はっちの新旧メディア能書倶楽部のうがきジュリージュリー出演映画>世界はボクらを待っている
ザ・タイガース 世界はボクらを待っている
公開日:1968.4.10 監督:和田嘉訓 脚本:田波靖男
共演:加橋かつみ、瞳みのる、森本太郎、岸部おさみ、久美かおり
 
もちろんこの題名からタイガースのプロモーション目的のアイドル映画じゃないかなあとは思っていたんですけどね・・・いやあここまでやってくれてるとは思いませんでしたよ〜。おもしろすぎますタイガース!! 
タイガースは私が生まれる前に解散しちゃったので、もちろん私はタイガース時代のジュリーを全然知らなかったのですが・・ジャニーズも真っ青のぶりぶりアイドルだっていう話しは一応人から聞いてはいたのですが・・いやあもうほんと、ここまでだとは思っていませんでした。
もうあまりのおもしろさ(まっ「おもしろい」にもいろんな意味があるよね!)に、この映画を見てしまった者としては、見ていない人にこのおもしろさを伝える義務があるのではないかと思いまして。(←勝手に思うなって)
この映画1968年でしょー。まあビデオがいつ出たか分からないけど、たぶんレンタルビデオさんにはあんまり置いてないっぽいし、当時映画館で見た人はおそらくほとんど忘れていると思うし・・ってことで、私がそんなみなさんのご要望(って誰にも言われてないんですけど)に応えて、事細かに解説いたします!
ではでは、「ザ・タイガース 世界はボクらを待っている」行ってみよ〜〜。
 
この映画は至るところにステージで歌うタイガースが出てきます。オープニングは日劇「ウエスタンカーニバル」で「君だけに愛を」を歌うタイガース! ジュリー若い!(20才くらいかな)  ものすごい声援(っていうより悲鳴)です。会社の先輩に「タイガース時代のジュリーはばりばりアイドルよ。♪きみだけ〜に〜 であっち指さしたらきゃ〜〜、そっち指さしたらきゃ〜って感じですごかったんだから」ってな話しは聞いてたんだけど、まさーにその通りの光景でした。
それにしても、歌っているジュリーの声があまりにも若すぎて、私の知っているジュリーの声と全然ダブらないんですけど・・声の出し方もなんか違うし・・
で、さっそくこの映画の陰の主役であるUFO&宇宙人(見た目は人間です)がとーじょー。
まっ最初にこの映画の内容をざっと説明しちゃうと、「ある星の王女様&家来たちが乗っているUFOが地球に不時着して、そのお姫様がタイガースと出会い、中でもジュリーを好きになっちゃって、なんとかジュリーを自分の星にお持ち帰りしたい」とまあそんなお話しです・・・ こーれはおもしろそうな映画ですよね(笑)。
もうねえ、ウルトラマンとかそういうレベルでもないんですよ、幼児系番組に出てきそうな感じ・・
このUFOがもう驚くほどちゃちくて楽しいです。「できるかな」でノッポさんが作った工作っぽい。
この家来って言うのが2人いて、かたっぽがおばさんなんだけど、それがなんと王女様(たぶん10代)の妹なのです。こういうシャレがなかなかです。タイガースメンバーも「ええっ、妹?」って一応驚くんだけど、大して突っ込まないところもよい!
(・・って私勝手なこと書いてますけど・・「侍女」を「二女」と勘違いしてました。なので、こんなおばさんが王女様の妹であるはずがありません! 私は一体この映画に何を期待してるんだか・・うう)

2人の家来。
なんと左は天本英世!

しょぼしょぼUFO


タイガースの移動ワゴン
ハデハデだねー

オープニングのタイガースの演奏でコントロール不能になったUFOが地球に不時着。気がつくとなんと「王女様がいな〜い!」そう、王女様はいつのまにやらタイガースコンサート会場に紛れ込んでいたのであーる。
出待ちをしているファンの子たちの前にやっとタイガースが出てきてもみくちゃ。そのどさくさの中でなんと王女様が階段から床に落下。なんという唐突! で、これがすごい落ち方。頭から落ちたのでたぶん死んでます(笑)。でもいちいち突っ込んでいたら進まないので続けますね。きゃ〜たいへ〜んってことで、タイガースはその王女様を病院に送り届けます。そのときに乗るタイガースのワゴン車(映画の中でタイガースが使っている)がねえ、まさにタイガースカラー(黄色)の模様があってハデハデですごいんですよ。ワゴン車っていうか、これはミニバスですね。
そんな中、家来たちのところには王女様の星(「アンドロメダ」というらしい)の秘密警察のパトロール隊がいきなり馬(なんでやねん!)に乗って登場したり、楽しいシーン盛りだくさん♪
ある日、タイガースが王女様の病院にお見舞いに行きます。
ジュリー「君は一体誰なんだい?」(ボー読み。そこがいいのだ♪)
王女様「私はアンドロメダから来た星の王女、シルビーよ!」
タイガースメンバーはまるで信じない(当たり前だ)んだけど、なぜかジュリーだけが信じるのであった。(なんでだよ)
ジュリー「でも僕はこの子がでたらめを言っているとは思えないな」(ボー読み)
サリー「よせよ〜、ジュリーまでおかしくなっちゃあ困るじゃないかあ」(同じくボー読み)
かゆ〜いです。なんてかゆくて楽しい会話なんでしょう!
見つめ合う王女様とジュリー。とここで、王女様とジュリーの間に恋がめばえるのであった・・・

困るよ〜ジュリ〜

一徳だってアイドルさ〜


見えにくいですけど、ぬい
ぐるみ抱いて歌ってます

あっ、サリーというのは岸部一徳(当時の名は岸部おさみ)のことです。私はタイガースメンバーはジュリーとこの人しか知らないんですけど(岸部シローはまだ加入前)、岸部兄弟がアイドルっていうのは・・かなり無理あると思うんですけど・・当時はそんなに違和感なかったんでしょうか。いや・・やっぱり苦しいと思います・・。でもなんかこの岸部一徳ってグレイのタクローとカブりませんか? リーダーだけいい男じゃなくて、やたら背が高いってところ・・ あっでも今の岸部一徳、私すごい好きです♪(フォローでなく)
それにしても、タイガースの歌なんで私はこんなに知ってるんでしょう。「シーサイドバウンド」や「君だけに愛を」はもちろん、♪雨がしとしとにちようび〜 とか、♪花咲く〜む〜す〜め〜たちは〜 とか。一体いつどこで聞いていたのかしら。
コンサートの場面の他、テレビの収録なのか、プロモビデオ(当時そんなのあったのか?)の撮影か分からないけど、まあスタジオで録っているっぽいのを流しているんですけど、もうこれはちょ〜興味をそそります。踊ってます、踊っちゃうんですよ、まさにダンスダンスダンス! フォークダンスみたいなのとか。みんなでバレリーナかついじゃったりとか。
部屋の中で熊のぬいぐるみを抱いて(しかも音楽に合わせて熊の足を動かして)歌っているジュリーなんてのもいます。しかもとびっきりの笑顔。さわやかすぎて怖いです・・ けっこうすごい絵だ・・
あと、関係ないですけど、ジュリー歯磨きのときなんでうがいするんだよ〜。ごしごし歯磨いたあと口をゆすぐかと思いきやそのままガラガラ〜ってうがいしてんの。しかも何度もやってます。当時はみんなこうやって歯を磨いていたのですか?(違うと思うけど)

  
↑気分は王子様♪     ↑このポーズはさすがに・・ ↑どこでも歌うタイガース

  
  ↑ジュリーは一番右だよ  ↑気分はゴレンジャー   ↑意味不明・・ひたすら転がる

そのあとなんだかんだあって、王女様が何者か(秘密警察隊!)に追われていることを知ったタイガースは、王女様をかくまってあげることにします。で、女の子と一緒にいるとファンがうるさいので、王女様は男の子だということにして(ジュリーの提案。さすが♪)、行動をともにすることになるのでした。
ある日ツアー移動中に、その秘密警察隊が現れ・・・ああこういうのをまじめに説明している私って・・・タイガースメンバーが戦っている間にジュリーは王女様を連れて逃げるのであった。
ここからのシーンが見どころてんこもり!

ええ〜いやっつけろー
逃げろや逃げろ
王女様とジュリー、逃げたはいいけど山奥で迷ってしまって、どっぷり日は暮れてるくるし・・
王女様に「ジュリーの歌聞きたい!」って言われたジュリー、しばらく考えたあと「うん」ってちょっと躊躇気味に答えて・・・でいきなりノリノリで♪らららんらんらん〜 って歌い出すんです! 何この唐突さ!さっきの躊躇は何? いきなり♪らんらんらん はないっしょー。見ていてひっくり返りました。どっぷり暮れた山を背景にらららんらんらんと一人楽しげに歌うジュリー・・ ううっ大丈夫なのか?(泣) しかもカメラ目線! ついには2人で踊りだし・・ いつの間にやら暗闇からタイガースメンバーも登場! これはまぼろしなのか? そしてみんなで歌い踊り出すという・・ しかもみんな縦に並んで前の人の腰に手をあてて・・ おおっ!これはジェンカじゃないのかっ?

  
↑暗闇で突然歌い出し・・  突然踊り出し・・      そしてジェンカ・・     

タイガースファンに王女様が女の子だということもばれてしまい、困ったタイガースメンバー。ジュリー「このまま追い出したらシルビーがかわいそうだー」とかばうも、リーダーのサリーに「キミはタイガースがどうなったっていいのかい?」と責められ、黙ったままうなだれ首を振るジュリー。名演技!役者だ〜(うそ・笑) いやあでもねえ、このいじけたジュリーがかわいいんですよ。きっとこれは岸部一徳も、「ジュリーカワイイ♪」って抱きしめたくなったに違いない。
うう・・・みんなボクが悪い
のさ・・
そんな会話を柱の陰で聞いていた王女様は一人ひっそりと姿を消すのであった・・ 
せっかく帰ってきた王女さまであったが、気分はすこぶるブルー。おばさん家来はそれを察し、「王女様の好きななのはあの連中の誰なんです?」って王女様に突っ込む。ここで王女様「サリーよ!」って答えてくれたら、私はきっとこの映画を「生涯心に残るベスト1」に上げることでしょう・・・もうねえ、この映画、とことんそういう路線で走ってくれたら、邦画史上に残る大傑作になっていたと思うわけなのですが・・・ まっ、そんな展開になるはずもなく、王女様「ジュリーよ・・私ジュリー以外の他の誰とも結婚しないわ。でなきゃ・・死にます」 きゃ〜、死ぬってさあ。なんでこう究極の選択になるの!

今もおんなじ武道館の中

ボクをだましたんだね(怒)
そのおばさん家来は王女様の願いをかなえてあげるべく、「ジュリーをアンドロメダへお持ち帰りしよう計画」を企てるのであった。
タイガース武道館コンサートが始まる直前、ジュリーをUFOへ呼び出す。
しかしおばさん&王女様の説得むなしく、「僕はファンの子達とおんなじくらいキミが好きだけど、でもコンサートの方がもっと大切なんだ!」とジュリーはつれない。
で、ジュリーが油断している隙を狙って出口を閉めて強引に連れ去ってしまうのでした。
ジュリー、キッと王女様を指さし、「キミは僕をだましたんだね!」ってけっこうキツイひとこと。
だまされて落ち込むジュリー。(こんな簡単にだまされるなって)
落ち込むジュリーを見て心がちょっと痛んだ王女様は、「これで武道館のみんなと会話ができるわよー」っていきなりマイクを取り出し(なんなんだこれは!)、「おおーありがとう」と何の疑問も持たないジュリーは、それで武道館のみんなに呼びかける。武道館ではジュリー抜きでタイガースのコンサートが始まっているのでした。
「みなさん、僕はジュリーです。僕はある事情があって地球の外に連れ去られようとしています」 あージュリーの声だー。ジュリーどこ?どこ?と武道館騒然。
「みんなが歌ってくれたら僕は地球に帰れます。(なんでじゃ) ではみんな歌ってください。レッツタイガース!」 何もしらないお客さんに対していきなり勝手なことを言ってくれます、ジュリー♪
タイガースの他のメンバーは武道館で演奏してて、ジュリーはUFOの中で一人、武道館の様子が映っている画面の前でノリノリで「シーサイドバウンド」を歌い出すのです・・
武道館は大盛り上がりでほんっと楽しそうなんですけど、宇宙船の中で一人ぽっつ〜ん、しかし本人楽しそうだからまっいいっか・・
ああ武道館・・・私もコンサートで何回も行ったことがあるんですけど、中は当時から全然変わっていないんですね・・ ものすごい大盛り上がり大会になってるんですけど、けっこう座席にちゃんと座って盛り上がっているところが時代を感じさせます。
UFOの中で一人ノリノリでシーサイドバウンドを歌うジュリー・・・ UFOにいる宇宙人たちはどっちらけなんですけど、そんなことお構いなしさ〜♪
そしていきなり振り返ってカメラ目線。ジュリー「映画館でごらんのみなさんも一緒にお願いします」って・・・頼まれちゃったんですけど・・ええー私どうしたらいいの? 絶対にやれよと言わんばかりに、ジュリーずっとこっちを見ているんです・・・ものすごーい居心地の悪さ。「ご一緒に」って言われたってねえ・・・これ映画館の人たちは一緒に「ゴーバウンド!」って歌ってたんでしょうか・・なんということをさせるんだ〜ジュリー!
それからはすごいですよー。武道館の客席どころか、普通の道端にいる人とか全然関係ない人たちまでシーサイドバウンドを踊り出すののです。ゴーバウンド! そう、世界はジュリーの帰りを待っている! みんなで歌ってジュリーを地球に取り戻すのだ〜。地球的規模のジュリー救出大作戦!!

ボクもコンサートをしたい


一人画面に向かい
ノリノリなジュリー


「さあ映画をごらんの
みんなも一緒に!」
・・って言われても・・


路上のみんなもノリノリ


ジュリーを救え〜


ジュリー無事帰還


やっぱりあなたは
ジュリーなのね・・

そして、みんなのおかげでジュリーは無事に武道館に戻ってこられたのでした。めでたしめでたし。
戻ってきたジュリーのひとこと。「みなさんありがとうございました。では僕たちの新曲「「銀河のロマンス」をうたいます。」って・・ それだけ? なんという冷静さ! たった今UFOに乗せられて宇宙人に連れ去られそうになった人間とはとても思えません。やっぱりスターはこれくらい切り替えが早くなくちゃあね。
そんな、無頓着ジュリーを傷心で見つめる王女様・・・ なんだかしりあがり寿の漫画みたいでした。

・・・とここまで書いてはみましたけど・・どーですか?みなさん。こーれは見たくなりますよね〜〜。ね!ね!

 
♪さわやかジュリー10連発♪

  

  

  

     6年後ジュリー→

裸で麻雀してまーす♪(「炎の肖像」より)   

戻る