
★6月7日:ハード・ロック・ライブ/フロリダ州オーランドウ★
今日はユニバーサルスタジオ内のテレビ局でプレイ。
すぐそばにはニコロディオンのセットやジェットコースターのレールがある。
会場にはアリス・クーパーの‘イレクティッド’(チ注:‘アリスは大統領’とかいう邦題があった気がします)のスーツやジョン・エントウィッスル(ザ・フー)のベースがガラスケースに飾ってあって、まるで音楽の聖堂。
今日のギグはほんとに妙なギグだった。
テレビ番組用にプレイするのがこんなに最悪だなんて知らなかったね。
モニターシステムはシンプルなものしかなくて演奏中に平気で落ちる。
ダークネスの時にもトラブって、ライブの真っ最中だってのにステージをおろされてた。
でも幸い俺たちはダークネスのリハーサルみたいなもんで俺たちのパフォーマンスがオンエアされることはない。
オンエアされるとなると放送禁止用語は使えないわけだから、俺たちはダークネスの分まで汚い言葉を吐きまくった。
おかげでスポンジ・ボブ(チ注:スポンジ・ボブ・スクエアパンツというニコロディオンのアニメ)のサントラ起用のチャンスを逃しちゃったけど。
番組用の客の前でプレイするのなんてオペ真っ最中の病院でプレイするのと同じくらい意味なしで退屈。
動きもなきゃ感情もなし。客は単にバンドの品定めをしてるだけ。
建物内の壁中にコンサート告知やプラチナ・ディスクが飾ってあるにもかかわらず、スタジオは「ロックなんて存在しませんでした」っていう雰囲気だ。
楽屋にもスプリングスティーン、ジェネシス、マッカートニー、それからキング(いわゆる‘王様’じゃなくてくそバンドの‘キング’だぜ、念の為)のお宝が飾ってあるってのに。
スタジオのスタッフたちがケイタリングでがっついてる間、俺たちはギターを持ったまま袖で10分待たされ、今日の俺たちの持ち時間は30分に減ったと聞かされた。正直ホッとしたね。
サクラの客は拍手を送ってくれたけど、この冷めた空気のスタジオからさっさと退散できて嬉しかったよ。
その後は即、ジャックとコークに突進。
楽屋に座ってストリーツの新譜を聴き、ラバーボーイ(このバンド、史上最悪のルックスだよな)の写真をじーっと見たまま、ウィスキーをがぶ飲みした。
もし俺の生活が毎日こんなんだったら、生放送でハラキリしちまうよ。
テレビはワイルドハーツみたいなバンドは無視。でも今日この時点ではそれも気にならない。
無視されて結構。
熱気ムンムンで汗臭くてラウドな、‘ロックな’客の前でプレイさせてくれ。
さて、本来のツアーに戻るとするか。