★6月15日 シーン・パビリオン/オハイオ州クリーブランド

今日の会場は、すぐ後ろに運河があってすごく景色のいいオープンエア。
穏やかな休暇をブチ壊すべく、ダークネスとワイルドハーツがバカデカイ音でプレイする中、ボートが川を流れてく。

家族と一緒にシアターの横をボートで通り過ぎたら、ダークネスのシンガーが数千の観客に「カント、カント(チ注:人を罵りたい時にこの単語をよく使いますが、女性器も指します)」って合唱させてる。

想像してごらんよ。

静かなホリデーが台無しだよな。

クリーブランドの観客は、俺たちのセットの最後のあたりまでラリって半昏睡状態で座り込んでるくらいだから、水上の家族達が気にするとも思えないけど。

ダークネスは前回のクリーブランド公演をキャンセル。俺たちはその穴を埋める為、同じ会場の小さい方のステージでプレイした。

その英雄的な行動も、クリーブランドでの俺たちの名を上げる手助けにはならなかった。
客は黙りこくってるだけで、何の評価も親近感もない。

最後の曲にきてやっと観客の顔に変化が見えてきた。俺たちの曲を聴いて素直に笑顔を浮かべてる人もいる。拍手もある。
でも、申し訳ないけど、もうタイプアップ寸前。エンジン全開するには遅すぎたんだ。
俺たちは静かなオーディエンスを残してステージを降りた。またしても。

クリーブランド、変わったところだよ。

セットの頭で「Cleveland Rocks(チ注:イアン・ハンターの曲)!」って叫んでみたけど、若すぎてモット・ザ・フープルを知らないのか、年寄りすぎて前座バンドに興味が無いのか、まったく反応なし。

なんにせよ、どっちの世代もバンドと一体になろうなんて気は恐ろしい程にないらしい。

ダークネスでも状況は同じだったみたいだ。

プレイ自体は良かったのに、残念だよ。ほんとに。
あ、でもトリクスターのメンバーは俺たちのプレイを認めてくれたけどね。

CDは完売。
ライブの反応は並=CD売上は好調って?
一体どういうことなのか、誰かに説明してほしいもんだね。

あんまり日記に書くほどのことはないんだけど、とりあえずクリーブランドのクモはやたらデカイぞ。
それと、ゴルフバギーってどんなキー使っても走るんだな。
パイキー・ダンと俺は、イライラしてるバーテンのバギーでドライブして遊んだ。
きっとこの町の人はのんびりし過ぎてて、怒りで爆発するなんてこととは縁がないんだろう。

感じのいいファンの子たちとうまいビールを飲んで、バスに戻る。

ワインで酔っ払うには死ぬほど時間がかかる。
ワインしか飲めなかったら、俺は一晩中眠れずに起きてることになっちゃう。
ジャック・ダニエルズがあれば2時には余裕で寝てたのに、ワインだけじゃハンマーで殴ってもらいでもしない限り無理だね。

責任?
そんなの退屈だし、何かを達成するにはいつだって長い道のりが必要なんだ。
周りの人間とうまくやってくには、かなりの忍耐ってものが必要なんだろうけど。

少なくともバスには女の子がいっぱいだから、男どもはハッピーさ。

おやすみ、クリーブランド。
クリーブランド?
もしもし?

あー、もうどうでもいいや。