経済学や経済のことに明るい人でも意外に知らないのが「トリプル安」という言葉の意味です。
「トリプル安」の「トリプル」に当たる要因が何なのか?この質問に正確に答えられる人がどのくらいいるのだろうか?
円安、株安と2つまでは誰でも答えることはできるが、3つ目がなかなか出てこないと思います。
答えは「債券安」です。実は僕も何度も3つ目を忘れてしまって苦労するのです。
円安と株安はある程度答えることができるでしょうが、「債券安」はほとんど説明できない人が多いと思います。
と言うのは、「債券」というものに我々は馴染みがないからだと思います。「債券」と聞くと、「アホウ学部」失礼、法学部出身の人や法律学を学んだ人は、「債権」と「物権」を想起してしまって、民法のことを考えてしまうからです。
と言うのは、冗談で、「債券」とは字から考えて分かるように、国債とか地方債のことを意味し、金融機関が専ら「国債引き受けシンジケート団」と呼ばれる国債引き受け組織により、大量の「債券」を買い取っているという金融システムが存在するのです。
従って、金融機関が儲けるために「債券」を引き受けたのに「債券安」で損すると、現在のような金融機関が不良債権で苦しんでいる状態を益々圧迫する訳です。
次に、「円安」については、別の機会に詳しいことを述べたいと思いますが、今回はとりあえず、「円安は相対的な概念であって、絶対的な概念ではない。」と申し上げて置きます。「相対的な概念」とは、ある一時期の円レートとある一時期を比較して、「円安ドル高」とか「円高ドル安」と言っているのであって、いくらだから円安ドル高という絶対的な尺度はないのです。
最後に「株安」ですが、バブル経済のツケを一番長く払わされているのが「株安」でしょう。一時期、「東証第一部の平均株価が4万円台も夢ではない 。」と言われた株価が、現在は全盛期の半分以下の1万5000円台を割り込んでしまいました。(6月15日現在)
このことが、一番気がかりなことで、「株安」と言う言葉も円安と同様に「相対的な概念」ですが、「円安」と違って、「株安」には何のメリットもないのが実状です。
最後にもう一度繰り返しますが、「トリプル安」とは「円安」、「株安」「債券安」のことである、ということを再認識して貰いたいと思います。
マクロ経済学