千代田区歩く      

 

   

舶来の刺青ひかりひからかさ

 

 

千代田区歩く見えない夏の川ふむ

 

 

おねえ言葉の説教しばし夏料理

 

 

夏トリュフ散華のごとく惜しみなく

 

 

スリッパの後ろ踏む奴瓶ビール

 

 

手応えの強き肉感七夕竹

 

 

水着売り世界へつながるすまし顔

 

 

薬指小指についてくる晩夏

 

 

新月の水の晩夏を惜しみけり

 

 

月の国失着ばかり月は美し

 

 

黄色い西瓜ならべて呼ばう摩天楼

 

 

ペンギンのいない八月十五日

 

 

百日紅大道芸人化粧濃く

 

 

秋涼し像の歯ブラシ緑色

 

 

白芙蓉道戯の霊のたまに遭ふ

 

 

人間にもどるさわやか積み木つむ

 

 

秋涼しひたすら喋る異邦人

 

 

揚げ茄子や真中に青き高気圧

 

 

ぬけぬけと満座せしめしコスモスよ

 

 

君が袖振るから燃やす薄かな

 

 

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