第2回
池波庵オフ会 <歌舞伎鑑賞&吉様楽屋押し込み>
 2001年9月15日(土)

【歌舞伎座-中村吉右衛門さんの楽屋−銀座「ライオンビヤホール」】

参加者:
髭達磨さん、東嶺庵の清楓さん、五名の清エ門さん、ゆうすけさん、平野屋さん。(以上5名)


今日はいよいよ待ちに待った、我らが「おかしら」吉右衛門様の歌舞伎と楽屋押し込み決行の日。昨夜の内に用意しておいたカメラ&サインして頂く為の「鬼平を極める」&金色サインペンを再度確認して、たいして意味の無い化粧を顔に施していざ歌舞伎座へ!!

午前10時半、歌舞伎座に到着してオフ会参加者の顔を思い浮かべつつ探すことおよそ数分。まずは 月に一度は必ず歌舞伎観賞されるという「ゆうすけさん」を発見。ほどなくして今回の押し込みの頭目の髭達磨さんと落ち合う。その後、五名のお人と平野屋さんが到着。

ゆうすけさん曰く「今日は観客が多い」とのこと、手馴れた風情のゆうすけさんに誘導されて座席を確認。舞台のほぼ正面方向の後部の列の前に三名、その真後ろに二名陣取って観劇開始。

まず一幕目は、「明君行状記?」なる演目(すみませぬ、うろ覚えで)最初は何が何やらさっぱり判らぬうちに話はどんどん進んでいくと、いつの間にやら内容に引き込まれることに。
中村橋之助さんのよく通る声は、非常にわかりやすいセリフなので彼に関してはイヤフォンガイドは必要なしと思われる。罪を犯したことに対して法のとおりに主君に裁きを与えて欲しいと願う侍と、その侍を何としてでも助けたい主君の、テンポのよい言葉の応酬が、どこか誤魔化されたような気もしつつ楽しめる。

30分の幕間に、各々軽い昼食をいただく。
歌舞伎座にしても、演舞場にしても、おそらくは御園座にしてもかくありなんと思わせるような休憩時間に展開されている光景は、せわしなくも平和。ここの名物は小豆アイスのモナカとか。

今回は幕の内弁当をバクバクお腹に納めたため、アイス最中は自粛。
髭達磨さん達男性はサンドウィッチを召し上がったようにて、お味は皆さんに確認してみねば・・・。私と平野屋さんが食した幕の内弁当は、私はまあまあと判断。お席で食べてもお構いなしなので、気楽。む。抹茶ドリンク?(冷たいヤツ)も美味しそうではある。

二幕目は、小林金弥役の「中村歌昇さん」とどなかたかの踊り。
心の中で思わず「小林さま〜」とつぶやきつつ見つめる。
ツウのゆうすけさんのお話で、「小林さま 舞はお上手」との由。今度機会があったあかつきには、もっときちんと鑑賞せねばなるまいて。

それにしても、隣にお座りの年配のご婦人二人の会話が聞くともなしに、耳に入ってくるので、ありがたいようでそうでないような解説にちょいと苦笑。

20分の休憩の後、いよいよ吉右衛門様ご出演の「陣門組打」の始まり。
まず目が行ったのは、最初に舞台に登場した役者さんたちの中に、火付盗賊改方の同心「山崎様」を発見♪相変わらず二枚目。

吉右衛門様演じる「熊谷次郎左衛門直実」は見事な鎧と甲冑姿でりりしく登場。
勇猛果敢な武将のゆえか、黒く鮮明なくまどりが表情を際だ立てている。
不本意ながらも若い敵将である公達を殺めなければならない時の苦悶にもだえるような表情、殺めた後の辛苦に満ちたその目が観客をなめ回すような「見得」に拍手喝采が沸き起こる。

最後の演目「藤娘」は華麗で可憐な美しさ。
なれど、昼の部終了後の「押し込み」に気が早やってしまい、しかとは楽しんではいなかったような・・・・ 隣のご婦人たち曰く「綺麗よねぇ〜」

幕が引かれて、人の流れを掻き分けつつ「いざ」と後援会の受付に。
がしかし。
今日はあまり時間の余裕が無いとのことで、サインや記念撮影は無理と判明。それでも、それでもお顔を真近で見ることができるのならば是非も無いと、全員承知のうえで案内を乞う。

このとき、申し訳なさそうに「今日はちょっと・・・・」と説明して下さった和服姿の素敵なご婦人はもしやして、吉右衛門夫人かも・・・・
ゆうすけさんによると、そのお隣にたっていた若い女性は「お嬢さん」らしいとのこと。とすると、あまりお父君には似ておられぬような。

本当にお顔を見るだけでもと了承して、お土産など物色している観客で賑わっている劇場内をゾロゾロと案内して下さった事務所の女性の後を追う。一度歌舞伎座を出て、改めて楽屋口へ。

入り口でスリッパに履き替えてイスにて待つと、テレビなどで目にする光景が。
入退出を表すための、ピンのような木が、穴が開けられた板に何本も差し込まれている。ふと目を転じると、すぐ側の小さそうなお部屋の入り口に掛かっている暖簾に書かれた文字はなんと「播磨屋」♪

ま、まさか???
すると、さきほど案内して下さった女性が中におられる方と何やら一言二言交わすと、暖簾を片方にまとめてから私たちを誘ってくれて・・・
高鳴る胸を抑えつつも、怖る怖るそのお部屋の入り口に近づくと、すっかりメイクを落とした素顔の吉右衛門様のお姿が♪♪

ほんの一瞬のできごとで、「とてもファンでいつも見てますし、応援してます」なんてお伝えすることもできずじまい。
でも、そのお顔は思っていたとおり優しさと穏やかさに満ちている。
そのわずかで貴重な時間の後、いささかの脱力感を禁じえない状態に。

惰性で外へ歩いていき、せっかくだからと歌舞伎座前にて記念撮影。
なんとなくこのまま帰るような気分にもならず、「じゃあ、ちょっと」との髭達磨さんの提案に、全員否やは無く銀座方面へと移動。

アルコール主体のお店は、大抵5時過ぎないと開店しないらしく、手ごろな店も見つからないゆえ、確実に昼間から営業している「ライオンビヤホール」へ。

銀座の街も、ライオンビヤホールも結構賑わっている土曜の夜。
何故か隅っこのやたらに狭いテーブルに通された私たちは、各々オーダーしたビールで乾杯。
話題は、この押し込みの顛末を誰がごろぞうさんに報告するかに・・・
押し込みはしたけれど、おたからは盗れずに終わってしまったということをなんと報告したらよいものやら???

観劇前に、これとこれは「ごろぞうさんと関西のおゆきさん」の為にと、嬉しげに語っていた髭達磨さんも、色紙&筆ペンを用意していた平野屋さんも、しののめさんの密命を帯びてやってきた清エ門さんも、なにやら思惑のあったげなゆうすけさんも、そして大切にしている「鬼平を極める」に金色ペンでサインしてもらおうとるんるんしていたこの私も、お宝なしでお縄になった次第。面目ない・・・・

盗人1 「ごろぞうさん、今頃レポート期待しるんだろうね?」
盗人2 「だよね・・・誰が一番先にメールしてくるか考えてたりしてね」
盗人3 「歌舞伎終わって、少し飲んで、もう少ししたらきっと誰かから・・」
盗人4 「オタカラ無しって言うしかないなぁ」
盗人5 「そうそう、み〜んなお縄になっちゃったってね」
・・・・・

てな訳で、レポートにも何にもなってはおりませぬ。何卒、お目こぼしを・・・



東嶺庵の清楓さんより