偶数と奇数のイメージ |
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君は我々がどのようにして技法を開発したのかも知りたいだろうね、それは以下のような具合だったのだ。周知のように、映写による統合効果を得るためには毎秒12コマでも充分なテンポだ。サイレント時代の標準スピードは毎秒16コマだったのだが、1929年に光学サウンドトラックが発明され、スタンダードサイズのプリントが確立してからは、毎秒24コマが標準スピードになっている。そこで私は“フリッカー”を探求してみようと考えたのだ(これは実写のフィルムメーカーからは忌み嫌われているが)。もちろん、毎秒12コマではフリッカーが出るのだが、私にとっては不快なことではない。つまり、フリッカーがあるからこそ、映画を見ていることを再確認させられるからだ。したがって、2列のイメージ(イタリアでは“フォトグラム”と呼ぶが)が交替しながら連続する様子を“表現”しようと私は考えた。つまり、奇数と偶数のコマだ(英語では“odd”と“even”と言う)。この2列を合わせると両者は交代する。つまり、12、34、56、etc.というように。これは一種のオーヴァーラップを引き起こし、2つのイメージがダブって見える。だが、これはフィルムの上ではなく、目の網膜上で起こっているのだ(人はこれに気づかない)。そういうわけで、繰り返しになるが、2つの並行した連鎖が異なるイメージであればオーヴァーラップの効果が得られる。しかし、二者が同一イメージの一部分を構成している場合には別の効果を引き出すことが可能だ。例えば、一部分(金貨)はフリッカーを起こし、それ以外のイメージは24コマ映写のノーマルなフィルムとして安定しているというのが一例だ(注1)。この2つのシリーズを母音と子音に見立てるのも面白い。もちろん、観念的視点に過ぎないことは承知の上だ。 "Images paires et impaires"〈原注〉1980年1月7日付ジャンナルベルト・ベンダッツィ宛書簡(抜粋)1.『三つの主題』の第3主題参照 |