若狭と丹波の国境の八ガ峰
若狭湾沿いアプローチ
 快晴に恵まれた日曜日、丹後から若狭湾沿いに東へ。舞鶴市街を越えるのに時間をロスし、2時間半ほどかけて名田庄村へ。100km弱のアプローチ。
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【期 日】2004年10月17日
【行 程】
 福井県名田庄村堂本[77]12:10 - 12:50染ヶ谷「八ヶ峰家族旅行村」[236] -
 13:59五波峠[606] - 14:53染ヶ谷コース合流点[689] -
 15:23八ガ峰山頂[792]15:37 - 15:52知井坂[720] -
 16:17小松谷林道出合[494] - 16:30巡視路コース分岐[416] - 17:06堂本
【車 種】MTB(TREK6500)
【メンバー】はいかい(単独)
【距 離】18.7km
【速 度】平均:6.2km/h  最高:3.7km/h
【タ イ ム】4時間56分(実走時間:2時間59分)
【地 図】国土地理院2万5千分の1「久坂」
【天 候】快晴\(^^)/
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染ヶ谷川沿いの林道
家族旅行村は晩秋の気配 若桜丹波の国境五波峠 八ガ峰を遠望
 堂本という集落の空き地にクルマを止めて、染ヶ谷川に沿った林道をMTBで登る。初めは緩やかな登り。八ヶ峰家族旅行村では色づき始めた並木が、淡い日差しに紅く輝いている。もう晩秋に近いんだなぁ。ちなみに、ここも八ガ峰染ヶ谷コースの登山口。
 デイキャンプを楽しむ家族連れの脇を通り、家族旅行村を抜けると道は細くなるが、ずっと舗装が続いている。
 道は蛇行を繰り返し勾配を増して、福井と京都の府県境の稜線まで登る。途中、鹿の糞を多数発見。また、口の裂けた蛇も発見。と思ったが、近づいてみると蛙を食べているところで、蛙の後ろ足が口から突き出ていたのだった。ところが、MTBに乗った妖しい大型動物に驚いて、蛙をはき出して逃げていってしまった。
 稜線は五波峠。京都府美山町との境。ここが登山口だが、八ガ峰までは結構遠く、アップダウンがあるのが見て取れる。
稜線登山道で山頂へ
林道に沿った登山道 染ヶ谷コース合流点 ご機嫌の快晴
 昨今日本中に出没している熊にはお目にかかりたくないなぁ。峠の登山口には1台のワンボックスカーが止まっていて、少し心強い。
 登山道にはいる。しばらく登山道の右手に未舗装の林道が沿っているが、こちらは山頂に行かないので注意。
 登山道に入ってしばらくしたらにぎやかな話し声が聞こえてきて、中高年の7,8名の男女とすれ違った。さっきのワンボックスカーの人たちだろう。MTBを脇によけて道を譲る。
 「自転車でずっと行くの。すごいね」と感心してくれたり、「急な階段あるよ」と気遣ってくれたり。そして、最後の男性に「熊に出会わないように気をつけてね」と恐れていることを言われた。ああ、もう人間は私だけなんだろうな。
 鈴のついたキーホルダーをハンドルバッグにぶら下げて、気休め。
 急な階段は押し、登りもだいたい押し。緩やかなところだけ乗車。アップダウンを繰り返すうち、登りが急になっていく。その一方で登りを乗り越えた後の下りは緩やかになってきて快適。鈴もチリチリ歓喜の声を上げる。
 先ほどの家族旅行村からの染ヶ谷コース合流点は山頂まで2つ手前の鞍部で、ブナ林の中のご機嫌スペース。熊さん出てこないで。
 ここから八ガ峰までは「0.8km」だそうで、勾配はさらに急に。最後のピークを超えて、いざ山頂への最後の登り。登りはきついが、行く手は空が開けて、心は軽い。
 山頂は、天晴れ大展望。山城、河内、摂津、近江、越前、丹波、丹後、若狭の八ヶ国が見えるというが、あまり国の区別は付かない。遠くは霞んで丹後半島まではよく見えない。でも、本当になかなかの眺め。若狭湾のリアス式海岸はわかる。友人たちに写真付きメールを送信。
古い生活道と電気の道
電気の道 かつての生活道 登山道通行止
 パンとお茶で休憩してから、知井坂方面へ下る。また階段が出現し、歩いてクリア。すぐに乗車できるようになる。いきなり鉄塔が現れる。若狭の原子力発電所からの送電線のルートなのだ。鉄塔の周りはブッシュが払われていて、送電線の延びる景色が続いている。
 鉄塔の近くではシュワシュワと音が聞こえる。かなりの電磁波もでているだろうし、なんだか頭が痛くなってきたような気がするので早々に立ち去る。
 急な下りを鈴のチリチリ音とともに下ると、林道に出た。知井坂へと続く道だ。下山ルートは右だが、少し知井坂に向けて左に進路をとる。色づきかけた木々の木漏れ日がムード満点だ。
 この知井坂は、かつて京の都と若狭を往来する生活道路の一つだそうだ。そして今は、若狭から京阪神へ送る電気のルートの巡視路。
 しばらくはクルマでも通れる巡視路を下る。急勾配の上に、石や木の枝に車輪が引っかかりなかなかスリリング。
 かなり下って、八ガ峰一帯の案内板がある広場にでた。八ガ峰一帯は「森林レクリエーションゾーン」、現在地には「こもれび広場」という名前が付いているようだ。
 少し休憩して、林間の急な道をさらに下る。たまに鉄塔に出会って、景色を眺める。
 しばらく下って、小松谷からの林道に合流するが、すぐに「登山道」の白い案内板と「火の用心」と書かれた赤い案内板の先の林間に、シングルトラックの登山道が見える。
 休憩をルートの確認をかねてたたずんでいると、なんだか轟音が…。
 オートバイが近づいているようで、当然林道からやってくると思っていると、なんと登山道の木々の切れ目からヘッドライトの明かりが見えた。
 そして、つなぎのウェアに完全装備のライダーが現れた。あっけにとられていると、しばらく分岐をうろうろしてから、オートバイは私が下ってきた道を登っていった。
 「オートバイが二輪なら、MTBも二輪。MTBが乗れぬはずがない」と、ひよどり越えの義経ばりの決断を下し、登山道へ突入。送電線の鉄塔が見える開けた場所から見える車道はまだはるか下。
 しかし、信じられないような勾配の悪路に、オートバイの轍がくっきり。やはり、あのトルクは道を傷つけるね。
 急勾配のヘアピンカーブに、何度か自転車を降りて押す。
 巡視路の分岐を過ぎても、ずっと登山道を行く。今回の資料「山と自転車」のレポート(http://mtchari1.easter.ne.jp/0408hatigamine.htm)には、登山道に折れた方が乗車できる、という旨が記されている。
 途中、土砂崩れが完全に登山道を塞いでいた。林間を迂回するが、その際崖のような斜面をよじ登らなければならない。オートバイはここをどうやってクリアしたんだろう、と疑問に思うが、いつの間にか轍は消えていた。巡視路を登ってきたのだろうか。
 最後の最後は急坂で、しかも急カーブの連続。木々の隙間からようやく近づいてきた舗装道路が見える。
 そして降り立った場所は、なんとクルマを止めた空き地。朝は、そこに登山道があったことすら気づかないような、心細い入り口だった。
 山頂から標高差700m。1時間半をかけて下った登山道は、ざっと80パーセントの乗車率。なかなか下りごたえがあった。
 なにより熊に出会わなくてよかった。
茅葺き集落を抜けて帰る
 帰路は、午前中にMTBで登った五波峠を越えて、美山町へ抜けることにする。
 舞鶴を抜けるロスタイムを嫌ったのだが、こちらの道は細くくねってやはり時間のロス。でも、鹿に出会えたし、茅葺き集落も見学できたし、それはそれで満足。130kmを、3時間半。
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