「ミナちゃんのボードは?」

 今回はいつもの話と違って、昨シーズンうちのスノボスクールに参加してくれたミナちゃんのお話です。

   私がミナちゃんに初めて会ったのは、去年の2月ごろ、池袋のスクールの集合場所に、ボードと 荷物を持ってひとり待ってました。前回に参加してくれた時は、お友達と一緒の初参加だったんで すけど、その時は女の子ひとりで来てました。髪の毛真っ茶っ茶のちりちり、いきなり座り込んで タバコすってるしイ、最初はこちらも、顔を知らなかったので、おそるおそる
「すいませんスノーボードツアーに参加のかたですよね?」って声をかけると、
ニッコリ笑って「ハイ!***です。よろしくお願いします。」

  お!予想に反してしっかり受け答えしてるじゃん。と、こちらもひと安心。
 前回初めてボードやって、いきなりスノボにハマッテしまった18歳の高校3年生でした。

 参加者全員集合後、一路車は武尊牧場へ。。。

  次の日、朝からスクールをやって、初心者はもうクタクタの午前中のレッスンも終わり「さあ飯 だ飯だ昼飯だあ。」と勢い込んでいざゲレ食へ。
 ところが昔ながらの席の少ない超々混みのゲレ食で、待つこと10分。やっとのことで席確保。。 と、ここまではよかったんですが。。。

  昼休みも終わり。「さあ午後のレッスンの始まり始まり。。初心者のマキちゃんとお友達はこっち へ、2回目のミナちゃんはこっちのコーチについて」

 。。。。「ミナちゃんどうしたの?」。。。。

 何故かミナちゃんは、、、うろうろ、うろうろ。。。。。

「ここに置いておいた私のボードがないんです...」「え??」
「さっき、食堂に入る時、みんなと一緒にここにおいて置いておいたんですけど...(; ;)」
「どんな板だったっけ?」
「サンタクルーズの緑と白の板で、ステッカーが貼ってあって..」

ヤラレタ!.....

  それからが大変。スキー場の案内所に行って盗難届けを出すけれど、係りの人は「そこのノートに名前と連絡先と板の種類を書いて下さい。ありましたら後で連絡しますから...」とつれない態度。 
 悔しいから場内アナウンスで
「昼過ぎにレストハウスの前で、緑と白のサンタクルーズのボードを間違って持っていかれた方、 川崎から来ているカワイイ「ミナちゃん」がこまっています。お心あたりの方は、大至急案内所まで ボードを持ってきて下さい。」

 と放送してもらったけど、戻って来るわけもない。

  他のスクール生がいるし、みんなで探しに行くわけにもいかないし、レンタルボードはもう全て 出払ってるし、ミナちゃんにはかわいそうだけど、午後のスクールはあきらめてもらって、ミナ ちゃんと私でレストハウスの周辺を捜索開始。いっぱいあってひとつひとつ確認すけれどやはりな い。

  「しょうがない駐車場の車を一台一台見てくるか」何百台か何千台かわからない車を一台一台車内を できるかぎり確認し、キャリアの上も、でもトランクやルーフボックスの中までは確認しようがな い。2時間くらいかけての駐車場捜索のかいなく、ミナちゃんのボードは見つからない。

  後はスキー場の出口で張ってるしかない。(スキー場の出口はひとつ) 寒い中2、3時間ずっとそこではって、探してたけど、やはりない。

 結局リフトが止まり5時過ぎまで探したけどだめだった。

  可哀想なミナちゃんは買ってから2回しか乗ってない板を盗まれて、せっかくのスクールも半日 しか受けられなかった。あんまり可哀想なので、次回から参加してくれた時は、弟が雑誌のモニ ターで当たったフリースタイルのボードちょっと長いけど何回かそれを使ってもらいました。

  それにしても、他人のボードをかってに持っていく奴等の神経が理解できない。うわさによると、 盗んだボードを彼女にあげて、それでいい気になっている信じられないくらい超非常識な連中が数 多くいるとの話。

  他人から盗んだボードで滑ってる奴。そんなやつらにボードをやる資格なんか無い。今ごろ天罰 が当たって怪我でもしてる事でしょう。

 そのボードには盗られた人の怨念がいつもついているんです。。。。」 

「あなたのボードは狙われている。自分で守ろう自分のボード」

  ボードを盗られてすっかり落ち込んでしまったミナちゃんも、その後もスノボをやめることなく 元気にしています。見かけたら声をかけてあげ て励ましてあげて下さい。


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