Chapter12
Aggregate Demand in the Open Economy
(開放経済における総需要)

 財政政策と金融政策を指揮するとき、政策立案者たちはしばしば国境を越えて見渡します。たとえもし国内の繁栄は単独の事象であったとしても、世界の残りの部分を考えることが必要です。財・サービスの国際的な流れ(純輸出によって測定される)と資本の国際的な流れ(純海外投資によって測定される)は多くの方法で経済に影響を及ぼすことができます。政策立案者たちは彼らの独断においてこれらの効果を無視します。
 この章では、我々は我々の総需要の分析モデルを国際貿易と国際金融を含ませることで拡張します。この章で発展させられたモデルはマンデル−フレミング・モデルと呼ばれますが、それはIS−LMモデルの開放経済バージョンです。両方のモデルは財市場と貨幣市場の間の相互作用を強調します。両方のモデルは価格水準は固定されており、それから総所得における短期変動に何が起こるのか示すことを仮定しています。(あるいは、同様に、総需要曲線を移動させます)重要な違いはIS−LMモデルが閉鎖経済を仮定しており、しかるにマンデルーフレミング・モデルは開放経済を仮定していることです。マンデルーフレミング・モデルは国際貿易の効果と第8章からの金融を含むことによって、第10章と第11章からの国民所得の短期モデルに拡張します。
 マンデル−フレミング・モデルは1つの重要で極端な仮定を設けます。:それは経済を勉強するということは完全資本移動性の伴う小国開放経済を仮定します。つまりそれは、経済は世界金融市場でも欲しいだけ同様に貸したり、借りたりすることができるということです。そして結果として、経済の利子率は世界利子率として決定されます。この仮定の1つの利点は、分析を簡略化しているということです。:ひとたび利子率が決定されると、我々は為替レートの役割に注意を集中することができます。加えて、ベルギーあるいはオランダのような、いくらかの経済では、資本完全移動性を伴う小国開放経済の仮定は良いことである。またこの仮定、そしてこうしてマンデルーフレミング・モデルはアメリカのような大国開放経済では正確に適用されません。この章の結論(そしてもっと深く付録では)では、我々は国際的な資本移動性が完全よりも少ない場合のもっと複雑な場合に何が起こるのか、あるいはそんなに大きく世界金融市場に影響を及ぼすことができる国を考えます。
 マンデルーフレミング・モデルからの1つの教訓は、経済の行動が適用される為替レートに依存することです。我々は経済が変動相場制で運営されていることを仮定することによって始めます。つまり、我々は中央銀行が経済状況の変化に対して調整されることを容認していることを仮定しています。我々はそれからいかにして経済が固定為替レートの下で機能するのか検証します。そして我々は変動相場制あるいは固定相場制がよりよいのかどうか議論します。この問題は最近かなり重要になりました。多くの世界中の国々は何が為替レートのシステムに適用されるのか討論されました。



 

12−1 The Mundell−Fleming Model
      (マンデル−フレミング・モデル)


 この節では、我々はマンデルーフレミング・モデルを組み立て、そして次の節で、我々はモデルを使っていろいろな政策の衝撃を検証するために使います。あなた方が見るように、マンデルーフレミング・モデルは我々が以前使った内容から組み立てられます。しかしこれらのピースは質問の新しい組み合わせに接近するために新しい方法で一緒に置かれます。

 

The Key Assumption:Small Open Economy
 With Perfect Capital Mobility
 (重要な仮定:完全資本移動性を伴う小国開放経済)

  
完全資本移動性を伴う小国開放経済という仮定で始めましょう。我々が第8章で見たように、この仮定はこの経済における利子率rが世界利子率r*によって決定されるということを意味します。数学的に、我々はこの仮定を以下のように書くことが出来ます。
r=r*
この世界利子率は固定されていると仮定されています。なぜならばその経済は世界利子率に影響を及ぼすことなしに世界金融市場で欲しいだけ借りたり、貸したりできる世界経済に対して相対的に十分に小さい。
 資本の完全移動性の概念は簡単な方程式で数学的に表現されるのだが、それはこの方程式が表現する知的に洗練された工程の見識を失わないことが重要です。いくらかの出来事が通常利子率を引き上げるであろう(国内の貯蓄が減退するように)ということを起こすことを想像しなさい。小国開放経済では、国内利子率はほんの少しの間にほんの少し引き上げられるかもしれないが、しかしそれがおこると直ぐに、外国人たちは高い利子率を見て、この国にお金を貸し始めるでしょう。(例えば、この国の債券を買うことによって)資本流入は国内利子率を世界利子率r*に向かってもどるでしょう。同様に、もしどんな出来事も国内利子率を引き下げるのならば、資本は高い海外収益を稼ぐためにその国を流出するでしょう。そしてこの資本流出は国内利子率を世界利子率に向かって上方へ戻すでしょう。ここでは、r=r*という方程式は国際的な資本の流れは、国内の利子率を世界利子率に等しく保つために十分に速い。

 

The Goods Market and the IS* Curve
 (財市場とIS*曲線)


 マンデルーフレミング・モデルはIS−LMモデルがそうするように財・サービス市場を述べています。しかしそれは純輸出のための新しい項目を加えます。特に、財市場は以下のような方程式で表現されます。:
Y=C(Y−T)+I(r*)+G+NX(e)
この方程式は総所得Yが消費C、投資I、政府支出G、純輸出NXの合計です。消費は可処分所得Y−Tにプラスの相関関係がある。投資は利子率に負の相関関係があります。つまりそれは、世界利子率r*に等しくなります。純輸出は為替レートeに負の相関関係があります。以前のように、我々は為替レートeを外国通貨の金額を国内通貨1単位当たりの金額として定義します。例えば、eは1ドル当たり100円かもしれない。
 あなた方は、第8章で我々が純輸出と名目利子率よりもむしろ実質利子率(国内と外国の財の相対価格)を関係づけたことを思い出すかもしれない。もしeが通常の為替レートであるのならば、そのときの実質利子率εはeP/P*に等しく、そこでのPは国内の価格水準であり、P*は外国の価格水準である。しかしながら、マンデルーフレミング・モデルは国内と外国の価格水準は固定されていると仮定されている。だから実質利子率は名目利子率に比例します。つまりそれは、名目利子率が適当なとき(1ドルが100円から120円としよう)、外国の財は国内の財に比べて安くなり、そしてこの結果輸出が減少して、輸出は増加します。
 我々は財市場の均衡のこの方程式をグラフで描くことができます。つまりそれは、所得が横軸で、為替レートが縦軸です。この曲線は、図12−1のパネル(c)で示されて、IS*と呼ばれます。新しいラベルは我々に曲線が常に世界利子率r*で利子率を維持することを連想させます。

 IS*曲線は右下がりになります。なぜならば高い為替レートは純輸出を削減します。つまりそれは順次、総所得を低下させます。この機能を見るために、図12−1の他のパネルが純輸出の計画表とケインジアンクロスをIS*曲線を派生させるために組み合わせます。パネル(a)では、e1からe2までの為替レートは、純輸出をNX(e1)からNX(e2)まで低下させます。パネル(b)では、純輸出の削減は計画支出を下方へ移動させ、そしてこうして所得をY1からY2まで低下させます。IS*曲線は為替レートeと所得Yの間のこの相関関係を要約しています。

 The Money Market and the LM* Curve
 (貨幣市場とLM*曲線)


 マンデルーフレミング・モデルはすでにお馴染みのIS−LMモデルからの方程式で、国内利子率が世界利子率に等しくなるという仮定を加えることで、貨幣市場を表現します。
つまり以下の通りです。
M/P=L(r*,Y)
この方程式は実質貨幣残高の供給M/Pが需要に等しくなることを表しています。実質貨幣残高の需要は利子率に対して負の相関関係があります。つまりそれは今、世界利子率r*に等しくなるように設定されます。そしてそれは所得Yに正の関係を持ちます。貨幣供給Mは中央銀行によってコントロールされる外生変数です。そしてマンデルーフレミング・モデルは短期変動を分析するために作られているので、価格水準Pもまた外生的に固定されていると仮定されます。
 我々はこの方程式を図12−2のパネル(b)のようにグラフ的に垂直なLM*曲線で表現することができます。

LM*方程式は為替レートがLM*方程式には入っていないので、垂直です。与えられた世界利子率では、LM*方程式は為替レートがないにもかかわらず、総所得を決定します。図12−2はいかにしてLM*曲線が世界利子率とLM曲線から生じるのか示します。つまりそれは利子率と所得を関係づけます。

 Putting the Pieces Together
 (いっしょに置くと)


 マンデルーフレミング・モデルによれば、完全資本移動性を伴う小国経済は2つの方程式によって述べることができます。:
Y=C(Y−T)+I(r*)+G+NX(e) IS*
     M/P=L(r*,Y)      LM*
 最初の方程式は財市場の均衡を述べています。そして第2の方程式は貨幣市場の均衡を述べています。外生変数は財政政策GとT、金融政策M、価格水準P、そして世界利子率r*です。内生変数は所得Yと為替レートeです。
 これら2つの相関関係は図12−3で一緒に描かれます。経済の均衡はIS*曲線とLM*曲線が交差するところで理解されます。この交差点は財市場と貨幣市場の両方が均衡する利子率と所得水準を示します。この図では、我々はマンデルーフレミング・モデルがいかにして総所得Yと為替レートeが政策の変化に反応するのか示すために使うことができます。 

 

12−2 The Small Open Economy Under 
      Floarting Exchange Rates
      (変動為替制度における小国開放経済)


 小国開放経済における政策の衝撃を分析する前に、我々はその国が機能するように選択した国際金融システムを特定化しなければならない。我々は今日のたいていの主要国が関係するシステム、つまり変動為替制度で始めます。変動為替制度の下では、為替レートは経済状態の変化に反応して自由に変動することが容認されています。

 Fiscal Policy(財政政策)


 政府が政府支出を増加させるか、あるいは減税によって国内支出を刺激すると仮定せよ。そのような拡張的財政政策は計画支出を増加させるので、それは図12−4のように、IS*曲線を右側へ移動させます。結果として、為替レートは増価して、その間に所得水準は同じままです。

財政政策は閉鎖経済よりも小国開放経済において非常に異なる効果があることに注目しなさい。閉鎖経済におけるIS−LMモデルでは、拡張的財政政策は所得を上昇させます。しかるにそれは変動相場制の小国開放経済では、財政的な拡張は所得水準を同じままにします。なぜ違うのか?閉鎖経済においては、所得が上昇するとき、利子率は上昇します。なぜならば高い所得は貨幣需要を増加させるからです。つまりそれは小国開放経済では不可能です。つまり利子率が世界利子率r*の上に上昇しようとすると直ぐに、外国から資本が流入します。この資本流入は外国為替市場における国内通貨の需要を増加させます。そして、このようにして、国内通貨の価値はせり上げられます。為替レートの増価は国内の財を外国の財に対して相対的に高価にします。そしてこれは純輸出を削減します。純輸出の下落は所得における拡張的財政政策の効果を相殺します。
 なぜ純輸出の下落が所得に影響を及ぼすことで財政政策を完全に力がなくなるくらいまでにそんなに大きいのですか?この質問に答えるために、以下のような貨幣市場の方程式を考えなさい。:
M/P=L(r,Y)
閉鎖経済と開放経済の両方において、実質貨幣残高数量M/Pは固定されており、そして需要数量(rとYで決定される)はこの固定された供給に等しくなるに違いない。閉鎖経済では、財政拡張は利子率を引き上げて均衡させます。この利子率における増加(貨幣需要数量を削減する)は均衡所得を引き上げること(貨幣需要数量を増加させる)を容認します。対照的に、小国開放経済では、rはr*で固定されており、だからこの均衡を満たすことができる所得水準は1つだけです。そしてこの所得水準は財政政策が変化しても変わらない。
 このようにして、政府が支出を増加させるか、あるいは減税をするとき、為替レートの増価と純輸出の下落は、十分に通常の所得に対する政策の拡張的な効果を相殺するのにきっかりと、十分大きいに違いない。

Monetary Policy(金融政策)


今、中央銀行が貨幣供給を増加されたと仮定せよ。価格水準は固定されていると仮定されているので、貨幣供給の増加は実質残高の増加を意味します。実質残高の増加はLM*曲線を図12−5のように、右側へ移動させます。ここでは、貨幣供給の増加は所得を引き上げて、為替レートを低めます。
 金融政策は開放経済における所得に影響を及ぼすのだが、閉鎖経済がそうであるように、貨幣の伝達経路が異なる。閉鎖経済における貨幣供給の増加が支出を増加させることを思い出しなさい。なぜならばそれは、利子率を低下させて、そして投資を刺激します。小国開放経済では、利子率は世界利子率で固定されています。貨幣供給の増加が国内利子率に対して下方への圧力をかけると直ぐに、経済の資本流出として、投資家たちが他のどこかにより高い収益を探し始めます。この資本の外部流出は国内利子率の下落を妨げます。加えて、資本の外部流出は外国通貨の為替に対する国内通貨市場の供給を増加させるので、為替レートは減価します。為替レートの下落は国内の財を外国の財に対して相対的に安くします。それゆえに、純輸出を刺激します。ここでは、小国開放経済では、金融政策は利子率よりもむしろ為替レートを変更することによって所得に影響を及ぼします。

 CASE STUDY
 Can World Financial Markets Usurp the
 Power of the Federal Reserve?
 (世界金融市場は連邦準備制度の力を奪うことができるでしょうか?)


 メディアにおけるいくらかの報道者たちは連邦準備制度は過去にあったよりも今日ではアメリカ経済に影響力がないと示唆しました。彼らの議論は大雑把に以下の通りである。1 世界金融の知識が上昇して、国際貿易と国際金融を下落させるように妨げるとき、ア メリカ経済はだんだん国際的な資本の流れに対して開いていきます。

2 結果として、アメリカの利子率は世界金融市場の発展によって、もっと決定され、そ れらは以前よりも自国の金融政策によって決定されません。

3 利子率のコントロールなしで、連銀は短期経済変動に対してそれ自身がすぐに闘う力 がないことを悟るかもしれない。

この議論は本当でしょうか?アメリカの政策立案者たちは世界金融市場がすぐにアメリカ経済の質を維持することを心配するべきでしょうか?
 マンデルーフレミング・モデルは我々に心配することもなく教えてくれます。我々は、アメリカ経済がIS−LMモデルで述べられる閉鎖経済のようにならないことと、マンデルーフレミング・モデルで述べられる小国開放経済のようにもっとなることを主張するような議論の上で立場1を解釈することができる。これが完全に起きることを想像しましょう。立場2はそのとき正しい。:r=r*の方程式は世界金融市場が国内の利子率によって決定されることを意味します。しかし、立場3はこれらの仮定に従いません。マンデルーフレミング・モデルにおいて、中央銀行は総所得において大きな影響を持ちます。しかし、この影響力は中央銀行が貨幣供給をコントロールできるので発生します。つまりそれは為替レートによって影響を及ぼします。ここでは、たとえもしアメリカ経済の開放性が増加したことが連銀の国内利子率に対する力を削減したとしても、連銀はまだ総所得における短期変動に対して大きな影響力を持ちます。 

 Trade Policy(貿易政策)


 政府が輸入割当てあるいは関税率を課すによって輸入材の需要を削減すると仮定せよ。総所得と為替レートに何が起こるでしょうか?
 純輸出は輸出マイナス輸入に等しいので、輸入の削減は純輸出の増加を意味します。つまりそれは、純輸出の計画表は図12−6のように右側へ移動します。この純輸出の計画表における移動は計画支出を増加させ、こうしてIS*曲線を右側へ移動させます。LM*曲線は垂直なので、貿易制限は為替レートを引き上げますが、所得には影響を及ぼしません。
 しばしば貿易制限政策の目標は貿易収支NXを変更することである。また、我々が最初に第8章で見たように、そのような政策は必ずしも効果を持たない。同じ結論が変動為替制度の下でのマンデルーフレミング・モデルにおいて掲げられる。以下の方程式を思い出しなさい。
NX(e)=Y−C(Y−T)−I(r*)−G
貿易制限は所得、消費、投資、あるいは政府支出に影響を及ぼさないので、それは貿易収支に影響を及ぼさない。純輸出の計画表における移動はNXを引き上げる傾向があるのだが、為替レートの増加は同じ金額でNXを削減します。

 12−3 The Small Open Economy Under Fixed
      Exchange Rates
      (固定為替レートのもとでの小国開放経済)


 我々は今、第2の為替レートのシステム、つまり固定為替相場に移ります。1950年代と1960年代において、アメリカを含むたいていの世界の主要国の経済では、ブレトン=ウッズ体制の範囲で機能していました。つまりたいていの政府が為替レートを固定することを同意した国際的な金融システムでした。世界は1970年代の初期にこのシステムを諦めました。そして為替レートは自由に変動することが容認されました。いくらかのヨーロッパの国々はその後彼ら自身の間で固定相場制のシステムを復権させました。そしていくらかの経済学者たちは固定為替レートの世界的なシステムにへの逆戻りを主張しました。この節では、我々はいかにしてそのようなシステムが機能するのか議論します。そして我々は固定為替レートでの経済に対する経済政策の衝撃を検証します。

 How a Fixed−Exchange−Rate System Works
 (どのように固定為替レート制は機能するのか)


 固定為替レート制の下では、中央銀行は予定価格で外国通貨を国内通貨で買ったり、売ったりするための準備をします。例えば、連銀が1ドル当たり100円に為替レートを固定するつもりであると発表すると仮定せよ。連銀はそのとき100円に対して1$、あるいは1$に対して100円を準備しようとするでしょう。この政策を実行するために、連銀はドルの準備金(連銀は印刷することができます)が必要になります。そして円の準備金(連銀は事前に購入しておかなければならない)も必要になります。
 固定為替レートは、ある国の金融政策が為替レートを発表された水準で保つことが唯一の目標として貢献します。言い換えれば、固定為替レート制の本質は、貨幣供給を均衡為替レートが発表された為替レートに等しいことを保証するどんな水準でも調整することを容認する中央銀行のコミットメントです。そのうえ、中央銀行が固定為替レート制で外国通貨を売ったり、買ったりする準備をしている限りは、貨幣供給は自動的に必要な水準に調整されます。
 いかにして固定為替レート制が貨幣供給を決定するのか見るために、以下の事例を考えなさい。連銀が1ドル当たり100円に固定するつもりであると発表します。しかし現在の貨幣供給での通貨の均衡において、為替レートが1ドル当たり150円であると仮定せよ。この状態は、図12−7のパネル(a)描かれています。

利潤機会が存在することに注目しなさい。:つまりそれは仲介が市場で2$を300円で買うことが出来るようにすると、そしてそのとき1$の利潤を得るために、3$で連銀に売るでしょう。連銀はこれらの円を仲介で買うとき、連銀が支払うドルが自動的に貨幣供給を増加させます。貨幣供給の増加はLM*曲線を右側へ移動させ、均衡為替レートを低めます。この方法では、貨幣供給は均衡為替レートが発表された水準にまで下落するまで上昇し続けます。
 反対に、連銀が1ドル当たり100円に固定するつもりであると発表します。しかし現在の貨幣供給での通貨の均衡において、為替レートが1ドル当たり50円であると仮定せよ。この状態は、図12−7のパネル(b)描かれています。

この場合には、仲介が市場で1$を100円で買うことが出来るようにすると、そしてそのとき市場では2$で売るでしょう。連銀はこれらの円を売るとき、受け取られる1$は自動的に貨幣供給を削減させます。貨幣供給の下落はLM*曲線を左側へ移動させ、均衡為替レートを高めます。貨幣供給は均衡為替レートが発表された水準にまで上昇するまで下落し続けます。
 この為替レート制が通常の為替レートを固定することを理解することは必要です。また連銀が実質為替レートを固定するかどうかは、考察する時間の長さに依存します。もし価格が、我々が長期間において考えているように、伸縮的であれば、その時実質為替レートは名目為替レートが固定されている間中でさえも、変えることができます。それゆえに、第8章で述べられた長期間においては、名目為替レートを固定しようとする政策は実質為替レートを含む、いかなる実質変数にも影響を及ぼさないでしょう。固定された名目為替レートは貨幣供給と価格水準に影響を及ぼすでしょう。またマンデルーフレミング・モデルで述べられる短期においては、価格は固定されています。だから固定された名目為替レートは固定された実質為替レートと同じようなことを意味します。

 CASE STUDY
 The International Gold Standard
 (国際金本位制度) 


 19世紀後半と20世紀の初期の間中に、たいていの世界主要国では金本位制度の下で機能していました。おのおのの国々は金の準備金を維持しており、金の特定の金額に対してその通貨単位での交換に合意していました。金本位制度によって、世界の経済は固定為替レートを維持していました。
 国際金本位制度がいかにして為替レートを固定していたのか見るために、アメリカ財務省が1オンスの金を買ったり、売るために100ドルを準備したと仮定して、そしてイギリス銀行が1オンスの金を買ったり、売るために100ポンドを準備したと仮定しよう。そうではなければ、一物一価の法則を侵害するでしょう。そしてある国で金を買って、売ることが有利になるでしょう。
 例えば、為替レートが1ドル当たり2ポンドであると仮定せよ。この場合において、裁定取引で$100は200ポンドで買うことができて、イギリス中央銀行から2オンスの金を買うためにポンドを使い、アメリカから金を持ってきて、$200で財務省にそれを売ります。つまり、$100の利潤を得ます。そのうえ、イギリスからアメリカへ金を持ってくることによって、裁定取引はアメリカにおける貨幣供給を増加させ、そしてイギリスにおける貨幣供給を減少させます。
 このようにして、金本位制度の間中に、裁定取引による金の国際的な移動は、貨幣供給を調整して、為替レートを安定化させる自動的なシステムでした。このシステムは完全には為替レートを固定しませんでした。なぜならば大西洋を金が横断することは費用がかかったからでした。また国際金本位制度は輸送費用によって示される範囲内での為替レートを維持しなかった。それゆえに、為替レートにおける大きくて持続的な動きを妨げました。 

Fiscal Policy(財政政策)


 さて、いかにして経済政策が固定為替レートでの小国開放経済に影響を及ぼすのか検証しましょう。政府は政府支出を増加させるか、あるいは減税することによって国内支出を刺激すると仮定せよ。この政策は図12−8のように、IS*曲線を右側へ移動させ、為替レートを上方へ引き上げます。 

しかし中央銀行は固定為替レートで外国と国内の通貨を交易するために準備するので、裁定取引は直ぐに、自動的に金融拡張に導くために中央銀行に外国通貨を売ることによって為替レートを引き上げて反応します。貨幣供給の上昇はLM*曲線を右側へ移動させます。このようにして、固定為替レートの下での固定された状態では、固定為替レートの下での財政拡張は総所得を引き上げます。
 

 Monetary Policy(金融政策)


 固定為替レートの下で運営される中央銀行は貨幣供給を増加しようと試みると想定しなさい。つまり、例えば、大衆から証券を買うことによって行うとします。何が起こるでしょうか?この政策の最初の衝撃は、図12−9のように、為替レートを低下させることで、LM*曲線を右側へ移動させます。 

しかし中央銀行は固定為替レートで外国通貨と国内通貨を交易するために委託されているので、裁定取引は直ぐに中央銀行に国内の通貨を売ることによって為替レートを下落されるように反応します。結果として貨幣供給とLM*曲線は最初の位置へ戻ります。ここではいつも指揮されるような金融政策は固定為替レートの下では効果がない。固定為替レートを同意することによって、中央銀行は貨幣供給のコントロールを放棄したことになる。 しかしながら、固定為替レートの国では、金融政策の型を指揮できます。:為替レートを固定する水準を変化させる決定をすることができます。通貨の価値の削減は平価切り下げと呼ばれます。そして価値の増加は再評価と呼ばれます。マンデルーフレミング・モデルにおいては、平価切り下げはLM*曲線を右側へ移動させます。;それは変動為替レートの下での貨幣供給の増加のように動きます。平価切り下げは、このようにして純輸出を拡張して、総所得を引き上げます。反対に、再評価はLM*曲線を左側へ移動させ、純輸出を削減して、総所得を低めます。


 CASE STUDY
Devaluation and Recovery From the Great Depression(平価切り下げと大恐慌からの復興)


1930年代の大恐慌は世界的な問題だった。アメリカでの出来事は真っ逆様に景気が下落することなのかもしれないのだが、世界中すべての主要国は生産と雇用における巨大な減退を経験しました。またすべての政府が同じ方法でこの惨事に反応したわけではない。 政府間の異なる1つの重要な相違は、国際金本位制度によって設定された固定為替レートにいかにして介入するかということでした。フランス、ドイツ、イタリアそしてオランダのようないくらかの国々は金と通貨との間の古い為替レートを維持しました。デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、そしてイギリスのような他の国々は、彼らがおのおのの通貨単位に対して支払われる金の金額を約50%削減されました。彼らの通貨の金の質を削減することによって、これらの政府は彼らの通貨を他の国々の通貨に対して平価を切り下げました。
 これら2つのグループの国々の経験は、マンデルーフレミング・モデルの予測を成立させます。平価切り下げの政策を追求した国々は、大不況から直ぐに復興しました。通貨の価値が下がると貨幣供給を引き上げ、輸出を刺激し、そして生産が拡張されました。対照的に、古い為替レートを維持した国々はより長期の経済的活動の停滞を被りました。

 Trade Policy(貿易政策)


 政府が輸入分担金あるいは関税率を課すことによって輸入を削減すると仮定せよ。この政策は純輸出の計画表を右側へ移動させ、そしてこのようにして図12−10のように、IS*曲線を右側へ移動させます。

IS*曲線の移動は為替レートを引き上げる傾向があります。固定された水準に為替レートを保つために、貨幣供給は、LM*曲線を右側へ移動して上昇するに違いない。
 固定為替レートの下での貿易制限の結果は、変動為替レートとは非常に異なっています。両方の場合において、貿易制限は純輸出の計画表を右側へ移動させます。しかし貿易制限を行う固定為替レートの下でだけは純輸出NXを増加させます。その理由は、固定為替レートの下の制限は為替レートの増価よりもむしろ金融的な拡張を促進するということです。金融的な拡張は、順次、総所得を引き上げます。以下のような恒等式を思い出しなさい。
NX=S−I
所得が上昇したとき、貯蓄もまた上昇し、そしてこれは純輸出の増加を意味します。

 Policy in the Mundell−Fleming Model:
 A summary(マンデルーフレミング・モデルにおける政策:要約)


 マンデル−フレミング・モデルは、小国開放経済に対するたいていのいかなる経済政策の効果は為替レートが変動しているのか、固定されているのかどうかに依存することを示します。表12−1は所得に対する財政、金融、貿易政策、為替レート、そして貿易収支の短期効果の我々の分析を要約しています。すべての結果が当てはまるのは、変動為替レートと固定為替レートの違いです。
 

もっと特殊化するために、マンデルーフレミング・モデルは総所得に影響を及ぼすための金融政策と財政政策の力が為替レートの制度に依存することを示します。変動為替レートの下では、金融政策は所得に影響を及ぼすことができるのみです。普通の財政政策の拡張的な衝撃は通貨の価値の上昇によって相殺されます。固定為替レートの下では、財政政策は所得に影響を及ぼすことができるのみです。通常の金融政策の潜在能力は失われます。なぜならば、貨幣供給は発表された水準で為替レートを維持することを示唆するからです。

 

12−4 Intererst−Rate Deffrentials(利子率の相違)


 これまでは、我々の分析はは小国開放経済における利子率は世界利子率に等しいと仮定してきました。:r=r*。しかしながら、要するに、利子率は世界中で異なっています。我々は今、国際的な利子率の相違する原因と効果を考慮することによって我々の分析を拡張します。

 Country Risk and Exchange−Rate 
 Expectations(国家リスクと為替レート期待)


 我々が初期において、小国開放経済における利子率が世界利子率によって決定されると仮定したとき、我々は一物一価の法則を適用していました。我々はもし国内の利子率が世界利子率よりも上ならば外国からの人々は、国内利子率が下がるまでその国にお金を預金するでしょうと理由づけます。そしてもし国内の利子率が世界利子率よりも下ならば国内の住民は、国内利子率が上がるまで、高い収益を稼ぐために外国にお金を預金するでしょう。結局、国内利子率は世界利子率に等しくなるでしょう。
 なぜこの論理はいつも適用されるわけではないのですか?そこには2つの理由がある。 1つの理由は国家リスクです。投資家たちがアメリカ政府債を買うか、あるいはアメリカ法人に貸付金を組んだりするとき、彼らは支払われるであろう利子を公平に確信しています。対照的に、いくらかの余り発展していない国々では、革命あるいは他の政策的な大変動が貸付金の返済の貸し倒れに導くかもしれないことを恐れているのということはもっともらしい。そのような国々における借り手たちはしばしば、このリスクを貸し手たちに対して保証するために高い利子率を支払う必要があります。
 国を超えると利子率が異なる別の理由は、為替レートの変化に対して期待することです。例えば、人々がフランス・フランがアメリカ・ドルに対する価値が下落することを期待していると仮定せよ。そのときフランでの貸付金は急激にドルの貸付金よりも通貨価値がなくなるでしょう。このフランス通貨における見込まれている下落を保証するために、フランスにおける利子率はアメリカの利子率よりも高くなるでしょう。
 このようにして、国家リスクと将来の為替レートの変化に対する期待の両方のために、諸国開放経済の利子率は世界中の他の経済における利子率と異なることだ可能です。さて、いかにしてこの事実が我々の分析に影響を及ぼすのか見ましょう。

 

Differentials in the Mundell−Fleming
 Model(マンデルーフレミング・モデルにおける相違)


 マンデルーフレミング・モデルに利子率の相違を編入するために、我々は我々の小国開放経済における利子率が世界利子率にリスク・プレミアムθを加えて、以下のように決定されることを仮定しよう。:
r=r*+θ
このリスク・プレミアムは、ある国でローンを組む政策的なリスクと、実質為替レートにおける期待する変化を事前に受け入れることによって決定されます。ここでの我々の目標のために、我々はいかにしてリスク・プレミアムが経済に影響を及ぼすのか検証するためにリスク・プレミアムを外生変数として取り扱います。
 モデルは以前と大部分が同じです。2つの方程式は以下の通りです・:
Y=C(Y−T)+I(r*+θ)+G+NX(e) IS*
M/P=L(r*+θ,Y)            LM*
いかなる所与の財政政策、金融政策、価格水準、そしてリスク・プレミアムにおいても、これら2つの方程式は財市場と金融市場を均衡させる所得水準と為替レートを決定します。リスク・プレミアム、金融政策、財政政策、そして貿易政策を一定に保持することは我々が既に見たとおりです。
 政策的な騒動が国家リスクのプレミアムθを引き上げようとすると仮定せよ。最も直接的な効果は国内利子率rを上昇させることです。高くなった利子率は、順次、2つの効果を持ちます。第1に、IS*曲線が左側へ移動します。なぜならば高い利子率が投資を削減するからです。第2に、LM*曲線は右側へ移動します。なぜならば高い利子率は貨幣の需要を削減し、そしてこれがいかなる所与の貨幣水準においても高い所得水準を容認するからです。[Yが方程式M/P=L(r*+θ,Y)を満たさねばならないことを思い出しなさい。]図12−11が示すように、これら2つの曲線の移動は所得を増加させて、通貨の価値を減価します。

この分析は重要な含蓄を持ちます。:為替レートの期待は部分的に自己増殖します。例えば、人々がフランス・フランが将来価値がなくなるであろうと信じるようになってきたと仮定しなさい。投資家たちはフランスの資産に大きなリスク・プレミアムを置くでしょう。:θはフランスで上昇するでしょう。この期待はフランスの利子率を上昇させるでしょう。そして、我々が既に見たように、フランス通貨の価値を引き下げるでしょう。このようにして、通貨が将来価値を失うかもしれないという期待は今日での通貨の価値を失わせるでしょう。
 この分析の予言の1つの驚くこと、つまりおそらく不正確性は国家リスクの増加は、シータが経済の所得を増加させることによって引き起こされるであろうことによって測定されることです。これは図12−11において、LM*曲線の右側への移動によって起きます。高い利子率が投資を抑制するのだけれども、通貨の減価が大きな金額によって純輸出を刺激します。結果として、総所得は上昇します。そこには、なぜ、実際に、所得が好況のようにならないのか、3つの理由があります。第1に、中央銀行が国内通貨の大幅な減価を避けたいかもしれない。そしてそれゆえに、貨幣供給Mを減らすことによって反応するかもしれない。第2に、国内通貨の減価は突然、価格水準Pの増加を引き起こすことで輸入財の価格を増加させるかもしれない。第3に、ある出来事が国家リスク・プレミアムθを増加させるとき、その国の住民たちは貨幣の需要を増加させることによって同じ出来事に反応するかもしれない。(いかなる所与の所得と利子率においても)なぜならば貨幣はしばしば最も有益な資産だからです。これら3つのすべての変化はLM*曲線を左側へ移動させるでしょう。つまりそれは為替レートの下落を緩和させるだけでなく、所得もまた抑圧する傾向があります。
 このようにして、国家リスクの増加は望ましくない。短期においては、それらは典型的に通貨の減価に導かれます。そして総所得の下落によって、3つの局面から述べられる。加えて、高い利子率が投資を削減するので、長期の意味するのものは削減された資本蓄積と経済成長の低下です。

 

CASE STUDY
 International Financial Crisis:Mexico
 1994年−1995年(国際金融危機:メキシコ 1994年−1995年)


 1994年の8月に、メキシコ・ペソは30セントの価値がありました。1年後、その価値はほんの16セントでした。このメキシコ通貨の価値の大きな下落は何で説明するのでしょうか?国家リスクは話の大部分です。
 1994年の初めには、メキシコは発展した国でした。最近の北アメリカ自由貿易協定(NAFTA)、つまりそれはアメリカ、カナダ、そしてメキシコの間の貿易障壁を削減することなのであるが、その経緯は、メキシコ経済の将来について大きく信頼できるようになった。世界中の投資家たちはメキシコ政府とメキシコ企業に対して貸付金を行いたかった。
 政策的な発展はすぐに認識が変わりました。メキシコ宗教のチアパスにおける猛烈な暴動がメキシコを不安定な政治状態にしました。そのとき大統領候補者に支持されているルイス・ドナルド・カルシオは援助されました。政情は不確かに思われて、多くの投資家たちはメキシコ資産に対して大きなリスク・プレミアムを置き始めました。
 最初に、リスク・プレミアムの上昇はペソの価値に影響を及ぼさなかった。というのはメキシコは固定相場制で運営されていました。我々がすでに見たように、固定為替レートの下では、中央銀行は事前に予測されたレートで国内通貨(ペソ)と外国通貨(ドル)を取り引きすることに合意します。このようにして、国家リスク・プレミアムにおける増加はペソの価値を抑圧します。メキシコ中央銀行はペソを受け取らなければなりませんでした。そしてドルで支払わなければなりませんでした。この自動的な為替市場介入は、通貨が別の方法で減価されたときに、メキシコの貨幣供給を収縮しました。(LM*曲線を左側へ移動することによって)
 またメキシコの外国通貨の準備金は少なすぎて固定為替レートを維持することができなかった。1994年の終わりにメキシコでドルが流出したとき、メキシコ政府はペソの平価切り下げを発表しました。しかしながら、この選択は反動しました。なぜならば政府は連続して平価を切り下げないことを約束したからです。投資家たちはメキシコの政策立案者たちに懐疑的になり、更なるメキシコの平価切り下げを恐れました。
 世界中の投資家たち(メキシコを含む)はメキシコ資産を購入することを避けました。国家リスク・プレミアムは、利子率に対する上向きの圧力に加えてペソの引き下げの圧力が加わって、再び上昇しました。メキシコ証券市場は急降下しました。メキシコ政府が来るべきことでその債券のいくらかを転がす必要があったときに、投資家たちは新しい債券を買いたかった。失敗は政府だけの意見であるとして現れました。ちょうど2−3ヶ月で、メキシコは破産寸前の政府で危険な経済を何とかしようとすることを約束させた。
 そのときアメリカは歩み寄りました。アメリカ政府には3つの動機がありました。:南側の隣国を助けるため、政府の失敗と経済の暴落が容認するかもしれない大量の非合法移民を防ぐため、そしてメキシコに対する投資家たちの悲観主義が他の発展途上国に広がることを防ぐためです。アメリカ政府は、国際通貨基金(IMF)とともにメキシコ政府を脱出させるために国際的な努力をに導きました。特に、アメリカはメキシコ政府の借入金に対して保証を与えました。つまりそれはメキシコ政府に対して来るべき債務に対して再融資することを容認しました。これらの貸付金保証はメキシコ経済に返済する信頼を手助けしました。それゆえに、国家リスク・プレミアムはある程度削減されました。
 アメリカの貸付金保証は更に悪くなる状態を止めたかもしれないのだが、それらはメキシコの人々にとって痛ましい経験である1994年から1995年のメキシコの崩壊を防げなかった。メキシコ通貨の価値を失わせるだけでなく、メキシコもまた深い後退に落ち込んでいった。幸いにも、1990年代の後半までに、総所得は再び上昇し、そして最も悪い状態は終わりました。しかしこの経験からの教訓は明らかです。そして将来に再び良く適用されるでしょう。:認識された国家リスクの変化は、しばしば政治的な不安定にあるのだが、それは小国開放経済における利子率と為替レートの重要な決定要因である。

 CASE STUDY
 International Financial Crisis:Asia
 1997−1998(国際金融危機:アジア 1997年−1998年)


 1997年の終わりにかけて、メキシコ経済がその金融危機から復活しようとするころ、同じような話がタイ、韓国そして特にインドネシアのような、いくらかのアジアの国々で展開し始めました。その兆候はお馴染みでした。:高い利子率は、資産価値を下落させ、通貨を減価しました。例えば、インドネシアでは短期通常利子率は50%上昇して、株式市場は約90%その価値を失いました。(ドル表示で)そしてルピーはドルに対して80%以上下落しました。その危機は、これらの国々を上昇するインフレーションとGDPの下落に導きました。(高い利子率と支出を抑制して信頼を削減しました。)予備的な評価によれば、インドネシアにおける実質GDPは1998年に約15%下落しました。それは1930年代の大恐慌以降のアメリカにおける後退よりも大きな下降となりました。
 何がこのフィアーストームをかきたてたのですか?問題はアジアの銀行システムにおいて始まりました。何年間も、アジア民族政府は資源配分の経営においてもっと必要でした。つまり特に、金融資源、というのはアメリカと他の発展した国々よりも。いくらかの報道官たちは、政府と私的企業の間のこの「パートナーシップ」を賞賛しました。そしてアメリカがその事例を容認すべきであると示唆しました。しかしながら、時間を通じて、それは多くのアジアの銀行は最も有効な投資計画によるよりもむしろ、最も政治的な強打でそれらに対する貸付金を広げるようになったことが明らかになりました。ひとたび間違った率が上昇することは、この「親資本主義」をさらし始めたとき、そのように呼ばれたとき、国際的な投資はこれらの経済の将来において信頼を失い始めた。アジア資産のリスク・プレミアムが上昇して、結果として利子率は急上昇し、通貨価値は急落しました。
 国際的な信用危機は、しばしば問題を増幅できる悪いサイクルを伴います。ここでは、アジアで起こったことについての1つの理論があります。:
1 銀行システムにおける問題はこれらの経済において国際的な信用を浸食することで  す。
2 信用を失うことは、リスク・プレミアムと利子率を引き上げました。
3 利子率を上昇させることは、信用を失うことを伴い、株式価格と他の資産を引き下げ ました。
4 資産価格の下落は銀行の借入金の使用による2次的な価値を削減しました。
5 2次的な価値の削減は銀行借入金に対する間違った率を増加させました。
6 大きな間違いが銀行システムにおける問題を悪化させました。今では完全にステップ 1に戻り、循環が続きます。

 いくらかの経済学者たちはアジア危機は十分に予言されたことあることを示唆するためにこの悪魔のサイクルを使いました。:悪いことは突然に起こる。なぜならば人々が悪いことが起こることを期待するからです。しかしながら、たいていの経済学者たちは銀行システムの政治的な堕落を現実問題であると考えていました。つまりそれはそれから信用を削減するこの悪魔のサークルによって増加させられました。
 アジア危機が発展したとき、IMFとアメリカは、メキシコを2−3年間で回復させたように、信用を回復させようと試みました。特に、IMFは危機にある国々を助けるためにアジアの国々に対して貸し付けを行いました。;これらの貸付金に対する為替では、政府が銀行システムを回復させて、親資本主義を削除することを約束することを強要しました。IMFの希望は短期借入金と長期借入金が信用、低いリスク・プレミアムを回復させることでした。そして悪魔のサークルから良いサークルに変えることでした。この本が出版されることには、この政策がいかによく機能するのかまだ見られるでしょう。

 12−5 Should Exchange Rates Be Floating
or Fixed?
(為替レートは変動制であるべきか固定制であるべきか?)


 これまでは、いかにして経済が変動為替レートあるは固定為替レートも下で機能するのか分析してきましたが、我々は為替レート制度が望ましいという問題に変わります。国際金融システムは、しばしば国際的な経済学者たちと政策立案者たちの間で加熱する話題です。歴史的に、たいていの経済学者たちは変動為替制度を好みました。また、最近数年間において、いくらかの経済学者たちは固定為替レートに戻ることを主張しました。
 変動為替レートに対する第1の議論は、金融政策を別の目的のために使用することを容認することでした。固定為替レートのもとでは、金融政策は、その発表された水準で為替レートを維持するという唯一の目標に委ねられている。また為替レートは、金融政策が影響を及ぼすことができるほんの多くのマクロ経済学的な変数の1つにすぎない。変動為替レートのシステムは、雇用あるいは価格を安定化させるような、他の目標を追求するために金融的な政策立案者たちを自由なままにしておきます。
 固定為替レートの主唱者たちは為替レートの不確実性が国際貿易をもっと複雑にしていると主張します。1970年代の初期に、固定為替レートのブレトン=ウッズ体制を世界が放棄した後、実質為替レートと名目為替レートの両方は、みんなが期待したよりももっと気まぐれになりました。いくらかの経済学者たちは、この変動を国際投資家たちによる不合理性と不安定な投機のせいにします。産業行政はしばしば、この変動は有害であると主張します。なぜならばそれは国際的な産業取引を伴う不確実性を増加させるからです。また。この為替レートの変化性にも関わらず、世界貿易の数量は変動相場制の下で上昇するために続きました。
 固定為替レートの主唱者たちは、しばしば固定為替レートに対して貢献することは、国家の金融的な権威を戒め、貨幣供給の過度な成長を防ぐための1つの方法であることを主張します。また、中央銀行が話し合うことが出来る多くの他の政策ルールがあります。例えば、第14章では、我々は名目GDPあるいはインフレ率の目標ような政策ルールを議論します。為替レートを固定することは、これらの別の政策ルールよりも道具として簡単な有利性を持ちます。なぜならば貨幣供給は自動的に調整されますが、この政策は所得と雇用における大きな変化性に導くかもしれません。
 結局、変動レートと固定レートの間の選択は、最初のようには硬直していません。固定為替レートの時代の間中に、もし為替レートを維持することがが他の目標において、闘うことが厳しすぎるのならば、それらの国々は通貨価値を変化させることができます。変動為替レートの時代の間中に、貨幣供給を拡張するのか、縮小するのかどうかを決定するときに、それらの国々はしばしば為替レートの公式あるいは非公式な目標を使います。我々は希に完全に固定されているのか、あるいは完全に変動している為替レートを観察します。その代わりに、両方のシステムの下では、通常は為替レートの安定性は中央銀行の多くの目標の多くの中の1つです。

 CASE STUDY
 Monetary Union in the United States and Europe(アメリカとヨーロッパにおける通貨連合)


もしあなた方がニューヨークからサンフランシスコへ3000マイルしたのならば、あなた方はあなたの通貨を1つの通貨の形態から別の物に変える必要が決してないことを思い出すかもしれない。全米50州では、地域住民はあなたが買いたいかもしれない目的物のためにアメリカドルを受け取ることを喜んでいます。通貨連合のようなものは、固定為替レートの最も極端な形態です。ニューヨークドルとサンフランシスコドルの間の為替レートは、大変取り返しがつかないくらいに固定されているので、2つの間に違いがあることを知らないかもしれない。(何が違うのですか?おのおののドル勘定は地方の連邦準備銀行の1つによって発行されます。原初的な銀行は勘定の印から認識することができるのだけれども、あなた方はあなたが保持するドルの型を気に掛けない。なぜならば誰も他に、連邦準備制度を含んで、ある物を誰かと取り引きする準備があります。)
 しかしながら、もしあなたがヨーロッパ横断の3000マイルの旅行をしたのならば、あなたの経験はおそらくまったく異なっていたでしょう。あなたはあなたのフランス・フランをドイツ・マルク、オランダのギルダー、スペインのペセタ、あるいはイタリアのリラに交換するための必要以前に遠くへ旅行する必要がなかった。ヨーロッパにおける大量の通貨が旅行をするのに不便で、もっと高価になりました。あなたは国境を超えるたびに、地方貨幣を手に入れるために銀行で列に並んで待つ必要がありました。そしてあなたはサービスに対して、銀行に手数料を支払う必要がありました。
 しかしながら、最近、これは変化し始めました。ヨーロッパの多くの国々では、彼ら自身の通貨連合という形態で決定して、ユーロと呼ばれる共通通貨を使います。つまりそれは1999年の1月に発足しました。ユーロを適用することは、ヨーロッパ通貨制度(EMS)の拡張です。つまりそれは過去20年間に渡り、参加国の間で為替レートの変動を極限化するために企てる必要がありました。ユーロが完全に適用されたとき、この目標は達成されるでしょう。:フランスとドイツの間の為替レートはニューヨークとサンフランシスコの間の為替レートと同じように固定されるでしょう。
 共通通貨の導入はコストがかかります。最も重要なことはヨーロッパの国々がもはや彼ら自身で金融政策の指揮をとることができないということです。その代わりに、ヨーロッパ中央銀行に参加しているすべての構成国は、ヨーロッパのすべてのために単独の金融政策を設定するでしょう。個々の国々の中央銀行は地域の連邦準備銀行のような役割を果たすでしょう。:彼らは地方の状態を監視しますが、貨幣供給と利子率は規制しません。共通通貨への移行に対する批判者たちは、国際金融政策の失われたコストは大きいと主張します。もし後退がある国を襲って、ヨーロッパにおける他の国では襲わないのならば、その国は不景気と闘うために金融政策の道具を持つことを望むかもしれない。
 なぜ、これらの経済学者たちによれば、もしアメリカにおいて非常によく通貨連合が機能するのならば、通貨連合はヨーロッパにおいて悪い概念なのですか?これらの経済学者たちはアメリカは2つの重要な方法においてヨーロッパと異なっています。第1に、労働はヨーロッパの国々よりもアメリカの方が可動的です。これは、アメリカが共通の言語であるための部分とたいていのアメリカ人たちは移民からの系統を引きます。つまり彼らは移動したいという意思を示しました。という部分があるからです。それゆえに、ある地域で後退が起きると、アメリカの労働者たちは高い失業率の州から低い失業率の州へと移動しようとします。第2に、アメリカ合衆国は、連邦所得税のような、地域の資源を再分配するための財政政策を使うことができる強力な中央政府を持ちます。ヨーロッパはこれら2つの有利性を持たないので、ヨーロッパはそれ自身単独の金融政策を制限するとき、もっと十分になるでしょう。
 共通通貨の主唱者たちは国際金融政策の欠点は他の獲得物によって相殺以上であると信じている。ヨーロッパすべてで単独通貨であると、旅行者たちと企業はもはや為替レートを心配する必要がないでしょう。そしてこれはもっと国際貿易を促進するはずです。加えて、共通通貨はヨーロッパ人がもっとお互いに結びついていると感じさせる政治的な有利性があるかもしれない。20世紀は2つの世界大戦によって記憶されて、両方がヨーロッパの不協和音によって巻き込まれました。もし共通通貨がもっとヨーロッパの国々を調和させるのならば、ヨーロッパは全世界に利益をもたらすでしょう。

 

12−6 The Mundell−Fleming Model With a
Changing Price Level
(価格水準の変化を伴うマンデルーフレミング・モデル)


 これまでは我々は、価格が固定されている時に長期の小国開放経済を研究するためにマンデルーフレミング・モデルを使ってきました。いかにしてこのモデルが我々が以前に検証したモデルと関係しているのか見るために、価格水準が変化するとき何が起こるのか考えましょう。
 開放経済における価格調整を検証するために、我々は名目利子率eと実質利子率εの間を区別しなければならない。つまりそれはeP/P*に等しい。我々は以下のようにマンデルーフレミング・モデルを書くことができます。
      Y=C(Y−T)+I(r*)+G+NX(ε)   IS*
M/P=L(r*,Y) LM*
これらの方程式はお馴染みのはずである。最初の方程式はIS*曲線を述べており、そして第2の方程式はLM*曲線を述べています。純輸出は実質為替レートに依存することに注目しなさい。
 図12−12は価格が下落するとき何が起こるのかを示します。

低い価格水準は実質貨幣残高を引き上げるので、LM*曲線は図12−12のパネル(a)のように、右側へ移動します。実質為替レートは減価して、所得の均衡水準は上昇します。総需要曲線は、図12−12のパネル(b)で示されるように、価格水準と所得水準の間の負の相関関係を要約しています。
 このようにして、ちょうどIS−LMモデルが閉鎖経済における総需要曲線を説明するように、マンデルーフレミング・モデルは小国開放経済の総需要曲線を説明します。両方の場合において、総需要曲線は価格水準が変化すると生じる均衡の組み合わせを示します。そして両方の場合において、所与の価格水準における均衡を変化させる何かが総需要曲線を移動させます。所得を上昇させる政策は総需要曲線を右側へ移動させます。:所得を低下させる政策は総需要曲線を左側へ移動させます。
 我々は、いかにしてこの章の短期モデルが第8章における長期モデルに関係づけられているのか示すためにこの図を使うことができます。図12−13は短期と長期の均衡を示しています。

図の両方のパネルにおいて、K点は短期均衡を述べています。なぜならば固定された価格水準を仮定しているからです。この均衡では、財・サービスの需要は低すぎて経済の自然率を生産する経済を保つことができない。時間とともに、低い需要は価格水準を下落させます。価格水準の下落は実質貨幣残高を引き上げて、LM*曲線を右側へ移動させます。実質為替レートの減価は、そのようにして純輸出を上昇させます。実際には、経済は点C、長期均衡に到達します。短期均衡と長期均衡の間の変化の速度は、いかにして早く価格水準が経済を自然率に戻すために調整するのかに依存します。K点とC点での所得水準は両方の利子率です。この章での我々の中心的な関心は、いかにして短期均衡であるK点に影響を及ぼすかでした。第8章では、我々は長期均衡である、C点を検証しました。政策立案者たちが政策におけるなんらかの変化を考えるときにはいつでも、彼らは短期と長期の両方が彼らの意思決定の効果を考える必要があります。

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12−7 A Concluding Reminder(結論的覚書

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 この章では、我々は価格が硬直的なときに、いかにして小国開放経済が短期で機能するのか検証しました。我々はいかにして金融政策と財政政策が所得と為替レートに影響を及ぼすのかと、いかにして経済の行動が為替レートが変動しているのか、あるいは固定されているのかどうかに依存することを見ました。閉鎖経済では、第8章からの講義を繰り返すことに価値があります。アメリカを含む、多くの国々は閉鎖経済でも小国開放経済でもない。:それらは中間的な国である。
 アメリカのような大国開放経済では閉鎖経済の行動と小国開放経済の行動を組み合わせます。大国開放経済を分析するときに、我々は第11章の閉鎖経済の論理とこの章で発展させられた開放経済の論理の両方を考えることが必要です。この章の補論では大国開放経済の中間的ケースのモデルを提供します。そのモデルの結果、ある国で推測されるように、2つの極端な場合の混合された物を我々は既に検証しました。
 我々がいかにして閉鎖経済と小国開放経済の両方の論理を描くことができて、アメリカに対してこれらの見解を適用するのか見るために、いかにして金融的な縮小が短期経済に影響を及ぼすのか考えなさい。閉鎖経済では、金融的な縮小は利子率を引き上げ、投資を低下させ、そしてこのようにして総所得を低下させます。変動相場制の小国開放経済では、金融的な縮小は為替レートを引き上げ、純輸出を低下させ、そしてこのようにして総所得を低下させます。しかしながら、利子率は影響を受けない。なぜならばそれは世界金融市場によって決定されるからです。
 アメリカ経済は両方の場合の要素を含んでいます。アメリカは世界利子率に影響を及ぼすのに十分大きく、そして資本は完全移動性があるわけではないので、金融的な縮小は利子率を引き上げ、投資を抑圧します。同時に、金融的な縮小はまた、ドルの価値を引き上げます。それゆえに純輸出を抑制しています。ここでは、マンデルーフレミング・モデルは正確にアメリカのような経済を述べてはいないのだけれども、それは為替レートのような国際的な変数に何が起こるのか正確に予測し、そしていかにして国際的な相互作用が金融政策と財政政策の効果を変更するのか示します。

 Summary(要約

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1 マンデルーフレミング・モデルは小国開放経済のためのIS−LMモデルです。それ は価格を一定として、何が所得と為替レートに変動を起こすのかを示します。

2 マンデルーフレミング・モデルは変動相場制で、財政政策が総所得に影響を及ぼさな いことを示します。財政的な拡張は通貨の増価を引き起こし、純輸出を削減して総所得 における通常の拡張的な衝撃を相殺しています。財政政策は固定相場制の下では総所得 に影響を及ぼします。

3 マンデルーフレミング・モデルは固定相場制の下で、金融政策が総所得に影響を及ぼ さないことを示します。貨幣供給を拡張しようとする試みは役に立たない。なぜならば 貨幣供給は、為替レートをその発表された水準で留まることを保証するために調整され なければならない。金融政策は固定相場制では総所得に影響を及ぼします。

4 もし投資家たちがある国における資産を保持することについて用心深いのならば、そ の国における利子率はいくらかのリスク・プレミアムによって世界利子率を超過するか もしれない。マンデルーフレミング・モデルによれば、リスク・プレミアムにおける増 加は利子率を引き上げ、その国の通貨を減価させます。

5 変動相場制と固定相場制の両方に有利性があります。変動相場制は金融政策立案者た ちを為替レートの安定性よりも他の目的物を追求するために自由があります。固定為替 相場は国際的な企業取引における不確実性をある程度削減します。

関連事項へのリン
N
マクロ経済学の原理 第18章の
P
マクロ経済学の原理 第18章の
Q
マクロ経済学 第8

マクロ経済学の原

ミクロ経済学の原理

マンキュー経済w

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