インストカード
用意できず
ジュノファースト
ジャンル 高速スクロールシューティング
メーカー コナミ
発売年 1983


ディフェンダー

 真っ暗なモニタ画面の中にきらめくグラフィックの美しさは他の追随を許さない。『ジュノファースト』は高速スクロールを特徴とするシューティングゲーム。
 プレイを開始してみればすぐにピンとくると思うが、そのゲーム内容は'81年にウィリアムズエレクトロニクスから発売された『ディフェンダー』を強く意識したものだ。スクロール方向こそ異なるものの、高速シューティングには必須のレーダー表示を始めとする画面構成や、質素で渋いグラフィックなど画面から受ける共通点は多数。
 コインを投入。スタートボタンを押す。いかにもコンピュータといった感じの歯切れの良い矩形波サウンドが鳴り響き、プレイヤーの耳と体を僅かに振動させる。
 ショットボタンを押すと、「ズシュゥン」という小気味良い音とともに美しい軌跡を描いてレーザーが発射される。連射すると「ズシュズシュズシュゥン」といった按配で、いかにも敵を粉砕しているという気分に浸ることができる。
 レバーを前方に倒すと、画面上に格子状に並んだドットが高速で後ろに流れていく。そして、奇怪な電子音とともに敵UFOが次々と飛来。真っ暗な画面の中に閃いては消えていくオブジェクトの数々は抜群に美しく、未来的な効果音の数々とあいまって、プレイヤーをたちまちモニタの向こうの世界に没入させる。

分かるヤツは分かる

 操作は四方向レバーと二つのボタンで行う。左右は自機の移動、レバーを前に倒すと加速、後ろに倒すと減速からバックが可能。ボタンはショットとワープボタンとなっている。ワープボタンは緊急避難用のボタンで、どうにも攻撃がかわしきれないというときに押すことによって、自機がフィールドから姿を消して攻撃をかわし、数瞬後に戻ってくる。このシステムも『ディフェンダー』だ。さすがにスマートボムを使用することはできない。
 敵の中には大きな球状のモノがいて、これを破壊すると中から人間が出てくる。これを取ると、真っ暗だった画面がほの明るくなり、敵UFO群が一切発砲してこなくなる。また、この間に連続してUFOを撃墜することで獲得できるスコアがどんどんアップしていく。敵の攻撃におびえることなく、思い切りレバーを前に倒して加速することができ、とても気持ちのいい場面だ。思えば、この人間型のオブジェクトも『ディフェンダー』で助けを求める人類の姿を髣髴とさせる。
 おそらく、『ジュノファースト』のゲームデザイナーは個人的に『ディフェンダー』にかなり入れ込んでいたのだろう。日本における『ディフェンダー』の一般的な評価はそれほど高いものではなかったが、マニアックなファンは多く存在していた。ゲーム製作サイドにそうした人間は多くいただろうし、それにインスパイアされた作品が発売されてもなんら不思議はない
 しかし、オリジナルの『ディフェンダー』同様、『ジュノファースト』もそれほど大きく話題になることはなかった。

2003 12/10


●一口メモ


●スクリーンショット

画面は斜め上から見下ろしたような感じの疑似3D。
その内容、雰囲気は'81年ウィリアムズ『ディフェンダー』。


人間を救助すると画面がほのかに明るくなり、敵が弾を撃ってこなくなる。
この間に敵を撃破していくとスコアのレートがどんどんあがっていく。
痛快だ。



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