●葵小僧芳之助 盗賊首領 変名:鶴屋佐兵衛 2巻:「妖盗葵小僧」
あおいこぞうよしのすけ
「妖盗葵小僧」の名で江戸の市民に恐れられた実在の盗賊。
尾張の役者、桐野谷紋十郎の一人息子で本人も役者であったが、鼻筋が極端に低く、惚れた茶汲み女に騙された事に逆上し惨殺。以来、流浪の末、盗賊・天野大蔵一派に加わり跡目を継いだ。
金銭よりも押し込み先の女子を犯す事を目的とし、泣き寝入りした商家も少なくない。手がかりが全く掴めない上に幕府を愚弄した葵羽織で押し込みをする為、幕閣の非難厳しく平蔵の進退問題にまで波及した。捕縛後、平蔵の一存によりその場で切り捨てられる。
■青木源兵衛 盗賊首領 21巻「泣き男」
あおきげんべえ
急ぎばたらきの盗賊。堅気になった辰の市を引き込もうとして女房のお峰を誘拐するも、平蔵に悟られお縄に。
■青田の文太郎 盗賊 11巻「密告」
あおたのぶんたろう
兇盗・伏屋の紋蔵の配下。紋蔵を生んだお古に殺される。
■青坊主弥市(ぬのやの弥市) 密偵
あおぼうずやいち
■赤尾の清兵衛 口合人 14巻「さむらい松五郎」
あかおのせいべえ
高崎の口合人。須坂の峰蔵を轆轤首(ろくろくび)の藤七に紹介する。
●赤観音の清兵衛 兇盗 2巻「妖盗宰小僧」
あかかんのんのせいべえ
一味七名とともに上州・高崎で縛につく。妖盗葵小僧探索の最中の話。
■赤堀の嘉兵衛 盗賊 22巻「座頭・徳の市」
あかほりのかべえ
名古屋の丸屋清助方へ押し込む。
●赤堀の芳之助 盗賊 番外編『乳房』
倉ヶ野の徳兵衛が最も信頼を置いている盗賊。江戸での盗めに密偵・岩五郎を誘い、それがきっかけでお縄に。人柄を見込んだ平蔵に密偵となるよう勧められるが捕まった仲間達への義理から拒絶し斬首。普段は倉ヶ野の徳兵衛の番頭と称している。
■赤松小弥太 無頼人 21巻「瓶割り小僧」
あかまつこやた
神谷町の瀬戸物屋・梅吉の義弟で博奕仲間。
■浅井高之助 遠州浪人
■朝熊の宗次 博徒 22巻「夜鴉」
あさくまのそうじ
福井町の香具師の元締・鎌屋富蔵の子分。同心・細川峯太郎の面倒を博奕場で見る。
■穴原の与助 盗賊 20巻「寺尾の治兵衛」
あなはらのよすけ
元大盗、蓑火の喜之助の一味。引退するが、簑火配下の本格派・寺尾の治兵衛のつとめに協力して、盗人宿の主人を引き受ける。描縛。
●油屋乙吉 盗賊 2巻「谷中・いろは茶屋」
あぶらやおときち
墓火の秀五郎の配下。表向きは善光寺坂で数珠屋を営んでいる足の不自由な六十男。忠吾からの知らせを受けて駆けつけた平蔵に捕まる。役所での拷問にも耐え一切口を割らなかった。
■雨隠れの鶴吉 盗賊 11巻「雨隠れの鶴吉」
あまがくれのつるきち
大坂・伏見町の唐物屋で、本格派の盗賊・釜抜きの清兵衛一味の引き込み役。
■雨乞いの庄右衛門 盗賊首領 7巻「雨乞い庄右衛門」
あまごいのしょうえもん
本格派・夜兎の角右衛門から独立した本格盗賊。駿州・梅ケ島で三年間湯治。病死。
●天野大蔵 元盗賊首領 2巻「蛇の眼」2巻「妖盗葵小僧」
あまのたいぞう
尚古堂・鶴屋(葵小僧)の隠居と呼ばれている老人。尾張・三河一帯を荒しまわっていた元信州・飯山藩士だった盗賊。葵小僧芳之助や蛇の平十郎を仕込む。50をすぎて体力が衰えはじめると隠居し、五十余人の配下を芳之助に譲った。葵小僧捕縛の翌朝、人知れず姿を消した。
■雨畑の紋三郎 盗賊 8巻「あきれた奴」
あめはたのもんさぶろう
小柳同心の一存で逃がされた鹿留の又八により捕えられ、死罪になる。又八は遠島。
■雨引の文五郎 盗賊→密偵 9巻「雨引の文五郎」10巻「犬神の権三」
あまびきのぶんごろう
矮躯・馬面の本格派。桑名の西尾の長兵衛一味。捕えられた後、密偵となるが、昔の恩義から、佐嶋与力に捕縛された犬神の権三郎を牢から逃がしたのち、自殺する。
■雨彦の長兵衛 盗賊 16巻「白根の万左衛門」
あまひこのちょうべえ
白根の万左衛門一味の小頭で、逮捕。
■網掛の松五郎(さむらい松五郎) 盗賊 14巻「さむらい松五郎」
あみがけのまつごろう
病死した本格派・湯屋谷の富右衛門の右腕。木村同心に瓜二つ。小柳安五郎に捕まる。
■網切の甚五郎 盗賊首領 4巻「あばたの新助」5巻「兇賊」
あみきりのじんごろう
平蔵に挑戦的なつとめを展開し、平蔵に「もう、いかん」と覚悟させるが、佐嶋与力たちの働きで救われる。そして江戸から離れること百十里の加賀・越中の国境、倶利伽羅峠で待ち伏せた平蔵に斬殺される。
◆網虫のお吉 女賊 16巻「網虫のお吉」(影法師)
あみむしのおきち
悪徳同心・黒沢勝之助に脅迫され、身体をもてあそばれ、金品を巻きあげられる琴師の後妻。もと苅野の九平一味。因みに網虫とは蜘蛛の異称。
■網虫の久六 盗賊 10巻「むかしなじみ」
あみむしのきゅうろく
相模の彦十の昔なじみで、矮躯の盗賊。日本橋の裕福な町医者・人見道春宅に押し入ろうとする。逮捕。
■荒尾の庄八 盗賊 10巻「お熊と茂平」
あらおのしょうはち
宇都宮を本拠とする今市の十右衛門の配下で、弥勒寺へ押し込みをはかる。千住・小塚原の畳屋。捕縛。
■荒金の仙右衛門 盗賊 2巻「密偵」
あらがねのせんえもん
青坊主の弥市の自白により捕まり、斬首になる。
■霰の小助 盗賊首領 9巻「白い粉」
あられのこすけ
「江戸以外ではつとめをしない」というのが自慢の四十二歳の盗人の頭。
■霰の定五郎 掏摸の元締 10巻「蛙の長助」
かすみのさだごろう
掏摸の元締。
■有馬の久蔵 盗賊 7巻「隠居金七百両」
ありまのきゅうぞう
大盗賊・白峰の太四郎配下で太四郎の後継者。
■安藤玄丹 無頼浪人 22巻「逢魔が時」(迷路)
あんどうげんたん
猫間の重兵衛一味の無外流の剣客浪人。平蔵暗殺を企てるが、最後は平蔵に斬り殺される。
■飯坂の音八 盗賊 13巻「殺しの波紋」
いいさかのおとはち
犬神の竹松一味。分け前のことで竹松に殺される。
■飯富の勘八 本格盗賊 6巻「大川の隠居」
いいとみのかんぱち
本格派の盗賊。浜崎の友蔵、小房の粂八のかつてのお頭。病死。
●伊賀の音五郎 盗賊 1巻「老盗の夢」
いがのおとごろう
本格派・蓑火の喜之助の情婦・お千代の元亭主。大坂・千日前の刑場で火あぶりになる。蓑火の喜之助との親交は相当に古い。
●五十海の権平 兇盗 1巻「座頭と猿」
いかるみのごんべい
江戸市中七ヶ所に押し込み十八名を殺傷。逮捕の翌日、一味八名と共に品川の刑場で磔になる。
■井草の為吉 盗賊 16巻「影法師」
いぐさのためきち
流れづとめの盗賊。兇盗・塩井戸の捨八の盗み金を奪う。捕縛。
●井口与兵衛 盗賊首領 2巻「蛇の眼」
変名:「蛇の平十郎」参照
■池尻の辰五郎 本格盗賊 22巻「豆甚にいた女」
いけじりのたつごろう
本格盗賊。薬種商笹田屋に押し入った時に捕えられて自殺。妹の亭主が妙法寺の九十郎。
■生駒の仙右衛門 盗賊 7巻「掻掘のおけい」8巻「流星」
いこまのせんえもん
大坂の大盗賊。掻掘のおけいの後楯。関東を荒す鹿山の市之助と組み、江戸を荒す。翌年、捕縛される。
■猪崎七兵衛 浪人
■伊三次 密偵
●伊佐蔵 盗賊 2巻「谷中・いろは茶屋」
いさぞう
墓火の秀五郎配下。仙台の城下で盗みの下ごしらえ。
■伊三郎(ぬのやの弥市) 変名
■伊三郎 密偵(消えた顔)
■石川の五兵衛(瓶割り小僧) 盗賊
■石坂太四郎 無頼浪人 6巻「剣客」
いしざかたしろう
同心・沢田小平次の剣の師・小野派一刀流剣客松尾喜兵衛を殺害。沢田に討たれる。
■石島精之助 無頼浪人 3巻「麻布ねずみ坂」
いしじましょうのすけ
麻布・飯倉片町の指圧師・中村宗仙から大坂の香具師の元締、白子の菊右衛門に渡す金をピンハネし、殺害される。
■井尻の直七 盗賊 7巻「隠居金七百両」
いじりのなおしち
大坂の大盗賊・淀の勘兵衛配下で、五郎蔵とは顔見知りの仲。
●いすかの喜左衛門 盗賊 1巻「浅草・御厩河岸」
いすかのきざえもん
堀帯刀が火盗改方長官だった頃、甲州一帯を本拠としていた大盗賊。大坂に乗り込む直前、甲州・石和において佐嶋忠介の指揮のもと捕縛。捕縛時の一味の数は十二名。その殆どが死罪となったが、うち岩五郎と父・卯三郎は佐嶋忠介の説得によりお上の御用に仕える事になる。
●伊助 盗賊 1巻「唖の十蔵」
いすけ
兇盗・野槌の弥平一味の小間物屋助次郎の亡父。子と同様野槌一味。伊助存命の頃、豆岩こと岩五郎も同一味で仲間だった。
■伊助 八百屋(密偵)
■伊助 密偵(埋蔵金千両)
■伊助 盗賊(見張りの見張り) 12巻「見張りの見張り」
いすけ
杉谷の虎吉の下働きの賊。捕縛。
■伊砂の善八 本格老盗 3巻「盗法秘伝」
いすがのぜんぱち
本格派の老盗賊。平蔵に盗みの秘伝を教え、放免になる。
■和泉屋忠兵衛(堂ヶ原の忠兵衛) 元盗賊
■出雲屋丹兵衛(高津の玄丹) 盗賊
■伊勢屋の甚右衛門 盗賊 6巻「猫じゃらしの女」
いせやのじんえもん
上州・信州を荒らす盗賊の首領。捕縛。
■いせや吉右衛門(板尻の吉右衛門) 元盗賊
■磯次 盗人宿番 3巻「艶婦の毒」
いそじ
上方を荒らす老盗賊・虫栗の権十郎一味の盗人宿の番人。
■磯部の万吉 盗賊 19巻「引き込み女」
いそべのまんきち
ひとりばたらきの盗賊。昔、五郎蔵も使ったことがある。逃亡。
■板尻の吉右衛門(いせや吉右衛門) 元盗賊 3巻「兇剣」
いたじりのきちえもん
青山・久保町の居酒屋の亭主。七十歳。いまは堅気。若き鷺原の九平を拾いあげる。
■伊丹屋七兵衛(霧の七郎) 盗賊
いたみやしちべえ
■伊太郎 盗賊 7巻「雨乞い庄右衛門」
いたろう
雨乞い庄右衛門の妾で引き込みのお席とデキる。庄右衛門の片腕の眼鏡師鷺田の半兵衛に殺される。
■市之助 元盗賊 14巻「尻毛の長右衛門」
いちのすけ
本格派尻毛の長右衛門一味の引き込み女おすみの父親。病没。
■市野の馬七 盗賊 14巻「五月闇」
いちののうましち
ひとりばたらきの盗賊。五郎蔵に捕まる。のちに斬首。
■市場の太兵衛 盗賊 7巻「盗賊婚礼」
いちばのたへえ
二代目・鳴瀬の繁蔵配下。逃亡。
●市兵衛 元盗賊 2巻「女掏摸お富」
いちべえ
掏摸の元締・霞の定五郎の元配下。引退して中仙道・板橋宿で古着屋を営む。二代目・霞の定五郎のもとから逃げてきたお富を匿い、孫のように可愛がってくれた。
■市兵衛 引き込み 6巻「剣客」
いちべえ
駿州を荒らす野見の勝平一味の引き込み。捕縛。
■井筒屋徳右衛門 盗賊 5巻「女賊」
いづつやとくえもん
牛天神下・金杉水道町の菓子舗〔井筒屋〕の主人。実は自害した女賊の頭・猿塚のお千代の実の父。病没。
■お糸 女賊→密偵
■稲熊の音右衛門 盗賊 9巻「狐雨」
いなくまのおとえもん
浅草・駒形にある眼鏡屋・信濃屋文七に身を変えている盗賊の頭。本郷の筆・墨・硯問屋静好堂をおそう。
■稲沢の倉吉 盗賊 19巻「霧の朝」
いなざわのくらきち
手配中の強盗殺人犯で、仙台堀の御用聞き政七の手下富蔵に捕まった蜂須賀の為五郎の弟分。富蔵の養子幸太郎誘拐に加わる。捕縛。
■稲谷の仙右衛門 盗賊 20巻「顔」
いなだにのせんえもん
上方の盗賊。一味の軍師嶋田の惣七に「盗み金」を盗まれる。
■稲荷の金太郎 盗賊 16巻「影法師」
いなりのきんえもん
かつて相模の彦十が盗めを助けたことのある盗賊の頭・狢の豊蔵の弟。捕縛。
■稲荷の徳治 盗賊 3巻「駿州・宇津谷峠」
いなりのとくじ
駿河、遠江を本拠とする盗賊の首領・空骨の六兵衛一味。同じく一味の藤枝の久蔵に殺される。
■犬神の権三郎 盗賊 10巻「犬神の権三」
いぬがみのごんざぶろう
佐嶋与力に捕まるが、雨引の文五郎によって逃亡。そして再び捕まる。
■犬神の竹松(吉見屋松太郎) 盗賊 13巻「殺しの波紋」
いぬがみのたけまつ
悪徳与力・富田達五郎の殺人現場を目撃、脅迫する下津川の万蔵一味の片腕。捕縛される。
●井原惣助 無頼浪人 1巻「むかしの女」
いはらそうすけ
深川の無頼浪人たちの集団<雷神党>の首領。細い体躯のおとなしげな顔つきをしているが、実は無外流の剣客で腕前は一流。仙台堀のおろくを殺し昔おろくが面倒を見ていた大丸屋利兵衛から金五百両を恐喝するも、事を察知した火付盗賊改に踏み込まれ雷神党もろとも斬死。三の松平十から平蔵暗殺も依頼されていた。
■茨木の弥之助 盗賊 7巻「泥鰌の和助始末」
十年前、松岡重兵衛が泥鰌の和助と仕事をしたときの賊の首領。
■お今 下女泥(白と黒) 8巻「白と黒」
もと陀那の重兵衛一味の引き込み。下女泥。捕縛。
■今井斧五郎 無頼浪人 10巻「蛙の長助」
御家人。三浦彦兵衛の借金を取り立てにきた蛙の長助をおそう。
■今市の十右衛門 盗賊首領 10巻「お熊と茂平」
弥勒寺押し込みを企てる盗賊の頭。逮捕。
■今里の源蔵 盗賊 「怨恨」(助太刀)
機辺の万富一味に狙われるが桑原の喜十に助けられて逃亡する。
■今津屋又太郎(又太郎) 盗賊
■入升屋市五郎 盗人宿 10巻「お熊と茂平」
越ヶ谷の旅籠屋。盗人宿の亭主。捕縛。
■入間の又吉(燕小僧) 盗賊 19巻「逃げた妻」
燕小僧と異名をとる軽業師出身の強盗。まえに平蔵に追いつめられたが、もち前の身の軽さで逃亡したことがある。捕縛後、処刑される。
■岩尾の大六 盗賊 9巻「雨引の文五郎」
本格派・西尾の長兵衛一味。雨引の文五郎と落針の彦蔵の関係を舟形の宗平に話す。
■岩吉 密偵(夜針の音松)
■岩口千五郎 浪人
●岩五郎 盗賊→密偵 1巻「浅草・御厩河岸」 番外編『乳房』
与力・佐嶋忠介直属の密偵で、普段は浅草・三好町の角で居酒屋[豆岩]を営む小男。女房・義母・娘との四人暮らし。越中・高岡で幼少を過ごし、父親の卯三郎も小粒ながら盗賊頭をつとめた事がある。いすかの吉右衛門配下として働いていた際、父子ともども火盗改方に捕まるが佐嶋忠介の説得により密偵に転身。密偵として数多くの手柄を上げる。ある日、錠前外しの腕を認められ、海老坂の与兵衛親分から誘いを受けるが、佐嶋への義理と与兵衛一味の魅力の間に揺れ動く。与兵衛捕縛と同時に岩五郎一家と卯三郎は夜逃げ。越中を目指したものと思われる。
■岩五郎 盗人宿番(掻掘のおけい) 7巻「掻掘のおけい」
兇盗・和尚の半平一味の盗人宿の亭主。
●岩坂の茂太郎 盗賊 1巻「老盗の夢」
もと野槌の弥平一味。蓑火の喜之助の助ばたらきを装っていたが直前になって裏切る。蓑火の喜之助と刺し違えて死亡。
■岩滑の浜造 盗賊 3巻「艶婦の毒」
先代・虫栗の権十郎の右腕。二代目を継ぐ。捕縛。
■岩太郎 盗賊 9巻「浅草・鳥越橋」
傘山の瀬兵衛一味。
■岩之助 盗賊 7巻「盗賊婚礼」
二代目・鳴海の繁蔵一味の配下。
■岩舟の直蔵 密偵
●印代の庄助 盗賊 1巻「老盗の夢」
もと野槌の弥平一味。蓑火の喜之助の助ばたらきを装っていたが直前になって裏切る。蓑火の喜之助に刺し殺される。
●卯三郎 盗賊 1巻「浅草・御厩河岸」
豆岩こと岩五郎の父親。越中・伏木生まれ。上方筋の盗賊首領、中尾の治兵衛に仕えていたが、女房のおまきが病死した後、遺金の七十両を元手に八人の配下を抱えて独立。岩五郎を江戸の線香問屋・醒井屋甚助方へ預け、上方へとぶも、[おつとめ]は失敗続き。一味離散後、成長した岩吉と再会し、以後父子揃っておつとめをするようになる。いすかの喜左衛門配下にいる頃、中風を煩い、それが元で父子ともども捕縛される事になる。密偵となった岩五郎の世話を受けているが、岩五郎の家族は卯三郎の存在を知らない。
■牛尾の太兵衛(川崎屋太兵衛) 本格盗賊 9巻「泥亀」
藤枝で太物屋を営む本格派の盗賊。泥亀の七蔵の頭。病没。
■牛尾の又平 盗賊 20巻「おしま金三郎」
罷免された元同心・松波金三郎と小柳安五郎により捕縛。
■牛久保の幸兵衛 盗賊 9巻「泥亀」
牛尾の太兵衛一味の小頭。太兵衛を見限る。
■牛久保の甚兵衛 盗賊 14巻「浮世の顔」
急ぎばたらきの兇盗・神取の為右衛門一味。逮捕。
■牛子の久八 盗賊 23巻「荒神のお夏」 23巻「押し込みの夜」
峰山の初蔵一味。おまさを宮城村の隠れ家まで案内する。捕縛。
■臼井の鎌太郎(鎌太郎) 盗賊 3巻「駿州・宇津谷峠」
岸井左馬之助と同郷。継父・岩松を殺害して出奔。空骨の六兵衛一味だが、同じ一味の久蔵、伝九郎らに殺される。
●鶉の福太郎 盗賊 2巻「蛇の眼」
蛇の平十郎一味。牝誑(めたらし)が得意で、千賀道有屋敷の下女・おもとを巧みにたぶらかす。捕縛。
■卯之吉 錠前型師 6巻「猫じゃらしの女」
経師屋。錠前型師。盗賊仲間から拷問を受け死亡。
■馬返の吉之助 盗賊 13巻「一本眉」 19巻「逃げた妻」
演島天神真の煮売り酒屋〔治八郎〕の亭主。実は盗賊・清洲の甚五郎の右腕。
■馬蕗の利平次 盗賊→密偵 13巻「熱海みやげの宝物」 19巻「妙義の團右衛門」
嘗役のフリーランサー。平蔵に心服し、嘗帳を差し出して密偵となり活躍する。のちに大盗賊・妙義の園右衛門に密偵であることを見破られ、絞殺される。
■お梅 盗賊情婦(盗賊婚礼)
■梅五郎 錠前師 6巻「猫じゃらしの女」
上信越の盗賊・伊勢野の甚右衛門一味の錠前作り。捕縛。
■梅四郎 盗賊 8巻「流星」
鹿山の市之助の盗賊宿・染井村の植木屋半兵衛の息子。鹿山一味。捕縛。
■梅次郎 盗賊 5巻「おしゃべり源八」
天神谷の喜左松一味で平塚の旅寵・米屋の番頭。死罪。
■梅太郎 盗賊 16巻「影法師」
木村同心をざむらい松五郎′と見誤った兇盗・塩井戸の捨八一味。捕縛。
■梅之助 筆師・盗人宿番 16巻「白根の万左衛門」
白根の万左衛門の盗人宿主人。趣町の筆師。
■梅原の伝七 盗賊 2巻「お雪の乳房」
鈴鹿の又兵衛の片腕。捕縛。
■梅屋三郎左衛門 本陣宿
■浦田又八 浪人
■江口の音吉 盗賊 4巻「五年目の客」
かつて小房の粂音がお頭と仰いだ大盗賊・羽佐間の文蔵一味。元、品川の女郎お音に五十両を奪われ、絞殺される。
■江島の由五郎 盗賊 18巻「草雲雀」
浅草の乾物問屋伊勢屋に押し込み掃えられる。のち打首。
■枝場の甚造 盗賊 7巻「雨乞い庄右衛門」
雨乞い庄右衛門の一味。ターゲットの深川の油問屋山崎屋に下男として入り込む。
●海老坂の与兵衛 盗賊首領 1巻「浅草・御厩河岸」
盗みの三科玉条を貫き通す本格派の大盗賊。一時は八十余名の配下を操り、同時に諸国数カ所を仕掛けた事もある。越中の生まれで親子三代にわたる盗賊界の名門。一時は散り散りになった配下をかき集め、十五名の配下と共に醤油酢問屋・柳屋吉右衛門方へのおつとめ準備を進めていた折り、仲間に組み入れた岩五郎の密告により与兵衛を含む一味九名は捕縛される。仲間を信ずる事鉄のごとく、老齢に達した配下には次々と身を固めさせ、おつとめには一切刃物を持ち込まないという徹底した本格派で盗賊界の理想人物である。
■遠州無宿の熊次郎 盗賊 6巻「盗賊人相書」
深川・熊井町の蕎麦屋〔東玉庵〕に押し入った二十五、六歳の盗賊。昔、五郎蔵の子分だったが、平蔵に斬られて死ぬ。
■円造 盗賊 7巻「雨乞い庄右衛門」
雨乞い庄右衛門配下。逮捕。
■大亀の七之助 盗賊 7巻「はさみ撃ち」
針ケ谷の友蔵という女だまし専門の盗賊の弟分で、共に元墓火の秀五郎一味。捕縛。
■大河内一平 浪人
■大崎重五郎 浪人
■大崎屋嘉兵衛(天神谷の嘉佐松) 盗賊
■大沢某 浪人
■大滝の五郎蔵 盗賊→密偵
■太田万右衛門 盗賊 2巻「埋蔵金千両」
荒稼ぎと急ぎばたらきで売った小金井の万五郎という元盗賊。「かくし金」を盗まれてショック死。
■大塚清兵衛 兇盗 13巻「春雪」
兇盗。表向きは麻布市兵衛町の歯医者兼入れ歯師。描縛。
■男鬼の駒右衛門 盗賊 3巻「艶婦の毒」
大坂町奉行所の同心・平山亀蔵により捕縛された老盗賊。京都時代の亡父宣雄配下の与力・浦部源六郎にすべてを白状する。
■大野弁蔵 浪人 17巻「旧友」
浪人高橋勇次郎に平蔵暗殺を依頼する。逮捕。
■岡田道悦 盗人宿 22巻「托鉢坊主」
飯倉の骨董品鑑定家。法妙寺九十郎一味の盗人宿の主。捕縛。
■岡津の与平衛 盗賊 6巻「狐火」
大盗・狐火の勇五郎配下。今は勇五郎の子・文書の手下。
■岡ノ井の弁五郎 盗賊 12巻「密偵たちの宴」
兇盗・鏡の仙十郎一味に加わる。元五郎蔵配下。磔刑。
■尾川の長次 小泥棒 18巻「一寸の虫」
功名心に燃える同心・山崎庄五郎の情報源となっている小沢棒。
●小川や梅吉 盗賊 1巻「唖の十蔵」1巻「本所・桜屋敷」
神田・昌平橋北詰の茶漬屋小川やの亭主。野槌の弥平一味で矮躯。野槌一味捕り物の最中に抜けだし、同心・小野十蔵の情婦おふじを殺した上で、博奕場である服部屋敷に逃げ込む。服部角之助女房のおふさと呉服問屋・近江屋に急ぎばたらきを共謀し、その後江戸を高飛びするつもりでいたが捕縛。磔刑。急ぎばたらきの盗賊首領・霧の七郎の実兄でもある。
■沖源蔵 浪人
■押切の駒太郎 盗賊
■押切の定七(煙管師定五郎) 盗賊 9巻「浅草・鳥越橋」
傘山の瀬兵衛配下で浅草六軒町の煙管師。捕縛。
■和尚の半平 兇盗 7巻「掻掘のおけい」
坊主あがりの兇賊。刑死。
■落合の儀十 盗賊 6巻「のっそり医者」
網切の甚五郎一味の残党。捕縛。
■落針の彦蔵 盗賊 9巻「雨引の文五郎」
西尾の長兵衛一味。雨引の文五郎をつけ狙うが、逆に刺し殺される。
■音右衛門 口合人 14巻「浮世の顔」
口合人。薮塚の樺太郎を五郎蔵に紹介。
■音五郎 盗賊 16巻「火つけ船頭」
関本の源七一味。畳表問屋近江屋に入った引き込み。
■乙坂の庄五郎 盗賊 2巻「密偵」
もと夜兎の角右衛門一味でいまは流れづとめの盗賊。逮捕。
■音蔵 盗賊 9巻「浅草・鳥越橋」
目黒の〔いろは茶屋〕の亭主で、傘山の瀬兵衛一味。前の亭主が死んだので瀬兵衛が買い取り、江戸の本拠地とする。
■乙畑の源八 盗賊 4巻「血闘」
密偵おまさのかつてのお頭。捕縛され、のち島送り。
■音松(瓶割り小僧) 盗賊
■尾羽根の留吉 盗賊 10巻「犬神の権三」
密偵となった雨引の文五郎に捕わる。兇盗。
■帯川の源助(平野屋源助) 盗賊 11巻「穴」
引退した老盗賊。芝・西の久保で扇屋・平野屋を営む。番頭の茂兵衛ともども密偵になり活躍する。