この日記は、公私ともに持ち込まれた質問に応えるために、どう調査したかを記したものです。
よく人から、どうして探しだせるのか不思議だと云われるので、調べ方の参考になればと思って書きました。
で、注意していただきたいことがあります。 私が4年間働いていた図書館は研修施設に付属した「専門図書館」で、企業の資料室的な役割も担い誰でもが利用できる公共の図書館とは、少し異なります。 調査には、本はもちろん、インターネットも利用しました。また、友人からの質問には、けっこう世話をやいてしまいますので、公共図書館にいって、「同じように調べて」 なんて無理なお願いはしないでくださいね。
それから、ここにあることが最良最短ではない場合もあるかと思います。 あくまで参考程度に考えて下さい。
また、一度説明したことは割愛することもありますので、初めての方は日付の古い順にご覧ください。
あと、特に記載されていないかぎり、無料のデータベースを利用しています。
| 2月17日 『剣客商売』の主人公が住んでいる鐘ヶ淵って、どこにあるの? |
これは、職場の同僚が休み時間に聞いてきた私的な質問。『剣客商売』は現在、テレビで放映中。どうやら、それを見ていて疑問に思った様子。
地名から場所を確認するなら、日本地理の分類にある「地名辞典」や、「地図」が有効だ。専門図書館とはいえ、それは基本的な資料なので所蔵している。『角川日本地名大事典』ならすぐ答えはでるだろう。それに、わたし、何処だかだいたい説明できる・・・
だけど、ちょっと待て、と内心考える。ドラマを見ていて興味を持ったならそこに登場する、鐘ヶ淵以外の場所や位置関係がわかった方が、もっと楽しいだろう。「急ぐの?」と聞けば、否の答え。私は一日待ってもらうことにした。
自宅の本棚を探る。『剣客商売』はすでに読破しており、その際、関係本を購入していた。まだ、手放していなかったはずだ。出てきた関係本は3冊。『剣客商売』の作者である池波正太郎が書いた『江戸切絵図散歩』には、付録として「池波正太郎の作品地図」がついていた。当然のごとく、『剣客商売』『鬼平犯科帳』に出てきた場所が記載されている。これでも充分だが、もう2冊おまけに持っていくことにした。
『嘉永・慶応江戸切絵図で見る幕末人物・事件散歩』は、切絵図の複製で、現在の地図と見比べて場所を確認できるつくりになっている。時代が少々違うがなんとかなるだろう。もう1冊は、『「鬼平」を極める』。テレビの『鬼平犯科帳』のムック本で、写真も多く鬼平の世界を多角的に楽しめるつくりになっている。友人に、3冊を渡すと、とても喜んで、興味深げに見ていた。こんな瞬間がとても、うれしい。
追記:江戸の切絵図は、資料的価値もあり、複製本が数多くでている。たとえば、東京都立図書館の蔵書検索データベースを利用して検索してみる。(ここは、AND検索が可能)書名検索欄に「江戸」と「切絵図」を入れて、AND検索してみると、やはりたくさんの本が検索された。分類でいえば、「213.6」「291.36」。
池波正太郎はファンが多く、その世界を楽しむための本は、わたしが持っていた以外にも出ていたはずだ。今度は件名検索欄 に「池波正太郎」を入れて検索してみると、よさそうな本が検索された。
『剣客商売全集:付録』には、付図と人物事典が含まれているという。また、『池波正太郎の世界』の発行は1998年である。近年のテレビ放映を踏まえての情報が多く含まれているかもしれない。こちらの分類は「910.268」。作家についての研究本という扱いだ。調べているうちに、見てみたくなってきた。今度、公立図書館で探してみよう。