統計学に関する問題の研究



1 確率編



問題1 歪みのないサイコロを2回降って、出た目の合計が7となる確率はいくらか。
(1)1/12 (2)1/6 (3)1/3 (4)1/2

 サイコロを2回降るのだから、事象の数は6×6=36通り
 そのうち、7になるのは6通り
 よって答えは、(2)

問題2 ある町では駅から市役所行きのバスが10分間隔で出ているとする。
   そのことを知らずにバス乗り場に行った人が7分以上待つ確率として、正しいのは
どれか。
 (1)0.1 (2)0.3 (3)0.5 (4)0.7

10分間隔でバスが出るので、バスを待つ時間をXとすれば、0≦X≦10の間におさまる。そのうち、7分以上待つとは、7≦X≦10ということなので、30%の確率である。よって答えは、(2)

問題3 現在の市況では株価が上昇する確率は1/2であるという。いま、5銘柄の株式を購入したとき、そのうち2銘柄以上の株価が上昇する確率として、正しいのはど   れか。
 (1)2/5 (2)3/5 (3)13/16(4)15/16

2銘柄以上の株価が上昇する場合を考えるに当たり、全体の確率を1として、
(1)1銘柄も株価が上昇しない場合と(2)1銘柄しか上昇しない場合を控除すればよい。
 5銘柄なので、起こる事象の数は、2×2×2×2×2=32通り。
 そのうち、(1)1銘柄も株価が上昇しない場合は1通り。
(2)1銘柄しか上昇しない場合は5通り。

よって、2銘柄以上の株価が上昇する場合は、26通り。
 その確率は、26÷32=13/16
 答えは、(3)

 2項分布の確率計算と解説書には書いてある。



問題4 ある投資家が保有している株式4銘柄中3銘柄の株価が上昇する確率は次のうちのどれか。ただし、株価が上昇する確率はどの銘柄も1/2とする。
  (1)1/8 (2)1/4 (3)1/2 (4)3/4

 株価の起こりうる事象の数は、2×2×2×2=16通り
3銘柄だけ上昇する場合を考えると、A,B,C,Dの4つの株式で考えると、
 (A,B,C)、(A,B,D)、(A,C,D)、(B,C,D)の4通りしかない。

 よって、株式4銘柄中3銘柄の株価が上昇する確率は、4/16=1/4
 答えは、(2)

解説書では、「株価が上昇する/下落する」をベルヌイ試行と考えれば、n株中x株が上昇する確率は2項分布に従うことになるという。

ベルヌイ試行
「成功」「失敗」(と仮に名づける)の2つのどちらかが、それぞれ確率 p および q=1-p (一定)で起こる試行を、独立に何度も繰り返す試行。

二項分布
一定の長さ(回数)のベルヌイ試行において、「成功」がおこる回数の確率分布が、「二項分布」である。
二項分布のパラメータは、2つある。
 ・全試行回数 n
 ・1回あたりの「成功」確率 p
  → このときの二項分布を B( n , p ) と表す。

確率変数 X が二項分布 B( n , p ) に従うとき、その具体的な確率 P( X = x ) は公式を用いて求めることができる。
(その公式は、記憶して使いこなす必要がある。)


問題5 天気には晴れと雨の2つの場合しかなく、晴れと雨はランダムに生じ、雨の降る確率が1/3であるとしよう。天気予報があたる確率を0.7としたとき、「今日は雨」という予報が出たときに本当に雨が降る確率を、小数点第2位までで求めよ。
(1)0.22 (2)0.33 (3)0.54 (4)0.64

(解答)ベイズの定理に基づく確率計算の問題である。
(0.7×1/3)/(0.7×1/3+0.3×2/3)=0.54


ベイズの定理

A1,A2,A3,・・・・An を n個の互いに排反な事象とし

Ai ∩ Aj = φ (i≠j)
A1 ∪ A2 ∪ ・・・・ ∪ An = S とする。

BをP(B)=0 でない任意の事象とすれば


             P(Ak)P(B|Ak)
 P(Ak|B) = ―――――――――――――――
             n 
            ΣP(Aj)P(B|Aj)
            j=1             (k=1,2,3,・・・・,n)
                        
が成り立つ これをベイズの定理という。
 ここで、P(Aj) を 事前確率 P(Ak|B) を 事後確率という。
 これは、確率論の歴史上 多くの論議の対象となった。誤解と誤用のため、
 この法則が信頼されなかった時期がある。
   トーマス・ベイズ(Reverend Thomas Bayes c.1702 〜1761 イギリス)

<以上 『統計小事典』統計教育推進会 編 より引用>

問題6 歪みのないコインを3回投げて、表が2回以上出る確率として、正しいものはどれか。
(1)1/8 (2)1/4 (3)1/3 (4)1/2

コインを3回投げて起こりうる事象の数は、2×2×2=8通り。
 コインが1回も表が出ない場合は、1通り。
 コインが1回だけ表が出る場合は、3通り。

よって、4/8=1/2だから、答えは(4)

問題7 歪みのないコインを100回投げたとき、表が60回出た。この歪みのないコインをあと100回投げたとき、表が出る合計回数の予想として、正しいものはどれか。 
(1)60回 (2)100回 (3)110回 (4)120回

 歪みのないコインを投げるのだから、表の出る確率は1/2である。
 従って、あと100回コインを投げれば、50回表が出ると考えられる。
 よって、合計回数の予想は、110回だから、答えは(3)


(2004.6.20改訂)

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