| 世界新記録 先週、パルセロナ世界水泳で北島康介選手が百メートルと二百メートル平泳ぎで世界新記録を樹立し、金メダルを獲得した。日本人選手で一大会二つの世界新記録・金メダルを獲得したのは初めてのことであり、まさに快挙だ。北島選手がこのように強くなった秘訣は持ち前の精神カとたゆまない泳法の改良である。北島選手はこれまでのストロークの回数を減らして、水の抵抗を少なくした。その分筋力トレーニングを重ね、1ストロークの推進力を増加させたのである。またスタートの飛び込み時、より;遠くへ飛べるように空中姿勢に工夫を加えた。理屈を説明することはたやすいが、実践するとなるとそれは並大抵のことではあるまい。しかしそれを短期間にやってのけたところに北島選手の非凡さがある。テレビでは“西目暮里のド根性カエル"と絶賛していたが、実家の肉屋さんもさぞ繁盛することだろう。 すべての栄冠は自分をどれだけ鍛えられるかにかかっている。筆者も小学校6年から高校二年まで水泳の選手だったが、その練習はかなりきついと感じた。もうやめようかと思ったことも何度もあった。だが、やめる勇気もなく、なんとか練習に耐えていくうちに記録が伸び、浜松市の大会で二度、中部大会でも一度優勝したことがある。当時の練習法は今のように合理的でなく、忍耐と根性優先であった。怖い先輩や顧問の先生に叱られ、激励されながらまだ水温の低かった4月の練習に幾度か寒さにおびえた。が、今になってみるとこのような練習のおかげでずいぶん忍耐力や物事への闘志(やる気)が養われた気がする。 自己鍛錬 今の時代は昔と異なって、外圧によって鍛練されるということが少なくなった。練習方法も科学的・合理的であり、余分な辛い思いをしなくてもよくなった。その分、自己鍛錬ということがより重要になったというべきだろう。人から言われたり叱られたりするからでなく、自律的におのれに訓練を課する。そして自己の成長を喜ぶのである。 使徒パウロは、若年の伝道者テモテにこの自律的訓練を勧めている。テモテはギリシャ人を父にユダヤ人を母に持つ純真だがちょっと気の弱いところのある若者だった。胃弱のせいか神経質なところもあったようだ。祖母と母からキリスト信仰を受け継いだ二代目クリスチャンであった。使徒パウロは第二次伝道旅行の途中ルステラでこの若者に会い彼の伝道旅行に同行させた。こうしてテモテはパウロの愛弟子となったのである。 テモテ第Tの手紙が書かれた当時、テモテはエペソ教会の牧師として内外の諸問題に悩まされていた。そのような愛弟子にパウロは「敬虔のために自分を鍛練する」ように勧める。肉体の鍛練はこの世ではいくらか有益であるが、敬虔の鍛練は「今のいのちと未来のいのち」が約束されているのですべてに有益である。敬虔の鍛練とは、具体的には祈り、みことぱに親しみ、主のみこころを行なうことである。盛夏。老いも若きも楽しく霊肉を鍛練しよう。 黙想と適用 ・あなたはどのように自分を鍛えていますか。どのような鍛錬が必要だと思いますか。 |