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第三話 スタンプにほえろ!



次に僕が向かったのは「福袋七丁目商店街」。 ここはナンジャタウンの中でも有数の混雑エリアであり、 真っ先にスタンプ集めを終えなければならないエリアの一つなのだ。

招き猫の置いてある入り口から入り、さっそくスイッチをスタンプ探しモードに切り替える。 視線を落としながらかつスタンプの見逃しが無いように気をつける。
(ちょっと混んでいるけど気になるほどじゃないかな)
2日前の記憶をたどり、見つけては押し見つけては押して行く。 福袋駅前通りから福袋七丁目商店街、飲んべえ横丁と順調にスタンプは揃っていった。

(しかしどうしてこんな所にあるんだろう?)
かわや通りではナムコの試練に精神的な苦痛を受けていた。
「かわや通り」
文字通りトイレへと通じる袋小路の通路。 別にトイレに行きたいわけでもなかったのだが、 ここに来た理由はトイレの入り口すぐ脇にスタンプがあるからだった。
(トイレの入り口脇でしゃがみこみ、 スタンプを押している自分の姿なんていうのはちょっと恥ずかしいなぁ)

かわや通りでの試練を無事に終えて、夕焼け通りを通り福袋神社へと向かう。

神社の回りのスタンプを押し終えて一息つく。
(さてと、これでこのエリアは一周した訳だけど)
福袋七丁目商店街の福袋神社の前でナンジャビザを広げてスタンプの集まり具合を確認してみる。
(うん順調、順調、、、あれ?)
良くみると(良くみなくても)スーパースタンプの一つが空欄になっているではないか。
(むぅ。やはり見逃したか。とにかく時間がないから最初からもう一度!)

と、入り口に戻ってもう一度来た道をたどり直す。 気持ち的な余裕がだんだんとなくなり、焦っているのが自分でも良く分かった。
(どうして見つからないんだーっ!)
一個のスタンプの為だけに時間が刻一刻と過ぎてゆく。
(ダ、ダメだ。見つからない。人も増えてきて条件は悪くなる一方だし)
そうなのだ。 気づけば通路は人で埋まり歩くのさえままならない状態になっていた。

この時点で選ぶ道は二つあった。
一つは、とにかくこのエリアのスタンプを集めきるまで探し続けナンジャビザを埋めていく方法。
もう一つはこのエリアは保留という事にして、気分一転次のエリアに向かう道。
(あまり考えている時間はないか)
お昼近くなりさらに増える人を見て、結局後者を選ぶことにした。

A型の性格からか、中途半端だと何か釈然としない。 そんな気持ちのまま、次のエリア「もののけ番外地」へと向かった。




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