
ワイルドハーツ旅日記
ベースのジョン・プールは結婚したばかりなんで最初の数日はお休み。
ツアーの開始と「Vanilla
Radio」のアメリカでのリリースが、たまたま彼の大事な日とぴったり一致してしまったというわけ。
スタートは問題なかった。
ジョンの代わりはカルトのクレイグ・アダムス(チッピ注:他にシスターズ・オブ・マーシー、ミッションなど)。
ジョンに瓜二つだから違和感無しでいけるかもしれない。
ツアー前にリハーサルが必要だからバージニア州ノーフォークに立ち寄る必要があった。
物凄い二日酔いと共にヒースローに到着、昼の12時45分には全員集合。
クレイグがツアー・マネージャーのウィリーに「今のところすべて順調だね」と言うと、「あぁ順調すぎるくらいだ」とウィリーが答えた。
まったくその通り。
シカゴには無事到着してノーフォーク行きの飛行機に乗り継ぐため移動。
リハーサル用の場所を借りてるのもダークネスとの最初のライヴがあるポーツマスまで連れてってくれるツアー・バスが待ってるのもノーフォークだからね。
でも、ユナイテッド航空の便はすべてキャンセルになったとかで状況が変わるまでアナウンスを待たなきゃいけないらしい。
出発ゲートで6時間近く待たされてかなりピリピリムードの中、次のフライトは翌朝になるという知らせが届く。しかも、早朝6時。
1時間ほどシャトル・バスを待ってクラリオン・ホテルに到着。
とは言っても6時のフライトに乗るには4時に出なきゃいけないから睡眠時間はよくて2時間てところ。
翌朝眠い目をこすって不機嫌なまま空港に戻ったはいいけど、昨日のキャンセル分がどう変更になったのか誰もわかってない。
実際に飛行機のチケットを手にするまで、俺たちはセキュリティからチェックインカウンター、チェックインカウンターからまたセキュリティへ(片道1/2マイルはあったぜ)って何度も行ったり来たりさせられた後、なんとかフライトに間に合った。
でも、最初に予定してたのとは違うルートで飛ぶことに。
まずフィラデルフィアに行ってそれからニューポート行きの便に乗り換え。
ということはニューポートまでほぼ睡眠は取れないし、ツアー・バスはノーフォークじゃなくてニューポートまで俺たちを迎えに来なきゃならなくなるってことだ。
問題はそれだけじゃない。ギターのCJはリハーサルのために借りているウェルズ・シアターで待ってるし、俺たちとは別便で飛んだクレイグもノーフォークに着いてて既に24時間待ってる状態。
これで終わりと思うだろ?混乱はまだまだ続くんだな、これが。
こんな時に誰とも連絡が取れなくなっちゃったんだ。
ウィリーの携帯は電波が入らないし、バスの運転手のクリスはちょっと前のボート事故で携帯をなくしたらしい。
空港と機内合わせて48時間ヤケ酒してやっとニューポートに到着してみたら、今度は荷物がなくなったっていうじゃないか。
荷物の半分は最初の予定どおりノーフォークに行っちゃって残りはコネクション間違えて完全に行方不明だって。
ノーフォークに行っちゃったのはウィリーのバッグで、ツアーに必要な大事なものがみんな入ってた。
行方不明の荷物は楽器類すべてだ。楽器がなくっちゃリハーサルもツアーも難しいよな。
ニューポートに到着するもリハーサルには間に合わない。
ついでに荷物はニューポート宛には送ってもらえないってことで、待ちぼうけのCJを迎えにノーフォークにバスで向かった。
24時間後。なくなった荷物と楽器はまだ行方不明。
ノーフォークに着いてみたら、ダークネスとのツアー初日はキャンセルになったと聞かされる。
なんでも、会場の屋根修理が完了してないとか。どっちにしろ俺たちにはプレイするための機材すらないんだけどさ。
ロンドンを発って3日、まだギターは手元に届いてない。
荷物の殆ども行方不明のまま。
ツアー最初のショウは明日、場所はノース・キャロライナ州シャーロット。助っ人ベーシストのリハーサルもまだだ。
例え仕組んだとしても、これ以上災難が続くことはないだろう。
あ、もう1つ。グッズはシャーロットではなくポーツマスに送られたらしい。
続きはまた後日。