滝山那岐山スカイライン尾根MTBで縦走
  ネット上で見かける記録によれば、岡山と鳥取の県境にそびえる那岐山の稜線はMTBには絶好の縦走路らしい。
 那岐山には5年前にMTBなしで登頂しているが、雨こそ降らなかったものの晩秋の不安定な天気。見事に山陰側は雲に覆われ、ときおり雲の切れ間から見える山陽側は晴天で民家の屋根がキラキラ輝くという、明暗を目の当たりにした。あのとき、晴れていれば気持ちのいい稜線が続くんだろうなぁ。そういうときにまた来たいなぁ、と思っていたのだ。これは、いい機会だ。
 さて、2006年10月の三連休。泊まりで遠くへ行こうと思っていたのだが…。
 初日は日本海側はや山間部はまとまった雨。ぐっと気温が下がって、家で寝たきりの怠惰な生活。二日目は、徐々に晴れ間がでてきて少し外で過ごした。そして連休最終日は、満を持して那岐山へ。朝4時半に飛び起き、5時に出発。
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【期 日】2006年10月9日
【山 名】那岐山(なぎさん、なぎのせん)[1255m]・滝山
  (美作・因幡国境、入山は岡山県奈義町から)
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 禊橋(登山口)[477]9:19 - 10:16滝神社[770]10:23 -
 12:18滝山直下縦走路出合[1053] - 13:51那岐山三角点[1240] …
 13:58那岐山最高峰[1260]14:06 … 14:14三角点 -
 15:28滝山直下 - 16:31滝神社16:39 - 16:53登山口
【距 離】12.8km
【用 具】MTB(TREKTREK6500)ブロックタイヤのオフロード仕様
【天 候】快晴、暑いくらい(^^)
【タイム】7時間34分(実走時間:3時間15分)
【速 度】平均:3.0km/h
【地 図】
【メンバー】はいかい(単独)
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アプローチ
養父市大屋町宮垣集落から天滝を眺める 日本原の雲海
 丹後から養父市を経由。明るくなってきたので、養父市大屋町で天滝を眺める。
 山の中の滝ながら、落差98mもあるため、大屋側の対岸の山(御祓山、須留ヶ峰など)から遙かに望むことができる。そして天滝が見える唯一の集落が宮垣なのだ。集落の最奥部にある宝憧寺境内やその周辺から滝が見える。午後は逆光となって見えないので、朝が狙い目である。
 御祓山からは滝の姿とそれを抱く氷ノ山をセットで見ることができるのに対し、宮垣からは天滝のみ。しかし天滝への距離が約3.5kmと近いため(御祓山からは約8km)、水の流れ落ちる様まで観察できる。
 若杉峠で藤無山を越え、往路は播磨経由の南ルートだ。つまり、三室山、後山の大山塊をどちらに迂回するかということで、復路は因幡経由の北ルートの予定。
 千種から志引峠で大原へ。そして、辺りは深い霧へ覆われる。奈義町滝本郵便局が登山口への入り口。その郵便局の前のコンビニエンスストアで朝食のおにぎりを買う。滝神社へは自衛隊の日本原演習場を抜けていくのだが、迷ってしまう。「手榴弾訓練場」などという物騒な看板を見ながら30分以上、距離にして20kmも迷走。そのおかげで、日本原の雲海を見ることができたが。
滝神社から大展望の稜線へ
滝神社 滝山直下から那岐山 稜線は大展望
 滝山登山口である禊橋近くの広場には、登山案内の看板と「滝山集結地」という看板が並んで立つ。すでに2台のクルマが停まり、準備中にもう1台やってきた。この山域の盟主は那岐山で、滝山からはいる人は少ないようだ。
 参考にしたMTB縦走の記録では、まず那岐山に登り、滝山に縦走してから、私が現在いる登山口に下り、国道まで下って周回するコースをとっていた。しかし、そのレポートの主の体力や技術がわからないため、できるだけクルマで登り、ピストンすることにした。登山者が少ないこともズバリ的中だ。
 まずは、滝神社まで。ここは比較的緩やかである。が、MTBを押して歩くには急であり、石がゴロゴロしていてペースがあがらない。私の後に到着したクルマの年輩夫婦に追い越される。
 クルマを降りたときは寒いくらいだったが、歩き出すとTシャツ一枚でちょうど良い。
 渡渉点でおにぎりを食べる。その後すぐ階段が始まる。緩やかな会談が終わってしばらく行くと、滝神社手前の急な階段がそびえ立つ。何度も休みながら、MTBを担ぎ上げる。
 神社は、小さな祠の向こうが滝。手を合わせて今日の安全を祈る。
 神社の左手から登山道に入る。急激に登ったりトラバースをしたりして、奥滝との分岐。ここからは急斜面の直登区間だ。きびしーっ。と思ったが、直登ルートに絡むように巻き道が造ってあって救われる。これは、昨日読んだ登山記録の一つに記述されていた通りだ。
 この辺りで単独行の男性とすれ違う。MTBを見て、「おや」と声をかけてくれる。
 延々と続く登りを我慢して、最後はさらに急勾配と倒木を越え、やっとの事で待望の稜線にたどり着いた。なんと、3時間もかかった。
 時間が心配なので滝山にはよらず、那岐山を目指す。最初は笹に覆われた丸太の階段で、とても乗れたものではない。
 稜線はアップダウンの連続で、結構階段もあって乗れたり乗れなかったり。しかし大展望。那岐山まではしばらくかかるので、途中のビューポイントで昼食のパンを食べる。ほとんど人が通らないのを良いことに登山道の中の石に腰掛ける。今日は、山陰側も山陽側も快晴だ。大山は滝山に隠れて見えないが、前方左の氷ノ山、そして遙かに日本海。山陽側の日本原の民家の屋根は、今日もキラキラと輝いている。
 那岐山から滝山方面へ、単独行の男性がやってきて道を譲る。
 その後も、乗ったり押したりを繰り返し、じわじわ那岐山ににじり寄る。三角点のある1240mピークや最高点の1255ピークには、結構な人影が見える。
 標高1100mの滝山・那岐山区間最低鞍部を越え、奈義町、津山市、そして鳥取県智頭町の境が交わる1170mピークには東屋があり、少し休憩。その後、また小さなピークを越えて三角点ピークへの本格的な登りが始まる。振り返ると、見えましたよ大山が。山頂手前ですれ違った夫婦は今朝私の後に駐車場を出た人たち。これで、3組とすれ違ったので、滝山の登山口に降りるのは私が最後と思われる。
 そして、やっと来ました待ちに待った三角点ピーク。登山口から4時間半もかかった。
 さて、ここにMTBを置いて最高点へ。MTBがないと足取りも軽い。登山者をどんどん追い越す。
 最高点は30人くらいの団体登山パーティが占領中。ガイドは「じゃあ、そろそろ出発しまーす!」と叫んで我々を期待させてから、那岐山や周囲の山の説明を長々と始める。さらにもう一発「では下山しまーす!」と叫んだ後で、「靴ひもは大丈夫ですか」「ザックの口が閉じていいるか確認して下さい」とまたひとしきり話し出す。それも山頂を示す碑を取り囲む状態で。私や他のハイカーがカメラを出して記念撮影しようとしているのをちらちら見ながらも、全く場所を空けてくれなかった。気にならないんだなぁ。
 カメラを交換しながら記念撮影をして、三角点へ戻る。
 そしてMTBを携えて、滝山への縦走路を戻る。標高は高いものの日差しがあって暑い。
三角点1240ピーク 氷ノ山 うっすら大山
下山そして帰路
最高峰1255ピーク 稜線を戻る 下山後滝山(右)を振り返る
 復路も乗ったり押したりだが、先が読める。滝山に近づくほど階段が多くて手こずる。
 日が傾いてきて、やはり復路でも滝山は割愛。分岐から200m。空荷ならすぐのはずなんだけど、気持ちに余裕がない。
 稜線を後にして、滝神社への下りだが、それでも前半を中心にそれなりに乗れる場所もあった。後半は押し下りだが、それでも登りの半分の時間で行程をこなす。
 滝神社ではまた手を合わせて今日の無事のお礼。長く急な階段をMTBを押して下り、その後は登りでは通らなかったダブルトラックをたどる。石がゴロゴロしていて重機なら通れるが、乗用車は無理だろう。登山道は沢の右岸だったが、この道は左岸。禊橋の反対側に出るのだろう。確かに、自衛隊の作業道があった。たぶんそれだ。
 というわけで、最後は乗車で時間を稼いで禊橋に到着。やはり私が最後だった。
 準備を整え、自衛隊の演習場を後にする。演習場を出て集落に入ったところでクルマを止め、今日は知った稜線を振り返る。ああ充実感。
 夕日が眩しい。朝、立ち寄ったコンビニエンスストアも看板のLEDが輝く。
 さあ予定どおりに因幡方面へ。R53の黒尾峠のドライブインで休憩と夕食のラーメン定食。駐車場は8割の入りで出入りが激しい。そしてR53も交通量が多く、やや流れが悪い。用瀬でR482、若桜でR29に乗り交通量がなくスイスイ走行。戸倉峠を越えたら、後は往路と同じコース。
 というわけで、養父で休憩して21時頃に帰宅。復路の因幡経由北回りルートの方が、若干距離は長いが、平均時速は5km/h速く、時間的には近いようだ。
 というわけで、長い一日が終わった。
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