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“お金”に関するミニコラム


自販機のメカで注目されているのが「エスコロ」だ。このメカは、返却レバーを押すと入れたコインが戻ってくる。偽造500円硬貨を入れて返却レバーを押し、ホンモノを手に入れる自販機荒らし防止に有効と見られている。

1980年代後半から、どいつの自販機は偽造硬貨を大量に使って商品とつり銭を盗む国際的犯罪団に狙われた。この被害を防ごうと製造されたのが2種類以上の勤続をサンドイッチ状にした「クラッド硬貨」で、効果は高かった。

紙幣、硬貨に関して日本銀行や大蔵省はデザインは公表するが、その他の情報は全て極秘にしている。現在流通している紙幣にしても、何色刷りか、紙の原材料はどんな木か、“透かし”はどのように入れるかなどの質問には答えない。

世界最古のお金は、リディア(現在のトルコ西部)に住んでいたギリシャ人が2700年前に発明した。日本では、和同開珎が最古と言われていたが、昨年1月16日に奈良の飛鳥池遺跡から出土した富本銭がさらに古いとされている。

硬貨を親指ではじき、表・裏を当てるのが“コイン・トス”。ふつう、大きく額面が入っている方を表としがちだが、日本では正式には表・裏はないことになっている。ただし、戦前の硬貨では菊の紋章がある方が表と法律で決められていた。

硬貨のふちに“ギザギザ”をつけるのは、古代ローマ時代からの伝統。初めて金貨が作られたとき、まわりからほんの少しずつ金を削り取る不心得者が多かったため、削り取ったらすぐわかるようにと“ギザギザ”がつけられていた。

紙幣には発行年号がないのに、硬貨には必ず入っているのは、金貨・銀貨が多かったころの名残だ。同じ額面の金貨・銀貨でも、鋳造された年により金・銀の含有率が違っているため、品位をはっきりさせようとして年号を入れていた。

硬貨は、普通円形をしている。これは、昔、皮袋に入れていたとき、角があると皮袋が破れやすかったり、角の部分だけがすりへりやすかったりしたことから、いつのまにか円形となった。例外的には、8角形の硬貨もある。

世界のコインマニアが珍しがっているのが、日本の5円と50円硬貨。現在流通している穴あき硬貨はほとんどないからだ。この穴あき硬貨、元々は中国の硬貨のマネで、江戸時代には紐を通せるという実用性もあったため、今もって続いている。

現代芸術で問題となるのは、硬貨を変形させるなどして作品の素材に使うこと。どんなにすぐれた芸術作品であっても、これは許されない。「貨幣損傷等取締法」で『損傷し又は鋳つぶし(溶かして)はならない』という条文があるから。

錆びてボロボロになった硬貨でも、銀行など金融機関に持っていけば正常な硬貨と交換してくれる。ただし、交換できるのは『表面の模様が確認できて、重さが正規の量目(重量)の半分以上』という法律上の定めに合うものだけ。

偽500円硬貨に利用される外国硬貨のうち、最も多いのが韓国の500ウォン(約45円)硬貨。次いで多いのがハンガリーの50フォリント(約21円)硬貨、たまにポルトガルの25エスクード(約11円)硬貨もあり、自販機王国・日本の悩みの種となっている。

テレビでおなじみのデビ夫人の夫だったのが、インドネシア初代大統領“スカルノ”。昨年10月、インドネシアでは10万ルピア(約1500円)の新札を発行したが、肖像画は無条件で“スカルノ”になった。今の国民に愛される政治家なのである。

偽札防止策で最先端を行くのが“オランダ”。眺める角度によって金色に輝く特殊印刷を考案して、カラーコピーをできなくした。またバーコードを紙幣の裏に印刷して、一瞬のうちに同じコード・無登録コードの偽札を判別できるようにした。

硬貨のデザインにはそれぞれ意味がある。5円玉の稲穂は食糧増産、穴の周りのギザギザは歯車で工業力アップ、下の横線重ねは水で水力発電充実のシンボルとした。初めて発行された1949年当時の日本の状況が分かるデザインだ。

夏目漱石の1000円札は、1984年11月に新発行され、番号は“黒”で印刷されていた。アルファベットと数字の組み合わせで129億6000万通りあるが、’90年11月に限界に達し、“青”になり、昨年4月からは“暗緑色”となっている。

7月に開催される沖縄サミットを記念して発行される2000円札の図柄は、表が首里城の朱礼門、裏が紫式部の肖像に源氏物語絵巻「鈴虫」と詞書(ことばがき)をデザインしている。女性の肖像は明治時代に神功(じんぐう)皇后を使って以来のこと。

新2000円札のサイズはタテ154mm。現在流通している紙幣と同じ大きさだが、ヨコは1万円札より6mm、5000円札より1mm小さく、1000円札より4mm大きい。また、視覚障害者用のマークもついている。

10世紀末の中国で、初めて紙幣が発行された。このときから紙幣の歴史は偽造対策の歴史ともなっている。偽造を防ぐために、紙幣はいつの時代にも最先端技術が利用され、印刷技術そのものを飛躍的に進歩させている。

アメリカ、サンフランシスコ郊外の、大学で有名なバークレーでは、住民が『ブレッド』という単位の独自の紙幣を作り流通させている。ある地域の会員間だけで流通する紙幣は、インフレなどの通貨危機がないため安全と言われている。

日本では戦後初めてだが、海外では“2”のつく紙幣が大量に流通している。アメリカの20ドル紙幣、イギリスの20ポンド紙幣は全紙幣発行量の約4分の1、フランスの200フラン紙幣は約3分の1にもなるということ。

日本の紙幣で、発行量が最も多いのはなんと1万円札で全体の59.3%、45億6000万枚にも及ぶ。次いで1000円札の34.7%、26億7000万枚、5000円札の6%、4億6000万枚となる。

世界各国の警察が頭を痛めているのが、パソコンを利用した紙幣の偽造。カラーインクジェットプリンターがよりクリアに紙幣を再現するためで、メーカーのオムロンはPCプリンターによる紙幣の印刷を中止するシステムを開発し、実用化に成功した。

ロシア・シベリア地方では、古くからトナカイの革でできた硬貨を使用していた。ふつうに金属でできた硬貨は、マイナス50℃にもなる極寒の中では、さわっただけで凍傷になってしまうからで、今でも田舎ではこの硬貨が使われている。

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