Prologue


アメリカ最大のピンのイベントが毎年9月にラスベガスで行われるPindexなら、ヨーロッパ最大のイベントは、毎年3月にヨーロッパのどこかの都市で行われるPIN Marchだろう。
元々、HRCがそんなに多くないヨーロッパでなぜこのようなイベントが始まったかは知らないが、Pindexが1999年から始まったのに対して、このPIN Marchは1997年のAntwerpが始まりと、ちょっとした歴史があるようだ。
(うんちくその1:1997年のAntwerpでのイベントはPIN Marchとは呼ばれておらず、1998年のCopenhagenからPIN Marchの名前が使われ始めたらしい)

1999年のPindexの話を昨年聞いたときに、「一体ピンのイベントとはどんなものだろう、面白いのかな?」と期待に胸を膨らませ(ドキドキ)、また、「参加しても、はたして、ピンコレ2年の僕が太刀打ち出きるかな?」と不安さえ持ち(どきどき)、、、当時はまだピンイベントのイメージさえ掴んでなかった、、、そして、恐れ多くも機会があったら参加してみたいっっっっ!!!と思ったのだった。(やれやれ)

しかし既にPindexには日本人が参加している。二番煎じはちょっとヤダ。もし参加するならまだ日本人が参加していないイベント、そう「目指せ日本人初参加!」を掲げた僕は、以前ちょこっと聞いたPin Marchこそ参加したいイベントと勝手に決めつけ、イベントが開催される半年以上前から密かに準備に取りかかったのだ。

<PIN>
このPIN March、主催はPIN(Pincollectors International Network)と呼ばれる団体だ。(実はこの事を知ったのも昨年の中頃)
このPINと言う怪しい(?)団体とは一体なんぞや?まずはこれから調べなければ、、、と思い、海外のメーリングリストに参加して情報収集を行ったり、既にメンバーになってるドイツ人のコレクターにそれとなく聞いてみたところ、ヨーロッパ(特にドイツ)を主体にした、ピンコレ達の団体だというところまでは判明。どうやら怪しい団体ではなさそうだ。(^^)

ヨーロッパ系のコレクターとトレードすると、その多くが自分の名刺にPINのマークを印刷している。
初めてこのマーク見た時には、「ふうん」程度しか気にしていなかったが、PIN Marchのことを意識しだしてからはもらう名刺を必ずチェックし、これによりヨーロッパ系だけではなくアメリカ系のコレクターも多く加入しているという事が分かった。

では、このPINにメンバーとして加入しなければ、PIN Marchには参加出来ないのかな?
これまた色々人に聞いたところ、メンバーでなくてもイベント参加は可能ではないか、とのこと。
でも、加入すると、このマークを自分の名刺に印刷できるようになるなぁ、、、ちょっとカッコイイかも。。。それとなく加入のことも調べてみよう。
でも、
「年会費とかを払わなければならないようだよ〜。」
「お金持ちのコレクターがたくさんいるから、年会費もバカ高いんじゃない?」
などと言われ、メンバーにならずに参加しようという風に考えるようになった。

そうこうしている内に、このPIN Marchと言うイベントの大体の骨組が見えてきた。
 1:PINと言う団体が主催(だからPIN March)
 2:毎年3月にヨーロッパの何処かで開催(だからMarch?)
 3:日数は1日
 4:PINのメンバーでなくても参加可(らしい)
 5:ギターのピンに落札者の名前をつけるオークションが行われる

5については、昨年4月にHRC福岡のオープニングに来日した、故アンクル・ダンが1999年に落札して、Uncle DAN Guitarを作っている。そして、これは恥ずかしながら後で知ったのだが、ダンと一緒に来日したキャロル女史こそが、1998年にコペンハーゲンで行われたPIN March 1998で、初のこのオークションを落札しCarol Feuerborn Guitarを作ったのだ。
彼女とのトレードは来日以来今でも続いているが、いつか、
 「このピンを余分にお持ちでしたら是非トレードしてください(ハート)」
とメールに書いてみたいものだ。(^^)

昨年9月末、海外のメーリングリストで、ようやくPIN March 2001の開催場所がささやかれるようになった。
 日時:2001年3月17日(Sat)
 場所:HRC Amsterdam
折りも3月は、HRC Amsterdamの2周年目の記念月。きっとアニバーサリーも出るんだろうなぁ。
などと期待しつつ、この情報が確実になった10月活動開始!まずは、会社への年休の申請。まだ半年以上も先の事、何の問題も無く受理。
よし!まずは第1段階成功!

<飛行機手配>
次は、足の確保。つまり飛行機の手配。
ヨーロッパ方面は、アメリカ方面よりも一般的に値段が高い。理由は、アメリカみたいに航空会社の競争が激しくないからだ。やはり資本主義の利点で、安ければ利用客が増える。しかし、その分何かが削られてる事も事実なのだが。。。(米系航空会社の場合は、機内食が1回1200円以内となってるらしい)

アエロフロートを使えば、格安でヨーロッパ方面に行けるが、良い評判を聞かないアエロフロートはなるべく使いたくない。
5年前、トルコのイスタンブールから帰ってくる時、イスタンブールのアタチュルク国際空港で異様な風景を目の当たりにした。
手荷物を預ける乗客が列をなしているのは、何処の航空会社のチェックインカウンターでも同じなのだが、預けられる荷物が全部黒いビニールシートでぐるぐる巻きにされて、さらに何重にもガムテープで包装されてるチェックインカウンターがあったのだ。
そう、それこそ、アエロフロートのカウンターであった。
 ・飛行機の設備は最悪に近い
 ・飛行機の通路の幅より広いスッチーがいる
 ・サービスは最悪
などと、「良いイメージが無い」、だけで済んでいたイメージが、「ひょっとしたら落ちるかもしれない」、というイメージを持つようになってしまった。

最近、飛行機のマイレージ競争が盛んになっているが、自分のニーズと効率性を考え、僕はエールフランスのフリークエンスプラスを使っている。
<メリット>
・アメリカ方面に行く時は、デルタ航空(DL)、コンチネンタル航空(CO)、大韓航空(KE)が使え、南米方面だったらDLの他に、アエロメヒコが使える。
・ヨーロッパ方面は、エールフランス(AF)とKEが使える。
・これらどの航空会社に乗っても、格安航空券でもマイレージが100%貯まる。

閑話休題。
今回もマイレージを貯める目的で、AFを真っ先に考えた。
とりあえず、10月のとある休日に、サークルの先輩が勤めてるH.I.S.新宿本店に行って、飛行機の手配をお願いした。(HISは大学4年の初めての独り旅以来、もう6年もお世話になっている)
年末の中近東行きのトルコ航空はギリギリ(12月始め)までOK回答(座席確保)が得られなかったのに、3月のパリ経由アムステルダム行きのAFはあっさりとOK回答が得られた。
値段はオフシーズン(ベーシック)で無いのと、またヨーロッパ方面と言うこともあってチョット高かったけど(12万円くらい)、3年前にドイツに行った時に初めて使用したAFのサービスの良さに惹かれ、この値段でも良いかな、と思った。

一般的な意見として、AFは国営(フランス国営航空)なので、客室乗務員の態度が悪いというのがある。
しかし3年前の利用ではそんことは一切感じず、日本人女性の添乗員とフランス男性の添乗員と3人で、仲良く会話したのを今でもいい思い出として覚えている。
それに何と言っても、長時間のフライトでの唯一無二の楽しみと言えるべき機内食が非常に美味しいのだ。
これは非常に大事な事だと僕は声を大にして言いたい(青年の主張)!
長時間のフライトでつかれた心を癒してくれるのは、美味しい食事に他ならない。
この食事が美味しくなければ、長時間のフライトはよりつらいものになるだろうっっっっ!。

今まで、いくつか航空会社を利用してきたが、やはり1番料理がおいしいのは、AFだ!!
ちなみに、今まで利用した事のある航空会社の一覧。
ルフトハンザ航空(LF)1994年
キャセイパシフィック航空(CX)1995年
シンガポールエアライン(SQ)1996年
トルコ航空(TQ)1996年
日本航空(JL)1996年
ノースウェスト航空(NW)1997年
タイ航空(TG)1998年
アメリカン航空(AA)1998年
コンチネンタル航空(CO)1998年
デルタ航空(DL)1999年
アエロメヒコ(??)1999年
エミレーツ航空(EK)2000年

<ホテル手配>
その後、1ヶ月位したらPIN March公式HPが立ち上がった。
ここでは、PIN Marchのことなら何でもござれと言わんばかりに情報が集ったページであった。
過去のPIN Marchのイベントの様子や、発売・配布されたピンが全て載っていたり、今度開かれるAmsterdamの情報やゲストブックなど盛り沢山であった。
その中で、PIN March HOTELと言う項目があり、幾つかのホテルがピックアップされていた。
しかしどのホテルの値段も高い!1泊$100を下らない。
ヨーロッパで1泊$100なんて、中級を超えるクラス(★★★以上?)と言う事になるので、とてもではないがそんなホテルには泊まれない。(哀しい貧乏)
日本から手配出来るホテルはある程度ランクが決まっているので、格安のホテルを代理店を通して確保する事ははっきり言って難しい。
しかし、世界中からコレクターがアムステルダムに集うのである。ホテルは早めに押さえておかないと、最悪満杯になって泊まれないかもしれない(焦)。
アムスでの宿泊先は現地に着いてから、といつもの独り旅のように決めていた僕は、急遽、日本からホテルを予約することにした。アムスに着くのも夜8時と遅い時間だから、無駄な労力を避けるためにも日本から予約した方が安心だろう。
日本から海外のホテルを手配するには幾つか手段があるが、その中でも大手と考えられる、AppleWorldを利用することにした。
大体の目安として、1泊5000円以下のホテルをいつも探しているのだが、案の定、1泊5000円以下のホテルは見つからない。
現地で探せば、絶対に5000円以下のホテル、またはB&B(Bed&Breakfast:ビートたけし&きよしでは無い)は見つかるはずだ。
しかし、よく見てみると、PIN MarchのHPで紹介されていたホテルが、AppleWoldのHPでも紹介されている。しかも2/3くらいの料金で。
PIN MarchのHPでも、そしてこのAppleWorldのHPでも紹介されてるなら安心だし、このくらいの値段だったらまぁ良いかなと思い、早速申し込み。
 シングルルーム 3 nights
3日後、しっかり予約OKの回答が返ってきた。

フライトの確保とホテルの手配が終わって数ヶ月は、特記するほどのこともなく過ぎ去った。
ただ、ヨーロッパのイベントと言う事で、日本のピンはもちろんの事、アジアのピンも多くゲットするように努めた。PinCraftがアジアで猛威を振るい始めてからはアジアのピンもデザイン違いで出してくれてるので、それも欧米のピンコレ達の心をくすぐるようなデザインで、とりわけ人気の出そうなピンはとりあえずゲット。
一体いくつのピンを持っていけば太刀打ちできるのか検討すらつかなかったが、先のLogoholicさんのロゴスピと、CiERA管理人さんのPindexレポートを見る限りは、とんでもない数のピンがいる事だけが分かった。(だって行商の如く、って。。。)
とりあえず、下(しも)期の日本のイベントピンは全て、旅行用のカバンにスペースがあるならセットピンも。と言う事で、毎月ちまちまとPIN March用にもピンの購入を始める次第であった。

そんな調子でピンもぼちぼち集まりだし、とりあえずイベントに参加出来そうな感じがしてきだした頃、忘れかけていた疑問がふつと持ちあがった。
はたしてPINのメンバーで無いのに、本当に参加しても良いのかな?
と言う事で、PIN MarchのHPで調べてみたら、メンバーでなくても参加出来るとも、参加出来ないとも書いていない。
その代わりに、PINのメンバーになる方法と言うのが書いてあった。
確かに年会費を払わなければならないのだが、そんなに高い額ではない。 メンバーになったら名刺にもこのPINのロゴを使えるなぁと思い、すかさずメール。すると、どこどこへお金を送るよう返事が来て、指定されたあて先に年会費を送る。
数週間後、ドイツの知り合いのコレクターから、「PINメンバーへようこそ!」とメールが来た。尋ねてみると、PINの会報に名前が載っていたらしい。
こうして日本からは2人目の、そして、日本人としては、1番目の(2001年3月現在)のPINのメンバーになったのだ。

<最強のパートナー>
そんなとある日、LogoholicさんからPIN March参加の連絡が!実は数ヶ月前から既に参加を決めていたらしい、、、そんな恥ずかしがらなくても良いのに〜。
それにしても、9月に行われたPindexも参加して、それから半年後の3月に行われるPIN Marchにも参加とは、すごい!
いや、何がすごいって、Pindexに参加したのにもかかわらず、まだトレード用のピンを持ってるの!?ってのがね。僕は恐らくこのイベントに参加したら、全て自分のトレード用のピンはさばいてくるつりだし(そんなにたくさん持っていないし)、だから連続してピンイベントにはとうてい参加出来ないな。。。
さすがは、世界のLogoholic!

だったら一緒に行きましょうよと声をかけたのだが、ここからが少し大変だった。
まず1人で手配をかけていたフライトを急遽、もう1人追加。まだ年末年始の旅行の申し込みでごった返していたころだったので、年度末ののフライトは比較的余裕があったみたいで難なくOK。
しかしホテルの手配で問題が発生した。
AppleWoldの持ち枠では、既に同じホテルはいっぱいとの事。
だったら他のホテル手配会社にと、すぐさまHISを通して確保を依頼したが、返ってきた回答は「満杯」。
HISの先輩も不思議に思っているようで(3ヶ月も先のホテルが満杯だと言う事が)、事情を話し理解してもらった。そして、他のホテル手配会社数社にあたってもらった。
ホテル手配の結果をLogoholicさんに伝えてもらう事にして、後ろ髪を引かれる思いで年末の中近東旅行へ旅立って行った。
旅行先のBahrainから日本へ電話をかけてホテルが無事確保できたことを確認して、ようやく僕とLogoholicさんのPIN March 2001参加が確実なものとなった。

そして、月日は流れ、いよいよ明日はアムステルダムへ向かう日となった。

(う〜ん、写真が1枚も無くて読みづらい・・・(涙))


第1日目(16日:金)へ