インストカード
用意できず
サスケVSコマンダ
ジャンル 固定画面シューティング
メーカー 新日本企画
発売年 1980


忍者の執念というものをゲーム内に見事に投影(嘘)

 『サスケVSコマンダ』は'80年に新日本企画(SNK)から発売されたシューティングゲーム。当時主流の固定画面構成ながらも、自機であるサスケや敵の忍者といったキャストの面々が生身の人間であるという点に新味があった。やはりダサいデザインの戦闘機や宇宙人などよりもその存在は身近に感じられ、感情移入度はいやがうえにも高まった。
 とはいうものの、内容的には当時のスタンダードともいえるオーソドックスな固定画面のシューティングゲーム。将軍の命を狙う忍者軍団を撃退するのが主人公サスケに課せられた任務だ。ゲームがスタートすると、煙とともに赤忍者が出現。斜めに飛び交いながらサスケに向かって手裏剣を投げてくる。これを上手くかわしながら忍者軍団を撃退するわけだ。サスケの使用する手裏剣は敵のそれを相殺して飛んでいく強力なもので、『ギャラクシアン('79、ナムコ)』等のプレイ経験のある者にとっては忍者たちを撃退することはそれほど難しい仕事ではない。だが、このゲームにはそんなゲーム慣れしたプレイヤーの鼻をへし折る落とし穴とも言うべきフィーチャーが盛り込まれていた。それは撃退した忍者の“死体”である。
 従来のシューティングでは撃墜された敵機はその場で爆発して消滅していた。だが、『サスケVSコマンダ』に登場する忍者たちは、こちらの手裏剣を食らうと死体となって落っこちてくる。そしてこの死体にもしっかりと当たり判定があり、サスケが接触すると死亡してしまうのである。そのため、死体からの逃げ場所も考えながらプレイすることが要求された。ゲームに深みを与えるフィーチャーであると同時に、敵も忍者の端くれ、死してなおサスケの命を奪おうとする執念を感じさせる演出でもあった。

多彩なボスのみなさんに心ときめかせた日々…

 赤忍者軍団を一定数倒してしまうと、今度は緑忍者軍団が編隊を組んで飛来してくる。これも倒してしまうといよいよボスの登場である。ボス戦時にはボーナス得点のカウントダウンが始まり、早めに倒すほど多くの得点を獲得できる。最初に登場するのは火炎の術の使い手。高所からサスケに向かって火柱を飛ばしてくる。これは単純な攻撃パターンなので倒すのは比較的たやすい。見事倒すことに成功すると、また赤忍者軍団との戦闘シーンに戻る。
 それまでのゲームであれば、赤忍者、緑忍者、ボス、という一連のサイクルがループするだけなのだが、『サスケVSコマンダ』では次々と多彩なボスが出現するのが魅力だった。二週目に登場するのは分身の術、次は飛竜剣、その次は変身火炎…、といった具合だ。赤忍者軍団と緑忍者軍団との戦闘はかったるいのだが、「次はどんなボスが登場するのだろうか?」という期待感がプレイヤーの継続意欲を刺激し、コインを投入させた。
 美しい背景画面も当時としては珍しく、プレイヤーの目を引くに十分な魅力を持っていたものだが、多彩なボスにしろ美しい背景にしろ、今では空気のように当たり前の存在。当時のプアなハードウェアで動いていたチープな作品群といったら、今思い起こすとそれはもう笑ってしまうようなものばかりなのだが、プレイ時の“ときめき”といったものは計り知れないものがあった。
 これから先登場するビデオゲームたちは、どんな“ときめき”を僕らにもたらしてくれるのだろうか…。

2000 9/25


●スクリーンショット

将軍との謁見シーン。
この戦いにおいては将軍が援軍を出してくれることはなく、忍者軍団を相手にしたサスケの孤独な戦いが始まる。


美しい背景画面も魅力であった。
大文字焼きは小さな炎が集まって描かれていて、一つ一つが明滅しているのである。
ピンク色をして逆さまになっているのが忍者の死体。


ボス登場シーン。
「○○の術だ!」の決めゼリフが泣かせる。
サスケが破れると手下の赤忍者&緑忍者軍団が登場し、プレイヤーの神経を逆撫でする踊りを舞う。



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