インストカード
用意できず
青春スキャンダル
ジャンル 横スクロールアクション
メーカー コアランド/セガ
発売年 1985


シビア

 『青春スキャンダル』は'85年にコアランド(現バンプレスト)が開発し、セガエンタープライゼスから発売された横スクロールのアクションゲーム。
 主人公は高校生のタケシくんで、突如、悪漢にさらわれた恋人のマリちゃんを救出するという、「あって無きが如し」ともいえる陳腐なストーリーだ。
 操作系は1レバー2ボタン。それぞれ、タケシくんの左右移動としゃがみ、パンチ、ジャンプキックというアサインになっている。レバーを上に入れながらパンチボタンを押すと上方パンチ。斜め上に入れながらパンチボタンを押すとハイキックを、下に入れながら押すとローキックを繰り出す。ジャンプキックボタンは文字どおりジャンプキックをするためのボタンだが、単なるジャンプと共用となっているため障害物を飛び越えたりする際にも使用することになる。
 タケシくんの行く手を阻むのは、モヒカン頭にキャッツアイといういでたちの珍しいファッションセンスをした愚連隊たちで、数に物をいわせた物量攻撃を仕掛けてくる。その様子は'84年『スパルタンX(アイレム)』のつかみ男にそっくり。しかし、ただただ猪突猛進してくるだけのこの愚連隊たちに倒されてしまうことがしばしばある。なぜなら、主人公タケシくんの当たり判定が、その見た目のグラフィックよりも大きく設定されているからだ。そのため、プレイした者のほとんどが何か釈然としない気分の悪さを味わわされることになり、『青春スキャンダル』はそれほどヒットしなかった。だが、そのシビアな当たり判定ゆえの緊張感あふれるゲームプレイを好むマニアがいくらか存在した。

舟木一夫

 『青春スキャンダル』は、当たり判定の設定が粗く、ゲームとしての完成度は粗悪といわれても仕方のない作品だが、そのサウンドは素晴らしく、ファンたちは、軽快なBGMを途切れさせたくないがために腕を磨いたものだ。
 その曲は、当時としても二昔くらい前のテイストを漂わせたもので、往年の青春スター舟木一夫らが歌っていたような青春歌謡のようなメロディー。何だか古めかしい曲調のBGMがPSG音源によって軽妙でありながらどこか物悲しく、しかし流麗に奏でられる。凝ったクレジット投入音や、「ボビュウッ」という独特の作り込まれたジャンプキックの音なども印象深い。
 ステージのラストではボスとタイマン勝負となるのだが、その舞台はなんと夕日の砂浜。まさに青春ドラマの王道を行く展開が繰り広げられる。パロディーと呼ぶにはあまりにもあざとい演出だが、その後の展開には誰もが度肝を抜かれる。夕日の前で悪漢を倒し、マリちゃんを救い出してメデタシメデタシと思いきや、突如タイムマシーンが出現し、そこから飛び出してきた忍者がマリちゃんを過去の世界へと連れ去っていってしまうのである。この辺りの節操のなさはいかにもコアランド的で、そう多くはないであろうものの、同社のファンを大いに喜ばせた。
 ゲームはステージ1の現代に始まり、ステージ2の戦国時代、ステージ3の未来世界の3ステージ構成でループする。

2003 9/16


●一口メモ


●スクリーンショット

キャッツアイにモヒカン頭の愚連隊。
パンチは連打するのではなくタイミングよく一発一発丁寧に合わせていくことが肝要。


道中、囚われの仲間シンくんを救出すると一緒に闘ってくれる。
非常に困難を極めるが、ステージ最後まで彼を連れて行くと100万点ボーナス。


夕日に向かって悪漢を諭すタケシくんだが…。


過去の世界で忍者軍団を相手に…。


未来世界ではサルの軍団が…。
クライマックスを感じさせる緊張感漂うBGMがカッコイイ。

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