虫日記 平成21年 中期





平成21年5月20日 VW フロント・フッド合せ面の防錆処理

昨日と今日の2 連休を使ってフロント・フッド合せ面に防錆処理を施した。雨曝し駐車場で扱われたVW の多くは、寿命の末期になるとこの部分の錆が目立つようになる。小生のVW も、日本に上陸してから、少なくとも小生の1 つ前のオーナー下では、雨曝しだったのがここの錆が進行した原因だろう。
防錆処理では、外装では急ぐ必要のある場所としては、これが最終段階であり、ほぼ一通り弄った事になる。今後は、出先で少々の雨に降られたとしても、厭な思いをする事はない。これで一先ずは安心。濡れたからと云って、錆の進行を心配する必要はなくなった。

実際の作業は、先ず、ラバーを外す。次に錆び出し。塗装が浮いていて怪しいと思った所を、マイナス・ドライバーでその塗装を剥ぐ作業を繰り返す。どんなに小さい塗装の浮きも、怪しいと思ったら手を掛ける。塗装を剥ぐと大体9割り方は予想通りに錆びている。錆びてない場合は鉄板が露出せずに下地が見えるだけだったり、元の塗装のノリが悪いとバナナの皮が剥けるように、ペロリとその一帯の塗装が剥ける時がある。錆びていれば、乾いた皮が崩壊するように、あっさりとその部分の塗装が散らばる感じで取れる。しかし、塗装下の健康な鉄板を侵食するように錆が進行中の場合は、まだ塗装のノリそのものが良好なので、錆びた鉄板を露出させるのに非常に手間が掛かる。錆が始まると、大抵は錆が周囲の塗装下に侵食するように拡がろうとする。だから、錆を見つけてその周囲まで塗装を剥離するのに手間と根気が必要になる。
続いて錆びている部分をワイヤー・ブラシ等で磨いて、錆びた鉄粉を鉄板から除ける。鉄板が空気に対して露になっていて徒に余計な錆を作りたくないので、出来るだけ速やかに塗装を剥離した部分にPOR - 15 を塗っていく。
半日かそれ以上経てばPOR - 15 が乾いて固まる。晴れていて暖かい日なら半日も掛からない。POR - 15 が乾いたら、その上から車体色に合ったペンキを塗る。
ペンキも完全に固まって乾燥するのに一晩は置きたいので、2 日間の作業は、結構待ったり急いだりと、相変わらず慌しい。
塗装を剥いで錆びた鉄板を出す

フロント・フッド合わせ面を一周した



平成21年5月23日 VW フロント・フッド合せ面の防錆処理 その弐

フロント・フッド合せ面の防錆処理を終えたのだが、ペンキが乾かない事にはゴム (フッド・シール ) を取り付けられなかったので、再装着する時間が取れるようになるまでゴムなしで走っていた。走行中には只でもラジオ・グリルから風が入っていたのが、ゴムなしでより一層風が入るようになっていた。

キャルイザワ・キャラバンへの参加を明日に控えて今日は仕事は休み。フロント・フッド合わせ面を一周するゴムの再装着の作業をした。外すのは易し、嵌めるのは難し。引っ張れば簡単に外れたゴムは、幾ら嵌めようとしてもなかなか嵌らない。パテ盛り用ヘラを使って圧し込んでやっと入る部分もあれば、入ったと思ったらまた直ぐに外れてしまう部分もある。考えた末に、バケツにお湯を汲んでゴムを浸して、軟らかくなったところで一気に嵌めてみた。これが結構巧くいったのだが、それでもまだ駄目な部分があって、残りは地道にヘラで少しずつ圧し込みながら進めた。途中で見落としていた小さい塗装の浮きを発見する事もあり、妥協を許さず、塗装を剥がしてみてやっぱり錆が出て、防錆処理の補足も施した。フロント・フッドのウィンド・シールド側は、地面に足を着けた状態では手が届かないので、フロント・ラゲッジ・ルーム (トランク・ルーム ) に猫のように丸まって乗っかっての作業になる。汗だくの作業だ。経験や技術がないから、必要なのは忍耐と根性だけ。(苦笑)

明日はキャルイザワ・キャラバンなので、午後遅くには洗車して、タイヤにはタイヤ・ワックスを施した。何となく運転席に坐るとインパネのいい加減な艶のない塗装を思い出して、インパネを磨いたり、あちこち外側も点検したり、今まですっかりほったらかしにしていたフロント・フッド先端部分の再塗装をしたりと、明日の準備をした。しかし、遠出する時には一番重要な項目であるエンジン・オイルの点検をすっかり忘れてしまった。
フロント・フッドの部分塗装



平成21年5月24日 VW キャルイザワ・キャラバン

色とりどり、様々な年代、様々な仕様のVW達
Volkswagen owners club OF JAPAN (KdF OF JAPAN ) の主催する Sunday 24 May 2009 Volkswagen on-parade Caluizawa Caravan 2009 (キャルイザワ・キャラバン ) に参加した。会員でなくても参加可能との事だったので、インターネットから電子メールで応募して手続きした。
KdF OF JAPAN が30周年、軽井沢キャラバンは24回目だそうだ。日本のVW の世界ではかなり歴史のあるイベントだ。当日は総勢 55 台のVW ( ポルシェ1 台を含む ) が集まった。去年より10 台位多かったらしい。タイプ1 以外に一緒に走った車種は、タイプ2 が12 台、カルマン・ギアが3 台、インターメカニカのキューベル・ワーゲン・レプリカが1 台、水冷のルポとゴルフ、ニュービートル、バナゴン、そしてポルシェ924だ。参加車種の条件は、空冷、水冷、古い、新しい、綺麗、汚いを問わないのだが、それでもタイプ1 の割合が際立って高い。実際に販売された車体数の比とも合致しているだろう。空冷VW は数が減る事はあっても増える事のない古い車達なので、何よりも大事に乗られ続けているのが同好の仲間として非常に嬉しい。特にKdF OF JAPAN は、会長の信沢氏を始めとして、良い意味で、ディーラー車 (ヤナセ物 ) への拘りが強いので、正規輸入された当時からのVW の比率が高いのが興味を引く。

キャルイザワ・キャラバン (軽井沢キャラバン ) は、多くのVW が纏まって走るのでさぞかし壮観だろうと、昔から雑誌で眺めていただけのイベントで、一種の憧れも少なからずあっただろう。小生としては、沢山のVW を只眺めているだけでも心が癒されるので、そんなイベントに自分のVW で自分も一緒に走るとなると、内心は浮き足立って仕方がなかった。
群馬県前橋市の集合場所に朝8時迄に行く必要があったので、当日の朝は3 時の出発で予定を立てた。元々寝つきが悪いのもあって睡眠時間は碌に取れなかった。前日は夜勤だったので連日で睡眠時間が少なく、疲れが溜まってはいたが、キャルイザワ・キャラバンに臨む気持ちとしてはやるき満々、気合十分だった。
東金有料道路、京葉道路、首都高速、外環、関越道を利用して、予定通りに時間に間に合って受付を済ませた。

キャラバンの経路は、前橋市敷島公園の川原にある駐車場に集合、国道17号、国道18号、碓氷(うすい)峠旧道、軽井沢駅前、中軽井沢駅前、鬼押し出し火山博物館だ。途中、何回かの休憩が入って駐車。集団記念撮影があった。この休憩中に他の参加車を物色する事が出来た。峠から火山博物館までとても景色の良い場所を走り抜けたので、軽井沢の自然を満喫した。
自分も一緒に走ったので、今までで一番楽しかったVW のイベントとなった。
キューベル・ワーゲン(レプリカ)やアンブュランスも参加
解散前の最終整列で今日の参加車を一望



平成21年5月30日 雑記 庭でクワトープ その八

手前にきゅうりの苗 2本
夜勤が終わった後に歯医者に行って、その帰り道にサイカチが立つ場所を通ったのをきっかけに、サイカチは我がクワトープで唯一未植栽だったのを思い出した。そこで急遽オーバルを近くに停めて、サイカチの挿木に再挑戦しようと思い立ち、サイカチの枝を少し採って湿らせたちり紙に包んで持ち帰った。

挿木には、去年とはやり方を変えて、大きい枝は諦めて新芽のようなとても小さい小枝の先を選んだ。どうせ挿木が上手く行かないのなら、駄目で元々の精神で、成功率の高い方法にすべきと考えた。今年になって野菜を育て始めた影響で、ちょっとした挿木のコツも得たので、今度はサイカチの挿木の成功に幾らか期待だ。ポットに腐葉土と鹿沼土(小粒 ) を何層かに分けて入れて、そこへサイカチの小枝を挿した。

鹿沼土を買うのにホーム・センターに寄った際に、種を蒔いてから1 ヶ月が経ったのに、まだ芽らしい芽が碌に出ない茄子 (なす ) と胡瓜 (きゅうり ) を思い出した。種から発芽させるのは諦めて、まだ遅くないので苗から始める事にして購入した。生憎なすは売ってなかったので、きゅうりのみ2 本。草本が伸びると1 本でもかなり立派に生い茂って沢山の実が採れるらしいので、何本も必要ないと思ったので試しにに2 本とした。早速トマト畑の列に並べて植えた。



平成21年5月30日 VW ワイパーの調整

雨降りを敢えて避けずにVW に乗って通勤した。単に乗りたかっただけ。一昨日は雨の中を久しぶりに三菱ミニカで出勤した。バッテリーを充電する目的もあるが、家屋や機械はヒトが使わないと何故か駄目になって行くから、ミニカもたまには使ってやる事にしている。

帰宅途中の走っている時に、突然撥ねた石が車体に当たったような音がした。どこかに傷が付かなかったかどうか考えて厭な気分になりつつ、暫く停まらずに考えた。その内に助手席側のワイパーがない事に気付いた。さっきの音はワイパーが外れて落ちた音だったのだ。夜勤明けの今日は曇りながらも雨は止んでいたので、ワイパーを使ってはいなかった。今までの使用でネジが緩んでいたのだろう。幾らか走ってしまったので、どこで落ちたのかまでは分らないから、来た道を遡って落ちたワイパーを探そうとは思わず、その儘家に向かって走り続けた。夜勤明けな上に歯医者帰りの為にクタクタだったと云うのもある。
今のOval に乗り始めて間もなく、雨天時に有料道路を走っていてワイパーの根元が緩んでボンネット上に落ちた事があった。(苦笑) 幸いPA に寄る迄道路に落ちずに留まってくれていた。今回は根元ではなくて、アームを押えている根元の土台のネジが緩んだのが原因だった。

帰宅後予備で持っていたワイパーを取り付けて、外れなかった方のワイパーもネジの増し締めをしておいた。Oval のワイパーはなかなか売りに出ておらず、売っていても安くないのが痛いところだ。Oval 用ワイパーを使わない裏技もあるにはあるが、見た目が気になるので裏技に踏み込む決心はまだついていない。それに需要がなくて将来流通しなくなるのも厭だから、当分はOval 用ワイパーを買ってやろうかとも考えている。
ワイパーの調整



平成21年5月31日 飼育 オキナワノコギリ 沖縄本島産 αF2 他

物置小屋で保管中の虫に大惨事が起こった。蟻が沢山湧いてクワガタの繁殖セットに巣食ってしまったのだ。以前宅ではラベルがナメクジに食べられてしまう事故に悩まされた。そして、新築で引越して来た現在宅では蟻の被害を被った。どこに行っても何かしらの被害があるものだ。被害に遭った虫を以下に分る範囲で挙げている。

■オキナワヒラタクワガタ Dorcus titanus okinawanus (Krieshe, 1922) (沖縄本島大宜味村産 自己採集からの累代 WF1 雄 H19.9.27羽化 59mm 雌 H19.7中旬羽化 35mm 死亡 )
無事に越冬していた筈の成虫つがいは無残にも死亡。得られていた筈の幼虫達も1 匹残らず蟻に置き換わった。
 ・合計飼育個体 撃沈

■オキナワノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis okinawanus Nomura, 1962 (沖縄本島国頭村産 自己採集からの累代 β系統 WF1 雄 49mm H19.7.28羽化 雌 死亡 )
成虫は越冬しないので死滅済み。幼虫は幾らか別容器に移していたので生き延びている個体はあるが、今のところ数は不明。蟻被害の容器ではそっくり纏まって死滅してしまった。
 ・β系統 F2 合計飼育個体 14 + α - ?

■アマミコクワガタ (原名亜種) Dorcus amamianus amamianus (Nomura, 1964) (奄美大島名瀬市朝戸産 F4 α系統 H17.11.17購入 雄 死亡、雌 H16.12羽化 29mm 死亡 )
飼育セット丸ごとがやられていたものの、蟻の巣状態の材中から生き延びていた終齢幼虫1 匹のみが得られた。
 ・今日の収穫
  終齢幼虫 1
  α系統CBF1 合計飼育個体 4

■ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントTT030907 H19.6.15 自己採集 WD 雄 55mm 死亡 ) (九十九里平野産 ポイントTT010106 H19羽化 自己採集からの累代 α系統WF1 雌 37mm 死亡 )
何と貴重なWD 雄 55mm がバラバラになってしまっていたので残念だが標本にならなくなってしまった。雌も死亡。沢山いた筈の幼虫は、材中に雄らしき終齢が1 匹のみ生き延びていたのみ。
 ・今日の収穫
  終齢幼虫 1
  α系統 F1 合計飼育個体 7
産卵材の中まで蟻だらけ



平成21年6月1日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F4

カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F4 自己採集からの累代 )

蔓延っているミミズを除去する為、飼育コンテナを暴いた。こうしないとミミズに蛹室を壊されて羽化不全続出の痛い目に遭うからだ。カブト幼虫は全て別の容器に移して、ミミズだらけになっている容器内全ての餌をビニール袋で小分けにして電子レンジで熱消毒した。(電気代が痛いので妻の不在を狙う) 土化が著しい餌程下に敷き詰めて、10cm 以上は固く詰めてセットし、その上に適当な量の餌を被せて圧した。

去年から成虫になる数が激減している。今年は今の時点で残っているのが終齢幼虫でたったの5 匹だ。こんなに数が増えない状況では、もう血を濃くしてどれだけ赤くなるかという実験どころではない。累代が途絶えそうだ。
一昨年に繁殖元の種雌を1 匹に絞ったのが原因だろうか。一番赤くて橙に近い色のつがいだった。幾つか原因があるだろうが、数が増えないのは、恐らく血が濃くなり過ぎたのが一番の原因だろう。血が濃くなるとカブトは早くから累代が駄目になるようだ。
5 匹の内、雌は何匹羽化するだろうか。今年は野生の雄で出来るだけ赤い個体を捕まえて来て、つがわせて血の入れ替えを実施する必要がある。野生の雌だと幼虫から捕まえないと交尾済みの可能性が高いので、野生の雌は避けたい。何とか累代を続けたいものだ。

F4 合計飼育個体 5
丸々太った終齢幼虫(ゼリーは比較用)



平成21年6月1日 飼育 コカブトムシ 九十九里平野産 F3 他

頼もしいお手伝い君
飼育数の問題で地元産子孫の一部を、元の林に倅と一緒に行って放して来た。以下がその虫だ。しかし、去年から繁殖セットを組んでいて更に幼虫がいたり、まだこれからコンテナ内に残留している成虫が見つかるだろうと考えられる。沢山あり過ぎて直ぐに把握出来ないのが辛い。近い内にもう一度放しに行くかもしれない。

・コカブトムシ Eophileurus chinensis chinensis (Faldermann, 1835) (H18.6.28 自己採集からの累代 九十九里平野産 F3 雄 1 雌 2 WF1 雄 1 )
・コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (九十九里平野産 ポイントTG110706 自己採集からの累代 WF1 )
・コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (九十九里平野産 ポイントOS092405 自己採集からの累代 WF1 )



平成21年6月10日 飼育 オキナワヒラタ 沖縄本島産 F2

オキナワヒラタクワガタ Dorcus titanus okinawanus (Krieshe, 1922) (沖縄本島大宜味村産 自己採集からの累代 WF1 雄 H19.9.27羽化 59mm 雌 H19.7中旬羽化 35mm 死亡 )

物置小屋がまだごったがえしていて整理するのが大変だ。去年の材から幼虫を取り出したり、新たに繁殖セットを組むには、飼育容器や道具類の用意が儘ならない。新居に来てから成虫の餌やりや幼虫の餌交換もなかなか板に載らない。梅雨入りしたので、早く何とかしないとあっと言う間に夏が終わってしまう。

5月31日に全滅していたと思っていた大宜味村産は、先に取り出していた産卵木が残っていてこの中から6 匹の幼虫が得られた。縁って累代が途絶えずに済みそうになった。WF1 の成虫は雄が1 匹越冬して生き残っている。WF1 は来年の夏迄生き延びるかは疑問だ。産卵木は先に取り出していた物なので、これらの幼虫から雌が得られる可能性は高いと考えられ、F2 だけでもちゃんと雌雄に分かれるだろうと予想している。

■今日の収穫
初齢幼虫 1
亜終齢幼虫 5
F2 合計飼育個体 6



平成21年6月10日 飼育 アカアシ 南会津産 WD

アカアシクワガタ Dorcus rubrofemoratus rubrofemoratus (Vollenhoven, 1865) (南会津産 WD H20.8.9 自己採集 雌 28mm 死亡 )

2ヶ月前には餌やり時に元気そうな雄が観察されたし、餌もほどほどに減っていた。ところが、数日前に成虫の餌交換をしたのだが、今日見たらその新しい餌がまるで減っていない。不吉な予感は的中。死んで間もないと考えられる雌雄の死体が見付かった。冬場にマット中に見られていた幼虫はおらず、材を崩すと死亡した初齢、亜終齢幼虫が多数出て来た。雌と思われる終齢幼虫1 匹のみが生き延びていた。屋外飼育の為温度が高過ぎたのだろう。対応するのが遅かった。気温がまだ30℃に満たないと思っていて油断していた。早くもアカアシの累代飼育は終わってしまった。幼虫は屋内に持ち込んだ。屋内飼育では今日から夏の温度管理をする事にした。

■今日の収穫
終齢幼虫 1
WF1 合計飼育個体 1



平成21年6月12日 飼育 トクノシマコクワガタ 徳之島産 αWF1

トクノシマコクワガタ Dorcus amamianus kubotai (Fujita et Ichikawa, 1985) (徳之島産 α系統 WF1 H18.7羽化 雄 34.3mm 雌 30.5mm )

物置小屋の整理をしたり、蟻の巣窟となっている産卵木やクチキバエが付いたマットを熱消毒したり、あれやこれやとやりながら、北海道産と横芝産のオオクワの繁殖セットの見直しをしていた。ふと気付くとまた蟻に集られている飼育容器を見つけて取り出したのがトクノシマコクワの繁殖セットであった。マットは酷く痛んでいてベチャベチャになりながらも幼虫が3 匹生き延びていた。梅雨入りしたのに今日は晴れて非常に蒸し暑かった。

■今日の収穫
亜終齢幼虫 3
α系統F2 合計飼育個体 29



平成21年6月13日 VW UGLY DUCKLING VWs MEET

大黒埠頭に集まった1303を中心としたVW達
家族とドライブがてら UGLY DUCKLING VWs MEET を見に大黒埠頭に行った。と言うか、UGLY DUCKLING VWs MEET のついでにドライブに行ったとでも言えるのか。
初めて見に行ったUGLY DUCKLING である。開催された場所柄か、ゆったり集まって自由気儘に過ごすと云う主旨であろうか、主催者が何か纏めている雰囲気でもない。それ故に、知り合いがいる訳でもないので、それぞれの車には何となく近寄り難く、只時間が流れていた。
正直なところ、ストラット・サスペンションを有する1302 や1303 のモデルでは、レース・カー仕立て以外には興味はなく、その上、吃驚するような台数が集まっていた訳でもなかった。UGLY DUCKLING のblog で呼びかけられていたキット・カーの参加は1 台もなく、珍しいType 4 の姿も見当たらず、殆ど何も収穫が得られずに終わった。これまでType 4 の実物を見た事がないので、もしやと、思っていたところだが残念だった。
唯一言えるのは、不人気と言われるストラット・ビートルで集まろうとの素朴な呼びかけに、それに応えて来る人達で延べ30台程度は集るという、VW 人気の底力が嬉しかった。
直ぐ脇にスーパーカーも集合していた

直ぐ隣で、やはり同じように集まっていたのが、フェラーリを中心とした所謂スーパーカー達だ。懐かしのフェラーリ512BBや348GTB、それに稀少車であるランボルギーニ・ミウラ、フェラーリ 275GTB が来ていたのには驚いた。後者のこの2 台を間近で見たのは初めてだったので貴重な時間を持つ事が出来た。意外にも、今日の大黒埠頭の大収穫が、事前には全く知らずに集まっていた車達となった。VW よりもこちらの写真の方が当然のように多くなった。その他、偶然来ていたロータス・ヨーロッパSP、エリーゼなんかも目を見張った。

午後は家族で山下公園周辺を散策して中華街で食事をして過ごした。



平成21年6月18日 飼育

幼虫の死亡が多発している。特にヒラタの仲間とオキナワノコギリが顕著だ。餌交換と世話が追い付かずにマットが劣化して多湿になったり、先日触れたように蟻の犠牲になったりしたのが原因だ。無事に羽化していても小粒な個体が目立っている。
一方の成虫では、世話が追い付かない事が原因の死亡は極少数に留まっており、越冬中に死亡したコクワやヒラタが一部にいる。オオクワは全て無事に越冬した。流石にオオクワは丈夫で長生きだ。
余りに大きい飼育規模が幾分縮小しているのは良いものの、世話が追い付かずに死なせてしまった幼虫が多いのには不本意である。死亡の多くは、終齢幼虫が蛹室内で死んでいる場合である。ミミズ混入が原因の羽化不全での死亡は1 例のみだった。

物置小屋やコンテナ内の整理が進んだので、今後は徐々に虫の世話に支障がなくなって行くだろうから、もう少しマシにはなるだろうと考えている。今年分の繁殖セットをぼちぼち作れるようになって来た。オオクワとヒラタの一部はもうセット済み。今やらないとあっと言う間に秋になってしまう。

先日成虫の餌交換をしていたところ、コンテナを移動したらその下からコクワの雌を見付けた。この辺にもコクワがいるのが分った。近辺には特に虫が付く木が残っている訳ではないが、我が家はそこそこの庭木が鬱蒼としている場所に隣接している。昔は小さいクワガタなら近くで採れたと妻が話している事から、コクワならまだ近辺にいる事が証明された。将来にクワトープの木々が育つと、カブトとノコギリ位までなら自然に定着するかもしれない。ヒラタの棲息場所は車で行く距離なので、我が家のクワトープに自然に定着するのは無理そうだ。



平成21年6月21日 飼育 オキナワノコギリ 沖縄本島産 βF2 他

明日は夏至だ。最近は毎日曇りか雨で梅雨らしい日々だ。滅多に太陽を見る機会がないが、このところ2〜3日は蒸し暑い。気温が上がって来たので、これからは山に行けば色々な虫に出合うだろう。明後日からはまた12月22日の冬至まで刻々と日が短くなる。

以下は広辞苑からの引用だ。去年と同じ。
二十四節気の一。太陽の黄経が九〇度に達する時で、北半球の昼が最も長く、夜が最も短い。太陽暦では6月22日頃。<(季)夏>。⇔冬至


■オキナワノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis okinawanus Nomura, 1962 (沖縄本島国頭村産 自己採集からの累代 β系統 WF1 雄 49mm 死亡 H19.7.28羽化 雌 死亡 )


幼虫や成虫の餌交換をやりながら、蟻の被害を受けずに残った去年から未整理の繁殖セットを暴いている。プラ・ケース大で蟻にやられず1 つだけ残ったオキナワノコギリβ系統を検分した。終齢幼虫17 匹が締まりのないマットからボロボロ零れるように出て来た。マット内にはミミズがいたがクチキバエは発生しておらず、劣化は軽度なので熱消毒して新しいマットと混ぜてまた再利用した。17匹の内10匹はその儘プラ・ケース大で育てて、残りの 7匹はネスカフェのコーヒー瓶で個別飼育にした。

・今日の収穫
終齢幼虫 17
β系統 F2 合計飼育個体 17 + α


■ミシマコクワガタ Dorcus rectus mishimaensis Tsuchiya, 2003 (鹿児島県大隈諸島三島村黒島産 α系統 F3 雄 H19.6上羽化 47mm 雌 H19.5羽化 25mm )


去年の産卵木を崩してみたところ、材の中心辺りから終齢幼虫が1 匹出て来たのみ。他にもまだ見ていない産卵済みの材があったかどうか、後で倉庫内を確認しようと思う。ヒラタケ菌床に入れていた幼虫は死滅したんじゃなかったか。引っ越してから分らなくなっている。得られている幼虫が少ないのでα系統の累代が危なくなってしまう。

・今日の収穫
終齢幼虫 1
α系統 F4 合計飼育個体 4



平成21年6月23日 採集 20時 26℃ ポイントYT010106 他

今年初のカブトムシ
日中は正午前から梅雨の合間の晴れとなって、気温は今年の最高31℃ にまで上昇して夏日となった。明るい間は溜まりに溜まっていた虫の世話に明け暮れた。そして、20時頃で気温は26℃。山に出撃しない手はない。
今年初になる出撃で、いきなり他の採集者とかち合ってしまった。2 人以上の御一行だ。小生と同じような事を考える人がいるものだ。この時期にこの時間にこの場所に来ていると云う事は、狙いも小生と全く同じに違いない。居心地が悪いので手早くその山を去った。

じっくり見られなかったので、他の山に行ってみた。嘗てはよく知られた有名な場所だ。去年はここには1 度も来なかった。
山の端っこに死の機械、重機共が数台停まっている。ポイントの木があった所は、綺麗さっぱり何もないのっぺらぼうの丘になっていた。数年前まで大物が棲みついていたような豊かな環境があったとは、到底思えない惨状に只絶句するのみだった。巨木や大木が育つのに一体何十年、何百年掛かるのだろうか。現代人の活動は罪深いし恐ろしい。いつかバチが当ってしまうんだろう。

虫の方は、去年より8 日早い初カブトを観察した。雄2 匹。

■今日の収穫
コクワ 数匹
カブト 2♂♂



平成21年6月26日 採集 21時 24℃ ポイントYT092306 他

日中の気温が30℃を超えたようだし、夜になっても気温は上々なので出撃した。前回にカブトを見た事を家族に話したら、倅が幼稚園にカブトを持って行って飼いたいと言い出したので、一家で虫を見に行った。しかし、今日はカブトはおらず、コクワを数匹観察するに留まった。樹液はまだどこも殆ど出ていなかった。最初のポイントでは長女と長男が一緒に見て歩いたが、帰る時になると子供には遅い時間なので皆車の中で寝てしまった。

■今日の収穫
コクワ 数匹



平成21年6月27日 飼育

今日は休みで丸1 日自宅で虫の世話をして過ごした。放置していた産卵木や飼育容器が幾つも溜まっていたので、今日みたいな日はじゃんじゃん捌いたが、それでも分母が大きいのでなかなか終わらない。
アマミコクワのα系統は、去年の繁殖セットを成虫を入れた儘放置していたのが祟って、産卵木に多数の幼虫の食痕があったにも拘らず、1匹も幼虫が得られなかった。共食いし放題だったようだ。雌成虫は終齢幼虫に食い入った状態で取り出した始末で、この幼虫が最後の生き残り幼虫だったらしく、幼虫の頭部だけはまだ動いていた。

日中の気温は30℃を超えて今日も暑くてくたくたになった。明日は早朝から出勤なので林には出動しなかった。



平成21年6月29日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WF1

夜勤明けの時間を使って虫の世話の続き。昨日は午後から深夜に掛けて大雨で、今日は曇りで晴れ間のある暑い日となった。最高気温は晴れ間で30℃。


■ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (自己採集からの累代 九十九里平野産 ポイントOS092405 α系統WF1 雄 52mm H19.11.18羽化 雌 33mm H19秋羽化 )


親虫は健在で今年の産卵は始まったばかりのようだった。

・今日の収穫
卵 8
初齢幼虫 2
α系統F2 合計飼育個体 20


■ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントOS092405 雄 H19.6.21自己採集 WD 38mm 死亡, 雌 H19.9.16羽化 WF1 31mm β系統 )


親虫はもういない。得られた子孫が少ないが、β系統なのでぼちぼち生き残って成虫になってくれれば良しとする。

・今日の収穫
終齢幼虫 4
β系統 F1 合計飼育個体 6



平成21年6月29日 採集 21時 21℃ ポイントTT010106 他

今日は去年から何度か採集を共にしているS 氏と一緒に九十九里平野の数ポイントを巡回した。今年になってS 氏は、千葉ヒラタとしては小生の知る限り最大の61mm を採集されたようで、非常に頼もしいツワモノだ。今日はS 氏が探し当てたポイントも数箇所紹介して頂いた。ひょっとしたらそこでもヒラタがいるかもしれない。今後が楽しみだ。

自宅近辺でも感じていたように、今日出向いたポイントでも樹液の具合と虫の発生が良くなかった。去年や一昨年よりも遅いのかもしれない。今年はここ数年起こっているような地球温暖化の影響を余り受けずに、珍しく昔のような気候なのかもしれない。但しカブトだけは例年よりも早いようだ。これは春先にカブトの蛹化スイッチが入るような暖かい日が続いた時期があったのが原因かもしれない。

■ポイントTT010106
今年初のノコギリを観察した。期待のヒラタに出合えなかったのは残念だった。カブトの雄がぼちぼち見られた。

■旧ポイント自宅
40mm 位のヒラタの雄を2 匹観察した。意外に旧ポイント自宅は、ヒラタに関しては底固いようだ。

■ポイントTS072808
このポイントを見付けた時からの厭な予感は余りにも早く当たってしまった。ここのポイントが終わったのだ。クヌギが悉く伐採されていた。まるでクヌギだけを狙ったようにチェーン・ソーで切られていた。馬鹿デカイ巨木が何本もあったのに終わってしまった。まだ切り株が残っているので萌芽再生するだろうが、そういう問題でもなさそうで、この場所も宅地化されるような伐採のされ方なのだ。何れにしても終わりだ。
毎年確実にポイントがなくなってゆく。何十年、何百年、何千年と続いている生命の営みの場所を、一瞬にして破壊しまくっている。ヒトの活動は罪深いし、恐ろしい。この世に存在する平地の全てをコンクリートかアスファルトで固めようとしているのだろうか。何という罰当りなのだろう。無からは何も生まれないし、どこかで無理矢理に秩序を作ろうとすると、どこかで無秩序が起こるのだ。地球上の生物は地球と云う唯一無二の限られた空間に、運命共同体として共存しているのだ。この限られた空間を壊してしまったら、どこにも逃げられずに破滅するしかないのだ。
・・・去年はここで自己最小となるヒラタ♂25mm を採集した場所だ。だが、ここももう終わりだ。悔しい。惜しい。悲しい。車でもいじって厭な事は忘れたい気分だ。

■ポイントTK080108
ヒラタがいる場所だ。全く樹液は出ておらず、コクワすらいなかった。まだ早いのだろうか。

■今日の収穫
ヒラタ 2♂♂
ノコギリ 1♂
コクワ 一杯
カブト 複数
今年初のヒラタ



平成21年6月30日 飼育 コクワ 利島産 αWF1 他

もう直ぐ未処理の産卵木や繁殖セットの整理が一通り完了する。産卵木を1 箱分買って今年の飼育に備えた。購入する産卵木はいつも B品だが、拘りはないのでこれで十分だ。


■コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (利島産 α系統 WF1 雄 H20.6.13羽化 36mm 雌 H20.6羽化 26mm )


利島産コクワのWD達が全ていなくなった。昨年末に引越して整理がされていないのもあって、得られているWF1 の数が不明で少なそうなので不安だ。そこでWF1 のつがいで繁殖セットを作っておく事にした。

■ミシマコクワガタ Dorcus rectus mishimaensis Tsuchiya, 2003 (鹿児島県大隈諸島三島村黒島産 α系統 F3 雄 H19.6上羽化 47mm H19.7活動 37mm 雌 βF4 H19.10.31羽化 25mm )


α系統で使える雌がいなくなってしまったので、β系統で未使用の雌を投入した。今後この親から得られる幼虫はαCBF1とする。



平成21年7月1日 飼育

今日は休みで丸1 日自宅で虫の世話をして過ごした。朝10 時から始めて途中の昼食や夕食、犬の散歩、及び子供との風呂の時間を除いて夜中の11 時迄掛かったので、約11 時間は費やしたんじゃないだろうか。くたくただ。溜まっていた飼育セットや産卵木の整理を漸く終えて、やっと灰汁(あく)が抜けた感じだ。作業の後半は活動している全ての成虫の餌交換を実施した。これはルーチン・ワークにしていて、夏場は10 日か2 週間に1 回と決めている。
今後は全体の飼育数の把握と、今年の繁殖セットの計画を練る事になる。棚卸のようなものだ。うかうかしていると直ぐにお盆になってしまうので、何とか近い内にこなさなければならない。



平成21年7月4日 飼育 棚卸

能率的に飼育するには、年に1 回は飼育数の把握をしないと駄目なようだ。そうしないと、規模が大きくて何が何だか分らずに、只闇雲に絶やしてしまう種を出すだけだ。
総数385 + α(材) だから、材から得られる幼虫を凡そ足すと、420匹程度にはなるだろう。棚卸したお陰で、次に繁殖セットを組む種とその時期が自ずと決まった。 特に伊豆利島産コクワとハチジョウコクワは、あんなに腐る程成虫がいたのにも拘らず、累代飼育が危うい状況になってしまったのが意外だ。今年は最優先される種である。

産地
世代
成虫数
幼虫数
※繁殖セット中は背景を黄色表示

※繁殖セット予定は背景を赤色表示

※材とは幼虫が入っていてまだ解体していない材の意

※成虫数の()は未活動成虫の数
コクワ
五島福江島αWD3
αWF110
βWD1
βWF11
伊豆大島αWF111 (5)2
βWD1
βWF12
伊豆利島αWF14 (1)
βWF11 (1)
伊豆三宅島αWD2
αWF151
βWD2
βWF1
ハチジョウコクワガタ
伊豆八丈島αF33
αWF14
βWF16
トカラコクワガタ
悪石島αF442
βF42
βF517
ミシマコクワ
黒島αF32
αF43 (1)
βF49
ヤクシマコクワ
屋久島αWF11

αF27
βF25
アマミコクワ
奄美大島αF58
βF32
βCBF11
トクノシマコクワ
徳之島αWF11
αF2173
βWF14
リュウキュウコクワ
国頭村αWD2
αWF1171
βWF14
βF2
スジクワ
千葉県
アカアシクワガタ
福島県WF1
1
オオクワ
千葉県横芝αWD1
βCBF116
βF32
αF51
北海道F32
F43 (3)
ムシモンオオ
イタリア
サルディニア島
αCBF12
αF2
βF51
βCBF114
関東ヒラタ
九十九里平野産
ポイントTT010106
αF111
αWF112
αF21
βWF161
九十九里平野産
ポイントOS092405
αWF12
αF25 (1)10
βF161
九十九里平野産
ポイントYT092306
WD
WF13
ゴトウヒラタ
五島福江島WF11
F281
オキナワヒラタ
国頭村WF114

大宜味村WF11
F2
6
ハチジョウヒラタ
伊豆八丈島CBF12
F22
オキナワノコギリ
国頭村αF2175
βF2
12 材1
ミヤマクワガタ
千葉県WF13 (2)8
ネブト
千葉県
カブト
千葉県横芝F4
5
コクワ
ヒラタ
産地不明累代不明 7
3

★合計 385 + α(材)




平成21年7月5日 雑記

今年初のアブラゼミの鳴き声を確認した。夜勤で出勤途中の16時頃、北総での事だ。 去年は7月1日で九十九里平野の方が先だった。
沖縄では梅雨が明けて1 週間位だが、本州ではまだまだ曇りと雨の日々が続いている。去年は本州で梅雨明けが聞かれたのが7月16日なので、梅雨明けには後10 日か2 週間位は掛かるのだろうか。
今年は去年よりも涼しい日が多いようで「夏」が幾らか遅いし、最近は曇りか雨で気温が上がらない日が多く、目当ての虫を探しに行ける日が少ない。 今夏の目標は千葉県の某ポイントのヒラタの雌とオオクワの雌の採集とその累代飼育だ。(毎年目標が同じ ? ! ) 目当ての虫に出合える事が出来るだろうか。ヒトの雌よりも恋しい虫の雌。



平成21年7月6日 採集 21時 21℃ ポイントYK062008 他

7月4日の棚卸で繁殖セット予定が明確になっていた物の内、今日はコクワ類の作業を終えた。後は関東ヒラタの一部とオキナワヒラタ、オキナワノコギリのセットを組めば、今年の飼育ノルマは達成の段取りだ。
夜は自宅から近場の以下のポイントを巡回した。気温が今ひとつだったが、梅雨真っ只中で雨が上がっている時期を見計らってのお勤めだ。カブトが欲しいという倅も同行したが、残念ながら1 匹もカブトを見る事はなかった。

■YT092306
近辺で年々宅地化が押し寄せていて心配な場所だ。樹液がちびちび出るか出ないかのような状況で、コクワを見つけるのがやっとだ。ここはまだこれからのようだ。

■YT062808
最初は前胸部の部品が目に入って、その大きさからコクワの屍骸ではないとは分っていたが、木の裏側に行ってみたら頭部も落ちているのが分った。50mm 弱と思われるヒラタの雄だ。破損の状況から今年の越冬個体が活動後に死んだと考えられる。去年はヒラタがいるだろうとは思っていても、証拠が見付からなかったので、今晩の屍骸で大きな進歩となった。大収穫だ。
他にはコクワが10匹位いた。

■HG072707
ここは犬に吠えられるので余り来たくない場所だが、ヒラタが棲息しているし、良い木なのでどうしても見ておきたかった。樹液が滲んでいるような部分が見えたが、今晩は何もいなかった。

■YK062008
全く樹液が出ておらず、虫は1 匹もいなかった。

■今日の収穫
ヒラタ 1♂ (屍骸)
コクワ 10以上
50mm 弱のヒラタの屍骸



平成21年7月7日 採集 21時 24℃ 某所

40mm 位のヒラタ
久しぶりに朝から晴れて気温が上がって夜になっても蒸し暑い日となった。 今日は仕事の後に歯医者に行って明日も仕事できつい日程なのだが、そんな軟な事は言ってられない状況だった。今年になってから、晴れの日はVW、雨なら軽と決めていたが、天気予報を見て晴れだと分っていたので予め軽で出勤していた。軽には雨の日の足車と採集車の役を担って貰っている。今日は晴れなのに軽だ。行き場所は決まっている。今日のような日を逃す手はない。

どこも樹液はぼちぼちといったところ。激しく匂って噴出しているような場所はまだない。それでもコクワは増えているし、カブトは普通の虫になりつつある雰囲気だった。多い木では1 本に6 匹のカブトが付いていた。倅が幼稚園に持って行きたがっているので、鷲掴みで採れた雄カブトを3 匹持ち帰った。
今日の最大のニュースはヒラタ。今までいないと思っていたポイントでヒラタを発見した。それも山側。九十九里平野では北総丘陵地帯へと続く山側では、ヒラタは全く期待出来ない。しかし、今日はその常識が打ち破られた。山側でヒラタがいたのだ。小生の山側でのヒラタの採集は、恐らく小学生以来ではないだろうか。山側でも昔はいた事はいたが、ヒラタそのものが珍品だったし、山側での採集は数える程度だったと思う。確固たるヒラタを大人になってから山側で確認したのはこれが初めてだ。これだけの時間を注ぎ込んでいても、山側のヒラタは非常に珍しい。
そのヒラタは、最初は捲れの中から大顎だけを覗かせていた。ヒラタだと分ったので、写真を撮ろうとしてピント合わせの為に懐中電灯を照らしていた。ところが幾らやってもピントが合わず四苦八苦している内に、何とそのヒラタは捲れからのこのこと出て来てくれた。写真だけと思っていたが、鷲掴みで手に取る事が出来た。しっかりとヒラタである事を噛み締めながら、またそのヒラタを捲れに戻した。戻した捲れが違う捲れで今一つ浅い場所だった事に気付き、また取って深そうな洞に入れてやろうとしたが、尻だけもろ見えに出した儘固まってしまったから諦めて放っておいた。

今日は良い感じで蒸し暑くて虫日和であったし、九十九里平野でのカブト・クワガタが、オオクワ以外は勢揃いしたので、大変に充実した日となった。自然よ、楽しませてくれて有難う。

■今日の収穫
ヒラタ 1♂
ノコギリ 1♂ 1♀
コクワ 20 以上
カブト 15位 (3♂♂持ち帰り)



平成21年7月8日 採集 20時 25℃ ポイントYT092306 他

今晩のお供
今日は1 日曇りで時々小雨がぱらつく事もあった。夜はまるで昨日の続きのように蒸し暑いものの、日中からの強風が止まず、気温が良いのに残念ながら虫には向かない日だと考えられた。しかし、この気温だし、今日は倅が幼稚園にカブトを持って行ったのを次女が見ており、その次女も幼稚園に持って行くカブトを欲しがり出しているのもあって、どうしても足が林に向かっていた。当の次女と長男もお供した。小さい女の子ながら次女はやる気満々のようだ。いつもなら母親がいないと駄目なのに、母親なしで虫採りに来た事自体が快挙だ。

■YT092306
コクワすら見なかった。1日来なかった間に林の目の前に街灯 2 本を立てられてしまった。次は林や古木の伐採か ? 何か良いニュースはないんだろうか。

■YT062808
ここでコクワが見られた。期待のカブトはいなかった。子供はコクワを弄って楽しんでいたので、ここで幾らか救われた。

■ポイントHS090705
去年の惨劇「平成20年7月17日 採集 23時 25℃ 某所」 に見舞われたポイントだ。まだ何本かの木が残っているので行ってみた。伐採された土地には新築の家が並んでいた。
虫の方は、まるで樹液が出ておらず閑散としていた。カブトなら採れるだろうと思っていたが、今年はまだ早いようだ。
今日はカブトがおらず、子供には残念な思いをさせてしまった。特に折角勇敢にも一緒について来た次女は可哀想だった。明日は昨日採れたカブトを次女に持たせて幼稚園に行かせようと思う。

■今日の収穫
コクワ 4♂♂ 2♀♀



平成21年7月9日 採集 21時 26℃ ポイントYT092306 他

今日も1 日曇りで時々小雨なのは昨日と同じで、強風が止まらないのもこれまたそっくり。今年初の熱帯夜になったにも拘らず、これでは虫は全く期待できない。
どうしてもポイントYT092306 でヒラタの雌を採集したいところなので、バナナを仕掛ける事にした。 焼酎漬にしたバナナを台所ゴミ用網袋に放って、目星を付けている木にぶら下げるのだ。今日は虫日和ではないがバナナ設置の名目で林に出撃した。さて、狙っている虫は捕まるだろうか。どんな虫がバナナに来るだろうか。楽しみだ。

■YT092306
今日もコクワすら見なかった。だが樹上3m 位のところでコカブトを観察した。大型個体だった。多分雄だろう。僅かな樹液場にはカナブンも6 匹付いていた。このポイントの2 箇所にバナナを仕掛けた。

■YT062808
ここでも樹上3m 辺りにコカブトがいた。今度は雌のようだった。後はコクワがたったの3 匹だけだと思っていた。ところがどっこい、凄い虫に遭遇。地面に雌クワガタが歩いていた。それも上翅のスジから明らかにコクワではなくヒラタの雌。泥汚れの為に艶はないし大きくもないのだが、直ぐに体形とスジからヒラタと判った。「ヒラタだ!やった!」と思わず独りで呟きながらカメラを取り出して、生態写真を撮影してから採った。あっさりと今年の目標 (平成21年7月5日 雑記 ) 半分を達成してしまった。
この雌が歩いていた場所は、先日ヒラタの雄の屍骸 (平成21年7月6日 採集 21時 21℃ ポイントYK062008 他 ) を確認した木の幹の下だ。やっぱりここにヒラタがいてくれた。良かった。
今日は予想もしなかった大きな成果が上がった。バナナを仕掛けて来た後だったのは幾らか悔やまれるが、あそこでバナナに何か虫が集まるかどうかだけでも確認出来るだろうからヨシとしよう。
今日採集した雌は、将来我が家のクワトープに放すヒラタ達の種雌になって貰う予定だ。我が家に放す虫の種親は、やはり我が家周辺の虫である必要がある。だから必死になって拘りの採集を続けているのだ。この雌には沢山の子を産んで貰いたいものだ。

■今日の収穫
ヒラタ 1♀ (持ち帰り )
コクワ 3exs
コカブト 2
地面を歩くヒラタ雌



平成21年7月10日 採集 21時 26℃ 某所

日中は昨日と同様に強風に吹かれていたので今日も駄目かと思っていたら、夕方になったら風は幾分納まった。日中の気温は夏日ではあっても晴れ間は殆どなかったのに、夜になっても気温は下がらず熱帯夜だ。林に行かない手はない。何よりも強風が納まったのは虫には好都合だ。昨日よりも好成績が望めるだろう。自宅から車でそれ程遠くない某所を訪れた。九十九里平野では珍しい落葉広葉樹主体の場所だ。

全般にヘイケボタル Luciola lateralis が見られるようになっている。昔のようにヘリコプターで農薬散布をしなくなったお陰で、九十九里平野でもホタルはいる所にはいるようになった。田圃の鷺も昔の数には程遠いが復活して来ている。ヘリコプターでの農薬散布は、田圃の生き物を壊滅状態にしたので、必ずヒトにも悪影響があった筈だ。特定の集団だけに利益を齎すシステムは、いつでもどこでも恐ろしいものだ。
現在のホタルの一番の敵は、農薬ではなく、外灯じゃないだろうか。ヒトの影がある場所であれば、あちらこちらどこでもやたらに外灯が灯されているし、その数は田畑や森林の消失と宅地化に伴って年々増えるばかりだからだ。
ホタルの出現は、丁度アブラゼミが鳴き始める時期と一致しているようだ。きっと他にも活動の目印になる生き物がいるに違いない。

ノコギリクワガタの個体数の増加と、外灯へのカブトの飛翔を確認した。今日持ち帰ったカブトの内1 匹は外灯で拾った個体だ。
同じ外灯で、今では珍しいシロスジコガネ Polyphylla (Granida) albolineata (Motschulsky,1861) をつがいで見付けたので、写真を撮っておいた。この虫は、昔はわんさと腐る程外灯に来ていたものだが、今では大変に珍しく、都市近郊ではもう見られなくなるんじゃないかと言われている。
手の届く範囲にいたカブトとノコギリの雄は、7月18日に幼稚園で開催される夕涼み会の為に持ち帰った。カブトムシとクワガタは毎年子供に一番人気になっていて、毎年一番の長蛇の列だ。尤もノコギリの雄の内1 匹は、木登りをして採ったのでちょっと苦労した。その代わり、捕らえた時の嬉しさはひとしおだった。虫採りは狩猟民族の欲求を満足させてくれる。

■今日の収穫
ノコギリ 4♂♂ 2♀♀ (3♂♂ 持ち帰り)
コクワ 10exs 以上
カブト 15exs 位 (2♂♂持ち帰り)
ヘイケボタル

シロスジコガネ



平成21年7月11日 採集 22時 22℃ 房総

前日まで曇りながらも連日の熱帯夜で、今日は日中の晴れ間が長くて夏日になっていた。昨夜から風はないし、雨が降りそうでもない。虫が出ない訳はない。申し分のない採集日和だ。
去年から度々採集を共にしているS 氏と房総の某地域へ赴いた。「平成21年3月20日 探索 千葉県」で、S 氏の案内で一緒に下見させて頂いた数地域の内の1 地域だ。春先の下見でなかなか期待が持てると思えた木があったので、夏場に見るのが楽しみである。それに今日見に行く場所で、今夏にS 氏は61mm のヒラタを採集されている。期待しない筈がない。
今日は小生は仕事がない日であったが、一方のS 氏は仕事後の採集で慌しい日となっていた筈だ。それにも拘らずS 氏に疲れた様子は全くなく、S 氏の意欲には完全に感服されられた。今年になって房総に採集に来るのが既に6 度目らしい。超人だ。

先ず最初に攻めたのが、今日廻った中では1 本の木としては一番それっぽい台場クヌギだ。今日見た中で他にも台場クヌギは何本かあったが、幹の形と樹液の出方が、一番それっぽいのだ。こういう凄い木はなかなかない。千葉県にもこういう木があるのが嬉しい。S 氏によれば、ここで 61mmヒラタを採集されたらしい。素晴らしい木だ。で、今晩はどうかと云うと・・・
出迎えてくれたのは、ニホンマムシ Gloydius blomhoffii とゲジゲジだけだった。凄い木なのに、何故か虫がいない。食い入るように何度も木を見回したが何もいない。樹液がだらだらなのにコクワすらいない。カブトもいない。ケシキスイのような小さい虫もいない。一体どうして? 周辺には朽木が豊富に落ちているような場所は少なく、やや遠目に見える丘の森林が虫共の発生場所と考えられるので、幾らか飛翔の旅をして来てくれないといけない場所のようだ。だから、ここで直接繁殖の出来る根喰いのクワガタが主役なのだろうと考えられた。「根喰い」から、ヒラタ以外にはノコギリが見られる可能性も予想される。穴場の酒場だよ、大物さん、飛んでいらっしゃいの場所だ。
樹洞近くにいた蝮

雄が警護行動中のミヤマ
お手頃なクヌギが纏まって生えている林で、ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus maculifemoratus Motschulsky, 1861 がつがいで観察された。なんと、この地域(林 ) では、ヒラタとミヤマが同所的に棲息しているのだ。千葉県には稀にこういう場所が存在すると聞いていたが、実際に自分の眼で確かめたのはこれが初めてだ。S 氏には貴重な場所を案内して頂けた。S 氏はここでミヤマを見たのは初めてだと話していたが、季節を通して観察していれば、きっとミヤマの個体数が多くなる時期があるだろうと考えている。
因みに、伊豆半島でも、ミヤマとヒラタが同所的に棲息している場所があると云う話を聞いた事がある。小生の予想としては、関東地方に来ると、元々ヒラタが棲息出来る条件は非常に厳しいと考えている。一方のミヤマは、かなり低い標高でも棲息している場合があると云われている。話によると、海岸線200m 位の所でもいる所にはいるらしい。だから、どちらが後から入って来たかと言えば、ミヤマの方がヒラタのいる所に後から入って来たんじゃないかと考えている。この場合は、ヒラタの方が優位な地域なんだろうと思える。だから、ミヤマがいたとしても、ミヤマの個体数は少ないんじゃないだろうか。もし、ミヤマが多くてヒラタが少ないのなら、それは、近い将来、そこからヒラタはいなくなるんじゃないだろうか。しかし、地球温暖化が進行している現代では、ヒラタの分布が拡大する可能性の方が高いような気がする。どっちになるんだろうか。結局、話が纏まらない。

先ほどの台場クヌギに続いてもう1 本の期待のクヌギに来た。このクヌギも凄い。台場ではないが、そこそこの樹齢の木で捲れと洞が多数あるのだ。場所的にも悪くない。欲を言わせて貰えば、古木が立ち並ぶ場所が隣接していないのが残念なところだ。だが、この地域は自然環境が頗る素晴らしいので、何が起こるのか予想がつかない。とにかく素晴らしい木と周辺環境なのは間違いない。で、どんな虫が待っていたかと言うと・・・
50mm 位のヒラタ。採ろうとしたら、捲れに逃げ込まれてしまった。瞬時に鷲掴み出来る高さではないので、こういう時が難しい。クワガタを楽には採集出来ない木だ。後で登って洞や捲れを見下ろす視点で確認してみたが、ヒラタの陰は消え失せていた。房総でヒラタをこの眼で実際に見たのは初めてで、貴重な場所を案内して頂いた。S 氏の探索の労とご好意、それに虫を通した友好に感謝したい。この木では他にはカブトが付いていた。
この地域を廻る時は、この木とさっきの台場クヌギは絶対に外せない。なかなか見られない凄い木だ。

その後は主にS 氏が更に新規に開拓されたと云う場所を廻った。その中の或る場所で奇怪な事に巡りあった。その場所はお墓。お墓にクヌギの大木が何本かあって、S 氏と喋りながら懐中電灯で照らして観察していたら、お墓の脇の竹薮の中から何やらラジオような音が微かに聞こえて来た。時間は深夜の1 時を回っていただろうか。竹薮の中は真っ暗で、竹が倒れて何かが通ったような跡が見える。2 人で懐中電灯で竹薮を照らすと、ラジオの音と藪を踏むような音が近付いて来るような雰囲気だ。気味が悪いので、虫探しを中断して急いで車に戻った。
一体、何が(誰が) 何の目的で、どうしてこんな時間にあんな場所にいたのだろうか。車内で 2人で話し合った結果、認知症老人の可能性が一番高いという部分で落ち着いた。

今晩はヒラタとミヤマが同所で棲息している貴重な場所に行く事が出来たし、素晴らしい木も見る事が出来た。それに奇怪な現象も体験したし、文句なしに楽しめた日であった。房総の自然とS 氏に感謝したい。

■今日の収穫
ヒラタ 1♂
ミヤマ 1♂ 1♀
ノコギリ 1♂
コクワ 沢山
カブト 15exs 以上



平成21年7月12日 雑記 庭でクワトープ その九



左からスイカ、トマト、キュウリ

ナミテントウ
北日本や北陸地方ではまだ雨の所があるようだが、西日本から関東に掛けては晴れ間が広がって、どうやらこの儘梅雨明けになりそうな雰囲気だ。これから暫く暑い日々が続くのだろう。夏本番だ。

6 月下旬から畑では毎日のようにトマトやキュウリが収穫出来るようになった。スイカも少しずつ大きくなっているし、蔓状の枝の生育も気温の上昇と共に早くなって、今では下草が育たない位に生い茂るようになった。
自宅の庭で野菜が収穫出来るのは嬉しい。子供も喜んで食べてくれているし、時にはトマトやキュウリをもぎ取るのを手伝っている。虫もそうだが、野菜の栽培でも子供の情操教育に役立っているようだ。ヒトを含めた生き物は、土から生まれて土に帰ると云う、極当たり前の事象を幼い時から肌で感じて欲しい。小生も土の恩恵を受けて生きているし、恩恵がなければ生きて行けない。そして、いつかは小生も土に帰るのだ。当たり前の事を当たり前のように見たり感じたり出来ないのは、不幸ではないか。最も基本的な事だ。

椎茸栽培の方は、ほぼ毎日夕方になったら軽く水を掛けてやっている。他の朽木と違って、黴や別の茸が生える訳ではないので、椎茸菌が育っている筈だ。順調に秋の大収穫を迎えられるだろう。楽しみだ。
ナスが心配だ。種を蒔いてから芽が出たは良いものの、なかなかそこから育たない。駄目かもしれない。来年からは苗を買って来ようと思う。
畑の肥しであるが、化学肥料は一切使用しない。クワガタ、カブト幼虫の喰いカスの内かなり分解されて土化した物と、飼い犬の糞だ。お陰で生でも安心して食べている。幼虫の喰いカスが土化した物だけなのは、そうなる前のカスは、全て幼虫飼育に使い回している為だ。
こうして自分で野菜を栽培してみると、自給自足には、とんでもない面積の畑が必要なのが分る。それに、生きてゆく為には野菜だけでなく、肉も必要なので、十分な食料を賄うには相当な面積になるだろう。地球の人口66億を考えると、怖くて現実から目を背けたくなってしまう。

我がクワトープ 1年目に、今現在ここで観察した事のある虫を幾らか挙げてみた。ここで見られる全ての虫を挙げた訳ではなく、特に目立った種のみにした。例えば蟻やバッタなんかは数種が定着しているようだが、ここでは挙げていない。畑があるお陰で見られる虫も増えていると考えられる。

コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857)

カナブン Rhomborrhina japonica
クロカナブン Rhomborrhina polita

シロテンハナムグリ Protaetia orientaris
ハナムグリ Eucetonia pilifera
ヒラタハナムグリ Nipponovalgus angusticollis

コガネムシ Mimela splendens
コフキコガネ Melolontha japonica Burmeister, 1855
マメコガネ Popillia japonica

コブマルエンマコガネ Onthophagus atripennis

ウリハムシ Aulacophora femoralis
クロウリハムシ Aulacophora nigripennis

オオヒラタシデムシ Eusilpha japonica

マルガタゴミムシ Amara chalcites

ヒメゲンゴロウ Rhantus pulverosus (Stephens, 1828)

モンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi lewisi Bates, 1873

タマムシ Chrysochroa fulgidissima

サビキコリ Agrypnus binodulus

カシワクチブトゾウムシ Myllocerus griseus

ニワハンミョウ Cicindela japana

ナナホシテントウ Coccinella septempunctata
ナミテントウ Harmonia axyridis (黒地赤2紋型)
ニジュウヤホシテントウ Epilachna sparsa
ヒメカメノコテントウ (基本型=亀甲型) Propylea japonica
ヒメアカホシテントウ(ヒメアカボシテントウ) Chilocorus kuwanae

キイロトラカミキリ Grammographus notabilis
キスジトラカミキリ Cyrtoclytus caproides
クロカミキリ Spondylis buprestoides
ゴマダラカミキリ Anoplophora malasiana
ラミーカミキリ Paraglenea fortunei (去年の観察)
カミキリ 種名不明 3cm 位で紫色

アオバハゴロモ Geisha distinctissima
イネクロカメムシ Scotinophara lurida
チャバネアオカメムシ Plautia stali
ツマキヘリカメムシ Hygia opaca
ムラサキシラホシカメムシ(ツヤマルシラホシカメムシ) Eysarcoris annamita
マルカメムシ Megacopta punctatissima
セスジナガカメムシ Arocatus melanostomus
アオクサカメムシ Nezara antennata

アオスジアゲハ Graphium sarpedon
アゲハチョウ Papilio xuthus
クロアゲハ Papilio protenor
サトキマダラヒカゲ Neope goschkevitschii
ベニシジミ Lycaena phlaeas
ツマグロヒョウモン Argyreus hyperbius
モンキチョウ Eurema hecabe
モンシロチョウ Pieris rapae
ルリシジミ Celastrina argiolus ladonides

コガタツバメエダシャク Ourapteryx obtusicauda (Warren, 1894)
ミノガの一種 (ミノムシ、蓑虫)

アオスジハナバチ Nomia punctulata
オオスズメバチ Vespa mandarinia
キアシナガバチ Polistes rothneyi
クマバチ Xylocopa appendiculata
ミカドトックリバチ(トックリバチ) Eumenes mikado
ルリチュウレンジ Arge similis
ハチ 種名不明 灰色30mm 弱

アメリカミズアブ Hermetia illucens
コウカアブ Ptecticus tenebrifer

キリウジガガンボ Tipula aino

アオイトトンボ Lestes sponsa
ウスバキトンボ Pantala flavescens
シオカラトンボ Orthetrum albistylum

クサカゲロウ Chrysopa intima
ウルマーシマトビケラ Hydropsyche orientalis
ウリハムシ

モンキチョウ

タマムシ (ヤラセなし画像)

ミカドトックリバチ(トックリバチ)

コガタツバメエダシャク
ナナホシテントウ
コブマルエンマコガネ 雄
ニワハンミョウ

ルリシジミ
クロカミキリの屍骸

クロカナブン
ハナムグリ
キアシナガバチ

サトキマダラヒカゲ
サビキコリ
ツマキヘリカメムシ

ヒメゲンゴロウ
ミノガの一種
コウカアブ(後架虻、便所蜂)

ルリチュウレンジ
クロウリハムシ

アメリカミズアブ
キリウジガガンボ
カシワクチブトゾウムシ



平成21年7月14日 採集 22時 25℃ 某所

7月9日にポイントYT092306 でバナナを仕掛けておいてなかなか見に行けずじまいでいた。どんな虫が来ているのか知りたいし、放っておいても仕方がないので、少々無理をして今晩行く事にした。結果は2 ヶ所にバナナを仕掛けて、2 ヶ所共もう中身がすっかりなくなっていた。だが、カブトの雄が1 匹だけ、バナナを入れてあった網に引っ掛かって逃げられない状態でもがいていたのを捕まえられた。バナナの皮も残らずに何も残らなかったのは、どうやらカブトが集って網を破って中まで貪ったのが理由のようであった。だから、ヒラタが来たかどうかは確認出来なかった。また後日バナナを仕掛けようと思っている。今度は2〜3日後には見に行けるような日程を組みたいと考えている。相変わらずこのポイントでは、はっきりとした樹液場が見当たらないし、染みっている程度の樹液が数ヶ所あっても、そこではカナブンしか観察されない。ここには確かにヒラタがいるのだが、いつかは自力でヒラタを観察したいものだ。

続けてポイントYT062808 を訪れた。前回は待望の雌ヒラタを採集した所だ。今晩はここではノコギリの雄を採集したのみ。雄の下にいた雌は触らずに放っておいた。その他にコクワがいただけでヒラタは見られなかった。

某所に車を走らせた。カブトが雌も含めて多数見られるようになった。酒場は賑わって大繁盛している。「平成21年7月7日 採集 21時 24℃ 某所」で採集後に逃がしたヒラタは、同じ木の手の届かない上部に住み着いているようで再会が叶った。非常に珍しい九十九里平野山側のヒラタだ。まだ誰かに採集されたり、天敵の餌にならずに生き延びている。新成虫のようだったので、この先当分はこの木に住み続けるだろうと思える。

帰り掛けに外灯を見て回った。カブトが雌雄共に拾えるようになった。今日は夕涼み会向けの虫としてまずまずの数を持ち帰れた。一番大きかったノコギリを帰宅後に計測した。61mm だった。これ位になると結構立派だ。

■今日の収穫
ヒラタ 1♂
ノコギリ 3♂♂ 1♀ (3♂♂ 持ち帰り)
コクワ 約 15exs
カブト 約 30exs (6♂♂ 持ち帰り)



平成21年7月17日 採集 20時 25℃ 某所

今晩もヒラタの雄が毎度の場所で観察された。ノコギリは見る事はなかった。カブトは外灯で拾った個体だけ夕涼み会向けに持ち帰って、樹液にいたのは観察のみに留めた。樹液場の下で見られる屍骸から推測すると、天寿をまっとうする前にかなりの数が鳥の餌になっているようだ。カブトに比べてクワガタが鳥の餌になっている例は少ないが、ノコギリの雄だけは屍骸を見る頻度から鳥にやられる確率が高いように思える。

■今日の収穫
ヒラタ 1♂
コクワ 約 15exs
カブト 約 20exs ( 1♂ 2♀♀ 持ち帰り)



平成21年7月19日 採集 21時 28℃ 某所

昨日は朝から晩まで夕涼み会に明け暮れた。妻が役員をしているので今日も朝から後片付けを手伝って、正午まで時間が掛かった。夜は家族総出で虫を見に行った。夕涼み会が終わったので、カブトを見ても採集するのは数匹のみ。それ以外は触らずに観察するだけか、外灯で拾った虫は林まで運んで放してやった。
長男は虫を捕まえるにはまだ小さ過ぎで気持ちばかり先走っている感じだ。いざ虫を触ると、カブトの鉤爪を痛がったり、まともに持てなくて動き回られたりして声を上げて混乱している。長女は余裕があって、木に付いているカブトを捕ったり、触ったりするのに手馴れた雰囲気だ。次女は母親に抱っこされて甘えっぱなし。夜遅くて眠いのもあったのだろう。田圃ではヘイケボタルがまるで星空のように沢山舞っていた。風が吹いていなければ最高の光景だ。
養殖用と赤カブト実験の血の入れ替え用に赤い雄と雌を1匹ずつ持ち帰った。家の赤カブトらはまだ未活動。

■今日の収穫
ヒラタ 1♂
ノコギリ 1♂ 1♀
コクワ 約 15exs
カブト 約 10exs ( 1♂ 1♀ 持ち帰り)



平成21年7月20日 雑記

職場で虫が欲しいと言う人、数人に、オキナワヒラタ、オキナワノコギリ、オオクワガタの成虫を配った。大食漢な虫を幾らか吐いたし、とても喜ばれているので一石二鳥だ。



平成21年7月22日 雑記 皆既日食

今日は皆既日食が見られる日だった。11時過ぎが最も太陽が月に隠れる時間で、この時小生は仕事中。患者がテラスに出て騒いでいたのに紛れて、一緒に空を見上げていた。生憎の雨後曇りの天気だったものの、流れる雲の隙間から三日月状の太陽を拝む事が出来た。46年振りの皆既日食だそうで、次に見られるのも40数年後なので、次に見る時は小生は90 歳近くになっている計算だ。生きているのだろうか。皆既日食のような壮大な出来事からすれば、ヒトなんぞは蟻んこのような儚い存在だと思える。

以下は広辞苑からの引用。
かいき‐にっしょく【皆既日食】
太陽面全体が月面でおおわれ、日光が完全にさえぎられる場合の日食。



平成21年7月23日 採集 21時 23℃ ポイントOS092405 他

クヌギに付くボクトウガ
ここのところ 3日間位は雨か曇りだったが、今日の日中は幾らか晴れ間も覗いて蒸し暑かった。更に無風なので、虫には悪くない日だ。

仕事を終えて歯医者に行った帰りにポイントOS092405 に寄った。樹液の状態は悪くない。カブトが沢山見られた。大物の姿はなかった。何か写真を残しておこうと思って、何となくボクトウガ Cossus jezoensis (Matsumura, 1931) はどれだろうと、見付けた蛾を撮ってみた。帰宅後に調べたらどれがボクトウガかが分った。いるいる、これはよくクヌギやコナラの幹に張り付いている虫だ。この蛾は林でしょっちゅう見ている事が分った。

その後は帰宅途中にポイントHG072707とポイントYK062008に寄ったが、樹液が出ておらず何もいなかった。今年のアキニレは樹液が出ないのだろうか。

■今日の収穫
ノコギリ 2♂♂
コクワ 約 15exs 以上
カブト 約 20exs 以上



平成21年7月26日 飼育

夜勤明け帰宅の日中の時間を利用して、先月末に纏めて作った飼育セットの大半を暴いた。ヒラタを含めたマット産みの虫は、雌成虫を取り出して幼虫が或る程度大きくなる盆明けまで繁殖セットは触らないように置いておく。そして、盆明けに幼虫を取り出してから再セットだ。その他の虫は、基本的に産卵材の交換のみだ。取り出した産卵材は小プラ・ケースに入れて保管し、1ヶ月後を目途に大きくなった幼虫を採り出す予定だ。
アマミコクワのα系統雌はまたもや幼虫喰いの現行犯。ミシマコクワのα系統は、セット内が乾燥していたようで余り産卵していないような感じだった。それにも拘らず、雌成虫は左前脚が麻痺する程痛んでいたので、新しい雌成虫も投入した。
産み切って死んだような雌や、寿命が来たのか落ちている雄成虫が何匹か見られた。成虫が落ちた繁殖セットでは、得られている子孫の数や産卵状況によっては、新たに代わりの成虫を投入した。



平成21年7月28日 採集 20時 24℃ 某所

連続夜勤後の昼間の仕事でくたくたになった帰りに山に寄った。ヘイケボタルは今が一番旬な時期だろう。風がなければ飛び回って樹上にも集まっているので、クリスマス・ツリーのような状態だ。田圃の隅の窪地のような場所でも纏まって集まっている。まるで御伽の国にいるような錯覚さえする妖艶な光景に酔いしれるとでも表現できようか。圧巻だ。
ヒラタの雄はいつもの木のいつもの場所に完全に定着して棲みついている。懐中電灯の光を当てているとそそくさと洞に逃げ込む姿が観察される。カブトも下の方に付いているのだが、ヒラタの棲家は樹上4m 辺りにあって、まるでこのヒラタがこの木の主となっているようだ。
別の木の樹上5〜6m 辺りで、大きな甲虫が上方に向かって登っているのが観察された。暫らく光を当てて見ていたが、下に降りて来る気配はなかった。色と艶、歩き方からどうも大型ドルクスの雄のように感じられた。何だったのか気になっている。

■今日の収穫
ヒラタ 1♂
コクワ 約 20exs
カブト 約 20exs



平成21年7月31日 探索

夜勤明けでくたくたになってしまったが、曇天で気温が上がらない為、予定していた某有名史跡とその周辺の探索を決行した。真夏の陽射しが照り付けている日よりも歩き易いだろうと考えて、早く帰って休みたい気分を押し殺しての行動だ。仕事を終えて歯医者に行った後に探索に寄った。

この場所は史跡なので、手付かずで自然に近い森が残されているのではないかと、数年前から目を付けていた。千葉県内でも珍しい植物が残されている場所だし、市街地に囲まれているにも拘らず、この周辺地域ではまだ幾らかの森林が残されていて、狸、カワセミ、野兎等が棲息しているのだ。

そういう訳で、公園を含めた数ヶ所を皆一回りしてみた。緑地保全されている場所で広葉樹の古木が沢山残っている。クヌギも纏まって多くが残されているのには驚いた。しかし、である。しかし、総括して、どこでもヒトの整備が行き渡り過ぎていて、生き物が少ない。特に朽木は片付けられてしまっていて、当然だが、立ち枯れは殆どない。益してや古木の立ち枯れなんぞは絶対に有り得ない。辛うじて古木に部分枯れが見られるか、稀に立ち枯れがあってもその木は細い。落ち葉溜まりは見られるが、その森にある木の量から比べると、圧倒的に何にもないに等しい。

がっかりした。ヒトが守ったり作ったりする公園なんぞはたかが知れている。こんなもんだろう。しかし、考えようによっては、これも悪くはないのかもしれない。全部綺麗さっぱり整地されてのっぺらぼうで不毛な丘にされたり、コンクリートやアスファルトで覆われた完全な人工的人為的な土地にされるよりは、まだ生き物が残れる場所ではある。カブトにコクワ、ノコギリは観察されたので、子連れの昆虫観察には良い程度だろう。
3種類のカナブンが勢揃い



平成21年8月1日 採集 21時 21℃ ポイントOS092405 他

この執念を見習いたい
梅雨明けは全くの嘘であるかのように、7月下旬になってからは毎日曇天か雨の日々だ。梅雨は明けていないと断言する。晴れ間が少ないし気温も低目な為、今晩は21℃で非常に涼しくて過ごし易い。とても夏真っ盛りの8月1日とは思えない日和になっている。地球温暖化の影響で、今年はその気温変化の谷間なんだろう。
今日は夜勤明けで頗るけだるい日であるが、まだ元の林に返していない地元コクワが何匹かいる事だし、重い腰を何とか起こして、更に親と遊びたい盛りの子供の猛攻を振りきって出撃した。

で、ポイントOS092405だ。樹液場の数が減少していた。樹液の流出量も減っていて、他でも樹液が枯れそうな場所もあった。虫の勢いが落ちたような気がする。いいや、間違いなく勢いがない。カブトも飛翔していない。とても真夏だとは思えない状況だった。日照が少ない為に光合成による栄養分産出量も大分少ないのだろう。持って来たコクワを林に戻した。元気でな。

その後は帰宅途中にポイントHG072707とポイントYK062008に寄った。ポイントHG072707では目当ての木の樹上4m 辺りで樹液が出ていて、コクワらしき甲虫の姿が見られた。どこに行っても虫に勢いがなくて寂しいので、予定していなかったポイントYT062808にも寄った。すっかり樹液が枯れていてコクワすら見られなかった。ここで今年に本当にヒラタの雌が採れたとは思えない静けさだった。寄らなければ良かったと後悔した。

■今日の収穫
ノコギリ 1♂ 1♀
コクワ 約 20exs 以上
カブト 約 20exs 以上



平成21年8月5日 雑記 庭でクワトープ その九 追記

「平成21年7月12日 雑記 庭でクワトープ その九」に生体(生態 ) 写真を幾つか追加した。クワトープの俯瞰写真も含んでいる。俯瞰部分に写っていない敷地裏にもシラカシが植えてある。
又、コガネムシ、マメコガネ、コブマルエンマコガネ、シロテンハナムグリ、ベニシジミ、アオスジアゲハ、シオカラトンボらも追加した。



平成21年8月5日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F4

カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F4 自己採集からの累代 )

昨晩にF4 成虫 3匹目になる雌が活動を開始してコンテナ内を歩き廻っていたのを捕獲した。裏も表も真っ赤な雌だ。(写真参照) 真っ赤というか橙が正しいだろう。前2 匹の内 1匹は黒の雄、もう 1匹はやや赤い雌で、赤カブトの血を強く反映しているのはこの3 匹目の雌だけだ。
残っていた終齢幼虫はたったの5 匹 (「平成21年6月1日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F4」を参照) だったので、どうせ未活動成虫がいたとしても後 2匹の計算だ。コンテナを今年の繁殖用に使う為に空けたいから、中身を暴く事にした。後 2匹は今出したとしても、もう成虫になっているだろう。蛹か幼虫の可能性は低い。幼虫だったとしたら、時期的にもう成虫には孵らないで死んでしまうだろう。

それでコンテナ内の土を全部掘り返した。何も出なかった。終齢幼虫 5匹の内、無事に成虫になったのは3 匹だった事になる。F4で得られた成虫はたったの3 匹だ。1♂ 2♀♀の組み合わせは去年のF3と同じ状況だ。 (「平成20年8月22日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F3」を参照) それにしても赤カブトが全然増えなくなってしまった。その上、去年もそうだったが、今年も残ったのは小粒の3 匹である。全く増えなくなったのは、血が濃過ぎる事が原因ではないだろうか。そこで幾つかの兆候が俄かに浮かび上がる。生殖能力の減退、虚弱体質による幼虫の短命、成虫の矮小化等の要素だ。全部当てはまるような気がする。
赤カブトのつがい
赤カブトの累代飼育を続けるべく、用意していた天然赤個体 (「平成21年7月19日 採集 21時 28℃ 某所」を参照) と一緒にF4 成虫を繁殖セットに投入した。F4 雌2 匹は天然雄とコンテナへ、F4 雄1 匹は天然雌とプラ・ケース大へ入れた。天然雌は採集してから今までにプラ・ケース大で産卵させていたので、手に持った感触では大分重量が軽くなっているように感じられた。特に腹部が軽いのが分った。それでもまだとても元気なので、F4 雄と交尾して後幾らかは産卵するかもしれない。

■今日の収穫
なし
F4 合計飼育個体 3



平成21年8月6日 飼育 リュウキュウコクワ 沖縄本島産 WF1 他

成虫を取り出しておいた飼育容器や取り置いてあった材中の幼虫を回収する作業をした。以下がその結果。

リュウキュウコクワガタ Dorcus amamianus nomurai Mizunuma, 1994 (沖縄本島国頭村産 β系統WF1 自己採集からの累代 雄 H19.10羽化 24mm 雌 H19.5羽化 24mm 25mm 26mm )


材はボロボロでマットと区別がつかない状態になっていた。何もいなかった。雌成虫による幼虫の共食いで全滅していた。今セットしてある分に期待しよう。

・今日の収穫
なし
β系統 F2 合計飼育個体 0

ハチジョウコクワガタ Dorcus rectus miekoae (Yoshida, 1991) (八丈町産 β系統 WF1 雌雄複数 )


期待していなかった堅い材から5 匹の終齢幼虫が得られた。全て個別に瓶に移した。

・今日の収穫
終齢幼虫 5
β系統 F2 合計飼育個体 5

コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (伊豆大島産 β系統 WD H19夏採集 雄 死亡 雌 未計測 )


蛹室を作っていたり、既に蛹化している個体がいる為、産卵材が入った飼育容器を掘り返すのは止めにして、その儘管理する事にした。

・今日の収穫
飼育容器小 1
β系統 WF1 合計飼育個体 2 + 飼育容器小 1

コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (三宅島産 β系統 WD 雄 31mm、雌 23mm )


蛹室を作っていたり、既に蛹化している個体がいる為、産卵材が入った飼育容器を掘り返すのは止めにして、その儘管理する事にした。

・今日の収穫
飼育容器小 1
β系統 WF1 合計飼育個体 飼育容器小 1

オキナワノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis okinawanus Nomura, 1962 (沖縄本島国頭村産 自己採集からの累代 β系統 WF1 雄 49mm H19.7.28羽化 雌 死亡 )


幼虫が入っている飼育容器を暴こうとして壁面から中を覗いたら、もう羽化済みの雌成虫が蛹室で待機しているのが観察された。だから、この飼育容器はもうこの儘放置する事にした。来年初夏になって成虫が活動するまで弄らないで保管だ。

・今日の収穫
飼育容器中 1
β系統 F2 合計飼育個体 12 + 飼育容器中 1

ムシモンオオクワガタ Dorcus musimon Gene 1836 (イタリア・サルディニア島 Sardinia Island Italy、雄 α系統CBF1、雌 α系統CBF1 )


αF2になる幼虫は、初齢 1、亜終齢 2の合計 3匹が得られた。少ない。代わりに幼虫の屍骸が材やマットの中から5 匹以上見付かった。

・今日の収穫
初齢幼虫 1
亜終齢幼虫 2
α系統 F2 合計飼育個体 3



平成21年8月9日 採集 21時 25℃ 某所 他

夜勤明けの仕事帰りにポイントTK092208 に寄った。ここへの訪問は今年は初だ。去年と比べて周辺環境の変化はない。樹液が出いる場所も同じ。但し樹液の流出は大人し目だった。午前10時位で中途半端な時間帯にも拘らずコクワ 1、カブト 4を観察した。九十九里平野では今年初となるツクツクボウシの鳴き声が聞かれた。

夜は某所を廻った。いつものヒラタの木では何もいないように見えた。木に近寄って洞や捲れを観察していると、大き目で赤いコクワの尻のような物が捲れから覗いていた。どの位大きいコクワなのかと、引っ張り出せないものかと懐中電灯を照らしながら考えていたら、その内に自分から出て来てくれた。そうしたら、その虫はなんとヒラタだった。艶がなくて汚れていたし赤かったのでヒラタだとは思いもよらなかった。それに今までいつもここにいたヒラタはこんなに赤くはなかったので、これは違う個体なんだろうか。でも大きさは今までのヒラタと同じ位だ。写真を残しておこうとカメラをポケットから出そうとしていたら、そのヒラタは下に落ちて見失ってしまった。

全般的にカブトが幾らか減ったように思える。それに何よりも今日はこの地域でコクワを1 匹も見なかった。コクワだけ誰かが根こそぎ採集していったのだろうか。不思議だ。
カブトが幾らか減った以外には、ホタルが激減した。ホタルは数だけでなく、光り方も弱くなったように感じられた。
又、この地域で今年初のスズムシの鳴き声が聞かれた。昼の初ツクツクボウシと言い、夜のスズムシと言い、昨日立秋を迎えて名実共に愈々秋が到来したと言えるのだろう。淋しい限りだ。採集期間も後残すところ2 ヶ月弱となった。

昼と夜の観察を通して今年は樹液の流出が不良なのも気になった。7月下旬から日照不足が続いている。雨降りが多くて水の供給は豊富でも、日が照らない為に植物の光合成量が低下しているのが原因だろう。
山形県のブドウ園でカブトムシがブドウを食い荒らす被害で出ていると聞いている。きっと樹液が少ない為に今年は特にカブトの果物への被害が出ているのではないだろうか。そんな気がする。


以下は広辞苑からの引用。
りっ‐しゅう【立秋】
二十四節気の一。太陽の黄経が135度の時。秋の始め、太陽暦の8月8日頃。<(季)秋>

■今日の収穫
ヒラタ 0 + 1♂
ノコギリ 0 + 1♂
コクワ 1 + 0♀
カブト 4 + 16exs
心地よい風景



平成21年8月12日 飼育

昨日と今日の休み2 日を利用して、7月上旬に仕込んでいた繁殖セットを暴いた。材産みの虫は、基本的には、材だけを取り出して、また新しい産卵木を投入するだけだ。だから、材産みの場合は繁殖セットをその儘継続出来るので楽だ。しかし、ヒラタやノコギリを中心としたマットにも産む虫は、飼育容器と場所の都合があるので、親虫を取り出して材が入った飼育容器は幼虫が採れるようになる1 ヶ月程先まで保管する。1ヶ月後に幼虫を採り出してから、また親虫を投入して繁殖セットを再開する。ちょっと面倒だが仕方がない。
又、今年分の餌ゼリーとマット基材、それにオオクワ幼虫用にヒラタケ菌床を纏めて箱で購入した。





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