ゲーム理論に関する問題の研究

問題1 ゲーム理論:囚人のジレンマ(第1回経済学検定試験より)

 企業A、Bの利得表が以下のように与えられている。利得表のカッコ内の左の数字は企業Aの利得、右の数字は企業Bの利得を表している。ただし、企業A、Bは純粋戦略をとるものとする。

 

このとき、正しいものは次のうちどれか。

(1)ナッシュ均衡は(戦略T,戦略1)であり、その状態はパレート最適ではない。

(2)ナッシュ均衡は(戦略T,戦略2)であり、その状態はパレート最適である。

(3)ナッシュ均衡は(戦略U,戦略1)であり、その状態はパレート最適ではない。

(4)ナッシュ均衡は(戦略U,戦略2)であり、その状態はパレート最適である。

(解説)

 企業Aは、企業Bが戦略1,2のいずれをとったとしても、戦略Uをとるほうが利得が高い。企業Bは、企業Aが戦略T,Uのいずれをとったとしても、戦略1をとるほうが利得が高い。ナッシュ均衡は、(戦略U,戦略1)である。しかし、この均衡での利得の額は(3,4)であり、両企業にとってより高い利得が存在するので、パレート最適ではない。

問題2 ゲーム理論(第5回経済学検定試験より)

  2つのガソリンスタンドA、Bの価格競争の同時ゲームを考える。戦略となる価格はA、Bともに高価格と低価格であり、その利得表は下表のとおりである。利得表のカッコ内の数値は、右の数値がガソリンスタンドAの利得、左の数値がガソリンスタンドBの利得を表している。A,Bはこの同時ゲームを5回繰り返すものとする。このとき、非協力ゲームのもとでA,Bの5回のゲームで用いる戦略はどれか。

(1)A,Bともに、5回とも高価格を採用する。

(2)A,Bともに、1回目から4回目までは高価格、5回目は低価格を採用する。

(3)A,Bともに、1回目から3回目までは高価格、4回目と5回目は低価格を採用する。

(4)A,Bともに、5回とも低価格を採用する。

(解説)

 ガソリンスタンドAは、ガソリンスタンドBが低価格、高価格のどちらの戦略をとろうとも低価格の方が利得が高い。

 ガソリンスタンドBは、ガソリンスタンドAが低価格、高価格のどちらの戦略をとろうとも低価格の方が利得が高い。

  したがって、ナッシュ均衡は(低価格,低価格)となる。

よって、答えは(4)


(2004.6.28)

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