OH!YEAH!大江山丹後のスキー登山
 今年は年末から雪が豊富。祝日と土日が絡んだ三連休に大江山連峰に登ろうと思ったのだが、初日と3日目に別の予定が入り必然的に真ん中の日が残った。しかし、朝起きてみると雪起
こしの雷が鳴っていてアウト。これは悔しい。しかも、連休最終日は快晴との予報。何とかならないか。用事は午後なので、早朝から活動を開始すれば何とかなるかも。
 というわけで、クリスマス未明の星空の元、サンタさん気分で家を出る。
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【山 名】鳩ヶ峰[746m](大江山連峰;京都府加悦町、大江町)
【山域大分類】関西/中国
【山域小分類】丹後半島
【コード】34.20
【日 時】2005年12月25日
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 大江町 千丈ヶ原[418]6:58 - 9:00鳩ヶ峰と鍋塚の鞍部[625] -
 9:57鳩ヶ峰山頂[750]10:14 - 10:47鞍部 - 11:33千丈ヶ原[429]
【距 離】約5.7km
【天 候】快晴\(^^)/
【地 図】2万5千分の1 大江山
【用 具】テレマークスキー(195cm,ゲレンデアルペン板),
     プラブーツ(SCARPA「T3」),ケーブル式ビンディング(Rottefella412)
【メンバー】はいかい(単独)
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 往路は宮津市から大江山スキー場(普甲峠)を越える。しかし、すごい雪だ。昨日までの寒波に除雪が追いついていない。この普甲峠の北側区間は、昨年秋の台風23号の被害で1年以上通行止めだった。しかし、どこがその崩落地点かということすらわからないほどの大雪だ。
 昨日日中も寒かったおかげで、いったん溶けた水が路面で凍結する事というがなく、今朝の冷え込みでもしまった圧雪となりスリップの危険は少なかった。
 大江町山の家の前を通って千丈ヶ原へ登るが、この道も昨日は除雪がされていない。轍が深く、腹をする。いつカメさん状態になってもおかしくないが、数日前の除雪終点に何とか到着。
 出発準備をするうちに、周囲は薄明るくなった。一年で一番夜明けの遅い時期なのだ。
鍋塚林道
夜明け 雲海 小さな樹氷
 スタートからシール歩行。スノーシューやスキーのトレースがある。やはり昨日山に入った人がいるようだ。一昨日までは大雪が降り続き入山できる状態でなく、また仮にトレースがあっても消えている。
 すぐにロッジが数件建つエリアに到着し、道は千丈ヶ嶽方面と鍋塚方面(鍋塚林道)に分かれる。トレースの幹線は千丈方面だが、幸いなことにスキーのもの一人分が私が向かう鍋塚方面にも延びている。利用させていただく。
 雪はずいぶん深い。近年の少雪傾向で、大江山はもっとも積雪の多い1月下旬から2月下旬の大雪の後に狙うしかない。また、そんなときでも林道の途中までは板を背負ってつぼ足で歩くことがある。なのに今年は、年末からこの大雪である。それもさらさらの粉雪だ。
 林道の中から、鳩ヶ峰が見える。ちょうど朝日に照らされて紅く焼けている。
 ここで重大な問題が発生。右のビンディングがカタカタと動き始めた。実は、一昨日ビンディングを交換したのだが、以前の穴を再利用したのだ。やばいとは思いつつも、近いうちにビンディングプレートを導入するつもりでいたので新しく穴をあけるのはやめたのだ。もちろん詰め物をしてはいたのだが。
 クルマにはウロコ付きダブルキャンバーのバックカントリー板があるが、ここまで来て引き返す気はなく、騙し騙し行くことにする。
 こんなこともあろうかとドライバーを持ってきているので、さらに詰め物を増やしてビスを締め直す。ビンディングはRottefellaの「412」で、一番先端のビスはワイヤーを締めるレバーを外さないといけない。ボルトを2本緩める必要があるのだ。その先端のビスがもっともゆるんでいるので、手間が倍増する。この後の行程で、大変な時間のロスとなった。
 こうした不安を抱えながらも、美しい景色に勇気づけられながら登っていく。
 雪の深さと、ビンディングトラブルの影響でいつもの倍近くかけて鍋塚林道を歩き終え、大江山連峰の稜線、鍋塚と鳩ヶ峰の間の鞍部に到着。昨日のトレースはここで引き返していた。おそらく昨日は、アプローチの道路もこの林道も、つまりクルマも歩きもラッセルだっただろう。ここで力尽きた(時間切れ?)のだろうか。
未踏の山へ
右端に千丈 加悦谷平野も真っ白 鍋塚
 ここからは、未踏の、文字通り真っ白な山の斜面にとりつく。青空をバックに、真っ白な山が映える。
 スキーを履いていてもふくらはぎまでのラッセル。ビンディングに負担がかかり、ビスの締め直しの感覚が狭まる。
 途中で先端部のビスをあきらめ、残りの2本のビスにがんばってもらうことにする。
 樹林帯では、木々に大量の雪が積もっていて、それをストックで落としながら歩く。千丈ヶ原の駐車ポイントが見下ろせるが、私以外にはまだ誰も来ていないようだ。反対側の野田川流域の加悦谷平野は真っ白。向かいの磯砂山、そして丹後半島の依遅ヶ尾山、金剛童子山、高山などもくっきり。登るに連れ、北に伊根湾、西に蘇武岳の連山と奥神鍋・万場のスキー場も見えてきた。
 振り返れば、北隣のピーク鍋塚。山頂の東側に大きな雪の溝ができているように見える。クレバスか。そういえば、あの辺がたまに雪崩れることがあると聞いている。いつもは、鳩ヶ峰と鍋塚をセットで滑るのだが、今日は用具に不安を抱えているし、時間的な制約もあるので向こうには行けない。鍋塚には、鳩ヶ峰よりもダイナミックな斜面があるのだが、南を向いているので雪質が悪いことが多い。
 やはり普段の倍近い1時間で鳩ヶ峰山頂。連峰最高峰の千丈ヶ嶽、その南の赤石岳が間近。山頂周辺のブッシュには、小さいながら樹氷が付いていた。
一番シュプールを刻む
まだ誰も歩いていなかった 最初にシュプールを刻む 植林帯にドロップ
 シールを外し、ビンディングのビスを締め直して滑降開始。
 できるだけビンディングに負担がかからないように緩やかに滑る。もちろんクラッシュは厳禁である。
 それでもふかふかの雪が最高に気持ちいい。真っ白な雪の上に、最初に線を引くのは、これまた気持ちいい。
 たまに振り返って自分のシュプールを眺めるが、それでもあっという間の下り。
帰り道
板を背負ってスノーシュー 単独 猛烈な雪道
 林道まで降りたところで、初めて人に出会う。軽く挨拶を交わす。
 3人組の山スキーヤーだが、なぜか板を背負ってスノーシューで歩いている。スノーシューという荷物を増やし、板を担ぐ重労働を選ぶのはなぜなのだろう。
 しかも、せっかくのトレースがスノーシューででこぼこにされて滑り降りにくいではないか。
 でもすぐに植林帯にドロップ。動物避けのネットをかわして滑り込む。さすがに雪が重く成りつつあるが、例年よりはまし。雪の重さに、本日最初で最後の転倒。ビンディングへの負担が気にかかる。
 遙かに鳩ヶ峰。デジカメでズームアップすれば、私のシュプールが確認できる。
 ヘアピンカーブをショートカットする形で林道に戻る。ビンディングの遊びがあまりにも大きくなっているので、あわてて確認すると、2本で耐えていたうちの片方までが抜けていた。詰め物をして締め直す。
 でも、ここまで来ればもう歩いて降りても知れている。再び、道路を逸れて植林へ。もうひとつヘアピンカーブをショートカット。
 最後は林道のでこぼこトレースでクルマへ。11時30分。午後の用事には間に合う。
 私のクルマをのぞいて4台が駐車されていて、一人出発の準備中。「今くらいに来れば、ラッセルしなくて済む」と、いつもの私の作戦。でも、今日の私は、一番シュプールの快感を味わっているので、「いくらでも利用してちょうだい」という気持ち。
 さあ、まだ気は抜けない。雪道をクルマで下る。スタックの心配はないが、離合が大変。スズキジムニー2台とすれ違う。2台目は、林道のかなり下の方で道をふさぐ形で停まっている。そのクルマの主は「動かないんです。ちょっと待っとってください」といいながら、うろうろしているだけで何の対応もしていない。
 たまりかねて、そのクルマの横が除雪のブルドーザーが雪を道路脇にかいた跡があったので、そこに私のクルマを入れ、ジムニーに少し動いてくれるように頼む。
 「まあ、やってみます」と素直に応じてくれるが、後輪が空回りするだけで登れない。タイヤはスタッドレスでなくラジアルだ。「四駆になってますか?前輪のロックできてます?」とたずねると、素直に降りて確認してくれる。悪い人ではないようだ。
 空回りで雪面がてかてかになったので、いったん下がってから反動をつけて登るよう進めると、また素直にしたがってくれて、あっさり登って行ってしまった。いったいなんだ。
 さらに、普甲峠、大宮峠を越えて帰宅。どちらも大変な雪道。普甲峠の大江山スキー場は雪が多すぎてアプローチが大変なのか、人が少ない。
 午後の会合の後、夕方家の周りの雪かき。凍り付いた雪を掘り起こした後は、庭を長靴でラッセルし、ストックで庭木につもった雪を祓い落とす。なんだか、山でも家でも同じことをしている。
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