルフカバー、とのことだけど、あんまりなバンド名だなぁと、名前しか知らなかったバンドなので、知らない曲ばかりなのだけど、少し試聴してみたら、ディーモン&ナオミをちょっと連想させるところがあるし、ホープ・サンドヴァルのカバーはあるし、曲も良かったので。それと、ほんとに気持ちの問題だけど、今年の初めに閉鎖されたオリンピック・スタジオで、去年の12月2日に録音しました、なんてことがステッカーにも裏ジャケにも書いてあって、寂寥感から。

 きょうのところは見送ったもの、見つけられなかったもの。スリッツ "CUT" の2枚組拡張版が店頭に並んでいた。ラフミックスはともかく、デモが気になる。レゲエと出会う前か、後か。マッカルモントとマイケル・ナイマンの共作アルバムは見当たらず。かしぶち哲郎さんの新譜『ル・グラン』が出ていた。初回限定版は、はちみつぱい加入前の自宅録音集と詩集の復刻版付き。うーん。

 狭量から見送った雑誌二点。「ミュージック・マガジン」今月号は、加藤加藤和彦さんの追悼特集。11月23日に豊橋「ハウス・オブ・クレイジー」での「不道徳音楽講座」(レコード・コンサート)で加藤和彦特集を行う小川真一さんらの執筆で、すっかり買う気に。クレア・マンションさんのインタビューも載ってるし。で、せっかく買うのだから、他にどんな記事がと思って、めくってみたのがよくなかった。別の記事で、ライター氏が自分の写真を載せているのが目に入って、げんなりして、買う気をなくした。「ストレンジ・デイズ」だけにしといてよ。ただでさえ、読むと「むかっ」とすることが多いのに。もひとつ。シンコーミュージックのディスクガイドシリーズ『アシッドフォーク』の編者たちが中心になった「ユリシーズ」という新雑誌。キース・レヴィン、ブリジット・セント・ジョン、リンダ・パーハクスのインタビュー記事に惹かれるも、どれも、インタビュアー/執筆者のはしゃぎっぷりが目立ち、ちょっと楽しくは読めないと思い、見送る。評文と比べたときのツンデレぶりがどうにも。読者に対してはツンツンして、仲間内ではデレデレ、ついでにミュージシャンは「仲間」扱い。情報取得を優先して、また考え直すかもしれないけど。このかんじ、「ロック・マガジン」を思い出してしまった。文章は好きじゃないけど、情報は、というところで。
 文章でひとを判断するのは、狭量だと思うし、そんなに判断に自信があるのかと問われそうな気もするけれど、とりあえずそれしかリスクを回避する方法を持ってなくて。

11月21日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2009年11月21日】
 午後から、家の用事の続き。夕方までかかるかと思ったら、あっさり終わったので、拍子抜け。出かける予定にしていなかったので、片付けなど。

 きのうの書き忘れ。梅田から帰りの電車に乗ろうと駅に向かったところで、思い出して、「紀伊国屋書店」に。ありそうな店に戻るのもしんどいしなぁと思って。どこに置いてるだろうかと思いながら、店に入ったら、入ったところにあった(英国式足ツボマッサージの店のあるほう)。「フリースタイル」10号。この雑誌は、特集に寄らず、買っているのだけど、今号は、相対性理論の中心人物ふたりを迎えて、あれやこれや。特集タイトルの「THIS IS POP!」が、江口寿史『THIS IS ROCK!』のもじり、て、ほんとに?ひっかけじゃなくて?いや、そのひっかけに乗って蛇足を書くみたいで、いやなのだけど、『THIS IS ROCK!』は、XTCの "This is Pop!" のもじりだと思っていたもので。相対性理論のひとによる山下洋輔さんのインタビューが面白い。面白がってやる、ということを改めて伝えるかんじで。南陀楼綾繁さんの『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)も買う。

 後ろ向き新発売情報。●ケヴィン・コイン "MAJORY RAZORBLADE" 2枚組拡張盤、ヴァージン・レコード在籍時の作品からの4枚組アンソロジー "I WANT MY CROWN: THE ANTHOLOGY 1973-1980"。BBCセッションほか、ライヴ録音など多数。2010年1月11日発売。楽しみ。"PILLOWS & PRAYERS" に収録されて知り、いまでも大好きな "Love In Your Heart" は入らないようだけど、やはりオムニバスで、改めて聴いていこうと思ったきっかけになった "V" 収録のライヴ録音は入る模様。●デイヴィッド・ボウイ "DAVID BOWIE" 2枚組拡張盤。"SPACE ODDITY" もまだ買えてないのに…。1枚にオリジナルアルバムのステレオとモノを収録、もう1枚にシングルや当時の未発売録音、BBCセッションなどを収録。2010年1月25日発売。●フィル・オクス、ジェイムズ・テイラー、ジョニ・ミッチェル "AMCHITKA"。1970年10月16日にバンクーバーで行われた「グリーンピース」のチャリティコンサートの模様を収めた2枚組ライヴアルバム。●ヒュー・バントン "GUSTAV HOLST: THE PLANETS"。ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレイターのキーボード奏者のソロ。ホルストの『惑星』を、オルガンで演奏しているらしい。12月14日発売。●パブリック・イメージ・リミテッド "METAL BOX"、"PLASTIC BOX" 再発。"METAL BOX" の缶入りCDは以前にも出ていたような気がするけど…。ベスト盤 "PLASTIC BOX" は買いそびれていたので。●マイク・バット "THE MUSIC CUBE"。マイク・バットのアルバムを集めたボックスセット。『ウォーターシップダウンのうさぎたち』のサントラや、ウォンブルズのアルバムも含まれているみたいです。でも、DVD2枚を含む14枚組はちょっと手が出ない…。
 後ろ向き新発売情報、番外編。ポール・アンダーソン、ダミアン・ジョーンズ著 "CIRCLES: The Strange Story Of The Fleur De Lys"。フラー・ダ・リスの評伝。

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