GPS Mercury Report


01-Oct-1999 設定用センテンスの使用例を追加
27-Sep-1999 最初のリリース


MercuryはSPAで販売しているPCナビ向けのGPSユニットです。Jupiterに続いてNifty Serve FGPSとSPAの御好意によりモニター提供していただきました。元はSAN HOSE NAVIGATION, INCGM-38で、FurunoGN-77を元にアンテナと電源をまとめてモールドしたもののようです。小型は小型なんですが厚みがあるため結構、目立ちます。

PCナビ向けということで電源はPS/2コネクタから取るようになっています。消費電流も130mAと少なくJupiterのように電源に苦労しなくて済むのはGM-38の美点です。ただし写真で見るとおり中継用にはなっていないのでこれを接続すると他に何か繋げることはできません。なお、オプションでシガーライターソケットから5Vを取るアダプタが用意されています。
GPSとしての感度というか測位性能は捕捉した衛星を総て使うAll in view方式だけあって同じ8chのIPS5000/5100が全く役に立たない上空を梢に覆われ、捕捉できる衛星がめまぐるしく入れ替わる曲がりくねった狭い谷間の道、山肌に張り付いたような道でも粘り強く測位し続けます。Garmin GPSIII plusに近頃評判のモトローラ製アンテナという組み合わせには及びませんが付属アンテナだけのGPSIII Plusには勝っていると言ってよいでしょう。

ということで性能は決して悪くないGM-38ですが国内ではGM-38の出力するNMEAフォーマットが扱えるナビゲーションソフトが多くないという問題があります。GM38のマニュアルに掲げられている

GPS Map display freeware GPSS(地図データもあります。さらに日本語音声データも。)

では厳しいでしょう。唯一の選択肢はGoGo Naviですがこれも最近、動きがなく積極的に薦めるのはちょっと躊躇します。

NyLinkを使ってNavin'Youという使い方もありますがこれもある程度の処理能力があるPCでないと遅れが大きくなって実用に耐えない場合があります。

GM-38は以下のようなセンテンスをサポートしています。

INPUT SENTENCE OUTPUT SENTENCE
$XXGLL Set initial position $GPGLL lat,lon,time,stat O 41chr.
$XXGGA Set initial position $GPGGA time,lat,lon,stat,sat,DOP,alt,etc. OO max.79
$XXZDA Set time, etc. $GPZDA time, etc. OO 33chr.
$XXRMC Set initial Position, time $GPRMC Position, time, speed, course O max.72
$GPVTG Speed, course OO max.41
$GPGSA Status, DOP O max.66
$GPGSV Satellite details OO max.201
$PFEC,GPclr Restart
$PFEC,GPset Set rx parameters
$PFEC,GPsrq Send rx parameters $PFEC,GPSsd Answer to $PFEC,GPsrq A
$PFEC,GPint Set sentence output interval
$PFEC,GPirq Send data output interval $PFEC,GPisd Answer to $PFEC,GPirq A
$PFEC,GPdif Set DGPS parameters
$PFEC,GPdrq Send DGPS parameters $PFEC,GPdsd Answer to $PFEC,GPdrq A
$PFEC,GPdie DGPS status O
$PFEC,GPall No. of satellites expected in coming 24 hours O
$PFEC,GPanc Date of existing almanac O
$PFEC,GPacc SV accuracy O
$PFEC,GPast GPS fix (position, local time) O
$PFEC,GPtst Selftest result O

O ・・・・Sentence output interval is adjustable.
OO ・・Sentence output intetval is adjustable and if back-Up is lost, it goes back to a default value (one second interval)
A ・・・・Sentence is output as an answer.
XX ・・Any talker ID

下記はG157で測地系をTokyoに,X1で精度重視に設定した例です。G003もTokyoなのですがパラメータが異なり、G157の方が適しているそうです。
$PFEC,GPset,D06,E05,G157,H000000.0,M05,S01,W2,X1
$PFEC,GPsrq

脚注にあるように出力するセンテンスと間隔を選べる訳ですが、NMEA-0183では通信速度が4800bpsと規定されているのでセンテンスの文字数の合計が1秒間辺り480バイトを越えると問題が起るので注意が必要です。例えばGM-38がサポートする総てのNMEAセンテンスを出力すると533バイトと53バイトオーバーしてしまいます。また、多くのアプリケーションで必須となっている$GPRMCセンテンスがデフォルトでは出力されないことにも注意が必要です。
下記はn2iH8でNMEA->IPS変換をするのに利用しているセンテンスのみに設定する例で79+66+201+72で418バイトとなります。

$PFEC,GPint,GGA01,ZDA00,GLL00,GSA01,GSV01,VTG00,RMC01
$PFEC,GPirq

なお、480バイト/秒の制限に触れにくくするためなのかNMEA規格で必須とされている$GPRMC以外のセンテンスにチェックサムがつかないのも問題でXD530デジタルカメラではGPS入力と認めて貰えませんでした。その他、各衛星から送られてくる信号の受信レベルをがちょっと妙だったりと多少癖があるようなので使用したいアプリケーションで正しく動作するかチェックする必要があるかも知れません。
n2iH8ではチェックサムを無視する指定が必要です。なお、n2iH8のV1.06ではGM-38の$GPRMC以外チェックサムがないという欠点を補うためNMEA->IPS/ETAKだけではなく入力されたNMEAセンテンスにチェックサムを付加して送り出す機能もインプリメントしてあります。ただし、残念ながらV1.06はV2.0を見据えて内部を大幅に変えてしまったため、まだまだ外に出せるレベルではありません。

左は家で使うために湘南通商で見つけたCOMPAQのマウスアダプタ(100円)とHopperで購入したAC->5VスイッチングタイプACアダプタ(350円)とを組み合わせて作ったマウスコネクタ給電アダプタです。

関連リンク

GPS Jupiter Report
Garmin'Meの作り方



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