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この技法は、同じガラス工芸のグラヴィール技法からの応用です。逆レリーフは、サンドブラスト彫刻の可能性を大きく飛躍させる技法だと言えます。
逆レリーフは、厚いガラス生地の裏側に立体的に彫刻し、表から見る彫刻です。
モチーフの形と重なりを逆の順番で彫るのは、沈め彫りと同じです。ただモチーフをデフォルメせず、
より写実に立体的に(肉感的)に彫ることを目標とする点で、沈め彫りの表現と大きく異なります。
昔は肉彫りと呼ばれている事もありました。
【彫り方】
この技法の彫り方は、少し解りにくいので具体的に説明しましょう。
例えば、自分の手を彫刻する場合、次のようになります。
左手の手のひらを自分に向けて握ってみる。親指が自分の目に一番近く、親指からそのまま手のひらの左側のふくらみを彫り、次に4本の指を、そして最後に手のひらの右半分と彫りすすめることになります。
また、逆レリーフはモチーフを写実にふくらませて彫るので、親指からその下のふくらみ、4本の指、その下のふくらみの順に深く彫ります。
彫ったモチーフをガラスの裏側から見ると、親指が一番手前に見えて、あとは彫った順に自分の手が立体的に表現されています。
簡単に書くとこのようになりますが、ただ、4本の指どうしの重なり、4本の指と手のひらのふくらみの部分の境目が曖昧ですので、はっきりさせるために彫りを入れる必要があります。このように、物の重なりと重なりの境目を自然に見せるために彫りを入れる部分を「キワ」と言っています。
この「キワ」も含めて、写実的に彫る場合、最も難しいモチーフがブドウでしょう。真円、半円、1/3円などの組み合わせの「キワ」、またふくらみを表現しなくてはなりませんので、かなりの数を練習する必要があります。
逆レリーフは、とても奥の深い可能性の大きな彫りです。単なる逆レリーフの先には、モチーフの形を素彫りし、またマスクをして細かなラインを加えて彫る技法や、花や葉の重なりを角度をつけて彫り、物理的な重なりをつける、究極の技法、重ね彫りがあります。
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