段ヶ峰(だるがみね)兵庫スキー発祥の山
 兵庫県のスキー場のルーツと言えば神鍋と思いがちであるが、「神鍋スキー風土記」(大江茂 著)に次のような記述がある。
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 大正7年頃、関西にもスキー場が導入された。成相、マキノ、伊吹、愛宕スキー場、続いて夜久野スキー場。しかし、神戸などからは遠く、大正11年、生野の段ヶ峰でスキーをする人が現れ始め、地元でもスキー場として来訪者を受け入れるようになった。しかし、雪が少なく、手入れもされてなく負傷者も出た。
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 そこで、神鍋高原に白羽の矢がたつわけである。

 ところで、12月と1月には大江山や碇高原など、地元の毎年訪れている山でスキーを楽しんだが、2月には新しい山を目指してみた。しかし、山頂までたどり着けなかったり、滑りを楽しめなかったりで、不完全燃焼気味。最終週は、かつてスキー場の名を冠し、ネット上でいくつか雪のレポートがある段ヶ峰で有終の美を飾ろうというわけだ。
 というわけで、もっともメジャーなのは生野高原ゴルフ場の近く、国民宿舎「生野荘」跡地から達磨ヶ峰を経ての縦走路。しかし、どうせ雪もないことだろうし、そこを何時間もスキー板を担いで歩くのもいやなので、千町峠への山の中の町道栃原宍粟線(多くのガイド・記録には「林道」と書かれている)途中にある杉谷登山口から登ることにした。ネット上に今月初めや、昨年の同時期などのレポートを見つけて、その町道もすっかり雪が解けて登山口までクルマで入れそうなことも確認できた。
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【山 名】段ヶ峰(だるがみね)[1106m(三角点1103m)]、フトウガ峰[1083m]
  (但馬・播磨国境;兵庫県朝来市生野町、宍粟市一宮町)
【山域大分類】関西/中国
【山域小分類】氷ノ山
【コード】34.30
【日 時】2006年2月25日
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 生野町生野高原杉谷登山口(倉谷橋)[720]10:33 -
 12:08杉谷と縦走路の出合[1069] - 12:13フトウガ峰[1086]12:27 -
 13:19段ヶ峰[1103]14:13 - 14:52登山道出合 - 15:35杉谷登山口
【距 離】約9.8km
【天 候】快晴\(^^)/
【地 図】2万5千分の1 神子畑
【用 具】テレマークスキー(195cm,14年前に買ったゲレンデアルペン板),
     プラブーツ(SCARPA「T3」),ケーブル式ビンディング(Rottefella412)
【メンバー】はいかい(単独)
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杉谷コースでフトウガ峰へ
ハチ高原と鉢伏山 氷ノ山 フトウガ峰から氷ノ山
 丹後半島からおよそ2時間、生野高原のゴルフ場を過ぎ予定どおり倉谷橋の杉谷登山口へ。町道栃原宍粟線(多くのガイド・記録には「林道」と書かれている)には、予想どおり雪はほとんどなく、登山口には既に3台のクルマが停まっていた。
 支度を整え、出発。登山道にも雪がなさそうなので、板を付けたザックを背負ってプラブーツで歩く。    滝を過ぎ、文字通りすぐの植林の中のジグザグの急登を行く。ぬかるみや倒木に手間取るのはいつものこと。大きな露岩のところにくると尾根が近い。単独の登山者に追い越された。
 尾根に上がると徐々に残雪が現れ、スキーの跡も見られるようになった。朝は締まっていた雪が日差しで緩みかけてきているが、そのままつぼ足で行く。縦走路に近づくとほぼ一面雪に覆われてきた。
 空腹でペースが落ちるが、もうすぐ縦走路、そしてフトウガ峰も近いのでそのまま歩く。
フトウガ峰から段ヶ峰 粟賀山 町道とゴルフ場
 縦走路に出ればフトウガ峰はすぐ。登山者が多く休憩していてにぎやかな雰囲気。私もフトウガ峰で休憩。行動食を摂る。フトウガ峰、そして達磨ヶ峰へと続く稜線には見事に雪がなかった。
 山頂からは、雪を頂いた藤無山、蘇武岳、粟賀山、暁晴山などが見えるが、中でもひときわ白いのが氷ノ山と鉢伏山。ハチ高原スキー場はまだまだシーズンまっただ中という感じ。氷ノ山の山頂から三の丸にかけて大雪原がここからでも迫力を感じる。だだし、大江山連峰や六甲山などはぼやけて確認できず。
 大展望を写真に収めようとファインダーを覗いている時に、背後から「シャッターを切ってくれませんか」と声がかかる。なんともお構いなしの人だなぁ、と思ったが、「じゃあ、こちらもシャッターを切りましょうか」の言葉もなく自分のカメラを受け取ったらそのまま立ち去ってしまった。もちろん、そういう相手や周囲の状況判断ができない人に撮ってもらった写真は、後で見てがっかりするような構図のものが多いので期待はしなかったが。改めて、風景の撮影にかかる。
 杉谷登山道との出合まで戻り、そして段ヶ峰を目指す。そちらはたっぷり雪があるので、最初の下りから板を履く。雪が緩みしかも林間で、快適とはいえないが、それでもやはりスキーを履くと気持ちがよい。その後アップダウンが続くが、高低差は小さいし、面倒なので、シールは着けずに開脚登行と斜登行でだましだまし段ヶ峰へ。
賑やか段ヶ峰で雪面を独り占め
段ヶ峰 賑やかな山頂
 1時間弱で段ヶ峰。南東の斜面が楽しめそうだ。2等三角点は「標高1103m」とあるが、少し先の松の木の側には「山頂1106m」とある。
 フトウガ峰はなだらかな高原状で、雪に覆われたときには氷ノ山三の丸に近い雰囲気の雪原となるように思われたが、この段ヶ峰山頂辺りは、安心して滑ることができる斜度の斜面で、大江山連峰の鳩ヶ峰を思わせる。
 松の木と三角点の中間辺りの登山道脇に、全層のクラックがあったので、それを避けて三角点側を南斜面に向けて、まず一本目。締まった春の残雪で、短いが気持ちよく滑れる。登り返しは、フトウガ峰方面の縦走路へトラバース気味に。結局シールは使わない。ザックが邪魔なので登り返しの途中においておく。
 フトウガ峰方面からにぎやかな団体がやってきた。数えてみると30人弱のパーティだ。しばらくはこのパーティに山頂が占拠されそうなので、そちらには近寄らず、三角点の下の斜面で楽しむことにする。ちょっとずつコースを移動しながら結局5本、1時間近く滑った。その間、山頂にいたパーティは皆フトウガ峰方面へと帰って行った。最後にちょっと長めに滑ったら、急な雪質の変化(濡れ粗目)に対応できずクラッシュ。
 ザックを回収して縦走路をフトウガ峰方面へ。登山道出合への最後の登りで板を外しつぼ足。結局シールは使わなかった。縦走路から最後に段ヶ峰に自らつけたシュプールを眺める。
 しばらくは雪があるのでスキーで滑って降りるが、緩んだ悪雪で結構苦戦。また、雪が切れているので何度か板を外さねばならない。もたついていると背後に登山者の足音が近づくが、滑り出すと姿が見えなくなった。急な下りの手前で限界となり、板を外す。下りではザックにつけるとテールが地面と干渉するので、肩に担いで下山。
稜線を降りる前にシュプールを眺める 杉谷の尾根コース上部
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