
★6月6日:ミズナー・パーク・アンフィシアター/フロリダ州ボカ・レイトン★
奇跡かも!!何の問題も起こらなかったライブだ!
とは言っても酸素不足で蒸してて、更にこの強烈な暑さのせいでギターの音が合わないのは相変わらず。もう慣れっこだけどさ。
1曲終わるごとにチューニングしなきゃならないから手元にギターが戻ってくるまで下らない事を喋って間を埋めなきゃならない。
俺のイギリス語、しかもこの東北弁がどのくらいアメリカのオーディエンスに理解されてるのかはわかんないけど、それでも俺のジョークを笑ってくれる人もいた。
今日はどうしようもないくらい長く感じる1日だ。
暇つぶしにツアーバスでフロリダの街をドライブしてみたりTVインタビューのマネをしてみたりしたけど、大して面白くないからとにかく暑さから逃げることにする。
うちの「太陽崇拝者」たちでさえ、バスの中で一日中エアコンの風を浴びてるくらいだからね。
「暑い」なんて単語一言じゃこの残酷なまでのフロリダの太陽の熱は表現しきれないよ。
よりにもよってアウトドアでのライブ。
開演。オーディンエンスは大人しくてよっぽど必要でない限り体を動かそうなんて思ってないらしい。
俺たちはもうやけくそで、放し飼いの犬みたいにステージ上を動き回る。
少しずつファンの声が聞こえてくるようになって、ライブが終わる頃にはけっこうたくさんの拍手も。
スティディがドラムキットを壊してクライマックスを迎える。いいショウだったよ。
今夜はダークネスも‘熱’を感じてたみたいだ。
風もなく酸素不足。歌う人にはまさに地獄だ。でも彼らはもう経験豊富なプロ。災難も簡単に切り抜ける。
今の活躍を見て彼らをまだ‘おふざけバンド’だと思ってる奴ら、長生きしないぜ。
‘Get
Your Hands Off My Woman
Motherfucker’の最後のファルセットを一緒に歌う為にジャスティンがステージに引っ張り上げたのはレスラー級のでかい男。この灰色グマみたいなヤツがジャスティンより高い声を出すから驚いた。
俺が葉巻を吸ってたらステージ・マネージャに煙たがられたから、暑くてしょうがないステージを離れて葉巻を持って外に出た。
ファンと話しするのもいいかと思って。
そしたら雨だ。降ってきたと思ったらすぐサッカー・ボールなみの大粒の雨になって俺はズブ濡れ。
ドレッド頭のやせたイギリス人が濡れて喜んでるのを横目に、地元民は雨宿りの場所を探して走ってる。面白い光景だな。
雨に降られるなんてイギリスにいるみたいだ。すっごく気分がいい。でも葉巻を吸うにはいい環境とはいえないか。
ダークネスの連中と軽く飲んだ後、ジム・ビームをカラにして、残ってたドミノピザを食べた。
ツアー中は「翌日の朝食用に買い置き」なんてのは不可能。遅くまで起きてる誰かに食われちゃうからね。
ハワイアン・ピザの最後の数キレを諦めてバリウムを飲んだ。
クレイグはショウビズ界で一番面白いヤツかもしれない。
イギリス北部に住む人が子供にビヨンセとトゥーパックっていう名前をつけるってことの、どこがどう面白いのか俺にはちょっと説明できないけど。
「ビヨンセー、ご飯の準備ができたわよー」なんて、ありえないよな。
俺が寝ようとししてる頃クレイグは「イギリス人がダンスする時のヘンな動き」ってのを笑いの止まらない皆に散々見せてたっけ。
ランダムの奇行が見れなくて淋しいとは思うけど、でも代わりがクレイグでよかったよ。
明日はそのクレイグの最終日。TVの撮影が入るから持ち時間は30分しかない。
全部で4回。クレイグがフルセットでプレイしたのがたった1回ってのは残念だな。