| 上屋久町環境基本計画 |
平成7年3月議会において、本町と屋久町は、それぞれ全く同様の環境基本条例を制定いたしました。
この条例は、地球と人類の至宝である屋久島を、人間の参加と連帯のうえに、環境への影響に深い注意を払いながら、環境のもたらす恵みを守り育て、人間英知のあかしとして、共生、循環及び国際的取組のもとに保全し、世界人類共有の資産として次の世代へ引き継ぐことを目指して制定したものであります。
そこで、この条例の制定目的を達成するため、両町は環境庁所管の補助事業を導入し、平成7年度及び8年度の2カ年にわたって、環境基本指針及び基本計画の策定作業を進めてまいりましたが、このほどこれらの指針及び計画ができあがることになりました。
特に、この計画の策定に際しましては庁内に策定委員会を設置し、審議を重ねるとともに、これまで屋久島に関わりを持たれた各界の研究者や、国及び県の関係者、さらには地元各団体の代表者など幅広い方々を審議委員にお願いし、各般の意見を反映させる形をとってまいりました。
それだけに、この基本計画に対しては、大面積を有する国有林のあり方、県及び町行政、さらには事業者、町民の責務等、これからの屋久島の歩むべき道を方向づけるものとして、大きな期待を寄せているところであります。
そして、当然のこととして、それぞれの立場のものが、この基本計画を「座右の銘」として議論を交わし、共通の認識を持ち、試行錯誤を繰り返しながら、自然と人為の調和を実現していくことになります。
また、そのことを効果的に実施していくため、対外的には連絡調整機能が必要になりますが、その役割を果たす組織として、環境基本計画懇談会(仮称)及び環境政策推進本部(仮称)の新設を提案していただいておりますし、庁内においては、計画の推進母体として、両町とも高いレベルの環境政策形成能力を有する所管課の設置が要求されることになるものと承知し、新年度に環境政策課を新設することにしているところであります。
さらに、この組織が期待通りの具体策を創出するには、帰するところ人であることは申すまでもありませんので、その確保、養成については、十分意を注いでまいりたいと考えております。
なお、計画の具現化に際しましては、山積する環境問題の中から、自然観、歴史観を踏まえ、さらには緩急度及び財政負担能力等を勘案したうえ、中・長期的課題あるいは短期的課題に類別したうえ、関係者の合意形成を急ぎ、時として一大島民運動の展開まで視野に入れ、屋久島の真にあるべき姿を追求していかなければならないと考えております。
願わくは、この指針及び計画が屋久島の島民はもとより、屋久島に思いを寄せる幾多の方々に広く深く読まれ、この島の将来のあり方に寄与することを祈念してやみません。
おわりに、この指針及び計画の策定に際し、ご尽力いただいた環境審議会委員及び鹿児島県環境技術協会の皆さまに対し、深甚なる謝意を表します。
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