虫日記 平成19年 中期





平成19年6月11日 採集 22時 ポイントTG110706 他

明日は早番と云って早朝から勤務なので遠出は出来ない。今日は手軽に観察出来る自宅近くを巡回してみることにした。小雨がぱらついており、気温は測っていないが昨日と同じ位だ。

■ポイントTG110706 シラカシ並木
今年では1ヶ月前の日中に1 度下見してみたが、その頃はまだ樹液が出ている気配がなかった。今日の感じでは樹液が出始めた雰囲気でコクワが活動を始めていた。目玉は殆ど今年初という状況でヒラタの雄が観察された。マメピカ赤茶ヒラタの新成虫だ。
「平成18年11月7日 11時 21℃ ポイントTG110706 採集」で採集したコクワ 49mm の嫁として3 頭いたコクワの雌から一番大きい個体を持ち帰ることにした。

 ■今日の収穫
 ヒラタ 雄1
 コクワ 雄6 雌3 (一番大きい雌を持ち帰り)

■ポイントTT030907 シラカシ林
今日は個体数が少なかった。樹液も変わらず涸れ気味だ。昨日怖い思いをさせたのが原因だろうが、ヒラタつがいは姿を見せていなかった。この点でクワガタの学習能力が示されているんじゃないだろうか。
このポイントで初コカブトを観察した。見つけた2 頭共木の幹にへばりついて佇んでいた。飼育中のコカブトと同産地だが、自宅には未交尾個体がいないので雌なら持ち帰るが2 頭共雄だったので逃がしてやった。

 ■今日の収穫
 コクワ 雄4 雌1
 コカブト 雄2

■ポイント自宅
「ポイント自宅」だ(笑)。自宅から歩いて1 分以内の畑になかなかの大きさのシラカシが2 本と、3分以内のところにサイカチの巨木が1 本ある。3 日前には1 本のシラカシでコクワ3 頭とコカブトを観察したばかりだ。今日はシラカシに寄ってみた。前回もそうだが、今回も近所の犬に吼えられた。ワン公よ、静かにしてくれ。
そして、これも今日の目玉。「ポイント自宅」でヒラタの雄が採れた。35mm 位の新成虫だ。自宅でヒラタねぇ(笑)、愉快、愉快。

 ■今日の収穫
 ヒラタ 雄1
 コクワ 雄1 雌1



平成19年6月12日 飼育 コクワ 九十九里平野産 WD

コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (九十九里平野産 ポイントTG110706 WD 雄 49mm H18.11.7 雌 H19.6.8 未計測 自己採集 )

6月8日に持ち帰った雌と去年の11月7日に採集した49mm の雄をつがわせることにした。雌を採集した時には2 頭の雄に囲まれていた状態であったし、天然雌なので既に何度も交尾していたのではないかと想像出来る。だが、49mm の雄はもうよれよれで余命幾ばくもないだろうから、なんとかこの雌と交尾して子孫を残して欲しい。この雌の子が49mm 雄との子とは言い切れないが、大型コクワが生まれることを願っている。



平成19年6月13日 採集 20時 22℃ ポイントTT030907 他

今年の初カブト
職場休憩時の計測で日中の気温が29℃まで上がった。夜間も気温が下がらないので出撃することにした。
6月8日の捕り物劇後の11日にはいつもの場所のいつものヒラタがいなくなっていたのだが、今日はまたつがいでいつもの場所に戻っていた。いつもの場所にいつものヒラタがいつもの木のいつもの樹液場につがいで復活だ。生物としての生死に関わる一大事があったにも拘らず、まだ同じ場所にいた訳だ。彼らの学習能力云々は別として、またヒラタに会えて嬉しいのは確かだ。
今日は節目を示す大きな出来事があった。カブトとノコギリが今年初めて樹液場で普通に見られるようになった。5月5日のカブトは例外なのは言うまでもない。今日が初日とすると去年と比較して1 週間早いことになる。これで今年の主役達がほぼ勢揃いした。

■今日の収穫
ヒラタ 雄 1 雌 1
ノコギリ 雄1
コクワ 13 + 6= 19 (雌 3を含む )
カブト 雄 2
大きめのノコギリ 雄



平成19年6月15日 雑記

気象庁によると、昨日から関東が梅雨入りしている。だが、今日は気温が上がらないものの何故か朝から晴れている。



平成19年6月15日 飼育 コクワ 九十九里平野産 WD

■コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (九十九里平野産 ポイントTG110706 WD 雄 49mm H18.11.7 雌 未計測 H19.6.8 自己採集 )

餌交換しようと飼育容器を除いてみると異様な光景が眼に入った。コカブトと見紛う光景だ。雌が雄を食べているではないか。それももろに雄の腹部に頭部を突っ込んでいる。雄が死んでしまって間もないのかと思っていたが、写真撮影後に容器の蓋を開けて手に持ってみると、雄はまだ触覚を動かしている。他に動く部分はないが触角が動くことから、半ば弱っている状態のところを雌に襲われたということではないだろうか。この雌は肉食性を強く示していることから、採集された時点で既に野外で産卵済みの可能性が高いと考える。
この雌はまだまだ産卵するだろうが、49mm 雄と同居させて僅か3 日目でこれなので、1 回でも交尾してくれたかどうかが最大の関心事だ。この雄は雌の餌食になる前に男を見せてくれたのだろうか。それともただ喰われただけか。おうっと、交尾器が雌に喰われている。まさか雌は経口から受精するなんてことはないだろう。絶対にない。
49mm 雄は標本にする心算だったので、写真撮影後に直ぐに雌は雄から離した。幸い雄の腹部上面に穴が空いているだけなので、この穴は前翅で隠れて標本にするには問題はない。
ところで、雌の雄喰いの話で思い出したことがある。虫の雌は子を養う(産む ) 為に蛋白質の補給として雄を餌食とする訳だが、小生も子供をネタに嫁から金を持って行かれきりである。何を言いたいのかと云うと、今の小生はこの写真の雄コクワと同じ気分だと云うことだ。
雄はまだ生きている



平成19年6月15日 飼育 トクノシマコクワ 徳之島産 WF1 他

以下の種類のクワガタを産卵セットに同居させた。ミシマコクワは最大の雄43mm が6月9日に盗まれたので、β系統は雄1 雌2 になっていた。この3 頭を全て同居させることにした。2 つがいで飼育容器 2 つよりも3 頭で飼育容器 1つの方が断然手軽なので、気分としては返って吹っ切れている。
トクノシマコクワのα系統はこれで2 系統が稼動していることになる。

・トクノシマコクワガタ Dorcus amamianus kubotai (Fujita et Ichikawa, 1985) (徳之島産 α系統 WF1 H18.7羽化 雄34.3mm 雌30.5mm)
・ミシマコクワガタ Dorcus rectus mishimaensis Tsuchiya, 2003 (鹿児島県大隈諸島三島村黒島産 β系統 F3 H18.6羽化 雄 41mm H18.4羽化 雌 28mm、28mm )



平成19年6月15日 飼育 リュウキュウコクワ 沖縄本島産 WD

リュウキュウコクワガタ Dorcus amamianus nomurai Mizunuma, 1994 (H18.7.5 自己採集 沖縄本島国頭村産 WD 雄 29mm 雌 25mm )

飼育容器底面で幼虫が見えたので暴いてみた。見えていた幼虫が回収されたのみであった。前回の幼虫回収から10 日しか経っていないので当たり前と言えば当たり前だ。母虫は産卵木内にいるのかどこにも見当たらなかった。

■今日の収穫
亜終齢幼虫 1
WF1 合計飼育個体 13



平成19年6月15日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WD

ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントOS092405 H18.9.16 自己採集 WD 雄 52mm 雌 死亡 )

去年得られた唯一の幼虫は無事に雌となって羽化したので大分気が楽だが、4月15日に雄の雌殺しがあって以来、貴重な産地だけに大変気になっていた。雌親が死んで間もない頃からマット内に幼虫がいるのは確認していた。普通は雄親は幼虫喰いをしないので、その儘同居させて様子を見ていた。万全を期して幼虫が或る程度大きくなってから回収しようと考えていたからだ。
マット内から亜終齢幼虫 1 頭、終齢幼虫 3 頭を、そして、材から亜終齢幼虫を3 頭回収した。産卵材は手で崩せる範囲をいじっただけで、まだ材中に幼虫がいる可能性がある。乾燥しないように保存して、もう何ヶ月か経ったら残りの材を割ってみようと思う。雌雄の判別が出来たのはマットから回収した幼虫のみで、雄 2、雌 2であった。材中にいた幼虫は身体内が黄色っぽい材の色なので、卵巣の色と重なって判別が不能である。今いる幼虫が全て無事に羽化まで漕ぎ着けてくれると累代するのに心配がなくなる。

■今日の収穫
亜終齢幼虫 4
終齢幼虫 3
WF1 合計飼育個体 8



平成19年6月15日 採集 22時 19℃ ポイントTT030907 他

関東ヒラタ 天然 55mm
いつもの木にいつものヒラタつがいが今日もいた。いつも雄の影に隠れているこの雌はいつになったら産卵に行くのだろうか。折角逃がしてやってるんだし、子孫を沢山残して貰いたいものだ。このヒラタつがいの前に大収穫があった。今日のハイライトだ。デカイ!と言っても西日本ではざらだろうが、55mm のヒラタが採れた。樹上3 m 辺りを見上げたら大きいドルクスがいるのに気付いた。よく目を凝らすとヒラタの雄だ。「デカイ!」と呟きながら車まで走って(浮かれているので ) 網を取って来て、難なくこのデカ・ヒラタは御用となった。車の中で体長を測ろうとしたら親指の付根を挟まれてしまった。ヒラタに挟まれるのだけは御免だったがこうなっては仕方がない。じたばたすると絶対に離さないし一旦力を緩めてもまた締め付けて来るので、暫く石のようにじっとしていた。このヒラタは身体も大物だがやることも大物だ(笑)。大人になってからクワガタを再開して、この俺様を挟んだクワガタはこいつが初めてだ。最初に挟まれてその後の締め付けは一回のみだったので、痛かったものの軍手の上からだった為か穴が空いて血が出るようなことはなかった。良かった。
結局、車の中ではこのヒラタは頭部が丸まってばかりで上手い具合に測れず、帰宅してから写真撮影と計測をした。55mm 強だった。
このヒラタも新成虫のようなので、気温と時期からヒラタの大型個体が発生する順番が来たのかもしれない。
今までの或るポイントでは今年はまだヒラタを拝んではおらず、去年も初夏から梅雨時期は同様であった。同じ九十九里平野でも発生パターンに違いのある地域があるようだ。6月13日に初ノコギリを観察したが、我が家のノコギリもその数日前に活動を開始していた。屋外飼育をしていると、それを元にその地域の成虫の発生パターンを或る程度は予測出来るような気がして来た。色々な種類を初齢幼虫から成虫の活動までを通して屋外で飼育してみると面白いかもしれない。

■今日の収穫
ヒラタ 雄 2 雌 1 (雄 55mm は持ち帰り )
ノコギリ 雄 1 雌 1
コクワ 3 + 8 + 5 = 16 (雌 1 を含む )
コカブト 雄 1
カブト 雌 1



平成19年6月16日 飼育 オキナワヒラタ 沖縄本島産 WD

オキナワヒラタクワガタ Dorcus titanus okinawanus (Krieshe, 1922) (沖縄本島国頭村産 H18.7.5 自己採集 α系統WD 雌 34mm )

一昨日梅雨入りしたというのに、今日は快晴で日中の最高気温は30℃を超えて真夏日だ。梅雨は何処へいったのだろう。来るべきものが来ないと、その後の環境や生活に支障が出るので困ったものだ。

餌食い状況から5月中〜下旬頃から活動を開始しているようであった。昨日の餌交換時に飼育容器底面からマット内に幼虫がいるのを確認出来たので掘り出してみることにした。得られたのは見えていた幼虫のみで、又、母虫は元気で身体の欠損も全くなかった。掴もうとすると素早く威嚇するので梃子摺る程である。本土産の雌よりも獰猛な印象で、まるで雄のような戦闘力だ。
オキナワヒラタは本土産と比べると一際艶が強く全体的に丸みがあって格好良いので、大事に累代したい種類だ。

その他、今日は産卵木と二次醗酵マットの仕込みをした。作業中に左親指付根がちくちくするので、よく見てみると棘が刺さったような傷跡になっていた。昨日ヒラタに挟まれた時の傷だ。かなり痛かったので無傷では済まなかったということだ。

■今日の収穫
初齢幼虫 1
α系統 WF1 合計飼育個体 4



平成19年6月19日 採集 18時 ポイントCWI032007

仕事帰りで北総台地のポイントCWI032007 クヌギ林 に寄った。相変わらず樹液場はクヌギで1 箇所のみしか見つけられない。そこで小型のコクワ雄を見つけたのみだった。
前回6月8日にひっくり返した朽木をまたひっくり返してみたら、直ぐにクワガタの幼虫がいたので持ち帰ることにした。手で崩れる範囲を崩していたら、幼虫をもう1 頭とコクワの雄の蛹が出たのでこれらも持ち帰ることにした。羽化したら元の林に戻そうと思う。多分幼虫もコクワだろうから、全部戻すことになるんだろう。この辺にもカブトの屍骸がよく落ちているのだが、全く樹液場を見つけることが出来ない。果実トラップでどんな虫が来るのか試したい場所だ。

■今日の収穫
コクワ 雄1
コクワ蛹 雄 1 (持ち帰り)
幼虫 2 (多分コクワ) (持ち帰り)



平成19年6月19日 採集 20時 ポイント自宅

北総台地での採集結果が振るわなかったので、自宅ポイントを覗いてみた。コカブトの雄が幹の真ん中が朽ちて大きく開いている欅に張り付いていた。先日雌雄を確認出来なかった個体ではないかと考えられる。まだいたようだ。ヒラタ君はシラカシの根元付近でショボイ樹液をチビチビ嘗めているようだった。小生が写真を撮った後根元の裂け目に逃げ込んでいた。他にはコクワを3 頭確認した。木に登って上部を確認したいところだが、昼間はこの木の洞を棲家にしている蜜蜂が活発に活動しているのでなんだか怖い。登らないと分からないこともあるので、いつかは確認しようと思っている。

■今日の収穫
ヒラタ 雄 1
コクワ 3
コカブト 雄 1
40mm 位の雄ヒラタ



平成19年6月20日 飼育 ハチジョウコクワ 八丈町産 F2

ハチジョウコクワガタ Dorcus rectus miekoae (Yoshida, 1991) (八丈町産 α系統 H18.6羽化 雌 未計測 )

6月5日に取っておいた割カスの容器底面から大きくなった初齢幼虫が2 頭見えていた。割りカスを除けてみると孵化したての幼虫が出て来てしまった。まだ取りこぼしが出そうなのでそれ以上は掘らないでまた保管しておくことにした。検分するのは1ヶ月後位にしよう。

■今日の収穫
初齢幼虫 1
α系統F3 合計飼育個体 4



平成19年6月21日 採集 20時 23℃ ポイントTT030907 他

職場の裏の林を回ってみたが、コクワの雄とコカブトの雄を1 頭ずつ確認するのみであった。数年前にミヤマがいたという不確かな情報があるので、いるとしたら今の時期を逃す訳にはいかない。晩夏や秋にいないのは、去年までの自分の観察でほぼ確実だからだ。それにしても北総台地は緑が豊富な反面、樹液場の割合が少ないように思える。
ポイントOS092405 ではこのポイントで今年初のヒラタで、越冬個体の雄を採集した。九十九里平野でのヒラタ越冬個体も今年初だ。何もせずに木の幹にへばり付いているだけの、正しく典型的な活動初期の状態であった。活発に動いて逃げようともしなかったので、かなり難しい場所であったにも拘らず採集することが出来た。去年唯一採れた雌の累代個体とつがわせようと持ち帰ることにした。このポイントでヒラタの越冬個体が活動を開始したということは、これから段階的に大型のクワガタが見られるようになると考えられるが、カブトが幅を利かせても来るので、どのような棲み分けが為されているのかを観察して行きたい。
ポイントTT030907 ではいつもの木にいつものヒラタ君がいることはいたが、前回の小生の願いが通じたのか、雌の姿が見えないようで、どうやら産卵の務めに出たように思えた。沢山子供を産んで貰いたいものだ。
冬でも樹液を流す御神木で6月15日に55mm ヒラタを採ったのと同じ樹液場では、別の大型ヒラタが張り付いていた。その樹液場は前回は洞状にはなっておらず、少し窪んだ場所に蛾の幼虫(ボクトウガではなさそう ) が中からぶら下がっていたのだが、今回はそこが見事な樹皮で形成された洞になっており、今日はヒラタ君にそこに逃げ込まれて採集することが叶わなかった。針金で何度か洞の中を突付いていると、大きめの雌の頭もちらほら出て来たので、つがいでこの洞に棲みついているようであった。雄ヒラタは光を当てると赤味掛かっているので、新成虫であることを匂わせていた。今後はこの大型ヒラタを押し退けて代わりにここに棲みつくような大物が来ることを祈っている。

■今日の収穫
ヒラタ 雄 3 雌 1 (雄 38mm は持ち帰り )
ノコギリ 雄 1 雌 1
コクワ 1 + 9 + 11 = 21 (雌 3 を含む )
コカブト 雄 2
カブト 雄 2 雌 1
越冬したヒラタの雄 38mm



平成19年6月22日 雑記

今日は太陽暦で云う夏至で、北半球では昼が最も長く、夜が最も短い日だ。明日からはまた12月22日の冬至まで日が短くなって行く。嬉しいようで何か寂しい。悔いのない夏を過ごしたいものだ。



平成19年6月22日 採集 12時 ポイントYT092306 他

長男の保育参観が終わって帰る途中に近くのポイントを回ってみた。

■ポイントHS090705
以前の自宅から一番の近場の遊び場である。クヌギは樹液を出しておらず、コナラでコクワを数頭確認した。去年と同じように今年もここは遅咲きだ。

■ポイントYT092306
「平成18年9月23日 16時 ポイントYT092306 採集」で案内して頂いた場所だ。更に開拓しようと別の場所から林に入って観察していたら、後から同じ場所であったことに気付いた。雨が降って来てしまったのでゆっくりと回ることが出来なかった。コクワ数頭とノコギリの小型の雌を確認した。

■ポイントMG120706
雨が強くなっていてはっきりとした樹液場を見つけることが出来ずに帰ることになった。クワガタを見ることはなかった。

■今日の収穫
コクワ 10未満
ノコギリ 雌1



平成19年6月22日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WD

ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントOS092405 H18.9.16 自己採集 WD 雄 52mm(H20.4.6死亡) 雌 死亡 )

唯一去年採れた子孫である雌が無事に羽化後の活動を開始したので、餌を入れようとその個体を手に取って体長を計測しようとしたら、どうも身体の光沢が違うような気がした。まじまじとよく見るとそれはなんとコクワの雌であった。(笑) 計測してみると28mm で立派なコクワの雌だ。体長からしてヒラタの雌でも不思議ではないので、今まで完全に騙されていた。糠喜びであった。産卵木の半日以上の水没とその後の電子レンジ攻撃をも生き抜いた、或る意味、真に立派なコクワの雌である。野外から拾って来た産卵木に入っていのだろうから、これは間違いなく横芝産のコクワである。

■今日の収穫
マイナス 1
里子で -2 (H20.9.4)
雄成虫が死亡 -1 (H20.9.28)
WF1 合計飼育個体 4



平成19年6月23日 採集 18時 ポイントYH062307

戦利品を品定めする親子
印旛にスジクワがいるという情報を提供して下さったN 氏の案内で、某河川近くを散策することになった。梅雨の真っ只中ながら、雨は殆ど降らない日々が続いていた割には、前日は雨降りで心配されられたが、当日は首尾良く雨は降らなかった。前日に雨が降って湿った環境なので、返って絶好のクワガタ日和とさえ思えた。
千葉県のスジクワは南部以外に棲息しているという情報を聞いたことがなかったので、大変に楽しみな日となった。ここでスジクワが採れたとなると大変に貴重な産地ではないだろうか。それとも、殆どのヒトはそんなことには全く関心がないので、もし、本当にこの地域にスジクワがいたとしても今まで見過ごされていたという可能性も否定出来ないだろう。
当初は倅一人を連れて出撃しようと考えていたが、子供が皆小さいので一人だけ連れて行くという親の身勝手な考えが通る筈もなく、結局、家族全員で出掛けることになった。
千葉県北部は東京近郊のベッド・タウンとして、40年程前から激しく宅地開発が進んでいる。それにも拘らず、出向いた地域の雰囲気は申し分なく良かったが、予定していた場所では、残念ながらクワガタを確認することが出来なかった。実際にスジクワが観察されたという木の近くに、農家の栗林があったので、最後にその栗林を見ることになった。そこで起死回生の一発を期待した。その農家に挨拶に行くと、丁度お婆ちゃんが庭に出ているところで、話はすんなりと進んで許可を貰うことが出来た。栗林ではコクワ 9 頭を採集することが出来た。戦利品の品定めには、いつものように長女と長男が同じクワガタの取り合いで大変賑やかとなった。家にいる時と同じで、彼らはいつも同じ玩具の取り合いになるのである。末っ子の次女は相変わらず我が道を行くように、静かに皆の中に混じって独りで何かをやっている。
ここで採れたコクワは、放虫禁止を掲げて、長男が通っている幼稚園で来月開催される「夕涼み会」に進呈する予定である。
案内してくれたNさん、優しい言葉を掛けて一緒に見てくれた農家のお婆ちゃん、本日はどうもありがとうございました。それにしても、本当にここにスジクワはいるんだろうか。

■今日の収穫
コクワ 雄 8 雌 1



平成19年6月25日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WD

ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (千葉県横芝光産 ポイントYT092306 H18.?.? WD 雄 未計測 雌 未計測 )

1週間前から飼育容器底面からマット内に初齢幼虫が1 頭いるのを確認している。掘り返して他にもいないかを確認することにした。一番上の樹皮や材を取り出していると、雌が落ちているのに気付いた。まだ身体部品の損失が殆どなく、乾燥もしていないので、死んで間もないようである。前回の掘り出しが6月5日なので、死ぬまでの2 週間程度の間に産卵してくれていると大変有難いものだ。見えている幼虫と前回採れた幼虫で2 頭は確実だが、雌個体が得られないと累代出来ないので、なんとか雌個体の子孫を得たいものである。生きているのは雄親だけなので幼虫が喰われることはないだろう。だから、今日は掘り返すのは止めにして元に戻した。1 ヶ月程して中の幼虫が大きくなってから取り出す安全策に切り替えた。もし、他にも産卵されているとしたら、その頃には幼虫の取りこぼしはないだろう。

■今日の収穫
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WF1 合計飼育個体 1



平成19年6月25日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WD

ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントTT010106 H18.6.28 自己採集 WD 雄 53mm ) (九十九里平野産 ポイントTT010106 H18.6.29 自己採集 WD 雌33mm )

1ヶ月程前から飼育容器底面からマット内に1 個のみ産卵が確認されていた。その卵は孵らずにふやけたように潰れてなくなっていた。ことに縁ったら他にも産卵されていて初齢幼虫が採れるかもしれないと考えて、掘り返してみた。だが、産卵されている気配はなく卵も幼虫も得られなかった。去年からこの雌は産卵しても卵が孵らないことが多く、やっとのことで4 頭の子孫が残っている。全て今年に無事に羽化して雄 1 雌 3 となっている。雌は軒並み立派でどれも天然ではなかなかいない35mm 前後の大きさだ。雄はそんなに大きくはなく46mm で羽化した。この雄は幼虫の時から雌雄判別を迷う程小さい個体であった。
種親の雌はもう暫く生き延びそうなので、産卵セットを作り直すことにした。今年の秋までは生きていないような気がするので、最後の一踏ん張りで幾らか子孫を残して貰いたいものだ。気になっていたことは、去年は卵が孵らずに潰れて腐るのみでなく、この雌は何故かマット産み一筋で材を齧りもしなかったのである。産卵セットを変えたことで何か良い変化があることを期待したい。

■今日の収穫
なし
WF1 合計飼育個体4 頭



平成19年6月27日 採集 18時 ポイントCWN032007

ポイントCWN032007 クヌギ林の散策は3月20日の下見以来で、採集の季節になってからは初だ。作業中の農家の方に会ったので挨拶してから、林に入った。下見の時とは打って変わってクヌギの大木がある所は激しく下草が生えており、ほぼ全てのクヌギの大木に蔦が絡まっていて観察や採集どころではなかった。もし、ここに大物がいたとしても、自然の要害によって採集されることはまずないだろう。畑脇の栗林を少し進んだらコクワの雄を2 頭確認した。
中位のクヌギが多く生えている所では1 本1 本見ながら歩いて行った。樹液場は1 箇所しか見つからず、そこではカナブン 1頭を見たのみであった。クワガタの収穫は、脚蹴り攻めで進んでみたが、全く樹液場が見当たらないクヌギの幹から1 頭のコクワの雄が小生の気配で落ちたのみだった。
樹液場が殆ど見つからない代わりに、燈火採集に良さそうな場所を見つけた。しかし、もし、ここにスジクワがいたとしても、スジクワは余り飛翔しないと考えられるので、燈火で採集出来るとは思えない。狙っている種類ではミヤマを期待したい。果たしてこのポイントにミヤマはいるのだろうか。

■今日の収穫
コクワ 雄 3



平成19年6月27日 採集 23時 22℃ ポイントTT030907 他

ポイントOS092405 の主役は完全にカブトになった。本日観察したカブトは全てこのポイントだ。コクワの数を圧倒し、お陰でノコギリが見当たらない原因とも考えられる。夏の王者の季節となった。

ポイントTT030907 ではこのポイントで今年初のノコギリが観察された。樹上3 m 辺りでコクワと見間違う大きさの原歯型だ。デジカメのズーム撮影でやっとノコギリであることが確定した。
いつもの木にいつものヒラタつがいが今日もいたが、今日のヒラタはこのつがいのみの観察で終わった。6月21日に観察した大きめのヒラタつがいは、他の採集者に採集されてしまったようだ。と言うのは、あの新しい洞は樹皮が大幅に剥がれてクワガタの隠れ家としては随分と貧弱になってしまっていた。派手に剥がされた訳ではないが、どうもクワガタを採集する為にヒトの手で破壊されたように思える。それに、つがいで棲み始めたばかりなのに、早くもそのつがいは姿を消してしまっている。少なくとも雄はここの樹皮下にいないとしても、他の洞に移って定着する筈である。だが、その雄も見当たらないし居そうな雰囲気でもない。
採集者として、採集活動は大いに楽しむべきであるが、採集の為に木の造形をわざわざ壊してしまうことは止めるべきだと小生は考えている。そうでなければ、このような棲家を必要とするクワガタの継続的な採集は出来なくなってしまう。非常に残念だ。近所の子供の仕業だろうか。このようなことをするのは大人であって欲しくはない。

6月の上旬をピークにコクワの数が減っている。ポイントTT030907 では採集圧もあるだろうが、雌の出現率も明らかに落ちていることから、梅雨で湿気が多目になっている時期に合わせてクワガタ達は産卵活動を活発に行っているのではないかと考えている。

■今日の収穫
ヒラタ 雄 1 雌 1
ノコギリ 雄 1
コクワ 12 + 6= 18 (雌 1 を含む )
カブト 雄 12 雌 4
ノコギリ 原歯型



平成19年6月28日 飼育 オオクワ 千葉県横芝産 F2

オオクワ Dorcus hopei binodulosus Waterhouse, 1874 (千葉県横芝牛熊産 H17.11.3購入 H18.5.11羽化 F2 雄60mm、H17.7羽化 F4 雌 )

1 週間位前に産卵木2 本中の1 本を交換した。その後も雌の産卵活動はぼちぼち続いているようで適度に材の齧り痕が増えている。産卵しまくって蛋白質が不足したのだろうか、とうとう生涯の伴侶たる雄に手を掛けてしまった。雄が失った脚は5 本で、残るは1 本のみなので、自力で隠れたり餌を食べたりすることが困難となってしまった。無残だが仕方がない。6月15日で記したコクワ雌の雄喰いを鑑みると、このオオクワ雄の運命も知れたものであろう。

オオクワガタ雌の雄殺しは有名で、産卵後の蛋白質の補給の為に、先ずは雄の脚を食べてしまうのだ。餌としてカブトムシの蛹を与えるという話を聞いたことがあるが、今回の派手な脚喰いを見ていると、なるほどと納得せずにはいられない。ペットとして同じオオクワを長く飼いたいのなら、雌が産卵活動を開始したら、雌雄別居とした方が無難なのは明白だろう。

因みに、他種のクワガタで今のところ雌の雄喰いが見られるのは、前述のコクワとミシマコクワである。ミシマコクワは、今のところ2 セット組んであり、その2 セット共雄が脚を2 本ずつ失っている。一方のセットは6月15日に雌雄を同居させたばかりである。裏を返せば、雌の産卵活動が順調に行っているとも言えるのだろう。
雌に脚を奪われたオオクワ雄



平成19年6月28日 飼育 オキナワノコギリ 沖縄本島産 WF1 他

オキナワノコギリ 40mm

関東ヒラタ 60mm
今日は飼育種全ての餌交換と羽化後自力で蛹室を脱出して活動を開始した個体の選別と餌遣りを実施した。

屋外で作業中、コンテナ内に跳ねるとも飛ぶとも云えない動きをする小さい甲虫が舞い込んだ。写真に収めて後程調べると、オサムシ亜科ハンミョウ科ニワハンミョウ Cicindela japana であることが分かった。人家の周りから山地まで、九州から北海道まで棲息しており、珍しい虫ではないようだ。名前からして都会でなければ庭先でよく見られる甲虫なんだろう。


■オキナワノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis okinawanus Nomura, 1962 (沖縄本島国頭村産 自己採集からの累代 α系統 WF1 )
WF1 の幼虫は殆どいなくなっており、遅くても前蛹の段階にはなっている。6 月中旬までに羽化した個体は全部で5 頭おり、その内の雄が、本日の餌交換時に自力で蛹室を脱出済みであることが判明した。何と早いのだろうか。40mm 丁度の真っ黒な原歯に近い中歯の雄だ。本土ノコギリよりも光沢が強く、色は真っ黒に近いので、とても印象強いクワガタに見える。赤も良いがクロピカノコギリも格好良い。

 ■今日の収穫
 蛹化不全と終齢時に死亡で -2
 α系統 WF1 合計飼育個体 21


■ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (神奈川県足柄産 F2 )
去年採れた子孫が羽化済みでぞくぞくと活動を開始している。親はまだ元気でぴんぴんしているが、今後足柄産は増やそうか増やすまいかは決めかねている。全体の飼育頭数が膨れ上がっており、世話する手間と飼育場所の確保に頭を抱えているところだ。
関東ヒラタは天然で50mm 超えが採れると大きいと感じるが、飼育だともっと大きくなることがあるので大変面白い。蛹室自力脱出済み個体で今日取り出した60mm を見ていると、今までの採集活動で天然60mm 超えをまだ採ったことがないことに気付かされる。外国産ヒラタを愛好される方から見れば生易しいと思われるかもしれないが、ヒラタが60mm もあってやる気満々の元気な個体であると、計測も梃子摺るし、手に取って持つのも怖くて扱いに非常に気を遣うものだ。視覚も良好であり、捕まえて持とうとしようものなら、触れる前から威嚇して素早く振り向いて来る。手に持っても非常に強い力で前後左右に抵抗する。ヒラタには絶対に挟まれたくない。70mm を超えたら本当に化け物だな。ヒラタはクワガタ界の戦士代表種だ。
ニワハンミョウ



平成19年6月29日 採集 19時 蒸暑い ポイントCWI032007

バナナの果実トラップを3 箇所に仕掛けた。梅雨時期らしく夕方から雨が降っていてトラップを仕掛けるには不都合だが、ミヤマを狙うのなら今の時期を逃す訳には行かず強行するしかない。唯一見つけているクヌギの樹液場では今日もコクワしか付いていなかった。
今年初でアブラゼミ、ヒグラシが鳴いているのを確認した。夏らしくなった。

■今日の収穫
コクワ 雄 2



平成19年6月29日 採集 20時 蒸暑い ポイントCWN032007

マメゲンゴロウのような甲虫
仕事帰りに前回見つけた場所で燈下採集(街燈廻り ) を試みた。雨降りだが小雨で、風は全くないので昆虫の飛翔には影響がなく、蒸暑いのが寧ろ好条件と考えられた。暫く粘って移動して別の有望な電燈にも行ってみたが、クワガタは 1匹も見ることが出来なかった。マメゲンゴロウ(多分違う ) のような甲虫が当たり前のように普通に街燈に飛来していた。小生が幼少の頃までは、そこらへんの池に普通のゲンゴロウや似た種類が当たり前のように沢山いたものだが、残念なことに最近はめっきり見ることがなくなっている。そんな生き物をまじまじと見るのが何十年振りかなのでちょっと嬉しかった。単に関心がなくて気付かなかっただけかもしれないが、ゲンゴロウや水生動植物の類は確実に棲息場所が激減している。

燈下にクワガタが来ないので、前回見つけた樹液場を回ることにした。クヌギではカナブンが付いていた1 箇所のみで、今日はコクワの雄を確認した。栗林でコクワが沢山いたが、全て雄のみであった。この林のコクワの雄は、小型から中型までに際立つ程でない赤っぽい個体がいることがある。
ところで、北総台地ではミヤマやスジがなかなか見つからないのは当然としても、セミが鳴く時期となったにも拘らず、樹液場にはコクワしかいないのだろうか。ノコギリやカブトは一体どこへ行ったのだ。

■今日の収穫
コクワ 雄 12

マメゲンゴロウのような甲虫



平成19年7月2日 採集 10時 ポイントCWI032007

バナナ果実トラップに集まるカブト
6月29日に仕掛けたバナナの果実トラップに集まる虫を観察した。
7月1日は日勤の仕事帰りで18時頃である。カブト3 頭を確認した以外は何も来ていなかった。まだ明るい内なので、夜中になれば数はもっといる筈である。狙っているミヤマは昼夜行性である。もし、この林にいるとすれば、果実トラップ周辺で見当たると思うのだが、ミヤマのミの字も確認することが出来ない。1箇所の果実トラップの隣の木には、唯一見つけた樹液場があるが、コクワの雄が洞内にいるのみであった。
6月19日に小生がクワガタの幼虫を朽木から採集した場所周辺では、その後他の誰かが材割り材起こしをして元に戻さずに荒れた儘になっていた。目立たないように元に戻して欲しいものだ。余り酷いと管理者の目が厳しくなって、虫採りをする者全体の姿勢が問われてしまう。
7月1日は夜勤の仕事帰りで10時頃に寄った。果実トラップは全て跡形もなく、中身のバナナは藪中に残して片付けた。バナナ中からコクワの雌とカブトの雌を見つけたのみだった。他にはゴミムシのような甲虫、ヨツボシケシキスイ、ハエ、スズメバチ、カナブンらが集っていた。
唯一見つけている樹液場には何も見当たらなかった。コクワは洞内に潜んでいるのだろう。昨日と今日の結果から、天然の樹液場よりもバナナの方が好まれているのが面白い。本来なら虫は天然の樹液の方を好むのだろうが、樹液の量と醗酵度合いが影響しているのだろう。その証拠に、最初にこの樹液場を見つけた時よりも、樹液は涸れ気味だし匂いもそんなに強くはなくなっている。
昨日と今日の2日とも明るい内にしか観察していないが、ミヤマがいるとすれば、餌場周辺の枝や幹の影にいても不思議ではない筈だ。又、スジクワがいるとすれば、回収時にバナナの中にコクワの雌が潜り込んでいたように、スジクワも潜り込んでいる可能性が高いと考えられる。しかし、狙っている両種とも影も形も見ることが出来ないで終わっている。この地域の晩夏から秋に掛けては、一昨年と去年の観察から両種共見られることはない。だから、もし、この地域に棲息するならば、梅雨時期までに両種は見られる筈である。当ポイントは広葉樹が豊富な森林となって湿気が保たれた地域が広く確保されている。それにも拘らず、両種が今の時期に確認できないということなら、少ない事例で言い切ることは出来ないが、ここで棲息している可能性は極めて低いと考えざるを得ない。

■7/1の収穫
コクワ 雄 1
カブト 雄 1 雌 2

■7/2の収穫
コクワ 雌 1
カブト 雌 1



平成19年7月5日 採集 23時 18℃ ポイント自宅 他

ヒラタ 雄

体長4〜5p 種名不詳カミキリ
夜になると気温が下がったので虫の出が悪くなることが予想されたが、行ける時に行っておこうと考えた。都合良く考えるのなら、活動している虫が樹液場にいれば動きが鈍い筈で、採集し易いのではないだろうか。時間が遅いので近場だけにした。

■ポイント自宅
樹上3m 辺りでコクワのような甲虫が見えたが、それ以外は特に書き記すべくもなし。足元に空になった昆虫ゼリーが落ちていた。多分、近所かこの畑の持ち主の子が、ここでカブトムシが採れることを知っているのだろう。ここに棲みついていたヒラタは採集されたのだろうか。

■ポイントTT030907
時間の関係で前回ノコギリがいた林には行かなかった。樹液が涸れ気味なのと気温が低い為か、虫が随分と少ない。又、小生が行くポイント中、一番採集圧があると考えられる場所である。前回人為的に壊されたと考えられるヒラタつがいがいた樹皮捲れには、当然の如く何の虫もいない。いつもの木のいつものヒラタは、雄のみまだ同じ場所で頑張っていた。他の採集者は、ここのヒラタには気付かないのだろう。

■ポイントTT010106
4月26日以来の訪問だ。気温が低い割にはカミキリムシを含めて色々な種類が堪能出来た。ここに来る理由はヒラタの大型、又は極小個体狙いである。盛夏までは確実にヒラタを狙える優良ポイントである。小生の期待に応えるように、ここで最初に観察したクワガタはヒラタの雄であった。立て続けに別のヒラタ雄も観察したが、ヒラタはこの後が続かなかった。しかし、帰り掛けにヒラタ雌30mm を採集した。今年初夏に出て来た新成虫のようであるが、全体的に幾らか汚れている。従って、1 度産卵してまた樹液場に戻ったのだろう。我が家で地元産ヒラタを更に増やすべく、持ち帰ることにした。
このポイントは今ノコギリが活況となっている。もう少しすると、これがカブトに代わり、晩夏から秋にはヒラタを含めた殆どの種が姿を消し、再びコクワ天国となる。今日はコカブトを見ることが出来なかった。大き目のコクワがいたので捕まえて計測してみると、顎開き気味の最大長で47mm であった。

■今日の収穫
ヒラタ 雄 3 雌 1 ( 雌30mm 持ち帰り )
ノコギリ 雄 6 雌 3
コクワ 多数
カブト 雄 2 雌 1
シロスジカミキリ 3 (つがい)
ミヤマカミキリ 2 (つがい)
ナガゴマフカミキリ 1
種名不詳のカミキリ 2 (つがい)



平成19年7月6日 飼育 リュウキュウコクワ 沖縄本島産 WD

リュウキュウコクワガタ Dorcus amamianus nomurai Mizunuma, 1994 (H18.7.5 自己採集 沖縄本島国頭村産 WD 雄 29mm 雌 25mm )

飼育容器底面からマット中に幼虫が観察されているので掘り返した。幼虫2 頭が得られた以外は、亜終齢か終齢幼虫の残骸が見つかった。雌親に共食いされたのだろう。雌雄ともWD 成虫は頗る元気だが、雌は顎の磨耗が進み、動作も殆どなくなっている。何か間に入れても全く挟まない。去年から適宜幼虫を食べているので長生きしているのだろうが、今後の産卵行動が怪しくなって来た。

■今日の収穫
初齢幼虫 1
終齢幼虫 1
WF1 合計飼育個体 15



平成19年7月6日 飼育 トカラコクワガタ 悪石島産 F3

トカラコクワガタ Dorcus rectus kobayashii (Fujita et Ichikawa, 1985) (吐喝喇列島・悪石島産 α系統 F3 雄43mm、雌29mm、27mm )

飼育容器底面からマット中に幼虫が観察されているので掘り返した。幼虫3 頭が得られた以外は、母虫に襲われたと思しき比較的新しい終齢幼虫の残骸が見つかった。
親虫は3 頭共皆元気で身体の欠損も全く見当たらない。ミシマコクワはオオクワのように雌が雄の脚を食い千切っているが、去年から飼育セットで同居させているトカラコクワではこのような雌の雄殺しは起こっていない。未だに雄も欠品なしのピカピカだ。今年も完全な昼行性だ。

■今日の収穫
初齢幼虫 2
亜終齢幼虫 1
羽化不全 雄 1でマイナス 1
α系統 F4 合計飼育個体 30



平成19年7月6日 飼育 コカブト 九十九里平野産 WF1

コカブトムシ 雄

コカブトムシ 雌
コカブトムシ Eophileurus chinensis chinensis (Faldermann, 1835) (H18.6.28 自己採集からの累代 九十九里平野産 WF1 雄 1 雌 1 )

5月19日のカブト幼虫以来、適宜、昆虫の生餌を与えるようにしていた。御蔭で昆虫ゼリーを入れてあっても全く手を付けず仕舞いである。体色は赤茶色であったのが黒になった。越冬が終わった時点でまだ赤茶色だったので、黒になったのは生餌による蛋白質の補給が寄与しているのではないかと考えられる。恐らく、コカブトムシの体表面を構成しているクチクラの色形成には、蛋白質が豊富な餌が不可欠なのではないかと考えられる。この飼育事例から、野外で観察される天然コカブトの体色ほぼ全てが黒であるので、天然で見られる個体は、少なくとも羽化後の摂食が済まされて幾らか時間が経っていると予想される。野生のコカブトムシが成虫になって活動を開始するのは秋だと考えられるので、この時期には林では多くの昆虫の屍骸にありつける筈である。そして、その新成虫達は休眠越冬し、初夏に活動を開始し、盛夏までに交尾産卵するという生涯周期であろう。コカブトムシの幼虫期間は非常に短く、たったの2ヶ月程度である。この幼虫期間は盛夏と重なっている。

飼育セットは5月13日からの物であり、マットは大分乾燥が進んでいたにも拘らず、27個体もの子孫が得られた。内1 頭は、プリンカップに移して個別飼育にするまでに、一時的に一晩幼虫達を雑居させている間に共食いされてしまった。
WF1 成虫は雄 2 雌 2 いたのが、雄 1 雌 1 に半減してしまっていた。見つかった屍骸の部品が赤茶色だったことから、5月19日前後には共食いされていたと考えられる。
上述故に、新成虫時期から越冬後に掛けての共食いは、昆虫の生餌を与えることで体色の変化を見ながら防ぐことが可能であろう。
何はともあれ、累代飼育は成功しそうであるのが嬉しい。今年は天然雌を1 匹も見ていない程採ろうと思っても採れる虫ではないので、累代する価値はあると考えている。

■今日の収穫
卵 12
初齢幼虫 14
F2 合計飼育個体 26



平成19年7月8日 飼育 ハチジョウコクワ 八丈町産 F2

ハチジョウコクワガタ Dorcus rectus miekoae (Yoshida, 1991) (八丈町産 α系統 H18.6羽化 雌 未計測 )

6月20日の続きで、6月5日分の割カスから幼虫を採り出すことにした。容器底面から3〜4 頭は見えているので確実である。先日のコカブト幼虫達を個別にプリン・カップ詰めした為、二次醗酵マットが不足しているので割りカスも一緒に幼虫の餌として詰めた。
只今、二次醗酵マットは仕込み中。醗酵マットは2 種類を使い分けている。普通のマットは産卵セット埋め込み用や幼虫の餌用としている。一方の微粒子マットは、産卵セットを作る際に押し固める最下層用に使っている。

■今日の収穫
初齢幼虫 2
亜終齢幼虫 2
α系統F3 合計飼育個体 8



平成19年7月8日 採集 房総

木登り親子


珍しいトンボ
千葉市内スジクワ、ミヤマの採集目途が立たないので、時間が取れた今日は房総へ採集に行った。家族全員で繰り出してちょっとした小旅行となった。予め決めていた採集行ではなかったが、運良く天気は上々、晴れ時々曇りであった。とは云うものの梅雨の合間の晴れ間であり、気温は頗る高いと言う訳ではなかった。時期が時期だけに、陽射しそのものは明るく強い。だが、房総に入って標高が上がると、九十九里平野では感じられない涼しさを体感することが出来た。やはり棲息する昆虫が違うだけはあると納得させられる。房総の頂上はたかだか400m 強であるが、一帯の200〜300m でも十分違いを感じられる。

先ずはスジクワ狙いでM 地域に寄った。ここは標高は余り高くないのだが、採集例があることから探索することにした。ここでスジクワが採れてくれると大変に有難い。九十九里平野の海岸沿いを車で飛ばせば、我が家からそんなに時間が掛からない場所だ。それでも、しょっちゅう来るとすれば、それなりに億劫な距離であるのは言うまでもない。
辺りの景色は行けども行けども随分と田舎を感じさせてくれる良好な環境であった。きっとどこかにスジクワがいる筈だ。纏まった新興宅地のような場所はどこにも見当たらない。良い雰囲気だ。但し、千葉県の多くの例に漏れず山側はしっかりとゴルフ場の侵食を受けている。長閑な田園風景、昔ながらの山並み、明るい陽射し、青い空、どこまでも続く、探索もどこまでも続く・・・。で、1 匹もクワガタを見つけられなかった(笑 )。小生としたことが、とほほ・・・。はっきり言ってM 地域には典型的な里山がない。纏まってクワガタやカブトが集まるような場所が、そう簡単には見つからない地域なのだ。ここで本気で探すのなら、何度か通って土地勘を持つ必要があるだろう。そうでなければ、どの辺に何の木があって何が採れるかと言うことは分かりようがない。特に、スジクワのような千葉県では局所的にしかいないような種類は尚更だ。増してやここは標高も高くない地域だ。一通り車で流して、何箇所か歩いてここは諦めた。

次なるはI 地域N 山である。ここは大物が採れた例があると言う。それなら、それなりの環境があるのだろうと考えて寄ってみた。勿論、そう簡単に採れる訳がない大物を狙っているのではなく、スジクワとミヤマ狙いだ。場所柄、それなりの環境があるのなら、スジクワとミヤマがいるんじゃないかと予想した訳だ。ここもM 地域と同じく良好な環境が維持されており、纏まった新興宅地でいかにもというような開発はされていない。非常に羨ましい。長閑な田園風景、昔ながらの山並み、明るい陽射し、青い空、どこまでも続く、探索もどこまでも続く・・・。で、ここでも1 匹もクワガタを見つけられなかった(笑 )。とほほ・・・。ここも典型的な里山はない。里山だけを探している訳ではなく、色々な木を見ているのだが、採れると思える木がなかなか見当たらない。どこも見るべくもなく、1箇所だけクヌギ・コナラがありそうな見たい場所があったが、もろに農家の裏の敷地のような場所なので即諦めた。
少し離れた或る場所の或る施設と或る神社になかなか良い木を見つけた。クワガタの発生場所としては申し分のない環境である。だが、成虫が集まる樹液場がなかなか見つからない。1 本の樹種不明の巨木にカナブンが沢山集っていた。洞も大小沢山あり、とても良い雰囲気だ。ところが、残念ながらクワガタの影すら見ることが出来なかった。夜中に来て見たいところだが距離からして到底無理なのが残念だ。
採集成果が全く伴っていないのだが、案外子供は車から一緒に降りて楽しんでいる。些細な事でも興味が持てる年頃だ。チビ助が3人もいると面倒が大変だが、大勢いると何処へ行っても楽しめるのが一番の利点だ。

千葉県産 ミヤマクワガタ 雄


千葉県産 ミヤマクワガタ 雌
ここまでで収穫があればどこかで暇を潰して帰途に就こうという目論見もあった。しかし、現実はそんなに甘くはなかった。東京湾側を目指して房総を横断し、F 地域を目指した。ここはミヤマもスジクワも採集例があるので、一番頼りにしている地域だ。ここで採れなければ、今日の採集行は終わりになってしまう。と言っても、早くしないと時間も限界で暗くなってしまう。
F 地域のO 部落へ行ってみた。スジクワの採集例があると考えられる場所だ。一通り車を流してほぼ全ての景色を見て回った。ところどころにクヌギと栗があり、樹液場も見つけることが出来た。只、日中はクワガタは全くいないか、いてもコクワが片手程の数であった。栗はよく樹液を出していることがあるが、クヌギはまだ樹液が出ていないことが多いように感じられた。
通り沿いのレストランで食事を済ませ、暗くなってから明るい内に見つけておいた樹液場を目指して再出撃した。ところが、いきなり最初に目指した場所にまるで辿り着けない。カーナビで登録しておいたにも拘らずだ。その場所に着いても、木がどこにあったのか思い出せないのだ。カーナビの指示場所が少しズレているのも原因だが、何よりも全く土地勘もないその日初めて来た場所で、真っ暗闇の中で再度木を探すという行為に困難があると考えられた。懐中電灯を片手に周辺を歩いてみても分からない場合があった。せっかく樹液場を見つけたのに、そこに行けないもどかしい状況だ。
しかし、一番クヌギの数と樹液場が豊富なポイントへは辿り着けた。ところが、その一番の優良ポイントが曲者だった。樹液が程々に出ている場所が数箇所あり、日中はコクワが何匹かいたにも拘らず、暗くなってから来てみてそこに何もいないのである。このポイントで夜に観察したのはコクワの小型雄 1 のみである。日中下見に来た時に、途中から近所の子供3 人がやって来て話をした。我々が帰り掛けには、直ぐ近くの家に帰ろうとする子と、その家からは父親のような男性がこちらを見ていた。小生の想像では、直ぐ近くの優良ポイントに部外者の我々が突然現れたので、あの子達の誰かとその近所の父親は部外者に採れられるのならと、そこのクワガタとカブトを根こそぎ採ったのではないかと考えられた。節度のある親子なら、部外者が去った後に、欲しい虫だけ残して後はまた林に逃がす筈である。さて、その後はどうなったのだろうか。とにかく、このポイントでミヤマもスジクワも見ることが出来なかった。何よりも根こそぎ持って行かれたことと、我々がそうするに値する者だと思われたことが非常に残念だった。又は、以前に部外者が来て根こそぎ持って行ったり、荒らされたりしたのだろうか。そんな経験が、あの親子にあんなことをさせたのだろうか。

夕飯をご馳走になったレストランがある街道を南下して燈下廻りをした。電燈の下の側道でカブトとミヤマの屍骸があったので、何かが採れるだろうとは思って、ひたすら燈下を巡回した。すると、我等一行を遠目で見ている車とヒトがいる。他の燈下に移動すると、その車は追い抜き、そして、また我等がその車を追い抜きというのを繰り返した。競合者のようだ。
その内にミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus maculifemoratus Motschulsky, 1861 の雄を拾った。中歯のサト型 (フジ型 ) 46mm だ。燈下廻りで虫を拾うことを採集と表現するのが適切がどうかは抜きにして、生きたミヤマ成虫を初採集した瞬間だ。千葉県産ミヤマの採集もお初だ。なりふり構わずミヤマを拾った道路の真ん中で何度も飛び跳ねた。いい歳こいたオヤジが、全く子供と変わらない(笑)。言い訳をするのなら、子供に喜ぶということを見せて教えてやろうとも考えての行動だ。そのはしゃぎ様はポケットに入れてあったデジカメが思わず路上に飛び落ちた程であった。幸いデジカメに損傷はなかった。良かった。立て続けにミヤマの雌 32mm を拾った。雌雄共ピカピカの新成虫だ。雄は微毛がそっくり綺麗に揃っている。雌は交尾済みかどうかが疑問な程綺麗な個体だ。その後も何度か往復したが、追加個体は得られず、轢死体を見つけるのみであった。ミヤマに関しては、帰途に就いて幾らか走ったところで40mm の雌を拾った。これで飼育方法を間違えなければ問題なく累代出来る準備が整った。

結果として、千葉県産スジクワ採集は叶わなかったが、千葉県産ミヤマについては数は採れなかったものの累代に十分な組み合わせの個体を得ることが出来た。時期的なものがあるだろうが、カブトは少な目であったのに対して、燈下に於けるミヤマとカブトの比率は同程度と言えた。ミヤマはいる所に行けば個体数は少なくない虫だ。スジクワについては、後で気付いたのだが、少々見当外れの場所を探していた節があるので、個体数が増えると言われている晩夏にもう一度挑戦しようと思う。

■今日の収穫
ミヤマ 雄 1 雌 2 (他に轢死体 片手程)
ノコギリ 雌 1 (他に雄の轢死体 1 )
コクワ 10位
カブト 雌 4 (他に屍骸 片手程)

地層から化石を探す



平成19年7月14日 雑記

5月5日の子供の日にあやかって動物園に行って以来、長女がモルモットかハムスターの飼育を切望するようになった。親としては動物を飼うことには否定しないが、生き物を飼育することの難しさをまだ理解していない子に、おいそれと許可する訳には行かなかった。そこで、毎朝新聞を郵便受けから取り出す事と、定期的な風呂場の掃除の家事役割を課した。こうすることで、生き物には毎日の世話が必要であり、それがどんなに大切で大変なことかを予習させることになると考えた。その後、当の長女は忘れることがあるものの、登校前には新聞を家に入れていた。
「平成19年6月9日 飼育」で記したように丁度虫が盗まれた事件がこれと重なった。この直後は番犬を飼うよりも防犯装置を設置する方が費用としては安上がりではないかと考えていた。しかし、その内に娘の動物飼育熱と防犯の思惑との利害関係が一致し、又、妻もネズミ系動物の飼育よりも番犬を飼う方に同意した。それからと言うもの、ペット屋へ出向いたり、犬屋へ出掛けたりと、小生と妻の長女への誘導は徐々に続き、間もなく迷いながらも長女も犬の飼育へと傾倒するようになってくれた。
洋犬ばかりが持て囃されている昨今、小生としては、幼少の頃に飼っていた和犬の特徴をよく備えていた雑種犬がとても恋しくなっていた。特に和犬の中でも余り大きくならない柴犬は、昔そこら辺によくいた雑種犬の雰囲気を持っている。調べてみると、飼育されている和犬の80% が柴犬と言う。虫をやっている小生としては稀少価値に目が行きそうで困るところだが、入手し易さと費用、そして、一番の目的である番犬としての資質を考え合わせ、犬種は柴犬と決定した。
そんな経緯があって、我が家の一員に柴犬が加わることになった。平成19年6月8日生まれで、まだよちよち歩きの雄の仔犬だ。乳歯が生えたばかりで離乳中である。母犬から離せる一番最初の時期だろう。名前は言い出しっぺの長女が決めた。「栗」である。クリスマスからクリと取ったのであるが、和犬なので漢字を当てて「栗」となった。番犬栗が我が家に来た。
柴犬



平成19年7月17日 飼育 リュウキュウコクワ 沖縄本島産 WD

リュウキュウコクワガタ Dorcus amamianus nomurai Mizunuma, 1994 (H18.7.5 自己採集 沖縄本島国頭村産 WD 雄 29mm 雌 25mm )

飼育容器底面からマット中に3頭の幼虫が観察されているので掘り返した。マット内には見えていた幼虫だけであった。そろそろ産卵木を交換したいのだが、雌雄共材中に潜んでいて交換ならず。次回は材を崩してでも交換する心算だ。

■今日の収穫
亜終齢幼虫 1
終齢幼虫 2
WF1 合計飼育個体 18



平成19年7月17日 飼育 トカラコクワガタ 悪石島産 F3

トカラコクワガタ Dorcus rectus kobayashii (Fujita et Ichikawa, 1985) (吐喝喇列島・悪石島産 α系統 F3 雄43mm、雌29mm、27mm )

飼育容器底面からマット中に幼虫が観察されているので掘り返した。トカラコクワは雌の雄殺しがない代わりに、母虫の幼虫喰いがよくあるように思える。前回の7月6日から日数が経っていないので少ないとも言えるが、産卵木内にいるのかもしれない。次回は産卵木を交換しようと思う。

■今日の収穫
終齢幼虫 1
α系統 F4 合計飼育個体 31



平成19年7月18日 飼育 ヤクシマコクワ 屋久島産 WF1

ヤクシマコクワガタ Dorcus rectus yakushimaensis Tsuchiya, 2003 (鹿児島県屋久島麦生産 WF1 雄H18.9.1取り出し51mm、雌H18.9.1取り出し29mm )

成虫を取り出して寝かせておいた産卵木を崩してみた。これは4月12日に今年最初のセットとして組んだ時の材だ。マット内で数頭の幼虫が見えていたので予想はしていたが、まずまずの数の幼虫が採れた。

■今日の収穫
初齢 1
亜終齢 4
終齢幼虫 5
F2 合計飼育個体 10



平成19年7月18日 飼育 ニジイロ クイーンズランド産 CBF1

ニジイロクワガタ Phalacrognathus muelleri (MacLeay, 1885) (H18.11.19入手 オーストラリア・クイーンズランド産 CBF1 つがい )

日本のどのクワガタと比べても、ニジイロクワガタの活動はとても悠長に見える。雌雄同居にして久しいが、得られた幼虫は今日の1 頭のみである。雌雄共極たまにしか餌を食べている姿を見ないが、産卵木を持ち上げてみると、雄が雌に警護行動を執っていた。雌雄共相変わらず元気でまだ寿命が近いようには見えない。産まないのは産卵セットがいけないのだろうか。セット方法はヒラタと同じだ。それとも産卵木に産んでいるので、材を割らない気付かないということなのだろうか。ニジイロクワガタはマットによく産むと聞いているので、醗酵マットが合わないのだろうか。

■今日の収穫
初齢 1
F2 合計飼育個体 1



平成19年7月18日 飼育 トクノシマコクワ 徳之島産 WF1

トクノシマコクワガタ Dorcus amamianus kubotai (Fujita et Ichikawa, 1985) (徳之島産 α系統 WF1 H18.7羽化 雄33mm 雌29.8mm、28.0mm )

マット内に幼虫がいたので掘り返してみたが、マット内には見えていた幼虫 1 頭のみであった。産卵木は交換して、解体して幼虫を取り出すのは1 ヶ月後とする。雌雄3 頭皆草臥れ始めているようでフ節取れが目立つようになった。

■今日の収穫
亜終齢幼虫 1
α系統F2 合計飼育個体 17



平成19年7月18日 飼育 コクワ 九十九里平野産 WD

コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (九十九里平野産 ポイントTG110706 WD 雄 49mm H18.11.7(雄は死亡) 雌 未計測 H19.6.8 採集 )

6月12日に雄 49mm と同居させてから僅か3 日で雄が落ちてしまった。元々天然の雌なので交尾済みであろうが、どうにか49mm の子孫を得たいものである。果たしてこの雌から大型の子孫が得られるだろうか。マット内にいた幼虫1 頭を回収して、産卵木を交換した。産卵木の解体は1 ヶ月後とする。

■今日の収穫
初齢 1
WF1 合計飼育個体 1



平成19年7月18日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WD

ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントTT010106 H18.6.28 自己採集 WD 雄 53mm ) (九十九里平野産 ポイントTT010106 H18.6.29 自己採集 WD 雌33mm )

6月25日に産卵セットを組み直しており、良い変化が起こることを期待していた。飼育容器底面から卵 2 個が観察されているので掘り返してみた。マット内に以前から1 つ空のような卵坐があったのだが、やはり空だった。この母虫は去年の最初に採集した雌であるが、産卵木を齧ることがなくマット産み専門で、且つ斑産みの挙句に、折角マット内に産卵された卵が孵らず腐るというのを繰り返している。得られている子孫は7 個体である。どうも、この雌は難産の節がある。全く産卵が上手く行かない訳でもないから、産卵管 (正確な名称かどうかは知らない ) に何かしらの障害があるんじゃないだろうか。

■今日の収穫
卵 2
初齢 1
WF1 合計飼育個体 7



平成19年7月19日 採集 22時 18℃ ポイントNS031306 他

台風4 号が去った後は晴れるのではないかと期待していたが、どうやら思惑通りには行かなかったようだ。曇り空の日々で気温が全く上がらない。御蔭で虫が活動するとは思えず、7月8日の房総での採集から行かず仕舞いである。幼稚園の夕涼み会が明後日に迫っている為、気が進まないが仕方なしに巡回してみることにした。夕涼み会に提供する虫はコクワとノコギリを用意しているのだが、子供が一番喜ぶのは何といってもカブトムシだろう。その地域の子供に虫を提供するのなら、同地域の虫を提供すべきである。我が家の飼育カブトは、今年はまだ成虫が殆ど出て来ていない。昨日やっと雌雄1 頭ずつ活動を開始したが、事もあろうに2 頭とも羽化不全でしかも極小個体という有様である。どうにか天然個体を現地調達したいところだ。

■ポイントNS031306
今年の訪問は初めてだったような気がする。車を降りて歩いてみると、いきなりノコギリのつがいをコナラの樹上4m 位のところで観察した。よく見るとその上にも樹液場があるようで、そこにはカナブンが沢山集っていた。カブトの姿は見当たらない。この状況から、今日林を廻っても無駄骨を折るだけのような予感が頭を過った。あれだけ虫が集る所にカブトがいないのである。その後はカミキリムシを見るだけであった。

■ポイントMG120706
この場所を見つけた時、かなりの優良ポイントのように感じたが、かなり期待を裏切られたような雰囲気だ。全然虫がいない。幾ら今日は駄目な日でもコクワ位見てもいいように思うのだが、完全に甘かった。樹液場も余りないと言うか、全然ない。

■ポイントYK090705
そんなに古くないカブトの屍骸を木の下で見つけたが、生きたカブトが全くいない。それどころか、コクワをやっと1 頭観察しただけだ。今日はこれ以上廻るのは止めた。余りにも最近の天気と気温が悪過ぎる。ここまで来て大変残念だが仕方がない。

■今日の収穫
ノコギリ 2 (つがい)
コクワ 1
カブトの屍骸 4 (内街燈下での轢死体 3 )
ミヤマカミキリ 5
シロスジカミキリ 2
キマダラカミキリ 1



平成19年7月20日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WD 他

以下のクワガタの飼育セットから一定期間取り置いておいた産卵木の割り出し、及びマットの掘り返しをした。

■ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (千葉県横芝光産 ポイントYT092306 H18.?.? WD 雄 未計測 雌 死亡 )
産卵木は自分で山から調達した材だった為に非常に硬い部分があって、割り出し時にはドライバーと金槌でそれこそ割る作業が必要であった。最初の一発投入時に幼虫に直撃した為、残念ながらこの1 頭は救えなかった。こういう時は最初の一発は本当に賭けである。これぞ雌という幼虫は1 頭も見当たらなかったが、全部で6 頭もいれば1 頭位は雌がいるんじゃないかと思うが、果たしてどうなることだろう。飼育すると得られる子孫は雌個体の方が多い筈だが、少々不安だ。

 ・今日の収穫
  蛹室を作っていた雌幼虫が死亡 -1 (H20.4.21)
  雄の蛹が死亡 -1 (H20.6.14)
  初齢幼虫 1
  亜終齢幼虫 4 (産卵木割り出し時に潰した1 頭は含まず )
  WF1 合計飼育個体 4

■ミシマコクワガタ Dorcus rectus mishimaensis Tsuchiya, 2003 (鹿児島県大隈諸島三島村黒島産 β系統 F3 H18.6羽化 雄 35mm、H18.4羽化 雌 26mm )

 ・今日の収穫
  亜終齢幼虫 2 (両方共雌 )
  β系統F4 合計飼育個体 2

■コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (九十九里平野産 ポイントOS092405 自己採集 WD 雄 H19.5.10 27mm, 雌 H18.9.18 未計測 )

 ・今日の収穫
  亜終齢幼虫 2 (両方共雌 )
  WF1 合計飼育個体 2



平成19年7月20日 飼育 ハチジョウコクワ 八丈町産 F2

ハチジョウコクワガタ Dorcus rectus miekoae (Yoshida, 1991) (八丈町産 α系統 H18.6羽化 雌 未計測 )

飼育容器底面から5 頭の幼虫が見えているのでセットを暴こうとしたら、母虫が落ちていた。産卵木の樹皮下で果てた後、黴に巻かれたようだ。母虫による幼虫喰いを避けるのが目的なので暴くのは止めることにした。まだ孵っていない卵があるかもしれないので、中身を開けるのは1 ヶ月後位にしようと思う。
役目を終えて果てた雌



平成19年7月20日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WD 他

以下のクワガタの飼育セットを新規に組んだ。他のクワガタの餌交換やら幼虫の採り出しで余裕がなく、なかなか時間が取れずに手を着けられないでいたが、漸く組むことが出来た。

■ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントTT010106 H19.7.5 自己採集 WD 雌 30mm )
今月採集したてのほやほや雌なので持ち腹での産卵に期待して、先ずは雄とは同居させずに単独で飼育セットに放り込んでみた。

■アマミコクワガタ (原名亜種) Dorcus amamianus amamianus (Nomura, 1964) (奄美大島名瀬朝戸産 雄 β系統F3 H18.11羽化25mm、雌 α系統F5 H19.5上旬羽化 25mm )
同産地別系統の雌雄の交配である。このつがいから得られたCBF1子孫はβ系統とする。

■コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (長崎県五島市冨江町長峰(福江島)産 α系統 WD 雄 H19.6.2活動 41mm、雌 H19.1.25採集 未計測 2頭 )
雄1 雌2 の組み合わせで飼育する。
九十九里平野産ヒラタ天然雌



平成19年7月20日 採集 22時 23℃ ポイントNS031306 他

外灯で虫拾い
日中は曇り空に晴れ間が時々覗いていて気温はまあまあ上がった。夜間も気温が下がらないので採集日和だ。長男が通う幼稚園の行事は明日に控えている。何としても昨日の雪辱を果して明日の行事に備えたいものだ。
今日は街燈廻り専門に徹する前提なので、家族全員を引き連れて出撃した。横芝の幼稚園の行事に進呈する虫なので、横芝を中心に廻った。長女に長男、そして次女、果ては妻も活躍してくれた。林の中には入らないので女性や子供でも抵抗なく虫を探せるのが街燈廻りの利点である。一番お手軽なカブトの入手方法だ。殆どは小生が見つけた虫であるが、妻も負けじと後半は先を歩くことが多くて、何頭か見つけてくれた。長女と長男はよく虫を持ってくれたし、次女は虫を見ようとよく目を凝らしていた。結果として家族全員が楽しめたし、数も稼げて昨日とは打って変わって夏本番の雰囲気であった。それもその筈、明日から子供は夏休みなのだ。1ヶ月以上の連休なんて羨ましいなぁ・・・。

最後に家に帰る途中、角の折れたカブトの雄とノコギリとコクワの雌を街燈とは離れた林に逃がしてやった。昨日ノコギリがつがいでいた木に帰り掛けに寄ると、カブトが5 頭 (雄 2 雌 3 ) 集っていた。街燈廻りは、どうせ車に轢かれたり、朝になって鳥 (主にカラス ) に喰われる可能性が高いという、虫共を救う行為でもある。今日は街燈廻りに徹する方針であるし、既に十分な成果があるので、樹液で見たカブトには手を付けずに帰途に就いた。

■今日の収穫
ノコギリ 雄 1 雌 2 (轢死体 雄 1 )
コクワ 雌 1 (轢死体 雄 1 雌 1 )
カブト 雄 13 雌 8 (轢死体 片手程度 コナラの樹液で未採集 雄 2 雌 3 )
ミヤマカミキリ 1
シロスジカミキリ 3
キマダラカミキリ 1
ノコギリカミキリ 1



平成19年7月21日 雑記

長男の通う幼稚園で夕涼み会という行事が開催された。例年の如く、卒園生のみならず近所の子供やお年寄りも来て、幼稚園の行事としては結構賑わった。長女は今春にこの幼稚園を卒園して小学生となったが、今日ここに一緒に来て他の卒園生に会えて喜んでいた。今年2 歳になる次女は再来年に年少組で入園する予定だ。3 人共、かき氷やお菓子、お楽しみ袋を狙ってあちこちの店を歩き回っていた。長男とまだよちよちの次女は勿論、小生か妻と一緒だ。

今年は虫を持って来たのは小生だけでカブト雄 12匹、ノコギリクワガタ雄 3匹、コクワガタ雄13匹が販売された。価格は大きいのが200円、小さいのが100円で販売されていた。
数がそれ程多くはなかったこともあろうが、多分、出店の中では一番最初に完売していたようだ。子供に喜んで貰えて本当に良かった。
カブトはいつでも子供の人気者



平成19年7月21日 採集 21時 24℃ ポイント自宅 他

最近は梅雨が長引いている為、九十九里平野の本命ポイントを廻ることがなかった。夜間の気温がまあまあなので巡回することにした。

■ポイント自宅
家の直ぐ近くだと言うのに、虫の付く木が少ないのでここを見る回数は少ないが、6月19日以来ヒラタを見ることがなくなった。まだよく見ていない上部の樹皮捲れや洞にいるのかもしれないが、近所の子供に採集された可能性もあるだろう。この辺ではまだ、ヒラタの雌を観察したことがない。

■ポイントOS092405
カブトとコクワの数が完全に逆転している。はっきりしないが幾らかの採集圧があるようなので、採集によってコクワが減った可能性もあるだろう。だが、それよりも成虫の発生時期の関係の方が大きいような気がする。ヒラタには会えなかった。

■ポイントTT010106
また最初に見たクワガタがヒラタであった。小さい洞から小さい尻のみ見えていたクワガタがいた。やや赤味掛かってヒラタのような艶なので、雌かもしれないと思って採集してみた。極小 27mm の雄であった。平成18年6月27日に持ち帰ったやはり 27mm の雄がまだ健在なので、この極小雄は計測後その場に放した。なかなか 27mm の壁を更新出来ない。今日の雄は腹部の丸みが少し強いような気がする個体であった。
他の木でも45mm 位のヒラタの雄がいたが、この個体は前回同じ木で見た個体のようだった。この木 1本には、カミキリムシ各種がいた他、カブト、コクワ、ノコギリ、ヒラタと豪華三昧の種類が集っていた。特にミヤマカミキリは、今日この林だけで随分沢山見た。九十九里平野に棲息するクワガタでこの木にいなかったのは、オオクワだけだ。いつまでこの盛況振りが続くのだろうか。

■ポイントTT030907
いつもの木のいつもの場所にいつものヒラタがいるポイントだった。「だった」と過去形にしたのは、何とこのポイントが消滅してしまったからだ。車でこのポイントに到着すると景色が変わっており、目の前の更地になっている場所は確かに林になっていた場所であったことが分かった。目を疑ったが、御神木の亡骸をはっきりと同定することが出来たので間違いない。暫く呆然とするしかなかった。何も考えることが出来なかった。今年、採集の季節になってから、一番足繁く通ったポイントが一夜にして消滅したのだ。もし、我が家に仕事から帰って、突然、その我が家が消滅していて更地になっていたら、一体どう思うだろうか。家だけでなく、家族も同時に消えたことになろう。林がなくなったということは、虫もその場からいなくなったということだ。事の重大さは違うが、それと似たような心境だと表現すれば良いだろうか。
5月5日には雄カブト、5月18日には初ヒラタでしかも大き目の雌、6月15日には関東ヒラタの天然としては大型の 55mm、そして、来れば必ずヒラタに会えたポイントであった。いつかはここの御神木の洞にオオクワが入るのではないかと、来る度に洞を覗く楽しみがあったのだ。場所を特定出来てしまうので理由は記さないが、その内にこの林に変化が起こるのではないかという、漠然とした予感があったものの、まさかこんなにも早く、しかも突然に消滅してしまうとは、何たることだろうか。
御神木の亡骸を隈なく懐中電灯で照らしてみた。すると、ノコギリクワガタのつがいが、根元の所に張り付いていた。亡骸になっても尚、虫を寄せ付けている光景は、御神木の名に恥じない往時の威光を偲ばせてくれる。小雨の中を軽自動車がゆっくりと帰途へ就いた。アクセルを踏む足に力が入らない。倒した助手席の上に載った脚立が、車中で虚しく軋んでいる。霞んだ視界は、小雨の為なのか、それとも涙の為なのか区別がつかなかった。嘘(笑)、泣いてない。でも、それに近い。

■今日の収穫
ヒラタ 雄 2
ノコギリ 雄 5以上 雌 3
コクワ 雄 10位 雌 2
コカブト 雄 1
カブト 雄 20以上 雌 5以上
ミヤマカミキリ 10位
シロスジカミキリ 5位
ナガゴマフカミキリ 2(つがい)
ノコギリカミキリ 1
種名不詳カミキリ 1(7月5日と同じ)
ヒラタ 27mm

御神木の亡骸

往時の御神木の様子



平成19年7月23日 飼育 ハチジョウコクワ 八丈町産 WD 他

以下のクワガタの飼育セットの産卵木の交換とマットの掘り返しをした。今日取り出した産卵木は1ヶ月後に解体して幼虫を得る予定だ。

■ハチジョウコクワガタ Dorcus rectus miekoae (Yoshida, 1991) (八丈町産 β系統 WD 雌 未計測 1頭 )
 去年入手したWD 雌の唯一の生き残りが死亡していた。今年最初の産卵木と今入っている産卵木を崩してみたが、何かいる気配はなかった。雌が齧った痕が2 箇所あるが、産卵されているかどうかは分からない。またもう少し期間を置いて幼虫がいるかどうか確かめたいと思う。入手する前からWD 2頭の雌は産み切っていたようだ。この系統はこの儘終わりそうな予感がする。

 ・今日の収穫
  なし
  WF1 合計飼育個体 0

■ムシモンオオクワガタ Dorcus musimon Gene 1836 (イタリア・サルディニア島 Sardinia Island Italy、雄 α系統 F5 H18.6.11羽化 26mm、雌 CBF1 H19.5上旬羽化 23mm )
マット内から幼虫1 頭が採れた。産卵木は木口に程好く齧られている痕があるので幾らか産卵されていると考えられる。

 ・今日の収穫
  初齢幼虫 1
  α系統CBF1 合計飼育個体 1

■ムシモンオオクワガタ Dorcus musimon Gene 1836 (イタリア・サルディニア島 Sardinia Island Italy、雄 β系統 羽化日不明 未計測、雌 α系統 F5 H18.6.6羽化 未計測 )
マット内には幼虫がいなかったが、産卵木を解体したら2 頭の幼虫が得られた。材は保管して取りこぼしがないようにまた1ヶ月後に再確認する心算だ。

 ・今日の収穫
  初齢幼虫 2
  β系統CBF1 合計飼育個体 12



平成19年7月25日 採集 2時 23℃ ポイントOS092405

夜間の気温が良く、日程として行けそうなので出撃した。結果は7月21日と変化なし。

■今日の収穫
コクワ 5以上
カブト 20位 (雄の方が多い)



平成19年7月26日 採集 2時 24℃ ポイントOS092405

30mm 台前半位のヒラタ
夜間の気温が良いので、昨日に続いて今日もこのポイントに来た。今日は夜勤の仕事帰りだ。
右後脚を失った越冬個体と思われるヒラタが、奥外れの樹液場に細々といた。懐中電灯で照らしてカメラを接近させても逃げる素振りは全くなかった。元気がないように見えるので寿命が近いのだろう。このポイントでは今年2 頭目のヒラタだ。ここではまだヒラタ新成虫を見ていない。それ以外は昨日と変わりなし。7 月下旬になったらこのポイントでノコギリを見なくなった。

■今日の収穫
ヒラタ 雄 1
コクワ 5以上
カブト 20位 (雄の方が多い)
ミヤマカミキリ 数匹



平成19年7月26日 22時 暑い ポイントNS031306 他

7月21日の長男が通う幼稚園の行事の一環のような感じで、同じく幼稚園でカブトムシ教室が明日開かれる。去年は8月1日だったので、去年より少し早目だ。明日のカブトムシ教室に持って行くカブトムシを用意する為、一家総出でまた出撃した。7月20日の時と同じように家族で気軽に外灯カブト拾いを楽しめた。全く同じ場所を廻って、しかも前回よりもポイントを減らしたのだが、それでもカブトの量は20 日よりも増えている。8 月上旬までこのカブトの盛況が続くんだろう。

■今日の収穫
ノコギリ 雄 2 雌 1
カブト 雄 12 雌 12 (持ち切れないしあげきれないので、これ以外に10匹以上逃がした )



平成19年7月27日 採集 22時 23℃ ポイントHG072707 他

今日は長男の幼稚園で行事があったので、そのついでに帰り際に新規開拓をしてみた。ポイントHG072707、ポイントYN072707の2 箇所を追加した。
昼の下見でカブトを数匹見ていたのだが、不思議なことに同じ場所に夜間行ってもカブトが増えていなかった。それどころかたったの1 匹しか観察出来なかった。その1 匹は非常に見え難い樹液場に昼から張り付いていた雄である。その林で夜間懐中電灯を持って虫を観察していたら、その内に林の脇に車が止まってやはり懐中電灯を持った人が林の中に入ろうとしていた。話し掛けようと思って近付こうとしたら、逃げるようにその車は去ってしまった。去った人がどう思おうと今更どうでも良いことであるが、この林の採集圧は頗る高いだけでなく、見た虫は根こそぎ持って行くという採集者がいるのは事実であろう。
周辺に他に樹液を出す木が見当たらないのだが、1 本だけ有望なアキニレのある場所を見つけた。目線よりやや下にある洞の上方約10p 程の所で樹液が出ており、昼の下見の際にはその洞に4 p 位のヒラタが入っていた。この一番条件の良い洞にヒラタがいるということは、大物のいる可能性は少ないのだが、それでも夜間に観察したいという欲求に駆られ、夜間も家族を引き連れて訪問してみた。すると、案の定、洞にいたヒラタが樹液場に出て来ているのみであった。大物はいつこの洞に入るのだろうか。

■今日の収穫
ヒラタ 雄 1
コクワ 5以上
カブト 3
40mm 位のヒラタ


種名不詳4p位のカミキリ



平成19年7月27日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F2

カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F2 自己採集からの累代 )

昨日、今日と連日でカブトが羽化後の活動を開始している。昨日は雄 3、今日は雄 1 雌 1 で、昨日の雄 1頭と今日の雌 1頭は極普通の小豆色であるが、それ以外の雄 3頭は大きさは小さいものの今までで一番赤いカブトである。少なくとも小生の物心がついてから実際に見たカブトで、これより赤い本土カブトを見たことがない。はっきり言って、赤色というよりも橙色と言う方が相応しい。吐喝喇列島にはカブトがいないと思うのだが、クワガタに譬えて名付けるとしたら、トカラノコギリクワガタに因んでトカラカブトとでも呼びたい。
天然親カブトから数えて3 世代目にして、橙色のカブトが誕生した。風の便りで聞いていた話から想像すると、赤カブトは遺伝の要素が大きいように思えた。だから、どこまで赤くすることが出来るのかということと、本当に遺伝なのかということを自分で試してみたかった。それ故に、最初から赤カブトを狙って交配させていた訳だが、たったの3 世代目にして橙色の個体が出るとは非常に感激だ。だが、全ての個体が橙色になっている訳ではなく、普通の小豆色であったり、普通に赤カブトであったりする個体も混じっている。
写真に一緒に写っているのは、今年採った一番大きなカブトで83mm の個体だ。色は普通の小豆色だ。色と大きさの比較になるだろう。

■F2 合計羽化個体
雄 5
雌 2 (内 1頭は羽化不全の為早々に死亡 )

■関連記事
「平成17年7月28日 0時 ポイントHS090705他 採集」
「平成18年7月23日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F1」
83mm カブトと橙色の本土カブト



平成19年7月28日 採集 22時 暑い ポイント自宅

自宅の周りを歩いてみた。ヒラタがいた木の隣でなかなかの大きさのケヤキが1 本倒れていたのだが、その木が伐採されたようだ。木が1 本なくなっただけで、ヒラタがいた木の周辺が大分乾燥したように思える。以前よりも見晴らしが良くなり過ぎている。今後、伐採されたケヤキの代わりに何か植えるのなら、是非ともクヌギかシラカシにして頂きたいものだ。多分、無理だろう。
サイカチが樹液を出し始めている。カブトを5 頭観察した。近くのシラカシ(アラカシ ? ) も樹液を出している木があるが、まだ大きくない木なので昼にカナブンがいた程度で、夜間は何もいない。せっかく樹液が出ているのに勿体無いなぁ。コクワすらいないのは何故だろう。

■今日の収穫
カブト 雄 3 雌 2



平成19年7月29日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F2 他

■カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F2 自己採集からの累代 )
今日も雌が1 頭活動を開始したが、残念ながら羽化不全で朝に出て来て正午過ぎには死んでいた。今のところ雌では赤カブトではない個体が 1頭だけ生きており、死んだ2 頭の個体が赤という、皮肉な状況である。雄は最初の1 頭が羽化不全であったが生き延びており、開いている羽は生きるのに影響がない範囲であろう。雄は1 頭を除いて赤カブトだ。

 ・今日の収穫
  F2 合計羽化個体
  雄 5
  雌 3 ( この内、2頭は羽化不全で死亡 )

■オオクワ Dorcus hopei binodulosus Waterhouse, 1874 (千葉県横芝牛熊産 雄 死亡 雌 H17.7羽化 F4 )
最初に採り出そうとした初齢幼虫を、作業の不手際で潰してしまった。その後は、潰さずに回収することが出来た。今日割った産卵木はまだ1/3程度崩していない部分が残っているので、まだ幼虫が採れるかもしれないので、保管して後程また再割り出しをする予定だ。
入手時から菌床飼育されていた幼虫を除いて、純粋な意味で我が家の菌床飼育第一号である。購入したヒラタケ菌床ブロックを自分で崩して瓶詰めしたものだ。菌糸は扱いが面倒な上、幼虫の餌を自分で作っているという感覚がなく、又、本当に菌床を自分で作るのも難しい。それ故、醗酵マット飼育に傾倒していたのであるが、平成18年11月19日に入手した2 頭のオオクワが入手当時から菌床飼育されていた。そして、今年になって2 頭共大きい雄に羽化した為、ドルクス属クワガタの菌床飼育を試したくなったのだ。

 ・今日の収穫
  初齢幼虫 5 (潰した1 頭は含まず)
  亜終齢幼虫 2
  CBF1 合計飼育個体 7

■ハチジョウコクワガタ Dorcus rectus miekoae (Yoshida, 1991) (八丈町産 α系統F2 雌雄共死亡 )
オオクワ幼虫に使った菌床ブロックで余った物をプリン・カップ詰めして、200cc が3 つ出来上がった。まだ産卵セットから採り出していないハチジョウコクワの幼虫が沢山いたので、菌床を回すことにしてマット内の幼虫を掘り出した。今日は時間がないのでマット内から幼虫を回収したのみで、産卵木を割るのは後日とする。

 ・今日の収穫
  飼育中の幼虫が死亡で −2
  初齢幼虫 3
  亜終齢幼虫 6
  α系統F3 合計飼育個体 15



平成19年8月3日 飼育 オキナワヒラタ 沖縄本島産 WD

オキナワヒラタクワガタ Dorcus titanus okinawanus (Krieshe, 1922) (沖縄本島国頭村産 H18.7.5 自己採集 WD 雌 34mm )

飼育容器側面と底面から卵と幼虫で5 個体以上が見えたので掘り出した。意外に沢山採れて、既に個人で累代するには十分な数を通り越している。今日採れたのは、全てマット内からだ。産卵する雌の足場程度に、しょぼい産卵木を2 本入れてあったが、取り出して新しい産卵木と交換した。今度はまともな太さでヒラタが好みそうな適度に軟らかい材をマットに半埋めした。取り出した産卵木は余り幼虫が入っているとは考え難いが、一応1 ヶ月後位に割ってみようと思う。これまで得られた幼虫の数を勘案すると、恐らく今日入れた産卵木が、この天然雌にとって最後の産卵場になるのではないだろうか。これが最後になるのなら、秋から冬までには産み切って果ててしまうのだろう。

■今日の収穫
卵 6
初齢幼虫 8
WF1 合計飼育個体 18



平成19年8月4日 採集 23時 24℃ ポイント自宅

何となく自宅の周りを歩いてみた。採集が好きで堪らないというか、夜出歩くのが癖になっているようだ。怪しいオジサンだ(笑)。ヒラタがいた木の周辺で以前、昆虫餌ゼリーの空容器が落ちていたのを見たが、今日は餌用の木に塗る蜜の容器が落ちていた。これで近所の餓鬼共がよく来ているのが確実となった。ここのシラカシの根元付近には洞があるのだが、残念ながらここにはクワガタが入れない。何故かと言うと蜜蜂の巣になっているからだ。このポイントを見つけた時から既にそうで、今後も長いこと蜜蜂共は立ち去りそうにない。今日は、木の上の方を時間を掛けて懐中電灯で照らしてよく観察していたのだが、上方でコクワかヒラタか分からず、デジカメの望遠撮影で確認しようとデジカメを構えていると、その内に1 匹の蜜蜂が追いかけて来た。直ぐに逃げたので刺されはしなかったが、かなり近距離まで飛んで来たので厭だった。相手がスズメバチではないと余裕があるものだ。しかし、一度蜂に刺されたら、次に刺された時にアナフィラキシー・ショックを起こして死ぬかもしれないので、一度も刺されたことがないに越したことはない。
いつものシラカシにコクワがいた以外には、今日は今年になって今まで虫が付いたことがない方のシラカシで、コクワとカブトを観察した。収穫だ。

サイカチではカブトを2 頭とコクワの雌1 頭を見たのみだ。葉が茂ってよく見えないので、本当はもっといるのかもしれない。カブト 1 頭は、飛んでいる音を追うように懐中電灯を照らし続けていたら、私の左肩に着地して来た。大きくて活動を開始したばかりのような綺麗な雄だった。
近くのシラカシでは3 本が樹液を出していたにも拘らず、カブトやクワガタは1 頭も見ることが出来なかった。代わりに樹液に集っていた蛾におしっこを掛けられてしまった。

■今日の収穫
コクワ 雄 2 雌 2
高所で種名不詳クワガタ 2
カブト 雄 3



平成19年8月5日 採集 19時 24℃ ポイントYM080507 他

仕事帰りに寄り道をして新規ポイントを追加した。ポイントYM080507とポイントTY080507だ。両方共クヌギ主体の場所で、カブトにコクワ、ノコギリが見られた。夜遅く来れば、もっと沢山の個体を見られる筈だ。再びコクワが少し増え出したような印象だ。だが、コクワは樹液の出ている木の目立たない隅っこに張り付いていたり、捲れに隠れていたりしている個体が多かった。
九十九里平野のどの地域を探してもそうだが、今日追加したポイントも直ぐ目の前まで宅地や道路の開発が迫っており、30年以上昔に見に来たかったと思いたくなる。尤も、その頃の小生はよくその辺にいた地元の自転車小僧だったので、実際にはそんな昔にあちこち遠い場所の林を探す等ということは不可能であった。
最後の締めは、いつもの場所に寄って来たが、再びノコギリが見られるようになった以外は変わりなし。ノコギリは2 つがいとその他と言った感じだった。カブトが沢山いると、飛んでいる時の重たそうな羽音や雄同士の喧嘩、交尾の音と、林の中が大変に賑やかだ。夏らしい。

■今日の収穫
ノコギリ 10位
コクワ 20以上
カブト 沢山





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