テレビ版・赤かぶ検事奮戦記データベース


いよいよ公開することになりました。かなりデータ不足ですが、最初にテレビ放映された時期が20年以上前ということもあり、名古屋テレビの再放送と昔のビデオが頼りでした。
ところが、ビデオの劣化が酷くて、3倍モードで長期間保存することの厳しさを味わいました。最近、DVD作品が次々と発売されるのにはこんな理由もあったのではないでしょうか?
とにかく、主演のフランキ堺さんや沖雅也さんは既にお亡くなりになっておられるし、赤かぶ検事シリーズはパート5(逆転法廷)まであったので、これだけの名作シリーズの存在を世の中にアピールできないことを残念に思いホームページ化しました。
皆様の貴重な情報をお待ちしております。


(2003年2月26日)


最新更新:平成19年1月2日  第1シリーズと第2シリーズのDVD化発売中

e−mail: ZVN00067@nifty.com 

テレビ朝日系列・連続ドラマ(赤かぶ検事奮戦記1)飛騨高山編 全5話

 

第1シリーズの第1回を見たことがないので何とも言えないが、初期の赤かぶ検事は、法律知識が頼りない部分もあります。そこを弁護士である娘の葉子がフォローする場面が微笑ましい印象があります。
1980年(昭和55年)10月3日(金)の朝日新聞の朝刊の「試写室」によれば、以下のように解説されています。

和久峻三の同名原作のテレビ化。短編5本を選び、北村篤子と保利吉紀が脚色した。法廷ものといっても、ここに登場するのは、さっそうとしたエリート検事ではなく、検察事務官、副検事、検事と、苦労してたたきあげてきた地方検事。飛騨・高山を舞台に、事件の検証、公判と1人でこなしていく。事件のナゾ解きの面白さと同時に、検事の一人娘が弁護士という設定で、公判廷で対決して戸惑う父親の姿を軽いタッチで描くなど、肩のこらない番組となっている。
第1話は、スナックのホステス(奈美悦子)が自宅で変死しているのが発見された。さっそく出動する柊検事(フランキー堺)。身辺を洗っているうちに、親しかった男(藤木敬士)が容疑者として浮かんでくる。そして公判廷。弁護人席に立つ一人娘の葉子(倍賞千恵子)を見て驚く柊・・・。
赤かぶのつけ物とチリメンジャコが大好物という設定で、柊検事の人情味を出そうとしているが、出廷の途中で市場のおばさんにもらった赤かぶを法廷に持ち込み、誤って床にぶちまけて法廷中が爆笑に包まれるという、現実には起こりえないような場面も出てくる。
が、理屈さえこねなければ、結構楽しめる。古都高山を背景にしたカメラも美しい。出演は、ほかに春川ますみ、森田健作、沖雅也、田口計。5回。(山)

番号 放送期間 作品名 ビデオ DVD                    備           考                       
1 1980/10/03 父は検事、娘は弁護士 柊春子:春川ますみ、柊葉子:倍賞智恵子、榊田警部補:森田健作
2 1980/10/10
被告人、名無しの権兵衛
法眼正法:沖雅也、岡田警部:山本紀彦
3 1980/10/17
小糸坂の白骨
杉本裁判所判事:和久峻三が特別出演
新・赤かぶ検事奮戦記シリーズでも放映されたことがある作品
4 1980/10/24 呪いの紙草履
5 1980/10/31
うごめく蝸牛
新・赤かぶ検事奮戦記シリーズでも放映されたことがある作品

ピックアップ

「被告人、名無しの権兵衛」
 初期の赤かぶ検事は、法律知識に疎く、被告人が特定できない場合の公判維持の術を知らず、娘葉子のアドバイスでようやく被告人を起訴します。
 法眼弁護士は、赤かぶの背後に葉子がいることを察知します。赤かぶは被告人に余罪があると察知して公判を引き延ばそうとしますが、法眼が反発。しかし、「被告人の利益のために」公判を延ばすという、およそ非常識な赤かぶの説明に裁判官も法眼も呆れ果てる珍場面も見物です。
 ところが、そんな珍場面も事件が解決することで伝説の名シーンとなりました。

テレビ朝日系列・連続ドラマ(赤かぶ検事奮戦記2)飛騨高山編 全13話

第2シリーズは、片平なぎさが娘役を演じます。「2時間ミステリードラマの女王」の片鱗が随所に発揮されています。森田健作とフランキー堺の名コンビぶりは見事に完成されました。懐かしのアイドル桂木文が高山の喫茶店で働いており、ローラースケートで町中を走るというシーンに古都と現代文化のミスマッチを織り交ぜています。

1981年(昭和56年)11月27日(金)の朝日新聞の朝刊によれば、以下のように解説されていました。

柊(ひいらぎ=フランキー堺)は、岐阜地検飛騨支部のたった一人の検事。現場での捜査指揮、逮捕状の執行、起訴、公判とすべて一人でこなす庶民的な検事。この柊の姿を中心にした事件ドラマ。原作・和久峻三、脚本・吉田剛、監督・貞永方久。13回。
 家出少女を覚せい剤中毒にしたうえ、売春組織に売り飛ばしていた暴力団幹部梅村(志賀勝)が監禁罪などで起訴された。柊は公判を楽観視していたが、柊の娘で弁護士でもある葉子(片平なぎさ)が梅村の弁護を担当することになった。

番号 放送期間 作品名 ビデオ DVD                   備           考                       
6 1981/11/27 女弁護士に惚れたヤクザ
7 1981/12/4 宝くじ殺人事件 「殺人許可します」より「狸をいぶし出せ」
8 1981/12/11 趣味は泥棒
9 1981/12/18 奥飛騨慕情父恋し
10 1981/12/25 火魔走る 「疑わしきは罰せよ」より「火魔」
新・赤かぶ検事奮戦記シリーズでも放映されたことがある作品新・赤かぶ検事奮戦記シリーズでも放映されたことがある作品
11 1982/1/8 ヘアー 「被告人、名無しの権兵衛」より「陰毛」
12 1982/1/15 死人に口あり 「長崎居留地二十五番地」より「死人の口」
13 1982/1/22 雪の夜の鬼殺し
「殺人許可します」より「鬼ころし」
14 1982/1/29 坊主めくり
「紅葉の下に猫がいる」
15 1982/2/5 被告は娘、検事は父
「盗みは愉し」より「魔弓」 片平なぎさが「奥飛騨慕情」を熱唱
16 1982/2/12 悪女が匂う
17 1982/2/19 九官鳥は偽証する
「盗みは愉し」より「九官鳥は偽証する」 
18 1982/2/26 女の裸が踊る
「呪いの紙草履」より「躓きの石」

テレビ朝日系列・連続ドラマ(赤かぶ検事奮戦記3)萩編 全14話

第3シリーズは、シリーズ最長だったためか?赤かぶシリーズでない和久作品のドラマ化が目立ちます。娘の葉子が結婚して、子供まで生まれるという急展開に驚きます。娘役は南極と北極の探検で有名になった和泉雅子さんが演じています。それと、転勤先の検察事務官が榊田警部補にそっくりな笛吹事務官というのもミソ。森田健作とフランキー堺さんの名コンビは続くのでした。山口県の萩を題材とした作品が素晴らしい作品群です。赤かぶ検事が太極拳に凝っているシーンも随所に見られます。

なお、1983年(昭和58年)1月7日(金)の朝日新聞の朝刊に以下のように解説されています。

たたきあげの名物検事赤かぶこと柊茂(フランキー堺)の活躍を描くシリーズ第3弾。山陰の”小京都”萩に転勤した柊が、娘で弁護士の葉子(和泉雅子)や妻・春子(春川ますみ)に助けられながら難事件の解決に奔走する。原作・和久峻三、脚本・吉田剛ほか、監督・田中徳三ほか。14回


*ここでも、おくやみ情報です。泉弁護士(原作では妙泉憲正弁護士)役の荻島慎一さんがガンのためお亡くなりになりました。赤かぶ検事シリーズの俳優が次々に死亡することは、非常に残念です。

番号 放送期間 作品名 ビデオ DVD                  備           考                       
19 1983/1/7 赤かぶ 萩へ転勤す
「赤かぶ検事転勤す」より 赤かぶ検事と娘婿が川に落ち込む大喧嘩
20 1983/1/14 犯人は夫か妻か?
「赤かぶ検事転勤す」より
21 1983/1/21 シェパード殺人の女
「赤かぶ検事転勤す」より「海峡の狐」
22 1983/1/28 父に犯された娘?
「死者への審判」より「うその壁」原作は、日下文雄シリーズ
23 1983/2/4 閃光殺人のツケ 「死者への審判」より原作は、日下文雄シリーズ
24 1983/2/11 賽銭を食う狐と狸
「疑わしきは罰せよ」より「片目のジャックを追え」
25 1983/2/18 母ごころを誘拐した犯人
「楊貴妃の亡霊」より
26 1983/2/25 罠にはまった文学やくざ
27 1983/3/4 くだけ散った萩焼き 「赤かぶ検事奮戦記」?
28 1983/3/11 純愛老人に負けた女 「片目の蝿」
29 1983/3/18 三年目の疑惑 夫は殺人犯か 「暗黒山林」より「三年目の疑惑」
30 1983/3/25 なぜ楊貴妃は首を吊ったのか? 「楊貴妃の亡霊」より
31 1983/4/1 ドクロを抱いて寝る男 日下文雄シリーズの「背中から撃たれるな」より
32 1983/4/8 羊水に浮かぶ億万長者

テレビ朝日系列・連続ドラマ(赤かぶ検事奮戦記4)浜松編 全10話

第4シリーズは、娘役が星野知子さんです。前回結婚したのに、結婚前の娘に戻っているという矛盾した展開です。今回の新キャラクターはVシネマの帝王である竹内力さんが水野刑事として、本多事務官をパテックスのCMでお馴染みの小倉一郎さんが演じています。流石に「ズラ」とか「ダガ」という静岡弁を混ぜながら静岡県らしさを混ぜ込んでいます。原作が発売されてから、直ぐにテレビ化されたために、ネタが尽きてしまったのではと心配になるくらいです。(その後、パート5がテレビ化されるまでに、2時間ドラマが3回放映されましたが、6年間のブランクが空いてしましました。)お決まりのパターンとして、娘の葉子が発明マニアで様々なロボットや電化用品を作ります。その発明品の操作に失敗して、赤かぶ検事が災難に遭うのが楽しいです。
若き日の星野知子さんが、小憎らしい勝ち気なキャラで父親である赤かぶ検事と対決するシーンは注目です。
 
 和久峻三原作によるシリーズ第4弾。吉田剛脚本。

(2007年1月2日改訂)

番号 放送日 作品名 ビデオ DVD                   備           考                        珍発明リスト
33 1985/11/15 夫婦間レイプ裁判
「アリバイは両刃の剣」より「夫婦間レイプ」、2005年4月11日再録画。 糠味噌かき混ぜ器
34 1985/11/22 桃色レター裁判
「悪女の証言」より「老嬢の呪い」 歴史に残るスズメバチを放つ法廷シーン 食事配膳器
35 1985/11/29 自首したキリスト 「新宿のキリスト」
36 1985/12/13 匂いに負けた誘惑
「午前三時の訪問者」、2005年4月14日再録画。
37 1985/12/20 遺骨を欲しがる女 「悪女の証言」より「奇妙な金メダル」 
38 1985/12/27 破戒尼殺し
「アリバイは両刃の剣」より「破戒尼」、2005年4月18日再録画。 金探知機
39 1986/1/10 未亡人の寝室の謎
40 1986/1/17 美人妻レイプ裁判
「アリバイは両刃の剣」
41 1986/1/24 邪淫の争い
日下文雄シリーズの「蛇淫の精」より「骨肉の争い」 自転車自動傘さし機
42 1986/1/31 浴室の影 「悪霊の夜明け」より「少女の血文字」


テレビ朝日系列・連続ドラマ(赤かぶ検事の逆転法廷)金沢編 全11話

 

第5シリーズは、フランキー堺さんが最後の作品となってしまいました。第1回には「霊界判事登場」で丹波哲朗さんが登場したり、「証人はアイドル」では、千堂あきほさんが登場したことで印象に残っています。葉子役は美保純さん。そして、老舗旅館の湯湧温泉の娘である池山早苗警部を沖直美さんが演じています。原作の行天燎子(ぎょうてんりょうこ)警部の役割を果たすまでのキャラではありません。最終回は、「血の眠り」が原作の作品となっています。第5シリーズは、僕が唯一リアルタイムで見ることができたシリーズなので、もっと整理しておくべきだったと後悔しています。なお、放送時間が月曜日の夜8時からと「大岡越前」と「志村けんのだいじょうぶだぁ」という強力な裏番組に対抗しようとしたことは特筆すべきことです。

なお、1992年(平成4年)1月6日(月)の朝日新聞の朝刊によれば、以下の通り解説されています。

金沢地検加賀支部に転勤となった赤かぶ検事こと柊(フランキー堺)に、着任早々事件が起こった。信用金庫の副理事長、安藤(内田直哉)の妻優香子(松井紀美江)の変死体が、自宅で発見された。心臓発作と判明したが、柊は優香子の主治医から聞いた死亡状況に疑問を抱く。和久峻三原作、鴨井達比古脚本、日高武治監督。

*追伸:放映日から13年後、ようやく「霊界判事!? 登場」を録画することができました。メーテレさんのお陰としか言いようがありません。感謝。感謝。

*昔のヒーローが、榊田警部を演じてます。ウルトラセブンの森次晃嗣さん、仮面ライダーV3の宮内洋さん、仮面ライダー1号の藤岡弘さんなどのヒーローから名俳優の道を歩んだ方もいます。赤かぶ検事シリーズの第5弾では、ウルトラマンA(エース)の北斗星児を演じた高峰圭二さんが榊田警部をやっています。
  この方は、和久峻三ドラマでは、悪役もこなすし、どこかで脇役を演じる貴重な存在です。

番号 放送期間 作品名 ビデオ                       備         考                       
43 1992/1/6
霊界判事!?登場
「おしゃべり地蔵殺人事件」より「深紅のバラは殺しのサイン」
裁判官の丹波哲郎と赤かぶ検事が酒場で大喧嘩。法廷でも裁判官にいじめられ泣きを入れて許して貰うという珍場面が展開された。
44 1992/1/13 証人はアイドル 「黒ゆりは殺しのメッセージ」
千堂あきほがゲスト出演。
45 1992/1/20 殺人現場ナマ録音 「八月十五夜の殺人」より「死のひそむ家」
田村英里子がゲスト出演。当時のアイドルは今何をしているんでしょうか?
46 1992/1/27 容疑者は赤かぶ検事夫人 「容疑者は赤かぶ検事夫人」
47 1992/2/3 美人霊感師が死を招く 「おしゃべり地蔵殺人事件」より「夢占い入門」
48 1992/2/10
必殺!?分身殺人
「おしゃべり地蔵殺人事件」より「分身殺人事件」
赤かぶ検事が敗北?驚愕のトリックに赤かぶのギックリ腰が悪化。
赤かぶ検事が必殺仕事人となって無罪となった被告人を懲らしめた?
49 1992/2/17 殺人宅配便 検事の娘に危機せまる! 「転勤みやげは死体付き」より
赤かぶ検事が人間ドッグで異常が見つかり精密検査中に起こった事件に赤かぶ検事はお休み。
検事の娘葉子(美保純)が大活躍するがピンチに陥る。
50 1992/2/24 ロケーション殺人事件 女優謎の転落 「黒ゆりは殺しのメッセージ」より「マドンナの涙」
51 1992/3/2 竹久夢二の絵から抜け出た女
「迷宮の死者」より「狙われた白鳥」
52 1992/3/9 検事トリカブトに狙われる
「容疑者は赤かぶ検事夫人」より「ソクラテスの毒薬」
53 1992/3/16 検事夫人は名バイオリニストの化身!? 「血の眠り」

赤かぶ検事シリーズ(全作品)

和久峻三の短編作品集

和久峻三テレビドラマ作品集

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