需要−供給の分析
市場とは、財・サービスが交換される場のことであり、青果市場や株式市場のような特定の地理的領域や組織だけを意味するわけではなく、広範な概念上の場もこれに含まれる。すなわち、売り手と買い手が財・サービスを交換するために接触されるとき、そこに市場が存在する。
<需要曲線>
需要(demand):ある商品(財・サービス)について、買い手が購入しようとする数量とそれに影響を及ぼす諸要因との間の全体的な関係をさす。
需要関数:買い手の購入する数量をQd、その決定要因をX1、X2、・・・・で表すと、以下のような関係で示される。
Qd=f(X1、X2、・・・・)
ここでの、X1、X2、・・・・に相当する要因として、特に重要なものとして、当該商品の価格、他商品の価格、所得、買い手の嗜好、人口、宣伝・広告、所得分配、天候などが考えられる。

仮に、A商品の価格の下での買い手の購入する数量(需要量)との関係は、上の表の通りであるとする。一般的に、価格と需要数量の間に負の相関関係が存在し、この傾向はほど普遍的に妥当するために需要の法則と呼ばれる。
上図のような表を需要表と呼び、それを図形表示したものが需要曲線である。
この需要関数は、簡単にQd=f(P)と書くことができる。
<供給曲線>
供給(supply):ある商品(財・サービス)について、売り手が販売しようとする数量とそれに影響を与える諸要因との間の全体的な関係をさす。
供給関数:売り手が販売したい数量をQs、その決定要因をX1、X2、・・・・で表すと、以下のような関係で示される。
Qs=g(X1、X2、・・・・)
ここでの、X1、X2、・・・・に相当する要因として、特に重要なものとして、当該商品の価格、他商品の価格、生産要素の価格と利用可能性、技術、企業目標、政府の規制、買い手の嗜好、天候などが考えられる。
上図では、A商品の価格とその価格の下での売り手が販売しようとする数量(販売量)が示してある。A商品と供給量は正の(同一方向に動く)関係にあり、価格が高く(低く)なるにつれ供給量は増加(減少)する。
供給表の関係を図形化すると、供給曲線となる。価格以外の供給規定要因を不変と見なすと、供給関数は簡単に、Qs=g(P)となる。
<市場均衡>
市場の需要曲線と供給曲線をそれぞれ、下図のようにDD曲線とSS曲線で示すこととする。このとき、E点が均衡点であり、そのときの価格Peは均衡価格と呼ばれ、販売数量Qeは均衡数量と呼ばれます。

(1)価格がP1の場合
需要数量はP1b、供給数量はP1aとなり、P1b>P1aという関係があることが分かる。このab分だけ需要が供給を上回る状態を超過需要(供給不足)という。
(2)価格がP2の場合
需要数量はP2c、供給数量はP2dとなり、P2c<P2dという関係があることが分かる。このcd分だけ供給が需要を上回る状態を超過供給(需要不足)という。
(2001年8月8日)