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曜日 |
日数 |
記事 |
| H12.07.24 |
(月) |
1 |
眼科へ、しかし目ではなく脳ではないかと病院を紹介していただく |
| H12.07.24 |
(月) |
1 |
病院到着後すぐMRIを撮ったとのこと、実は作者はてっきり母は眼科へ行っているものと思い治療終了の連絡が入り次第迎えに行くつもりで待機していた、しかし一向に連絡が入らずやきもきしていた、やっと連絡が入ったら眼科ではなくそれも「脳神経外科(以下脳外と表記する場合もある)」にいて診察を受けたとのこと、驚いて病院へ急行する、午後の診察の一番に(正確には二番目だった)MRIの結果の報告だというのでいっしょに聞くことにした、そして担当医によると「脳動脈瘤」の疑いがあるとのこと、あまりに突然の出来事にしばし呆然 |
| H12.07.24 |
(月) |
1 |
母入院、脳動脈瘤の疑いの為、病室へは診察室からベッドに寝かされての移動だった、ただならぬ病院の対応に不信・不安でいっぱいになる(後で聞いた話だがその時母の血圧は200を越えており一触即発の危険な状態だったという、その時にベッドでの移動が納得いったし感謝の気持ちでいっぱいになった) |
| H12.07.24 |
(月) |
1 |
担当医からは「お母さんの具合は非常に危険であるので、今回の入院についての説明は難しい話をせずに気持ちを静めてもらいましょう。」とのこと、またその脳動脈瘤が動眼神経に触れて圧迫しているので左目が閉じているという説明も受けた |
| H12.07.25 |
(火) |
2 |
午後4時頃アンギオ(血管造影剤撮影)予定、午前中母を見舞って「とにかく大した事ではないと思うので気を楽にして検査を受けてね」と言って励ました。本人は午後の検査終了時に帰宅出来るものと思っている、今後どのように説明しようかと思案していた |
| H12.07.25 |
(火) |
2 |
昼過ぎ瘤破裂、くも膜下出血を起こす、それは作者が病院から職場へ戻って30分もしないうちに起こってしまった! 叔母から泣きながら連絡が入る、それを聞きながらさすがに作者は立っていることが出来ずにその場へへたりこんでしまった、生まれて初めての経験で「本当に目の前が真っ暗になった」気がした |
| H12.07.25 |
(火) |
2 |
出血直後にICUへ移動したとのこと、作者が病院へ到着したのは出血を起こした連絡が入って20分後だった、叔母(母の妹)とその娘が来てくれている、彼らが病院へ到着したときに何か病室が騒然としていて気が付くと母がぐたっとなっていたとのこと、本当に聞けば聞くほど恐ろしくなるような気がした |
| H12.07.25 |
(火) |
2 |
5時間半後再度出血、担当医は「6時間出血しなかったら即検査をして、その後手術をしましょう」と言って下さったばかりの出来事だったのでこの再出血はショックだった、「運命という激流に流されている」ような気がしてならない |
| H12.07.25 |
(火) |
2 |
手術に先立ち手術の同意書を求められる、その時に担当医に「瘤は普通の方で5ミリ程度、しかしお母さんの場合は12ミリある、それほど大きいのでどうやらそれが動眼神経に触れて圧迫し左目が開かなくなっているつまりマヒをしているようだ、また2度の出血のため脳の内部が大量に血でいっぱいになっている、それを顕微鏡でかき分けながらの手術なのでかなり難航しそうだ、また瘤の場所も良くなく『視神経』の裏側・動眼神経に触れている・左脳への大きな血管に出来ていてそこに傷がついたら左脳も機能しなくなるかも知れない・また甲状腺も近くにある」と仰った、さすがに素人の作者であってもそれがものすごく危険な場所にあり「本当に奇跡でも起こらない限り何か一つの機能を失うことになるだろう」と感じ取った、全てを病院とまた神様に祈るばかりである |
| H12.07.26 |
(水) |
3 |
午後3時頃よりアンギオ(造影剤注入CT検査)、4時間以上もかかった、その方法は右脚の付け根にある動脈に穴を開けそこからボールペンの芯ほどのシリコン製の細い管を動脈に沿って心臓へそして左脳へ通して行き到着したらその先から造影剤を血管に注入してそれからCTを撮影するという方法である、それによって瘤の正確な場所とその方向を見極めることが出来るという、健康で若い人ならば20分程度で済む検査を母の場合は4時間以上も掛かった、その理由は「母の心臓から脳への動脈がとても硬化していて検査の管が入りにくく、時折管が押し出されるようなことがあった為に難航した」とのこと、そういうことにも気付かなかった作者の母に対しても無知を心底痛感する、心より反省する、そしてこの検査だが未明にやっと出血がおさまったらしく血圧が安定した、それから約半日おいての検査だった、「あまりに時間が経ったのではないか」と思わないでもなかったがこればかりは全てを病院へお任せするより他はないとその時はただただ無事を祈るばかりであった |
| H12.07.26 |
(水) |
3 |
この検査を受けるに際し、作者が一番辛かったのは「励ましの言葉を掛けて上げられなかった」こと、それは血圧がとても不安定なので「たとい安心したとしても、それだけでも血圧が更に不安定になる恐れがあり危険なので一切の接触や声掛けを禁止」されたのだった、ガラス越しに見守る事しか出来ない自分自身の無力さを悔いた |
| H12.07.27 |
(木) |
4 |
手術直前に麻酔科医師より小顎症の説明と気管切除の同意書記入、母の口が小さいことは知っていたがそれでもまさか顎が小さいために麻酔の管が口から喉へ通りにくい厄介な症状だとは思わなかった、次から次へと湧いてくる問題にただただ身を任せている母が不憫でならない |
| H12.07.27 |
(木) |
4 |
手術室への入室の際に看護婦さんに励ましても良いですよ、と言われた、しかし声にならなかった、とにかく無事でそして生きて帰ってきてほしい、ただただその事を祈った |
| H12.07.27 |
(木) |
4 |
午前9時に手術、11時間半に及ぶ、気管切除なし! 手術の最中に作者は不思議な体験をした、ちょうど開始4時間ほどたったころ作者の直ぐ脇に母の気配を感じた、あまりにはっきりと感じたので「あっ、お母さんだ」と自然に身体がその方向へ向く、しかし勿論そこに母の姿はなかったがその時母が通り過ぎていく風を感じた、はっきりと感じた、このような経験も生まれて初めてのことだったので本当に驚いた、何かのメッセージだったのだろうか |
| H12.07.27 |
(木) |
4 |
手術直後の担当医の解説【手術した場所図1へ】【クリッピング術について図2へ】【脳室脳槽灌流の方法図3へ】 |
| H12.07.27 |
(木) |
4 |
(前述の図にあるとおり)術後担当医が「手術は無事に終わりました。手術の方法は「脳動脈瘤クリッピング術」という方法です。これは脳動脈瘤頸部を銀製の合金で出来たクリップで留めその後でその瘤の袋を潰すという方法です。しかし今後乗り越えなければならないことが4つあります。まず手術の直後から24時間以内に出血がなければよいです。これを後出血と言います。またそれ以降脳が腫れ上がる脳浮腫という症状がどうしても来ます。それが3、4日後にピークを迎えると言われています。それが早くおさまってくれると助かります。そのために脳へ直接2本の管を通し一方からは人工髄液といういわば“水”を直接脳へ流し込みまた他方からそれを抜き出すという「脳室脳槽灌流」という方法をとります。また他には1週間後に急に熱が上がることがありその時は髄膜炎という病気にかかっていることが多いです。これも気を付けなければいけないです。そして一番怖いのが脳血管攣縮です。これがひどいと脳梗塞となり脳が機能しなくなります。」と言われた、しかしこの大手術の後にこれだけ丁寧な説明をして下さったことに感動・尊敬 |
| H12.07.28 |
(金) |
5 |
後出血クリア、その第一の難関を無事潜り抜けたのだ、それだけでもものすごい安心感と充実感! |
| H12.07.29 |
(土) |
6 |
脳浮腫が増大したかも知れないとのこと、脳室脳槽灌流の効果が上がらない(入れた人工髄液の2割しか外へ出て来ない)、この「灌流」というのはつまり「出血で汚れた脳を綺麗な水(人工髄液)で洗い流す」ということで現在脳に2本の管を通した排出側の管からうまく出てこないので、このままでは脳が血で汚れたままになりそのまま血が固まってきて脳血管攣縮をひどくするとのこと、寒くなるように感じるほど不安でならない |
| H12.07.30 |
(日) |
7 |
喘息の発作が起こる、若い頃に喘息を煩っていた母だがしばらくは起こっていなかった、しかし解熱剤が喘息を誘発する恐れがあるという、そうならないように予め術前に先生にはお願いしていてそれ故に一番誘発しない解熱剤を使っていただいていたが残念ながら発作が起こってしまった(後で聞いた話だが、手術中は手術室の酸素濃度を通常の人の2倍程度に上げて下さったとのこと、それほど入院前から肺の機能は低下していたらしい、このことも作者は気付かなかった!)、また発作を起こさない一番軽い解熱剤故に解熱効果が低くそれによる高熱も術後ずっと続いている、本当に心配でならない |
| H12.07.30 |
(日) |
7 |
昼過ぎ急遽胸部のレントゲン撮影(ICUへポータブルタイプの装置搬入)、医師の迅速な対応に感謝! |
| H12.07.30 |
(日) |
7 |
その後で聞いたら「喘息の発作と肺炎も併発している」とのこと、どうやら気管切除せずに口から管を通していることが仇になっているらしい、現在の熱は脳からではなくこの肺炎によるものとのこと、しかし抵抗力のないこの時期の肺炎ほど恐ろしいものはないのでまたまた不安になる、無事を祈る |