樹氷の粟鹿山
 先週、時間切れで撤退した山を、2月11日に再び訪れた。
 丹波(丹波市青垣町)と但馬(朝来市山東町)の国境にそびえる粟鹿山。どっしりとした山容と頂上付近の笹野原のとアンテナ群の特徴的な姿は、遙か丹後の山からも存在感を感じていた。
 1996年10月27日、パソコン通信の電子会議室のメンバーのオフラインミーティングでの大江山縦走。そのときの和田山からの同行同行者の「見えた、見えた!」という言葉で初めて認識した山だったので、10年越しの登頂ということになる。
 また、ある山仲間からは「山スキーで登れるよ。でも、内陸に大雪が降ったときにいかないと」と言われていたが、雪の多い今シーズンなら大丈夫だろうということで狙ってみたのだ。
 登山道と車道との選択肢があるが、ノルディック系の用具で車道を歩くという無難な選択をする。つまり、朝来市山東町稲土からのNTT専用道路を歩くのだ。
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【山 名】粟鹿山[962m](丹波・但馬国境;兵庫県丹波市青垣町、朝来市山東町)
【山域大分類】関西/中国
【山域小分類】氷ノ山
【コード】34.30
【日 時】2006年2月11日
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 丹波市青垣町稲土[385]11:50 - 12:40NTT管理道路ゲート[520] -
 16:05粟鹿山山頂[970]16:35 - 17:30NTTゲート - 17:40稲土[429]
【距 離】約12km
【天 候】曇りのち時々雪(^^)
【地 図】2万5千分の1 矢名瀬
【用 具】テレマークスキー(195cm,ゲレンデアルペン板),
     プラブーツ(SCARPA「T3」),ケーブル式ビンディング(Rottefella412)
【メンバー】はいかい(単独)
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長い長い林道歩き
ブッシュのない山頂部 もうすぐ山頂だ 樹氷とアンテナ
 稲土集落の奥で除雪は終了。鹿除けのネットを開けて山に入る(「開けたら閉めること」)。すぐ奥の神社までは轍がある。その先は、一昨日までの降雪で、先週の私の轍もすっかり消えている。ちなみに先週は新雪のラッセル。今日は、先週よりも雪の暈は減っているが、代わりに固く重くなっていてそれはそれで大変。何とか、先週と同じ林道分岐点まで到達。ここにクルマを停める。
 出発準備を整え、シール登行を開始。
 朝の冷え込みがなく、前日からの高温で雪がゆるみ歩きには負担になる。氷点下10度くらいに冷え込んだ昨日の朝ならすたすた歩けただろうに。新雪積もりたての先週ほどではないにしても、結構時間がかかる。
 つづら折れを登り、植林を越えてNTT専用道路の入り口まで小一時間。ここから山頂まで「4400m」の表示。
 ゲートを越えて、左に沢、右に用水路の直線が200m弱続く。ここが一番雪深く、道路両側のガードレールが完全に埋もれて、時折ガードレール上の反射板だけが雪面に顔を出している。
 さらにつづら折れを越えれば、大きな谷頭を巻くように延々と道が続いている。
 NTTゲートから1000m地点(標高615m)が、先週の撤退地点。先週よりはましだが、思ったほどはかどらない。ほぼ200m沖に距離の表示板があるが、なかなか数字が減っていかない。
 休憩したあと、板をロープで牽引してみるが、やはりつぼ足は歩きにくくてシール登行へ戻す。
 結構な時間を要して、山東側からの登山道との出合にたどり着く。展望台に登って一息。山東側の景色がぼやけて見える。ああ、雪がちらちら降ってきた。
 ここからは、ほぼ稜線を行く。
 いくつかのカーブを越えると山頂が見えた。ブッシュがなくひときわ白い頂に林立するアンテナ群。道の蛇行がもどかしく、道路脇の斜面に上がり直線的に山頂を目指す。 
 巨大なアンテナは、徐々にその姿を大きくしていくが、それでもなかなか到着しない。
 朝よりも雲が厚く、薄暗くなってきた。谷間では日暮れも早かろう。もう下山開始したい時間にさしかかっているのだが、ここで引き返すわけにも行かない。
樹氷とアンテナ群
タイムアップ寸前 雪原を滑りたかった クラストした雪原
 どうにかタイムアップぎりぎりに山頂到着。ああ樹氷が美しい。
 クマザサに覆われているという山頂部の大雪原を滑るという目論見は、時間がなくて果たせない。まあ、このクラストした雪では滑りが楽しめそうにはないが。
 少しだけ山頂部をうろついてみるが、景色は霞み山東側の麓がぼんやり見える程度。大展望で定評のある山なのに。
 そして、時計に背中を押されるように下山開始。来た道を引き返す。
 しばらくは勾配が緩くスキーが走らない。すぐに雪が足の間に溜まって抵抗となるので、歩き続けないといけない。徐々に薄暗くなってきた。休憩すればすぐに夕暮れとなりそうで、黙々と行く。
 前回の撤退地点である標高600m辺りからはスキーが走り出す。何とか、暗くなる前にクルマにクルマに戻ることができた。
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