★6月22日:バーダン・アンフィシアター/モントリオール・カナダ★

「バックステージパスなら俺の寝床にたくさんあるぜ」
Tシャツ売りのゴージャスな女の子に言ったトムの口説き文句。
その子だけじゃない、モントリオールの女の子はみーんなゴージャス。

CJと俺はミュージック・プラスっていうTV番組に招待された。
司会者はこれまたゴージャスな子で、どれだけビールが好きかってのを語ってた。

美人で酒好き、完璧じゃない?

会場に戻るまでに俺たちはカワイイ女の子を頭痛がするほどたくさん見た。
モントリオールの水には何か秘薬が含まれてるに違いない。

いくつかインタビューを終えて気付いたのは、カナダのジャーナリストたちは他のどこの国の記者よりもちゃんとバンドの事を調べてくるってこと。
ひょっとしたら俺たち自身より俺たちのことを知ってるかも。

今日の会場はアイス・ホッケーの競技場。
ホッケー選手は自分のルックスに興味がないらしく控え室には1枚も鏡がない。
部屋はセント・ジョーンズ救急隊の控え室の隣なんだけど、彼らのサービスを必要としてるのはどうやらランダムだけみたいだ。
昨日スティディが暴れて壊したビンの破片で足をケガしてたからね。

「今日はパワフルでストレートなロックを皆にぶつけまくっちゃうことを前以て知らせておくよ。さぁ今から俺たちのロック・ショウがスタートするぜ!」
なんてライブを始める前にバンドが宣言しちゃったら面白いかな、ってトムが話してたんだけど、俺は結局その宣言を本当にやらされることに。
でもこれが効果覿面だった。わざわざ言葉にして言ってみたことで余計にファンを刺激したみたいだ。俺たちは実際パワフルにロックしてみせたわけだしね。

指を切り落とされる前に「今から指をもぎ取るぞ」って警告されたら、突然やられるより痛い気がする・・・そんな感じなのかな?

ステージに向かおうっていう時に、マネージャーのウィリーが控え室に入ってきて開演が数分遅れることを告げた。
暇でぶらぶらしてたホット・スティーブにイタズラしてやりたかったっていうのを言い訳に、ドラムテクのテイスティ・デイブが屁をこいたらしい。
デイブのケツから出るガスは、とても人間の体内にたまってたとは考えがたいほどの毒を含んでる。
当然ながらその猛毒ガスは戻ってきたスティーブを直撃して、彼はステージ中にゲロっちまった。よって開演は少々延期。

ライブはものすごく良かった。
クイベックのオーディエンスとは驚くほど違う。
モントリオールの観客はセント・ルイスみたいにハジケテる。
大きな歓声をあげてるキッズは、絶対、俺たちのことをダークネスだと思い込んでるよ。

それくらい盛り上がったんだ。

ダークネスもこのツアーで最高とも言えるパフォーマンスを見せた。

カナダのビールは毒でも入ってるのか、パイキーと俺は史上最悪の二日酔いでかなり具合が悪い。
昨日の晩、ちょっと飲んだだけなのに。
自分たちのセットを終えダークネスが終わっても俺はまだ気持ち悪かった。
メタル・スラッジのスタッフから、法に触れちゃうようなゴシップ暴露話を聞いてたら、更に気分が悪くなっちゃったよ。

メタル・スラッジにも載せられない話って、ものすごいもんがあるぜ!

今日はライブが終わったらすぐに次の町へ出発しなくちゃならない。
モントリオールからミシガンまでは長い道のりだからね。

カナダ人は気前よく葉っぱをくれる。でもってカナダの葉っぱはかなり強力。
出発する前にタダでもらった葉っぱを全部吸っちゃわなきゃいけないのに量がありすぎてなかなか吸い切らない。
バスが出発する頃にはみんなちょっとした幻覚を見てた。
明日になって覚えてることって言ったらきっと、物凄く腹が空いてるってことくらいなんだろうな。

モントリール、とにかく素晴らしい町。
早くまた戻って来たいよ。
それにはアルバムをたくさん売らないとね。
モントリオールのみんな、聞いてるかい?