はーちゃんの実況中継
最近のはーちゃんは、とにかくよく喋る。
その、おしゃべりが時に迷惑な時があるのだ。
脳の発達の中で、過去の記憶をとどめて
お話するという、とても高度な事が少しだけ
出来るようになったはーちゃん。
託児所での出来事を聞くと、この子なりの体験談や
見聞きした事を話してくれるのだ。
「きょーねー しぇんしぇーと ぬりぬりってして
ぬりぬり したー」
(今日、先生と色塗りをしたよー だと思う)
だとか、
「あななちゃんねー しゅーってったよ〜」
(あんなちゃんねー しゅーってやったよ〜)
などなど、お迎えの帰りの車の中では楽しい会話が出来るので
とても楽しい。
見た事をそのまま上手に表現し、伝える事も上手になった。
「あ、あいたん いたよ〜 ごっちゅんこだね〜」
と、アリを見つけると報告してくれたりするのだ。
微笑ましい限りなのだが、時に命取りの時もある。
外出先で、おトイレに行きたくなった時などは
絶望的だ。
個室に入る時に、まさか1人で外に放置しておく訳にはいかないので
一緒に個室に入る。
黙っていてくれればいいのに
「ままー ちっこしたのー?」だとか
「あっ!ぷーって言ったね〜 (^▽^)」
「ああ!! うんちでたねっ! じょーじゅ!!」
と、色々と外に居る人に聞こえるような大きな声で
私を励ますのだ。
流す時も、トイレの中を覗きこみ(←ばっちい奴・・・)
「いっぱいでたね〜」
と、お褒めの言葉を頂くのだ。
自宅でもそんな感じで、夫は
「俺は、飯を食いながらはーちゃんの実況を聞かされて
食欲が無くなった・・・ まるで、俺が(排泄シーンを)見せられているようだった・・・」
と、少し青い顔で私に言う。
先日、家族で買い物に出掛けた時、エレベーターの扉が開き
中に居る人に向かい突然
「まいど〜」
めまいがしてしまった。そのショックから立ち直りきっていないのに
追い討ちをかけるように
「まま〜 こまにぇちー!!」(コマネチと言っている・・・)
と、公衆の面前で往年のギャグ「コマネチ」をした。
これには夫婦で顔面蒼白である。
「お前が変な事教えるからだ!!」「アンタこそ、余計な事教えないでよ!!」
と、低レベルな夫婦喧嘩が勃発した事はいうまでもない。
とんでもない事を言い出させない様に外出先で口を押さえていては、
最近問題になっている「虐待」と思われても困るし、
せっかくお話したい気持ちを叱り付ける訳にもいかず・・・。
恥ずかしい思いをしている事も多いが、嬉しい時もある。
体調が優れない時などは、判らないなりにも私の気持ちは伝える事にした。
「ママね、今日は頭が痛いんだ。だから、静かにしていて欲しいのよ」
と、私の状況を話す。すると、
「だーどーぶ? いちゃい?」(大丈夫?痛い?)
と、心配の言葉を掛けてくれるようになった。
そんな言葉を掛けられると、単純な私の胸は感動の嵐。
そして、パパに報告するのだ。
「ぱぱー ママ いちゃいってー」
パパは、「はーちゃん語検定4級」にも満たないので
当然ながら、何を言っているのか理解できないで居る。
漫画風に表現すると、おそらく
頭の周りに「?」がいっぱい飛んでいる事だろう。
「ママ、はーちゃん何か訴えてくるけど、ナニ言っているか
判らないから通訳して。」
いつもの事である。
確かに、毎日接している私でも理解できない言葉は沢山あるので
聞き返すと、必死になって気持ちや見た事や、して欲しい事を
表現しようとするはーちゃん。
どうしても伝わらなくて、泣き出してしまう事もあるのだが
反抗期に入りつつある今の時期のはーちゃんの感性を大事にして
今しか出来ない会話を充分楽しもうと思う。
が・・・トイレの実況中継だけは止めて欲しい・・・と
切に願う母であった。