2月21日 1.富士山の高さは?
2.富士山は過去、何回噴火したのか?1は比較的よくある質問。なので、対応する本も決まってくる。
当館では『理科年表』か、『日本統計年鑑』だ。『理科年表』の分類は自然科学の参考図書である「403」。自然科学分野のさまざまな数値が掲載されている。
だが、当館では、平均気温を調べるくらいしか出番がないので、最近は購入をひかえている。『日本統計年鑑』の分類は「351」。日本の各種の主な統計が、広く浅く掲載されている。主な気温を調べるのも、主な山である富士山の高さを調べるのも、こちらで充分である。2冊とも年刊なので、最新年の本をまずチェックするのが基本だ。
計測技術は進歩していくわけだし、事情によって数値が変化していないともかぎらないからだ。もし、主でない統計を調べたいのであれば、やはり、その専門分野の資料が必要になる。
2の質問、これがその専門分野である。『日本統計年鑑』には、掲載されていない。『理科年表』の出番である。残念ながら当館に最新刊はないが、とりあえず目次をチェック。富士山の噴火の年は、記載されていた。がしかし、その年のいくつかは「?」付きだった。当たり前といえば当たり前。つまり生き証人がいない。年数は、有史以来の記録、古文書のたぐいで、残っていたものからの推測のようだ。
何か他に富士山に関する資料がないかと思い、館内検索機を利用して探してみた。『富士山』という本を見つけ出し、噴火の記録をつけあわせてみた。こちらは、それぞれの出典が、『続日本記』『三代実録』など、やはり古文書であると明記されていた。その年数と『理科年表』にあった年数はだいたいにおいて合致した。ただ、『理科年表』は、噴煙だけらしいものは噴火の回数に含んでいない。どちらにしても、現時点では、人の残した記録の数しかわからないというわけだ。それ以前の噴火は、地質学の専門家の領分なのだろう。
だが、一緒になって探索していた質問者は、そんな学術的な答えを求めている風情ではない。ここまででいいかと確認すると、納得してくれた。
どこまで調べるか、どこで止めるか。それもまた、問題なんである。
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