
マタイ2:1〜12 「別の道を通って」
古屋博規牧師
私たちの人生にはさまざまな出会いがあります。
人間として誰とも出会わずに生きられるということはありません。私たちがこの世界に生まれて今日まで、父母を初めとする多くの出会いがありました。出会いは人生を豊かにします。 今週の招きにあるように、闇は去って真の光が輝いているのですから、闇に再び戻らないようにすることは大切です。
女医でハンセン病の患者さんと最後まで生きた神谷美恵子先生のことを、上星川教会の牧師であった太田愛人(おおたあいと)牧師は、キリスト者として、女性として、女医として精神科医として医業に尽くしたその背景には、青春時代から多くの人々との出会いがある、と言いました。 サンテグジュペリの「人間の土地」という作品では、「真の贅沢というのはただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ。」と言われています。 また作家五木寛之も、今、人間は感情が涸れていると、随筆の中で語っています。 自分に甘く、他人に厳しい、努力せずに成果を求めたり、すぐにいらつきキレる、無気力や鬱になりやすい、傍若無人で傲慢な若者たちが多いと聞きます。
しかし、人の心、思い、価値観などはすべて変わることです。古い時代も、新しい時代も変わることのない神を畏れること、自然を大切にすること(人は自分で生きているのではなく、大きな存在によって生かされている)この考えをしっかりと維持するために何が必要かをしっかりと求め、技術開発が込められている新しい時代に、暴走することのないような自己を確立することがまず大切です。 不思議な星を見た博士らは、アラビア半島を横断するのですから大変な旅です。日中は暑いので、夕方から夜にかけて移動します。5ヶ月ほどの長い旅の後にようやくイスラエルに着きました。しかし、彼らにはそれ以上の情報はありません。だからヘロデ王に尋ねました。偉大な王はどこにうまれましたか?と。ヘロデはすぐに聖書の学者たちに調べさせ、ユダヤのベツレヘムであると告げます。博士らはその言葉に従って旅を続け、ついにベツレヘムで幼子イエスに出会い、ひれ付して礼拝したのです。 ここに不思議な出来事が記されています。ユダヤ人と、そこから、そこから離れてはるばる旅をして主を訪れたアラビヤの学者たちの違いはどこにあるのか。
決定的なのはヘロデをはじめとするユダヤ人たちが、人を見ているのに対して、この人たちが星を見、聞いて、神様の示しと信じて行動を起こしたことです。![]()