子供たち、主に結ばれている者として両親に従いなさい。
それは正しいことです。
「父と母を敬いなさい」これは約束を伴う最初の掟です。
「そうすれば、あなたは幸福になり、地上で長く生きることができる」という約束です。
父親たち、子供を怒らせてはいけません。
主がしつけ諭されるように、育てなさい。
(エフェソ6:1〜4)
2節の「約束を伴う最初の掟」とは、「出エジプト記」20章の「十戒」の第5戒
「あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる」
という約束のことです。
父母を敬うことが、なぜ幸福につながるのでしょう。
父母が子供を愛し、主が諭されるように養い育てる、とは人を分け隔てしないということです。
よく新興宗教の勧誘で「あなたは教会に通って何かいいことがありましたか?」と聞かれることがあります。
ここではキリスト教の伝える幸福感は何かということが問われています。
エフェソ書には、父母を愛することが幸福なのだと書かれています。
本当の幸福とは、手に届く、すぐそばにあるのです。
平凡だと思える生活、家庭の中にあるのです。
父母を敬う家庭とは、お互いがひとりひとりの存在を肯定し、その存在が尊ばれ、喜ばれる家庭のことです。
父母を敬いなさいとは、子供に両親のいうことを聞きなさい、というような道徳的なことだけではありません。
大人に年老いた親を敬いなさいと言っているのだと言う人もいます。
世の中の犯罪を犯す人は、その人個人の存在が大切にされていなかったのだと思います。
子供に対する否定的なメッセージは、その子供に与えるインパクトがとても強いものです。
その子の存在全体を否定しているとも取られてしまうのです。
そしてその子は、自分に自信がなくなり、自分を愛せなくなります。
自分を愛せない人は、他人をも愛せなくなってしまうのです。
父と母を敬うとは、親と子の両方の存在の肯定です。
そして、その背後には主なる神がわたしたち一人一人の存在を肯定しているのだということを忘れていはいけません。
あなたはわたしの愛する子、尊く清いわたしの作品として肯定してくださっているのです。
神による肯定によって、わたしたちは何でもできるのです。
他人と比較することなしに、神はわたしたちを無条件で愛してくださっています。
その神様を見上げて、今週も歩んでいきたいと願います。
説教 菊池丈博牧師
