11月21日 感謝しなさい Tテサロニケ5:18

  (Tテサロニケ5:18)

勤労感謝の日

 11月23日は「勤労感謝の日」である。勤労を尊び生産を祝うことがこの日の趣旨らしい。この日の由来は新嘗祭(天皇が新殻を諸神に備える祭儀)にあるようだが、現在では宗教色を取り去り国民の休日になっている。
 米国では11月の最終木曜日が「感謝祭Thanksgiving Day」とされている。これは第十六代大統領アブラハム・リンカーンによって南北戦争の真っ最中に米国民の休日と定められた。この日には家族が一緒になり七面鳥を料理して神に感謝し楽しい時を過ごすのである。

逆境の中でも

 人間とはまことにあさましいもので、物事がうまくいっていればそれが当たり前のように感じ、うまくいかなくなれば、不平不満つぶやきを人にぶつける。「すべてのことについて感謝する」とは美しい言葉だが、現実はそれとはほど遠くなっているのである。
 旧約聖書の中にもイスラエルがいかにつぶやきの民であったかが記されている。カナンの地を探って帰ってきた12人の斥候(スパイ)のうち10人は、強力なカナンの城壁と人々におびえ、カナン入国はできないとつぶやいた。このつぶやきは民全体にすぐ伝染し、民は「私たちはエジプトの地で死んでいたらよかったのに」と泣き叫んだのである。(民数記14章)
 詩画作家の星野富弘さんは頸椎(けいつい)損傷で首から下の自由を失った時一つの口癖があった。「ちくしょう」という口癖だ。何でも「ちくしょう」が付く。「今日はいい天気だ。ちくしょう」という具合に。彼の友人は食事のたびに感謝の祈りをしていた。この友人から聖書をもらって星野さんもまたキリストと出会い、自分の境遇を神に感謝するようになった。彼の描く詩画にはやさしさが溢れている。
 われわれは家庭の中に問題が起こるとどうするか。夫が悪い、妻が悪い、子どもが悪い、姑が、嫁が悪い、と言ってつぶやく。「神様わたしの夫を変えてください。そうしたら感謝します」と祈るのである。あるがままの姿を神に感謝するなら、状況は変わってくるのだが。

感謝の秘訣

 どうしたら感謝できるのか。第一に、今与えられているものに目をとめることだ。ポケットの穴から百円落ちてなくしたら、百円でよかったと感謝する。田原米子さんは若い頃、列車に飛込み、自殺未遂で手の三本の指しか残らなかった。だが今では「三本もある」と神に感謝してこの三本で家事一切を行っている。

 第二に、どんな状況でも変わらない最高の神の恵みに目をとめることである。それは十字架の恵みである。私の罪のために十字架に付き私をゆるしてくださったキリストを見上げ、感謝する。

 第三は、すべてのことを働かせて益としてくださる神に信頼することである。

 あなたが感謝をしはじめるなら、そこからが神の出番である。