海岸を疾走するデューン・バギー
モンスター・トラックでぶっ潰せ

炎を吹いて大跳躍だ

Type181やバハ・バグも走ってる

ビートルの後ろ姿は何か哀愁漂う
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最新ビートルも登場
特にトラックに思い入れがないのに、マイクロソフトのモンスター・トラック・マッドネスというゲームを好きになれるのなら、このゲームは貴方のPCのハードディスクに長く居座ることになるでしょう。
初代VWビートルはドイツで生まれ、戦後には主にアメリカで爆発的に広く売られた小型大衆車です。Beetle Crazy Cup(以下BCC)は、フォルクス・ワーゲン株式会社から正規ライセンスを受けて製作されたVW派生車種だけが登場するアーケード・レーシング・ゲームです。最新のハードウェアの使用やシミュレーション性という面で考えるのなら、このゲームに求められるものはないでしょう。レーシング・ゲームなのにフォース・フィードバック機能さえ持ち合わせていません。しかし、全体的にはアメリカ西海岸で流行っているVWの遊びの雰囲気を上手く模したアーケードとなっています。初代VWは大人の玩具、古い構造も手伝ってアフターマッケット部品も豊富でバハ・バグやデューン・バギー、キャルルックといった多くの遊び方が普及しています。
VWビートルだけで考えると今までには、やはりマイクロソフトのミッドタウン・マッドネスで最新のVWビートルが前面に登場していました。さて、このBCCでは最新のビートルだけでなく50種近くの旧ビートルとその派生車種を駆ることが出来ます。登場する車種は、VWタイプT(ビートル)、タイプU(マイクロバス)、タイプ181(Thing)、デューン・バギー、バハ・バグ、モンスター・トラック、ロメッシュともポルシェ356とも取れないスポーツ・タイプ・オープンカー、チョップ・トップ・ビートル(背丈を切り詰めているビートル)、最新VWビートル等です。
VWを好きな方にはそのだけでこのゲームで遊ぶことに意義があるでしょう。しかし、VW好きというより、私のようなVWを偏愛する者には、登場車種の年式やモデリングとテクスチャ、及び車の物理処理のいい加減さにはかなりの不満を覚え、最初の大きな期待は確実に裏切られることになるでしょう。それでも、VWの世界にどっぷりと漬かれるこのアーケードは皆でわいわいがやがや遊ぶには持って来いのゲームとなっています。
遊べるゲーム・モードは大別すると勝ち進む毎に報酬を得て車を売買増強して行くチャレンジ・モード、色々なレース・モードを争い進むチャンピオンシップと、各レース・モードを即座に遊べるクイック・モードがあります。ゲームの種類は、Jump、Cross、Speed、Buggy、Monsterの5種で、それぞれ登場する車種が特徴付けられています。個人的にはドラッグ・レースも加えて欲しかったと思っています。ジャンプと入れ替えても良いのではないでしょうか。寧ろ、この方が現実的だと思いますが、この辺りの趣向は個人差もあるので、このままでも善しとしましょう。
走行感覚は何度も繰り返しているようにアーケードです。発進と停止は非常に俊敏で非現実的なので、単純に走るには楽しい造りとなっています。但し、操舵感覚はやや鈍いです。また、実際のVWでは、走行性能を増強した時の常で、車高を落としてサスペンションはかちこちにするのですが、ゲーム中では全ての車種がノーマルVWの様に車高が高くてふわふわなのが走り難いと感じました。
アーケード・レーシングとしては、まずまず勧められるゲームです。VWの世界観がよく表現されています。LAN対戦、2分割画面対戦もあるので、大勢でワイワイ遊ぶのが吉でしょう。
しかし、VWを偏愛する者としては、高年式しか登場しないタイプI、ロメッシュともポルシェ356とも取れない中途半端なテクスチャのオープン・スポーツ・カー、現実とはかけ離れている走行感覚に失望せずにはいられませんでした。 |