良質の雪を求めて好天の飛弾へ
 大晦日から元旦にかけて一気に雪がやってきた。おかげで正月の休みには、北近畿でも十分に雪遊びができた。しかし、降雪の後続は途絶えた。ならば、ちょっと足をのばそう。せっかくの遠征ならば色々やろうというわけで、1日は山スキーで登山し、もう1日は新しいテレマークの板でレッスンを受けよう。
輝け雪山!輝山
 本来は越前大野からから奥美濃に抜けるルートが近いのだが、夜中に雪道の峠を越えるのが怖いので北陸自動車道を経由。早朝に到着予定だったが、仮眠をとったり、富山県から岐阜県に入ってからの雪道を安全運転したり、腹ごしらえをしたりして、平湯温泉には9時半に到着。
 平湯温泉スキー場前のガソリンスタンド内のコンビニエンスストアで買い物をして、平湯トンネルを抜けてトンネル西口へ。
 明け方は雲が多かったが、ここへ到着したら青空。絶好の日曜日とあって、すでに5台のクルマが止まり、平湯峠への道に今まさにとりついている人が1人。果たして、崩山・猫岳方面だろうか、それとも輝山方面だろうか。
 準備にもたつき、10時半に出発。国道158号線をわたって、平湯峠、そして乗鞍スカイラインとなる県道5号線へ。
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【山 名】輝山(2063m)岐阜県高山市
【山 域】北アルプス
【日 時】2008年1月6日
【行 程】[ ]内はGPSレシーバーによる標高データ(単位:m)
 国道158号線平湯トンネル西口[1434]10:25 - 10:47輝山南尾根取付[1474] - 
 13:59輝山山頂[2065]14:14 - 15:31国道158号線平湯トンネル西口(往復コース)
【距 離】約8.9km
【天 候】快晴\(^O^)/
【地 図】国土地理院 2.5万分の1「焼岳」、5万分の1「乗鞍岳」
【用 具】山スキー,フリッチ・ディアミール,ガルモントの兼用靴
【メンバー】はいかい(単独)
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山頂へのハイウェイ 標高1700m付近 樹氷と青空
 除雪の入らないこの道は、ガードレールの上が我が見える程度の積雪。そこにしっかりとしたトレースが延びている。今日はこのトレースに助けられる。
 県道5号線で標高差50mほど登って、切り通しの手前でトレースに従って輝山南尾根にとりつく。そのまま県道を進むトレースは大崩山・猫岳を目指すものだろう。
 とりつきから標高差100mほどが、密度の濃い林間の急斜面の難所。先行トレースをたどりながらスイッチバックで登る。
 送電線の鉄塔の立つところがちょうど標高1600m。尾根の上部に出て景色が開ける。一つ東の尾根上の白い樹氷群とそのバックの濃い青空のコントラストが美しい。
 雪の下は笹野原と思われる開放的な斜面を歩き稜線のやや東に付けられたダブルトラックに乗り上げる。少し歩くと樹氷に覆われた落葉樹と常緑樹がペアとなって立っていて、そこが標高1700m。しばらくダブルトラックを行く。
 ここで下山のスキーヤーとすれ違うが、笹の広い斜面で距離が離れているので挨拶はしない。
 標高1800mを越えた辺りで、つづら俺のダブルトラックから稜線に乗り上げ、尾根の直登が始まる。この辺りから尾根の勾配が緩む。周囲には気持ちよさそうなシュプールが多数。早く滑りたい。太陽は燦々と照りつけ、雪質の悪化が心配。
 そのうち尾根の西側が木のない急斜面となる。滑降の時はこちらにより過ぎないようにしないと、雪崩や滑落が怖い。実際、すでにあるシュプールもそちらには寄りついていない。反対側はやや密度の濃い樹林。見事な樹氷群だ。
 背後には、猫岳も顔を出した。高山盆地の向こうの白い峰々は白山の山塊だろうか。
 左右からの尾根を集めたところが山頂部。樹林帯を奥に歩いて山頂到着。北側の槍・穂高連峰が雲に見え隠れしている。
モンスターの居並ぶ山頂付近 猫岳・大崩山が見えてくる 山頂から槍ヶ岳
 しばらく景色を眺めながらパンをかじって一息。さあ下山開始、とシールを外したが山頂部は平らで小さなアップダウンがあるのでしばらくはシール貼ったままの方がよかった。
 尾根が分かれるところから勾配が出て本格的に滑降開始。膝まで埋まる粉雪。しかしスキーが下手で疲れる。
 右側の急斜面には近寄らないように尾根上を行く。狭いところでは左のモンスターの樹林帯を使う。
 尾根の幅が出てきたら、今度は雪がクラスト気味になり、何もかもうまく行くことはない。斜度が急な尾根の側面を果敢に下っているシュプールがあるが、雪崩が怖いので稜線を外さないように行く。
 ダブルトラックと交差する辺りから雪が重くなる。転倒して起きたら、片方のストックのリングがなくなっていた。ストックを着いても底なしで刺さっていく。
 最後の急な樹林帯は、登りのときより東側を下ったら、まだ完全に埋まりきっていない小さな沢をわたることとなり一苦労。
 樹林帯を越えて県道におり立てばもう安心。
北に槍・穂高 モンスターの脇、膝までの粉雪
 クルマに戻って丹生川へ下る。路面には所々圧雪が残る。朝だったらもっと怖い下りだった。
 飛騨高山の市街地はショートカットして飛騨古川へ。貸し切りのYHでテレマークスキーのビデオを見ながら夜を過ごす。木造のきれいな建物で、食事も豪勢。
テレマークスキー講習
 翌朝は霧。ライブカメラを確認したマネージャーさんによれば「スキー場は晴れているよ」とのこと。朝食をしっかり食べて8時過ぎにYHを出発。クルマのフロントガラスが凍っていない朝は、4回目にして初めてのことだった。
ガスのかわいスキー場 夜明けのような景色 雲海が広がる
 標高800mとちょっとのスキー場ベースにはうっすらと霧がかかっているが、ゲレンデ上部は晴れているようだ。クルマは私で3台目。
 この飛弾かわいスキー場は、ベース部が標高800m超と高く、内陸部で、しかも北向き斜面と、雪質のいい状態が揃っている。実際ここ2,3日の間、新たな降雪がないはずだが、雪の状態はいいまま保たれている。特に午前中はガスで直射日光も阻まれて雪質には好都合だ。
 本日はテレマークスキー。8:30の営業開始と同時にリフトに乗り込み第3、第4リフト沿いを滑り始める。リフトで登れば雲海が見下ろせたが、昼まではそのガスが上部第2リフトの途中まで上がってくることもあり、ゲレンデ下部はずっとガスの中だった。雲海の向こうには、剣岳から乗鞍岳まで北アルプスの山々が勢揃い。笠の向こうに槍の穂先も突きだしている。
 そのうち、本日レッスンしていただくマネージャーさんも到着。第2リフトでコブ斜面を滑っている。
 10時からレッスン開始。本来は初心者向けの体験の日程なのだが、以前に初心者講習を受けている私(でも実力は初級者のまま)には、たまたま1人だけということもあって、実力に合わせたマンツーマンレッスンで対応してもらえることになっている。初心者体験講習の時もそうだったのだが、教え方が適切で、朝できなかったことが昼にはできるようになり、午後はさらに次の段階へとステップしていくことが実感でき、またそのことを口に出して評価してくれるので、講習が終わってからもまた続けてスキーをしたくなるのだ。
 結局、リフト22本、ゲレンデ内の移動距離(リフト乗車および滑走、歩行)は36.2kmだった。これでリフト料金は2000円。
昼前でもこんな状態 雲海の向こうに北アルプス 午後になりやっと晴れた
 講習を終えて仕上げの一本を滑ってから、15時過ぎに帰路に就く。道の駅「飛騨古川いぶし」により猪臥山トンネルを使えば高山市街を通らずに清見へ抜けられる。標高1100mを越える松ノ木峠は圧雪路。夜中に通らなかったのは正解。清見から荘川にかけては信号・交通量ともに少なくマイペースで快適に走れる。
 郡上市高鷲に入りひるがの高原で夕暮れ。そこからの雪の残る下りは、鷲ヶ岳、大日岳周辺のスキー場からの帰りのクルマに混じってゆっくり。
 美濃白鳥のスーパーで高山ラーメンを買って、福井県境の油阪峠へ。いつものように旧道に入ろうとしたら雪で道が閉ざされている。これは大誤算。仕方なく、油阪道路へ。しかし、今まで有料道路と思っていたこの道が無料だということを発見。なんとこれまで10年以上、ずっとこちらを避けて旧道を使っていたのだった。
 この峠から九頭竜湖沿いが、雪と路面凍結の心配をしていた区間。しかし、まったく問題なし。越前大野からは帰宅時間帯と重なってクルマの群の中で走行。対向車線は、渋滞こそしていないが、とぎれる間のない数珠繋ぎの列。大野から福井市へと働きにでている人が多いことが伺える。
 美山を過ぎたら今立に南下し、北陸道の武生I.C.の前を通ってR8へ。信号が多く混雑するR8をできるだけ避ける。武生トンネルを越えて日本海側へ出る区間は、信号が少なく登坂車線もあるので、高速道路を使う必要はない。すぐに敦賀。後は広域農道で小浜まで走り、R27へ。舞鶴でラーメンを食べて、23時半に帰宅。ちょうど出発から48時間だった。
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