雨のハチ北「関西テレマークスキー講習会」
 日本テレマーク協会(TAJ)の関西講習会が、1月14・15日、ハチ北高原スキー所にに於いて開催され、14日のみ参加した。
 あいにくの雨の中だったが、80名を越えるテレマーカーが集まった。
 私は、「ツアー技術班」として、北田啓郎氏、金山洋太郎氏の指導。雨の天候のため、ゲレンデ内でツアーでも役に立つテレマークスキーの基本技術を教わった。
 翌15日は、ゲレンデ周辺の林に入り、シール、ビーコン、アバランチロープ、ツェルトの使い方、雪洞の掘り方などの講習の予定で、所用で受けられなかったのが残念。
 講習会の後リフト終了まで、GPSレシーバーで計測したスキー場内総移動距離は約40km滑り、ヒーターをがんがんかけて麓の道の駅に降り、トイレですべての着衣を着替えて生き返る。

 ところで、講習前に山頂まで上ったが、頂上直下の北壁に全層雪崩のクレバスあり。北壁は今シーズン絶望なのかも知れない。
 ハチ高原も頂上直下のハイランドビューコースは滑走禁止だが、ハチ北側は「スカイロード」、ハチ側は「頂上リフト下り線」を使って相互乗り入れ可能。
アプローチ道路に雪なし 山頂はガス スカイロードから小代
ツアー技術講習(1月14日講師 北田啓郎氏 金山洋太郎氏
項目 内容
午前の部
姿勢、重心位置、
両足への加重の確認
 平坦な場所で。前だけに乗らず、しっかりと後ろ足にも加重する(後方から後ろ足の足の裏が見えないように)。あまり開きすぎない。
 また前後に開いた両足の中央に重心を保つため、骨盤を前傾させないこと。つまり下腹を突き出すような姿勢を維持。
 その上、後傾に成らないために、両肩(両腕)を前に出し猫背の姿勢を保つ。ストックを突いたとき、腕が後方に流れないように注意。
 伸び上がりのときにもふんぞり返らない。(「テレマーカーになる本」では猫が首根っこを掴まれるように伸び上がる)。
緩斜面で各自ターンを
しながら滑降
 私 はいかい は、金山氏より「もっと体の上下動を意識すること」との指導を受ける。
ターンとターンとの間に
ニュートラルな状態を挟む
 一つのターンの後、両足の前後差をなくし、揃え角付しない状態を作ることで、体の伸び上がりを意識する。実際には、足の前後の入れ替え動作はとぎれずに行い、ニュートラルな状態は一瞬で過ぎてしまう。
カービングターン  「carve」は彫る、切る意。「curve:曲線」ではない。「カービングターン」は、角付けを強め雪面を彫りこんでいくような滑り方を指す。
 悪雪で板がズレにくいところでターンをするための技術。急斜面ではターンを深める。
 後ろ足(内足)に早めに加重、角付けし始める。「足の前後差が付き始める段階で、すぐに内足を作る」(北田氏)。
ズレを利用したターン  幅の狭い急斜面で使う技術。一回一回のターンでしっかり減速。また、常にスピードを制御するため、ターンの初めの段階からずらしを行う。途中でスピードが出過ぎて、ターン後半であわててブレーキをかけるのは転倒・滑落につながり危険。狭い斜面を意識して、できるだけ小回りでもやってみる。特に小回りでは、(後ろ)足を回しこむ(旋回)動作が必要となる。
ストックなしで
テレマークターン
 ゲレンデ脇にストックを置き、滑る。重心位置、バランスなど、ごまかしが利かず、しっかりと板に乗るトレーニングになる。
チョウチョ  体の上下動を意識するトレーニング。ストックなしで、両手を広げて羽ばたくような動きをつける。体の上下に合わせて、腕も上げ下げする。
上下動反復  伸び上がりと沈み込みの動作を意識するため、ターンの間に2,3回上下動を入れる。
突っ張り※  足の入れ替えの動きと上体の動きをスムーズに連動させるトレーニング。ストックなしで、両手を顔の前(視界の中)に出し、手のひらを前方に向け、スキーの動きと手の動きを連動させる。少し離れてみると、相撲の突っ張りのスローモーションのように見える。
午後の部
ハンドル※  ターンと体の傾きを連動させるトレーニング。ストックを2本束ねて、両手で体の前に一文字になるように持つ。ターンする方向にストックを傾ける。二輪車のように、ハンドル操作に合わせて体も倒してターンすること。
飛行機  ストックの上から3分の1くらいのところを持ち、両腕を広げ2本のストックを平行に、そして水平に持つ。両腕を翼のようにイメージし、ターンのときには内側に体を傾ける。強いエッジングでカービングターンをする。「雨で午前より滑りが悪くなったね。本来は、スピードが出て手が雪面に着くくらい傾くことを想定していたんだけど」(北田氏)。
ワンステップターン  ターンの開始時に、外足となる方の足を持ち上げ手前に出し、エッジの切り替えを行う。足を持ち上げるためには、前のターンの後半でしっかりと減速しておくことが必要。
ツーステップターン  まず、「ワン」で、外足となる方の足を踏み出し、上体を谷側に向け、踏み出した足と反対のストックを付く準備をする。「ツー」で、内足を踏みかえることでエッジの切り替えを行い、同時に先ほど準備をしたストックを付いてターンを開始する。
総合滑降  カービングターン(中回り程度)から、ずらしを利用したターンへ。ずらしのターンに移行したら、最後は小回りターンへ。
 多くはアルペンスキーでも活用できる練習方法と思われる。是非、テレマーク、アルペン双方で練習して全体にレベルアップを図りたい。
 なお、後日、当方の記憶で再生したものであり、正確でない部分もあろうかと思うが、ご容赦願いたい。
 ※は当方で勝手に命名。
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