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| 平成19年8月5日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F2 |
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カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F2 自己採集からの累代 )
連日でカブトの新成虫が活動を開始している。一昨々日に赤い雌が2 頭、一昨日は赤い雄1 頭、昨日は普通の雌1 頭、今日は赤い雌が3 頭といった具合だ。活動を開始した成虫は、黒い個体と赤い個体が交尾するのを防ぐ目的で、それぞれ別の容器に移している。だから、毎晩コンテナを覗くのが日課になっている。
昨日は里子で雄 2 雌 1 の合計3 頭が貰われて行った。職場で赤いカブトムシを交配を重ねて作っている話をしていたら、欲しいという人がいたので差し上げることになったのだ。因みに里子の内訳は、普通色のつがいと真っ赤な雄1 だ。
■今日の収穫
F2 合計羽化個体 13
雄 真っ黒 0 普通の小豆 1 赤 2 真っ赤 2 橙 1 - 死亡 0
雌 真っ黒 0 普通の小豆 2 赤 5 真っ赤 0 橙 0 - 死亡 2 ( 2 頭とも羽化不全 ) |
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| 本土カブトの赤い雌 |
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| 平成19年8月7日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F2 |
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カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F2 自己採集からの累代 )
6日に赤い雌を 1頭、7日に普通で極小の雌を1 頭追加した。
■今日の収穫
F2 合計羽化個体 15
雄 真っ黒 0 普通の小豆 1 赤 2 真っ赤 2 橙 1 - 死亡 0
雌 真っ黒 0 普通の小豆 3 赤 6 真っ赤 0 橙 0 - 死亡 2 ( 2 頭とも羽化不全 ) |
| 平成19年8月9日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WD |
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ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントTT010106 H18.6.28 自己採集 WD 雄 53mm ) (九十九里平野産 ポイントTT010106 H18.6.29 自己採集 WD 雌33mm )
マット内から幼虫 1 頭と卵 2個が観察されたので飼育容器から掘り出してみた。他の個体は見当たらなかったが、産卵木に数箇所の齧り痕があることから材中に幼虫がいる可能性がある。産卵木は交換して、1ヶ月後に割る予定だ。この雌が材に産卵したのは初めてであるから、去年の最初に入れた材が悪かったということだろう。雄は片方の前脚フ節が取れている状態で去年から変わらないものの、雌は擬死状態時に前胸と後胸の接合部で左に傾いており、疲労がかなり目立って来た。落ちる前にもう少し生んでくれるだろうか。
■今日の収穫
里子で雌 -1
卵 2
初齢 1
WF1 合計飼育個体 9 |
| 平成19年8月9日 飼育 コカブト 九十九里平野産 WF1 |
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コカブトムシ Eophileurus chinensis chinensis (Faldermann, 1835) (H18.6.28 自己採集からの累代 九十九里平野産 WF1 雄 1 雌 1 )
前回7月6日に幼虫と卵を掘り出した数日後からマット内に幼虫がいるのが見えていた。取りこぼした卵から孵った幼虫だろう。今日はその幼虫を掘り出したのだが、その後は産卵していないようで更なる追加の個体は得られなかった。WF1の雌雄はまだまだ元気そのもので、越冬して来年も活動するのではないかと思わせてくれる。
■今日の収穫
飼育中の初齢が1 頭死亡で -1
羽化後1 頭死亡で -1 (9/26)
幼虫が死亡で -2 (10/3)
飼育中の成虫が死亡で -1 (10/5)
亜終齢幼虫 1
終齢幼虫 1
F2 合計飼育個体 23 |
| 平成19年8月9日 飼育 リュウキュウコクワ 沖縄本島産 WD |
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リュウキュウコクワガタ Dorcus amamianus nomurai Mizunuma, 1994 (H18.7.5 自己採集 沖縄本島国頭村産 WD 雄 29mm 雌 25mm )
マット内に亜終齢幼虫が1 頭いるのが観察されていたので掘り出してみた。雄親は樹皮下で直ぐに見つかったが、母虫は樹皮下にもマット内にも見当たらない。今年になって一度も交換していない産卵木を入れ替えたかったこともあり、産卵木を手で崩してみた。すると、亜終齢幼虫を3 頭と零れ落ちた卵1 個を追加した。母虫は材中に潜んでいた。適当に幼虫を食べながら産卵を続けていたんだろう。身体の擦れが甚だしくなって大分疲れた感じになっているが、動作は頗る元気だ。このWD雌から今年一杯は幼虫が採れるような気がする。
■今日の収穫
卵 1
亜終齢幼虫 4
WF1 合計飼育個体 23 |
| 平成19年8月9日 飼育 オキナワノコギリ 沖縄本島産 WF1 |
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オキナワノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis okinawanus Nomura, 1962 (沖縄本島国頭村産 自己採集からの累代 α系統 WF1 H19.6羽化 雄 50mm 雌 30mm )
今年に羽化して一越せずに既に活動を開始している個体が雌雄共に何頭かいる。去年の産卵から成虫の活動迄1 年も経ずして成熟して活動を開始したということだ。オキナワノコギリは手軽に産卵するのみならず、1 越を待たずして楽しめるノコギリクワガタだ。
一旦活動を開始したノコギリクワガタの成虫は越冬せずに死んでしまう。餌だけやって眺めているだけでは勿体ないので、それぞれ一番赤い個体を選んで飼育セットを組むことにした。選んだ雌の羽化日は6 月下旬なので成熟にはまだ早いような気がするが、物は試しに雄とつがわせてみようと思う。果たして産卵するだろうか。
■今日の収穫
雄1 雌2 が里子に出て - 3
里子に出して -2 (H20.8.16)
活動開始の雄が酸欠で死亡 −1
雌が死亡で -1 (9月中)
α系統 WF1 合計飼育個体 14 |
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| オキナワノコギリクワガタ |
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| 平成19年8月11日 飼育 トカラコクワガタ 悪石島産 F3 |
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トカラコクワガタ Dorcus rectus kobayashii (Fujita et Ichikawa, 1985) (吐喝喇列島・悪石島産 α系統 F3 雄43mm、雌29mm、27mm )
マット中に幼虫が観察されているので飼育容器を掘り返した。見えていた2 頭の幼虫を回収したのみで産卵木を交換した。交換した産卵木は6月5日からのものである。マット中で卵を見たことがないので、回収した幼虫は産卵木内から零れ出たものと考えられる。
■今日の収穫
羽化不全と蛹化不全で雌 2 死亡
亜終齢幼虫 2
α系統 F4 合計飼育個体 31 |
| 平成19年8月12日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F2 |
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カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F2 自己採集からの累代 )
一番赤いカブトの産卵セットを作るのに幼虫飼育コンテナの腐葉土を穿っていたら、赤い極小雌成虫が出て来た。かなり大きいコカブトといった感じの雌カブトだ。くどいが、即ち、とても小さいカブトということだ。最近は新成虫が纏まって活動を開始することがなく、成虫が20頭も満たない儘に今年は終わりかと思っていたら、まだまだいたものだ。毎晩コンテナを覗いているのに、いつの間に活動を開始したのだろうか。ひょっとしたら、この雌は先月中に活動を開始して、小生が見つける前に雄と交尾を終えて、産卵活動をしていたから今の時期に出て来たという可能性も否定出来ない。だが、産卵活動をしていたとしても、身体がそんなに泥まみれになっている訳ではなく、どちらかと云うと新成虫のように見える。
今日は一番真っ赤な雄と雌の2 頭をつがわせて飼育セットが完了した。毎晩欠かさずコンテナを覗いていたので、他の雄と交尾済みの可能性はかなり低いと踏んでいる。この雌は一番赤い雌なので、只の赤という区分けから真っ赤に変更した。雌は雄と違って全体がはっきりとした微毛で覆われている為か全体的にくすんだ色なので、色を判断するのが少々難しい。判断基準としては、全体の赤味以外には、脚の色と腹部裏面の色が参考になりそうだ。本当に赤い個体は脚と腹部の色も明確に赤いのだ。
雄は真っ赤を通り越して橙に近い個体だ。天然の本土カブトでは見たことがない赤さだ。来年はどんな子孫がどんな割合で出て来るのだろうか。このつがいから幼虫が得られれば、他の個体は出来るだけ早い内に彼らの御先祖の林に放そうかと考えている。
■今日の収穫
F2 合計羽化個体 16
雄 真っ黒 0 普通の小豆 1 赤 2 真っ赤 2 橙 1 - 死亡 0
雌 真っ黒 0 普通の小豆 3 赤 6 真っ赤 1 橙 0 - 死亡 2 ( 2 頭とも羽化不全 ) |
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| 一番赤いカブトのつがい |
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| 平成19年8月12日 飼育 ゴトウヒラタ 福江島産 WF1 他 |
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新しく入手した種類で新規に飼育セットを組んだ。
■ゴトウヒラタクワガタ Dorcus titanus karasuyamai Baba, 1999 (福江島産 WF1 雄 75mm H19.5中旬羽化 雌 36mm H18.11.25羽化 )
入手元は次のオオクワと同じく、「大人採集普及キャンペーン」を掲げる千葉のマスターさんである。当「虫日記」でもトップにリンクを貼らせて頂いている。
雄は75mm と、飼育下でも天然でも特大個体である。本土ヒラタの飼育下最大が74mm だったと思うので、それを凌いでいる。体長では国内最長を誇るツシマヒラタ系といえども、75mm はやはり疑いなく特大の部類である。面白いことに、この75mm ゴトウヒラタと次の67mm オオクワの両方を家族に見せたところ、67mm オオクワの方が大きいと皆口を揃えて言っている。単に体長を数字として測る方法とは別に、実際の感じ方で大きいのはオオクワなのである。測る道具を持ち合わせていないが、実際に重量を測ればオオクワの方が重いのだろう。
話が戻って、雌は去年に羽化した個体なので十分に成熟している筈である。雄も餌喰いが良好なので、今年中に幾らか幼虫が採れるんじゃないだろうか。
■オオクワガタ Dorcus hopei binodulosus Waterhouse, 1874 (北海道産 F3 雄 67mm H18.6.28羽化 雌 44mm H18.6.11羽化 )
北海道産のオオクワガタは、昔は分布しているとは考えられておらず、北海道での分布が図鑑等で記載されるようになったのは、極最近になってからである。多分10年も経っていないだろう。小生が入手した北海道産オオクワガタは、産地を聞いて想像しがちな外灯で得られた雌の持ち腹子孫ではない。何とも驚くことに、樹液採集された個体の子孫なのである。北海道産樹液採集個体の子孫なのだ! 採集者は小生の知り合い(千葉のマスターさん ) の知り合いで北海道産オオクワガタの樹液採集に3 年も通い続けたという、実に感動的な逸話が伝えられている。因みに、小生は通い続けて3 年目なのだが、まだ地元産オオクワガタの採集には至っていない。トホホ・・・。
雌雄共に去年に羽化して越冬を経験済みで、現在は餌喰いも頗る良好である。雌が産卵するかしないかは、8月の中旬で時期的にやや遅いことが心配であるが、今までのコクワガタ系の経験から、産卵しそうな気がしないでもない。駄目ならまた来年に仕込めば良いだけの話であるから、それ程切羽詰っている訳でもない。 |
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| ゴトウヒラタクワガタ |
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| 北海道産オオクワガタ |
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| 平成19年8月14日 採集 22時 暑い ポイントTY080507 他 |
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妻の幼馴染とその子と更にその友人親子、そして我が一家を連れて、子供の為の夏休みの昆虫採集となった。或る程度の数を稼がなければならないことと、女性と小さい子供を連れるので、手軽に歩ける近場としてポイントTT010106近くの外灯、ポイントTY080507とポイント自宅を廻った。外灯では夥しい数のカブトの屍骸が残っていたが、生きたカブトの飛来はなかった。月齢が悪い訳でもなかったが、最盛期を通り過ぎてしまったので仕方のないところだろう。ポイントTY080507ではノコギリとカブト、ポイント自宅ではカブトを採集した。我が家の子供以外は男の子二人だったが、生きた虫が樹液に集っている場面を見られたのでかなり満足してくれていたようだ。雌はその場で触らずにして持ち帰ったのは雄のみだ。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 2
コクワ 雄 3
カブト 雄 10未満 雌 10未満 |
| 平成19年8月17日 採集 21時 25℃ ポイントYM080507 他 |
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仕事帰りにポイントを一回りし、ポイントYN081707 を新規に追加した。まあまあの大きさのクヌギが何本か並んで激しく樹液が吹き出ている木もある。暗くなるとカブト沢山とノコギリ数匹が出て来ていた。
その他は特に目立った獲物がいた訳ではないが、カブトが減り始めているのが目立っており、活動しているカブトでも傷があったり汚れていたりで疲れていそうな個体が多くなっていた。逆にまたコクワが増え始めているように思えた。ノコギリは相変わらずだ。
■今日の収穫
ノコギリ 5 位
コクワ 沢山
カブト 沢山 |
| 平成19年8月18日 採集 20時 暑い ポイント自宅 |
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サイカチの木が樹液を出さなくなって虫がいない代わりに、近くのシラカシに多くのカブトやクワガタが集るようになっている。何本かある内の2 本は変わらず激しく樹液を流しており、やっと本領を発揮し始めたように思える。但し、ここのシラカシは若木である為、クワガタが隠れるような樹皮捲れや洞がないのが辛いところだ。ここでヒラタに会えるかどうかは秋口になってみないと分からない。
今日はここでノコギリをつがいで観察した。ポイント自宅でノコギリがいたのは初めてだ。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 1 雌 1
コクワ 10未満
カブト 10未満 |
| 平成19年8月18日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F2 |
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カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F2 自己採集からの累代 )
8月12日から橙カブトをつがわせていた。まるで雌の姿は見掛けなかった反面、雄は3日前まで餌を食べていたり活発に動いていたりしたが、その後は姿を見ることがなかった。昨日の晩に餌を食べている場面を見たが、頭を突っ込んでいた為、雌雄どちらなのか分からなかった。
時期的にはまだ早いのだが、橙カブトの子孫が得られているのか確認する必要があるので、飼育セットを掘り返してみることにした。このつがいから子孫が得られていることがはっきりすれば、その他のF2 成虫で里子に出ず居残っている個体は、全て元の林に逃がせるからだ。そうでなければ夏の終わりが近付いている為、逃がせる時期を逸してしまう。
腐葉土を掘り進んで行くと、屍骸の一部と思われる後羽が見つかった。この羽の持ち主は雄なのか雌なのか。下層の固詰め腐葉土から米粒より少し大きい真っ白な卵が出始めたので、産卵が無事に進んでいることが確認された。幾分緩い上層と固詰め下層との間辺りで橙雄のばらばら死体が、部品単位で見つかった。雌も上層と下層の中間辺りで元気にしていた。身体に損傷は全くなく、まだまだ産みそうだ。我が家の赤カブ計画は、今年はこの雌のみに託しているので、100頭位は産んで欲しいところだ。頑張って貰わねばならない。
雄のばらばらになった部品は、一箇所には留まっておらず、掘り起こしている間に一度に部品が揃うことはなかった。見つかった卵は一つずつ丁寧に拾って、小プラ・ケースに10〜15頭単位で腐葉土と一緒に纏めて保管した。
観察された事実から、今までに他では全く聞いたことがない状況であることが判明した。雄は雌に殺されて捕食されたと考えられる。カブトムシも雌が雄を襲って捕食することがあるのだ。きっと野生では、クワガタの雌と同様に、カブトムシの雌も産卵の合間に他の昆虫を捕食していると考えられる。他の方の飼育下でも雌が雄を襲って食べていることに、只気付かずにいるだけのことがあるのかもしれない。
元気で食欲も旺盛だった雄は、腐葉土の上層と下層の中間辺りで休んでいたところを雌に襲われたのだろう。雌が産卵後に蛋白質を必要としているところに、丁度土中で雄に出くわしたのだ。これは飼育セットを組んでから僅か3 日で起こったことだ。日数と産卵数を考え合わせて辻褄の合う話だ。
雄の屍骸は腐葉土の上層と下層の中間辺りで見つかっており、一般によく見られるように、腐葉土上で力果てて死んだのではない。身体の欠損はなく頗る元気であったし、活動開始が7月27日であったので、百歩譲っても天寿をまっとうしたとは到底考えられない。屍骸はばらばらで、特に腹部は原型を留めておらず、軟らかい部分は紛失して裏面の硬い部分のみが残っていた。現在の飼育容器中で、2〜3日以内に雄の屍骸をばらばらにする生物は、カブトの雌以外には存在していない。少なくとも、生きている雄を雌が襲ったかどうかは抜きにして、雄の屍骸を雌が食べたことは確かである。だが、得られている状況から、元気だった雄が突然姿を消した時期に、雌は雄を襲って食べてしまっていたと推測せざるを得ない。
■今日の収穫
卵 24
F3 合計飼育個体 24
F2 合計羽化個体 16
雄 真っ黒 0 普通の小豆 1 赤 2 真っ赤 2 橙 1 - 死亡 0
雌 真っ黒 0 普通の小豆 3 赤 6 真っ赤 1 橙 0 - 死亡 2 ( 2 頭とも羽化不全 ) |
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| 無惨にもばらばらになった橙カブト雄 |
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| 平成19年8月22日 採集 2時 暑い ポイント自宅 |
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久々にヒラタを見たが、一編に3 頭もいて豪華な日となった。先ずは沢山のコクワに紛れて木の根元で洞に逃げ込もうとしている尻を発見した。引き摺り出さなかったので雌雄判別不能だが、その直下の地面に40mm 位の新鮮な雄の屍骸が落ちていたので、この逃げ込んだ個体は雌の可能性が高い。屍骸はフ節が一つないだけで綺麗なので標本用に持ち帰った。この木の洞は蜜蜂が巣にしていたのだが、漸く彼らは去ったようで、クワガタの格好の棲家になっている。
もう一本の木は先日コクワとカブトが集っていたので、有望な木の仲間入りである。樹上2m 辺りで泥塗れの雌コクワのようなクワガタが吸汁していた。よく目を凝らすと、雄の顎が木の向こう側から覆い被さっている。更によく見ているとその雄は45mm 程のヒラタであることが分かった。ヒラタのつがいだ。樹液場の周辺には洞や捲れがないので、確実に採集出来る状態であったが、地元ヒラタの繁殖には困っていないので、観察だけに留めておいた。自宅ポイントでヒラタのこういう濃い状態が観察出来るので、大変満足である。
■今日の収穫
ヒラタ 雄 1 雌 1 雌雄不明 1 (屍骸は含まず)
コクワ 10位
カブト 雄 1 |
| 平成19年8月22日 採集 20時 暑い ポイントYM080507 他 |
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| 一番大きな雄が雌を警護している |
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仕事帰りに北総台地から平野部に掛けて何箇所か巡回した。カブトが激減していた。最盛期には数え切れない程にカブトがいるのだが、観察した個体数は10頭にも満たなかった。まだ気温は真夏だが、日照時間は短くなっていて18:30 になるともう明かりが必要であり、着々と秋になっているのを感じる。
■今日の収穫
ノコギリ 10未満
コクワ 沢山
カブト 10未満 |
| 平成19年8月24日 飼育 コクワ 九十九里平野産 WF1 他 |
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成虫飼育容器から取り置いて1 ヶ月以上経った産卵木を割り出した。全7 種で採り出した幼虫は50頭を超えた。丸一日を費やして割り出し待ちの産卵木がまだ残っている。疲れた。休憩しながら進めていたが、坐っての作業なので特に腰の疲労が強い。
割り出し時に、オオクワ 2頭、ムシモンオオ 1頭の幼虫を潰してしまった。これらの幼虫を潰した原因は、初齢で小さかったのもあるが、市販の産卵木ではなくて自分で山から拾った材を使っていた為、不規則に非常に硬い部分があるので割り出し難いからだ。もうそろそろ全て業者から仕入れた材になると思うので、今後は割り出し時の幼虫潰しは減る筈だ。
■今日の収穫
アマミコクワガタ (原名亜種) Dorcus amamianus amamianus (Nomura, 1964) (奄美大島名瀬朝戸産 F5 )
雄成虫が死亡で -1 (9/27)
終齢幼虫 2
α系統F5 合計飼育個体 7
ハチジョウコクワガタ Dorcus rectus miekoae (Yoshida, 1991) (八丈町産 α系統F3 )
幼虫が死亡 -1 (H20.5.4)
幼虫が死亡 -1 (H20.3.14)
幼虫が死亡で -2
幼虫が死亡 -1 (H20.3.9)
2令で菌糸に移した幼虫が死亡で -1 (H20.2.4)
途中で菌糸に移した幼虫が死亡で -1 (H20.5.17)
幼虫が死亡で -3 (11/22)
蛹が死亡 -1 (10/27)
幼虫が死亡 -2 (H20.6.13)
幼虫が死亡 -2 (H20.6.17)
幼虫が死亡 -1 (H20.7.4)
羽化後の雌の新成虫が腹部奇形で死亡 -1 (H20.7.10)
幼虫が死亡 -1 (H20.7.17)
幼虫が死亡 -1 (H20.8.16)
羽化後の雌の新成虫が死亡 -1 (H20.8.18)
長らく亜終齢だった幼虫が死亡 -1 (H20.9.28)
初齢幼虫 1
亜終齢幼虫 9
α系統F3 合計飼育個体 4
オオクワガタ Dorcus hopei binodulosus Waterhouse, 1874 (千葉県横芝牛熊産 CBF1 )
初齢幼虫 4 (潰した2 頭は含まず)
亜終齢幼虫 3
CBF1 合計飼育個体 14
ミシマコクワガタ Dorcus rectus mishimaensis Tsuchiya, 2003 (鹿児島県大隈諸島三島村黒島産 β系統 F4 )
亜終齢幼虫 7
終齢幼虫 2 (終齢幼虫 1 死亡で−1)
β系統F4 合計飼育個体 10
ムシモンオオクワガタ Dorcus musimon Gene 1836 (イタリア・サルディニア島 Sardinia Island Italy、β系統 CBF1 )
亜終齢幼虫 5 (潰した1 頭は含まず)
β系統CBF1 合計飼育個体 17
コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (九十九里平野産 ポイントTG110706 WF1 )
亜終齢幼虫 3
終齢幼虫 4
WF1 合計飼育個体 8
トクノシマコクワガタ Dorcus amamianus kubotai (Fujita et Ichikawa, 1985) (徳之島産 α系統 F2 )
初齢幼虫 3
亜終齢幼虫 7
終齢幼虫 2
α系統F2 合計飼育個体 29 |
| 平成19年8月25日 採集 22時 27℃ ポイント某所 |
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空いた時間に軽を飛ばして行ってみた。今日も日中は真夏日で夜は熱帯夜だ。霧が濃く満月に近い月明かりで見通しが良かったり悪かったりの日だった。すっかりカブトの時期が終わっている。観察したのはたったの雄 1頭のみで、しかも泥だらけのよれよれ個体が一生懸命に樹液を嘗めている光景だ。8月に入ってからは連日の猛暑で、昆虫の寿命は非常に活発に動いていた代わりに、太く短くなって早く寿命が来たのだろう。カブトの個体数の減少は例年より少なくとも10日は早いような気がする。林床では夥しい数の甲虫の屍骸ばかりが目立っていた。足元の叢で何か動物が静かに逃げるような音がしていたと思ったら、蝮が藪に向かっているところであった。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 4
コクワ 沢山
カブト 雄 1 |
| 平成19年8月26日 飼育 コクワ 九十九里平野産 WF1 他 |
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一昨日の続きで取り置いあった産卵木を中心に飼育種の幼虫の回収をした。午後は家族を連れてのポイント探索を予定しているので種類は少な目だ。
■今日の収穫
ムシモンオオクワガタ Dorcus musimon Gene 1836 (イタリア・サルディニア島 Sardinia Island Italy、α系統 CBF1 )
初齢幼虫 1
亜終齢幼虫 2
終齢幼虫 1
初齢幼虫が落ちて -1 (H20.1.27)
羽化不全で死亡 -1 (H20.6.11)
α系統CBF1 合計飼育個体 3
コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (九十九里平野産 ポイントOS092405 自己採集からの累代 WF1 )
終齢幼虫 5
羽化不全で死亡 -1 (H20.8.28)
新成虫の雄で死亡 -1 (H20.9.28)
WF1 合計飼育個体 5
ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントTT010106 H19.7.5 自己採集 WD 雌 30mm からの累代 β系統 WF1 )
初齢幼虫 5
亜終齢幼虫 3
幼虫が落ちて -1 (12/10)
蛹が落ちて -1 (H20.7.10)
WF1 合計飼育個体 6 |
| 平成19年8月26日 採集 21時 27℃ ポイントTS082607 他 |
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飼育中の虫共の世話をした後、午後に時間を作ってポイント探索をした。郷土資料を基に環境が残っていそうな地域を中心に攻めると云う、ちょっと本格的な探し方だ。見方を変えれば、たかが虫ごときにかなりいかれた行動だ(笑)。市内近場のドライブなので一家総出で、車中は常に賑やかと言うか、大変に喧しい。犬も連れて行って田舎風景の中を歩かせた。生まれて2ヶ月半にもなると、家族と一緒なら未知の土地でも元気に走り廻るようになっている。動物の中でもヒトは特に未熟な状態で生まれると言うが、それを差し引いても犬は早熟だ。帰りの車中では満足気に大人しく寝ていた。ところで、新規ポイントであるが、ポイントTS082607 他を追加した。
夜間は今日の新規開拓ポイントをもう一度廻ってみた。日中に見た種類に変化はなくノコギリ、コクワ、カブトで、数が増えているのみであった。大きなコクワを見ると「ドキッ」と指先まで痺れる感覚を受ける時がある。一瞬でも「ヒラタかオオか」と考えるからだ。そう簡単には大物に出遭うことはないだろうに。
新規開拓ポイントの結果に幾分か不満足だったので、軽を飛ばしてもう一箇所を廻った。ノコギリの雄ばかりが目立っていた。樹上に60mm 位のノコギリ雄がおり、それ以外に木の葉がガサガサ音を立てていると思っていたら、別のノコギリだったらしく、小生に向かって飛んで来て足元に落ちた。55mm 位の中歯と長歯の中間のような雄で、手に取ると威嚇し続けていた。ノコギリも格好良いクワガタだ。ノコギリは一時よりも個体数が増えているようで新成虫のように綺麗な個体がいるので、ひょっとしたら本土ノコギリも羽化した年の晩夏に活動する個体がいるのかも知れない。そんな気がする日であった。それにしても、今年は晩夏から秋に掛けて見られるようになるヒラタがなかなか姿を現さない。今晩も昨日と同じ場所で蝮が藪に向かって逃げるのを見た。蝮も非常に数が少ないと思われ、その棲息環境は貴重ではないだろうか。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 10 雌 1
コクワ 沢山
カブト 雄 6 雌 1 |
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| 広葉樹の切り株にいた35mm 程のカミキリムシ |
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| 平成19年8月28日 飼育 オキナワノコギリ 沖縄本島産 F2 他 |
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実りの秋、収穫の秋で田圃の稲穂が垂れ始めており、農家の稲刈りがあちこちでそろそろ始まっている。我が家の虫共の産卵も大方は順調に進んでおり、卵や幼虫を収穫するのに追われて、成虫の餌遣りが疎かになりがちだ。午前中はやっとこさ、盆に行けなかった墓参りをして、午後は虫の世話に時間を当てた。今日も腰が疲れた。
■今日の収穫
オキナワノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis okinawanus Nomura, 1962 (沖縄本島国頭村産 自己採集からの累代 α系統 F2 )
卵 11
α系統 F2 合計飼育個体 11
カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F3 自己採集からの累代 )
卵 17
F3 合計飼育個体 41
ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントTT010106 自己採集 WD 雄 53mm H18.6.28、雌 33mm H18.6.29 からの累代 WF1 )
卵 3
初齢 1
WF1 合計飼育個体 13 |
| 平成19年8月29日 採集 19時 少し暑い 某所 |
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仕事帰りに林に寄ってみた。朝から曇り空が続いていて正午過ぎに一時雨がぱらついた時があった。不安は的中して林に着いた途端に雨が降り出した。せっかく来たので少々の雨でも歩き続けたが、次第に強くなって来たので車に帰って30分程菓子を食べながら待った。だが、雨は容赦なく強くなるばかりで止む気配が全くなく、仮に雨が上がってももう木を見て樹液なのか水なのか分からない状態であろうことが容易に予想出来たので、諦めて帰ることにした。自宅へ着く頃には雨は小降りになっていた。
林で変わった点と言えば、初夏に樹液場でちらほら見られただけのスズメバチが、樹液場に復活した。稲刈りが始まって、樹液場にスズメバチも出現となると、気候が秋になった証拠であろう。
今日の見物は、40mm 以上のコクワ雄同士の戦いだ。懐中電灯で木を照らしていたら、なかなか重量感のある落下音が聞こえた。野薔薇がシャツに巻き付いて苦戦したが、直ぐに足許を見ると大き目のドルクス 2頭が林床で激しく音を立てて喧嘩している。大きいのでコクワとヒラタの決闘かと胸が躍ったが、よく見ると両方共コクワの雄であった。双方なかなか譲らずにかなり好戦的で、虫相撲ビデオでも見ているかのような迫力であった。コクワの喧嘩と云えば、クワガタの秋の風物詩のような物だろう。子供の夏休みも終わりが近い。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 1
コクワ 10以上
カブト 雄 1 |
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| 秋の主役による死闘 |
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| 平成19年8月31日 採集 22時 24℃ TT010106 他 |
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カブトは雄しか見なくなって久しい。もうカブトを採ろうと思ってもなかなかいない位に林は静まり返っている。盛夏から増え始めた林床の屍骸は、次第に風化して屍骸の数すら減り始めている。
ノコギリは相変わらずで、多くもなく少なくもなくと云った風だ。コクワしか見ないのは寂しいので、ノコギリを見ると少し嬉しい。
ヒラタはまるで見られなくなっている。秋に一時的に増える筈なのに、今年はまだそういう例年のような状況にはなっていない。残る採集期間は少なくなっているが、ヒラタはこれからなんだろうか。それともこの儘秋が深まって冬に向かってしまうのだろうか。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 5以上 雌 3
コクワ 沢山
カブト 雄 2 |
| 平成19年9月2日 採集 2時 21℃ ポイント自宅 |
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蜜蜂が巣食っていた木が蜜蜂から開放されていたのを前回に知ったので、今日は脚立を持参して気になっていた木の隅々迄舐め回すように観察した。この木は高さ7〜8m 位の木で、樹上3.5〜5m 辺りで大小の洞を幾つも有していることが分かった。この木1 本を見ればかなり有望に思えるのだが、1年間にヒラタを数頭確認するのがやっとのポイントである。何故かと云うと簡単な話で、虫の付く木が少ない上に豊富な林がある訳でもない。増してや沢山の朽木が周囲にあるのでもない。ヒラタが観察されるというだけでも驚異的である。この木たった1 本がなくなってしまうと、この辺でヒラタを観察するのは絶望的になると考えている。もう2 本位こんな木が近くにあると嬉しいなぁ。
■今日の収穫
コクワ 5以上 |
| 平成19年9月2日 採集 20時 21℃ ポイントOS092405 |
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曇り空の続く日々であるが、日中は久々に晴れ間が見られた日だった。仕事の合間に午後の一瞬に外に出る機会があったが、陽射しがそんなに強くなくなったように感じられた。流石に9月だ。蝉は相変わらず合唱を続けているが、ツクツクボウシの比率が高まっている。
明日は休みなので仕事帰りに林に寄った。と言っても、次の日が休みだろうが何だろうがお構いなしに、行ける日は行き続けている。実際のところ採集時期は残すところ僅か3週間となった。この時期を過ぎるとどこでどう足掻いてもコクワしか見つからなくなってしまう。
21℃と悪くはないか、長袖でも窓を開けて軽を飛ばすと寒い位に感じる夜となった。林ではとうとうカブトが全く見られなくなった。コクワの存在がより一層目立った日だ。樹液の出も渋り始めているように感じられた。明日からは餓鬼共の学校、幼稚園が始まる日だ。給食は明後日からなので、午前中で帰宅して来る。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 4
コクワ 沢山 |
| 平成19年9月8日 採集 真夏日 房総 |
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| 樹皮捲れに潜むスジクワガタ |
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| ミヤマクワガタとコクワガタ |
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50℃迄計測出来るアナログ温度計を一つ虫用に車内のグローブ・ボックスに置いてあったのだが、8月の或る日中に許容範囲を超えたのか、破裂して役目を終えてしまっていた。それ以来車内に温度計を置いていない為、採集時に気温を見る場合は、屋外コンテナに仕掛けた温度計を目安にしている。言い訳ばかり長くなったが、縁って、本日の房総での採集場所での気温が分からない。出発時の10時半に自宅での気温が30℃に達していたのだけは確かだ。採集場所の標高は、車で走った体感として150m 前後ではないかと思う。標高差での気温の違いよりも、豊かな森林が残っていることによる涼しさの方が大きいのではないかと考えている。
昨日は昼過ぎに台風9 号が関東を去って、午後は終始汗ばむ陽気であった。雨後はクワガタがよく採れると言われているので、台風が去った翌日の今日はクワガタが当たる筈である。増してや日中は真夏日になる程天候にも恵まれている。狙ったクワガタが採れない訳がない。これで採れないでどうする! と言いつつ、まだ採ったことのないスジクワ狙いなので、7月の前例があるだけに少々不安だ。
本日は、7月8日に続いて今年2 回目の房総での採集とした。例によって家族総出の採集行だ。勿論、生まれて 3ヶ月の番犬も家族の一員なので一緒だ。
クワガタ採集では滅多にしないことだが、今日の目的地は大方の場所の目安を或る方から聞き済みである。即ち、スジクワの採集実績がある地域で、且つ、小生のその知り合いもここで既にスジクワを採集済みの場所だ。実は、この場所自体は、去年の3 月に房総に下見に来た際にカーナビに登録はしていた場所であった。只、採集時期に来たことがなかったので、どんな虫がいるのかは分からない場所の儘であった。それ故に、時期を外さなければかなり狙い目の場所ではないかと予想出来た。スジクワはコクワのように晩夏に個体数が増加すると言われているので、今日の採集でスジクワが全く見られないことはないだろう。
日中は目的の林以外にも周辺を幾らか散策したが、小生が足を踏み入れて虫を採集出来そうな場所は新しく他には見つけられなかった。目星の付いた林は1 ヶ所のみなので、実績があると云えども、麻雀で言ったら単騎待ち勝負のようなものだ。目的の林では、日中はアブとスズメバチが沢山見られた。樹液場があちこちにあって、普通のカナブンとクロカナブンも結構な個体数が観察された。クワガタはノコギリクワガタの雄 1 頭のみであった。多くの樹液場を有しているという点と日中でも虫が豊富にいるという点で、昼の下見だけでも大分手応えが得られたので安心した。但し、蛭も沢山いるので要注意だ。番犬と妻が足に何箇所か咬まれた。小生は長靴の重装備なので歩いた後に隅々を振り払えば大丈夫だった。
さて、夜間20時頃に出撃した。何と運の良いことに、最初にクワガタがいた木でコクワのつがいを見た後、スジクワガタ Dorcus binervis binervis (Motschulsky, 1860) の雄 2 頭を採集した。早速、初スジクワの初写真を撮ってから、樹皮捲れにいたので尻をピンセットで突付いて取り出した。もう1 頭はフ節採れに脚麻痺のある大変に草臥れた個体だったので、直ぐにその場で逃がした。その後、まるで樹液が出ていない木の幹で佇んでいたスジクワの雌を採集した。大きいクワガタはノキゴリだけでなく、ミヤマもノコギリと同じ位の比率で観察された。一回りした後、30分程休んでもう一回りしてみたが、余り内容は変わらなかった。カブトは屍骸以外は1 頭も見なかった。
結局、スジクワの雄は他にも観察されたが、雌は1 頭のみであった。野外でのヒラタの雌雄比と同じ感じだ。スジクワは余り外灯では採集出来ないので、天然個体を得るには樹液採集ということになる。温暖な平地にはいないので、或る程度標高があるか、又は低標高でも涼しくなる何らかの条件が揃わなければ棲息してない。だから、千葉県でのスジクワ採集はちょっとした挑戦ではないだろうか。この棲息地域を示唆して下さった方に感謝したい。
今日はスジクワの初採集に首尾良く成功した訳だが、野外で観察した時に手に取るまでもなくコクワとの区別に迷うことがなかった。スジクワは同程度の大きさのコクワ程は光沢が強くないし、スジクワの方が体形が少し細いのだ。これらの特徴から全体的な質感の違いが即座に感じられ、判別に困ることはなかった。これは雌雄共同様だ。雌の場合はコクワの雌の方が断然ずんぐりした印象だ。
スジクワガタを入手したので、広義での日本のコクワガタの収集と飼育に於いて、残すはスジクワガタの屋久島亜種の1 種のみとなった。
更にこれで千葉県のクワガタ採集を自分の手で全て制覇したことになる。コクワガタ、ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタ、オオクワガタ、スジクワガタ、ミヤマクワガタの6 種類だ。採集例が今まで2・3例、千葉県ではヤエヤマコクワガタのように正真正銘に幻の存在であるネブトクワガタだけは例外としたい。これを例外としないと、永久に制覇不能で永久に不眠症が続いてしまう(苦笑)。
■今日の収穫
スジクワ 雄 10未満 雌 1 (雄 2 雌 1 持ち帰り)
ミヤマ 雄 5位 雌 1以上
ノコギリ 10 未満 (26mm 強の雄を標本用に持ち帰り)
コクワ 10以上 |
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| ノコギリクワガタ 26mmと 66mm の比較 |
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| 平成19年9月9日 飼育 オキナワノコギリ 沖縄本島産 WF1 他 |
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以下のクワガタの飼育セットを新規に組んだ。昨日持ち帰ったスジクワ 3匹を早速飼育セットに放った。雌が1 匹しかいないということと、元々産卵させるには気難しい種類だと言われているので、果たして小生ごときが養殖出来るかどうかが疑わしい。黒っぽい材に産卵し易いとか、産卵木を斜めに立てた方が良いとか色々言われており、確かにそういう面もあるだろうが、結局のところ、スジクワもミヤマと同じように温度が鍵ではないかと予想している。オキナワノコギリはこれで今年2 セット目だ。
オキナワノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis okinawanus Nomura, 1962 (沖縄本島国頭村産 自己採集からの累代 α系統 WF1 H19.6上旬羽化 雌 32mm )
スジクワガタ Dorcus binervis binervis (Motschulsky, 1860) (千葉県房総産 自己採集 H19.9.8 WD 雄 25mm, 22mm 雌 19mm ) |
| 平成19年9月9日 採集 24時 24℃ 某所 |
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子供を寝かせながら自分も寝入ってしまっていたが、むっくりと起きて眠い身体を無理矢理引き摺って林に直行した。日中は32℃以上、深夜のこの時間でも24℃という真夏のような日だ。だが、カブトはもう1 匹もいない。秋ヒラタにもお目にかかれない。暑いのに何故か寂しい夜だ。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 3
コクワ 10以上 |
| 平成19年9月13日 飼育 ゴトウヒラタ 福江島産 WF1 他 |
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■ゴトウヒラタクワガタ Dorcus titanus karasuyamai Baba, 1999 (福江島産 WF1 雄 75mm H19.5中旬羽化 雌 36mm H18.11.25羽化 )
巨大な雄はやる気十分の元気満々で、毎回の餌交換は緊張の一時である。ヒラタには絶対に挟まれたくない。雄が大きいので餌を喰うわ喰うわで、直ぐに餌を追加しなければならない。我が家で1・2を争う大食漢だ。因みにもう一方の大食漢は、まだ健在の7月下旬に持ち帰った83mm カブトの雄だ。フ節取れもなくピンピンしている。
1週間程前からマット内に幼虫が見えていたので飼育容器を掘り返した。マットから卵と幼虫が出て来たが、産卵木も適度に齧られているので材中からも幼虫が得られる筈であるが、もう暫くこの産卵木で粘ることにした。
雌の前胸側縁と前胸背に雄に挟まれたと思しき傷跡がある。ヒラタの雌殺しは有名であるが、小生の方針として雌雄同居を続けることにした。幼虫も採れていることだし、仮に今後雌が産卵しなくても累代にはもう困らないだろうから、まだ様子を見ようと思う。
・今日の収穫
卵 3
初齢幼虫 6
幼虫が落ちて -1 (10/14)
F2 合計飼育個体 8
■トカラコクワガタ Dorcus rectus kobayashii (Fujita et Ichikawa, 1985) (吐喝喇列島・悪石島産 α系統 F3 雄43mm、雌29mm、27mm )
マット中に幼虫が観察されていたので飼育容器を掘り返した。幼虫 1頭を回収したのみで産卵木を交換した。交換した産卵木は8月11日からのものだが、僅か1ヶ月で産卵痕だらけになっている。産卵痕の中にははっきりとした「(・)」のような印も観察出来る。産卵木交換は今年このセットでは2回目である。F4 幼虫が沢山採れそうだ。あんまり増え過ぎると賄いきれずにどうにもならなくなりそうだ。
・今日の収穫
終齢幼虫 1
α系統 F4 合計飼育個体 32
■オオクワガタ Dorcus hopei binodulosus Waterhouse, 1874 (千葉県横芝牛熊産 CBF1 )
8月24日に残していた産卵木のカスを更に検分した。一緒に入れてあったマット中に幼虫が2 頭見えていたのだが、予想外に更なる多くの追加個体を得られた。用意してあった菌床が足りないので、何頭かは醗酵マットで飼育することにした。この親からはもう1 本の産卵木が割り出し待ちで残っている。次の産卵木から幼虫が或る程度纏まって採れたとしたら、多分、雌親は産み切って寿命ということになるのだろう。
・今日の収穫
初齢幼虫 1
亜終齢幼虫 9
終齢幼虫 1
CBF1 合計飼育個体 25 |
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| トカラコクワガタの産卵痕 |
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| 平成19年9月13日 採集 23時 22℃ ポイント自宅 他 |
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秋雨前線の影響で秋の長雨となって、ここのところ数日はめっきりお天道様を拝むことがない。気温も上がらず、昨晩は息が白い始末で、この儘冬になるのではないかと云った雰囲気であった。
今日は昨日よりは気温が上がったが、半袖だと若干寒い位だ。自宅周辺以外にも軽を飛ばして軽く一回りして来たが、今日も秋ヒタラに遇うことはなかった。遊び相手がいなくて寂しい夜だ。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 4
コクワ 20以上
カブト 雌 1 |
| 平成19年9月14日 飼育 リュウキュウコクワ 沖縄本島産 WD 他 |
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取り置いて1ヶ月以上を経たクワガタの産卵木の割り出しと、赤カブ計画の産卵状況確認の掘り出しを行った。
■リュウキュウコクワガタ Dorcus amamianus nomurai Mizunuma, 1994 (H18.7.5 自己採集 沖縄本島国頭村産 WD 雄 29mm 雌 25mm )
材からたったの4 頭しか幼虫が採れなかったにも拘らず、やけに材が粉々になっている。まだ幼虫の取りこぼしがあるかもしれないので、粉々ぼろぼろの材の保管を続けることにした。亜終齢幼虫 3頭は200ml プリンカップを使用した菌床飼育にしてみた。
・今日の収穫
亜終齢幼虫 3
終齢幼虫 1
WF1 合計飼育個体 27
■オキナワヒラタクワガタ Dorcus titanus okinawanus (Krieshe, 1922) (沖縄本島国頭村産 H18.7.5 自己採集 WD 雌 34mm )
8月3日から取り置いてあった材から幼虫を割り出した。しょぼい産卵木2 本だったので、予想していた程度の収穫だ。幼虫がいただけでもましである。前回はマットから14個体が得られているので、こんなものだろう。
・今日の収穫
亜終齢幼虫 4
幼虫死亡 -1 (H20.6.17)
雌の蛹が死亡 -1 (H20.6.24)
H19羽化の新成虫が死亡 -1 (H20.7.10)
里子に出して -2 (H20.8.16)
WF1 合計飼育個体 17
■トカラコクワガタ Dorcus rectus kobayashii (Fujita et Ichikawa, 1985) (吐喝喇列島・悪石島産 α系統 F3 雄43mm、雌29mm、27mm )
この虫は一杯増えている。親虫はまだまだピンピンしている。産卵木もまだ割ってないのがあるし、うじゃうじゃ湧いてるんだろうなぁ。
亜終齢幼虫 3頭は200ml プリンカップを使用した菌床飼育にした。
・今日の収穫
里子に出て−4 (9/16)
初齢幼虫 3
亜終齢幼虫 4
終齢幼虫 6
α系統 F4 合計飼育個体 41
■カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F2 自己採集からの累代 雌1 のみ飼育中 )
雌は毎日ブルドーザーのようにマットを掘っており、足場に置いてある樹皮はうねった腐葉土上で波打ったように散らばっている。最近は餌食いが悪くて寿命が近いのかと心配していたが只の杞憂だったようで、昨日からまた餌をよく食べている。雌親を手に取るとまだ重量感を保っていて、しかも元気に腹を動かしてキューキューと鳴いているではないか。しかし、流石に産卵の歩調は次第に鈍っており、8月18日を初日として最初の6日間で24卵、次の10日間で17卵、更に約2週後で13卵となっている。この雌 1頭で幼虫100頭を採るのは難しいようだが、今年も里子に出す余裕は既に十分となっている。
・今日の収穫
卵 13
F3 合計飼育個体 54 |
| 平成19年9月15日 採集 23時 25℃ ポイント自宅 他 |
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| 35mm 位の秋ヒラタ |
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9月13日とそっくり同じ経路で廻った。久々にヒラタを観察した。ピカピカ新成虫の秋ヒラタで、35mm 程の雄だ。小さいヒラタだが、大きな収穫だ。懐中電灯を当てても余り機敏な動きではなく、のそのそゆっくりと幹に絡まっている蔦の隙間に潜り込んで行った。それ以外はさして変化はなかった。只、カブトがまだいるというのが、残暑を思わせてくれてちょっと嬉しい。
残暑と言うと、今日の日中は30℃を超えていたし、今晩も熱帯夜だ。長女の運動会だったので、応援だけでも暑くてくたくたになってしまった。例の如く、子供が寝付いてから自分も半分入眠していた身体をむっくりと無理矢理に起こし、気だるい気分の中で出撃した訳だ。
■今日の収穫
ヒラタ 雄 1
ノコギリ 雄 4
コクワ 20以上
カブト 雄 1 雌 1 |
| 平成19年9月17日 採集 23時 28℃ ポイント自宅 他 |
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またまた前回と同じ経路で巡回した。出発前に測った夜間の気温は28℃であった。何度温度計を見直しても28℃だ。この時期としては異常だ。但し湿度はそれ程高くないようで、蒸し暑くはなかった。
新聞によると同じ日に熊谷で、観測史上最も遅い35℃超えの猛暑日を記録したそうだ。台風11号が熱帯低気圧になって、フェーン現象が起こって日本に暖かい風が吹いたのが原因だと読んだ。単に文章を読むだけではちょっと難しそうな用語に惑わされて、フェーン現象が起こったから暑くなったというように捉えがちであるが、よく考えれば、暑いことが原因でフェーン現象が起こったのだと、原因と結果の違いを理解出来るだろう。地球全体が温暖化で暑いから、こんな時期にフェーン現象で日本が暑くなるということだろう。
暑いにも拘らず、当然であるが虫は殆ど外灯には飛んで来ない。秋だからいない虫は飛びようがないということだ。林の虫の内容もほぼ前回と同じだ。ヒラタは見なかった。前回と同じ樹液場で同じカブト雄が付いていた。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 4
コクワ 20以上
カブト 雄 1 |
| 平成19年9月20日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F3 |
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カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F3 自己採集からの累代 )
F2までの飼育経験から、卵から成虫まで育てる間にかなりの数の個体が消滅する。その過程で数が激減する二つの山場がある。第一の山場では、初齢幼虫や卵で得られた個体達が終齢幼虫になるまでに、最初の数からほぼ半減する。第二の山場では、前蛹時期から成虫になって活動して来る間にまた半減している。だから、もし、最初に初齢幼虫や卵が200個体得られたとしたら、大雑把に、第一の山場で100頭になり、第二の山場で最終的に成虫として羽化して来るのが50頭といった具合だ。
何故そうなるのか、しばしば考えていた。第一の山場では、孵らない卵があるのではないかと、当たりを付けていた。そこで今年は卵の内に採り出して、それぞれの卵が無事に孵化しているのかを見届けるようにした。飼育容器壁面に沿って穴を空けて、そこに卵を落として観察する方法にした。8月18日の一番最初に採り出した集団が全て孵化済みなので、時期を見計らって、今日は最初の24 頭をコンテナ飼育に移すことにした。ところが、卵を孵した飼育容器内の幼虫は全て無事に孵化していたにも拘らず、半減して12頭しか生き残っていなかった。得られた幼虫は亜終齢の幼虫が多くて、初齢は少ない。
何故、若齢時に幼虫数が半減してしまうのだろう。飼育容器は幼虫数に対して小さいのだろうか。可能性は否定出来ないが、餌の量と広さからそうとは思えない。カブトムシの幼虫は、餌が不足すると地上が糞だらけになる筈だ。では、餌が合わないのだろうか。これもそうだとは思えない。餌は前世代の幼虫が残した糞を基に腐植を混ぜて作った腐葉土で、若齢幼虫に合わせて微粒子系を使っている。
他の飼育種と比べて、何故こうも極端に若齢幼虫が減ってしまうのだろうか。不思議でならない。思い当たるとしたら、カブトムシの幼虫は、個別飼育をしない限りは、亜終齢後期から終齢程度まで成長しないと、高い確率で共食いをするのかもしれない。
今日の収穫
幼虫が減って−12
F3 合計飼育個体 42 |
| 平成19年9月20日 飼育 リュウキュウコクワ 沖縄本島産 WD 他 |
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みみずが湧いている飼育容器の掘り返しをした。みみずが湧くとマットの分解と劣化が進んで望ましくないのに加え、採り出した幼虫を瓶に移す際にみみずが混入してそこに棲みつくと、羽化不全の直接的な原因になりうる。今年はみみずに大いに悩まされた年であった。羽化不全の多くはみみずの仕業であったのだ。みみずが湧いたマットは、目に見えるみみずを採り出して、纏めて袋詰めにして加熱処理後に再利用する。得られたみみずは植木に撒いて大いに活躍して貰うことになる。
■リュウキュウコクワガタ Dorcus amamianus nomurai Mizunuma, 1994 (H18.7.5 自己採集 沖縄本島国頭村産 WD 雄 29mm 雌 25mm )
雄成虫は変わらず元気だが、雌の草臥れが激しく進んでいる。前回見た時は顎が欠けているのと身体の擦れが目立つ程度だった。しかし、今日は右前脚麻痺と右触覚欠損にまで疲弊が進んでいるのが分かった。顎欠けで材を齧り難いのか、全てマット中から卵と若齢幼虫が見つかった。この雌からは、もう十分な数の子孫が得られている。
・今日の収穫
里子で -3 (10/1)
幼虫が死亡で -1
幼虫が死亡で -1 (11/22)
羽化した成虫を乾燥させて越冬失敗 -3 (H20.2.21)
蛹が死亡 -1 (H20.7.10)
里子に出して -2 (H20.8.16)
雌成虫が死亡 -1 (H20.8.23)
蛹が死亡 -1 (H20.8.28)
幼虫が死亡で -2 (H20.9.28)
卵 5
初齢幼虫 4
亜終齢幼虫 1
WF1 合計飼育個体 22
■トクノシマコクワガタ Dorcus amamianus kubotai (Fujita et Ichikawa, 1985) (徳之島産 α系統 WF1 H18.7羽化 雄 34.3mm 雌 30.5mm )
雌雄共に変わりなく元気だ。産卵木には幾らか齧った痕がある程度でそんなに産卵されている気配がない。また元に戻した。
・今日の収穫
羽化不全で -1 (9/27)
幼虫が死亡で -1 (10/3)
蛹化不全で -1
幼虫が死亡で -1 (10/6)
羽化不全で -1 (10/22)
α系統F2 合計飼育個体 24
■コクワガタ Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857) (九十九里平野産 ポイントTG110706 WD 雌 H19.6.8 自己採集 未計測 )
材の表面に初齢幼虫が見えていたが、採り出さずに材と一緒に保管した。保管した産卵木は1ヶ月後に解体して幼虫を纏めて採り出す予定だ。雌成虫は頗る元気だ。
・今日の収穫
なし
WF1 合計飼育個体 8 |
| 平成19年9月21日 飼育 ミヤマ 君津市産 WD 他 |
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気になる飼育容器をそれぞれ掘り出して調べることにした。
■ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus maculifemoratus Motschulsky, 1861 (千葉県君津市産 WD H19.7.8 自己採集 雌 40mm 死亡 )
時間が経つのは早いもので、この雌が落ちてから1ヶ月近くが経つ。雌が死んでから10日後位にマットを掘り返したら、腐りかけたような卵が3 個出て来た。幼虫が採れるかもしれないので、その時はそれで直ぐに作業を止めてその儘飼育容器を保管していた。今日また掘り起こして、余り期待はしていなかったが、やはり幼虫は1 頭も採れなかった。
君津市産は撃沈したが、富津市産は雌雄共にまだ健在で元気だ。身体の欠損もない。産卵している気配がなくもないが、飼育容器底面や側面から未だに幼虫が見えることがないので、夏季を通した冷房の効果も空しく累代失敗に終わるのだろうか。室温調節は、昼間は25℃、夜間は23℃を目途にしている。駄目ならまた来年があるさ。
■オオクワガタ Dorcus hopei binodulosus Waterhouse, 1874 (千葉県横芝牛熊産 H17.7羽化 F4 雌 )
長らく雌が餌をまるで食べなくなっているし、活動している気配もない。生死を確かめるのと産卵木の状況を確認する為、飼育容器を暴いた。雌は産卵木の陰で元気にしているのが分かった。産卵木は2 本入っていて、その内新しい方の1 本は投入してから間もなくして雌に激しく齧られていた。もう1 本は去年から入れっ放しの古い材で、雌に気に入られなかったのか今まで齧られたことがなかった。ところが、今日見たところ、古い材も齧られていて産卵されているような雰囲気となっていた。産卵木2 本は取り出して保管後、1ヶ月したら解体して幼虫を得る予定だ。マット中からは3 頭の幼虫が得られた。
時期的にはもう今期の終わりが近いので、雌は来期に備えて500ml 容器に移した。ひょっとしたら、これで産み切っていてもう暫くの命かもしれないが、この雌はよく働いてくれたことだし、しっかり休んで貰いたいものだ。
・今日の収穫
初齢幼虫 2
亜終齢幼虫 1
9/13に菌糸に入れた亜終齢幼虫が落ちて -1 (12/18)
終齢幼虫死亡 -1 (H20.5.16)
蛹化不全で死亡 -1 (H20.6.4)
雌の蛹が死亡 -1 (H20.6.17)
羽化不全や蛹で死亡 -3 (H20.7.1)
H20.6.4に菌糸に入れた終齢幼虫が落ちて -1 (H20.7.10)
羽化後の雄成虫が死亡 -1 (H20.9.28)
CBF1 合計飼育個体 19
■ニジイロクワガタ Phalacrognathus muelleri (MacLeay, 1885) (H18.11.19入手 オーストラリア・クイーンズランド産 CBF1 雌が死亡して雄のみ )
雌が死亡して雄のみになって1ヶ月程が経った。雌が死んでも数日間は雄が雌に警護行動を執っていたのが、妙に不憫であった。マット中にも産卵木にも幼虫はおらず、このつがいから得られた幼虫は、結局のところたったの1 頭のみであった。
入手した時点で雌雄が一緒になっていたのが気になっていた。羽化して間もない時期から雌雄同居になっていたのではないだろうか。小生が飼い始めた時から活動を開始するまで雌雄を個別飼育に切り替えていた。しかし、春になっても雌の活動は長らく煮え切らない状態が続いた。その後、同居させてから1 個体の子孫だけは得られたということが、尚更、未成熟の雌が無理矢理つがわされた結果のように思えてならない。未成熟で休眠が必要な時期に起こされて、しかも雄と交尾してしまうと、恐らく、体内時計が狂ったり、未熟卵ばかりを抱え続けたりすることになるのではないだろうか。何はともあれニジイロクワガタの累代は終わらざるを得ない。
・今日の収穫
なし
H20.5.15羽化51mm 雄が落ちて累代終了 -1 (H20.8.17)
F2 合計飼育個体 0 |
| 平成19年9月21日 採集 21時 25℃ ポイント自宅 他 |
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いつもの経路を巡回した。日中は29℃まで気温が上がったし、夜間も熱帯夜と言える気温で暑いことは確かだが、何故か真夏のようなうだる暑さは感じられない。昼間の陽射しも逃げ場のないような強さはないし、湿度も低いのだろうか。気温が高いのに、蝉の数も減っている。日中に鳴いているのはツクツクボウシと僅かなアブラゼミだけだ。
ノコギリクワガタがいつもより少ない。久々に雌を見かけたが、ぼろぼろよれよれ個体だ。ヒラタは見なかった。前回と同じ樹液場で同じカブト雄がまだ付いていた。林床ではコクワの屍骸があちこちで目立っていた。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 1 雌 1
コクワ 30以上
カブト 雄 1 |
| 平成19年9月22日 採集 18時 27℃ ポイントTS082607 他 |
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昼間の仕事が終わった帰りに林に寄った。また今晩は夜勤なので遠回りするような場所へは行かなかった。日に日に日照が短くなっており、18時を過ぎるともう真っ暗だ。それでも気温は異常に高くて夏日が続いている。今晩もこの儘では熱帯夜だ。しかし、今夏分の弾は出切っているようで、林の虫は少しずつ減っている。カブトは1 頭も見なかった。2匹の小さいヤマカガシが同じ木の根元にへばり付いていた。ヤマカガシは喉の奥から毒を出す。咬まれても飲み込まれるような大きさの獲物でなければ毒にやられることはないだろうが、一応毒蛇なので注意だ。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 8
コクワ 沢山 |
| 平成19年9月23日 採集 20時 23℃ ポイント自宅 他 |
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いつもの経路を巡回した。風が強くて実際の気温よりも肌寒く低く感じる夜だ。外では長袖が丁度良い。いつもの木にいつものカブト雄はいなかった。クヌギの団栗が落ちているのが目立った。
■今日の収穫
ノコギリ 雄 2
コクワ 沢山 |
| 平成19年9月26日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F3 |
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カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F3 自己採集からの累代 )
8月28日に採り出した17卵の内3〜4個は孵らずに腐ってしまった。幼虫を屋外コンテナ飼育に移そうと掘り出してみると、いつも通りに数は半減して初齢から亜終齢まで9 頭が得られた。孵らなかった卵を差し引くと、共食い率は低かったが、やはり最初から半減していることには変わりがない。
F2 母虫の方はというと、餌食いは悪いがまだ生きてるようで、足場にしている樹皮の位置が毎日のように変わっている。産卵は続いているようだ。卵から幼虫を得るまで半減してしまうので、1頭の母虫から100頭の幼虫を得るのは厳しいかもしれない。今年は50頭を目標としたいが、果たしてどうなるのだろうか。これから得られる卵は、念の為、最初は個別にプリンカップ管理にしてみようかと考えている。そうでないと、目標達成は明らかに厳しい。
■今日の収穫
幼虫が減って−13
F3 合計飼育個体 29 |
| 平成19年9月26日 飼育 オキナワノコギリ 沖縄本島産 F2 |
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オキナワノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis okinawanus Nomura, 1962 (沖縄本島国頭村産 自己採集からの累代 α系統 F2 )
1年で羽化した後にその年に活動している個体に産卵させている訳だが、この調子だと産むわ増えるわの状態である。オキナワノコギリの1 越しない個体のセットはもう一つある。去年にたった1 頭の雌から始まって、今年中に一体何頭に増えるのだろうか。
■今日の収穫
卵 10
初齢幼虫 11
α系統 F2 合計飼育個体 32 |
| 平成19年9月28日 採集 19時 24℃ ポイント自宅 他 |
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夕方5時を過ぎるともう薄暗くなるようになったが、今日の日中は湿度は高くないものの真夏に近い暑さだった。日が暮れても熱帯夜になろうかという勢いなので、林に行ってみた。
9月15日に見た個体と同一と思われるヒラタの雄を観察した。前回見た時とは40〜50m 離れた林の反対側と言える場所にいた。9月15日に見た個体と同一と言っているヒラタしかいない状況では、ヒラタの個体数は間違いなく少ないと言えるだろう。今年はこの林でヒラタを纏めて見ることがないし、40mm 台後半の個体すら見ていない。大変に不作な年ではないだろうか。去年は冷夏だったので、羽化して活動する時期が1 年持ち越された個体が多いのではないだろうか。今年はもう期待出来そうにないような気がして来た。来年を待つしかないのか。
虫以外の大物を観察した。いつもは草叢に逃げて行く腹部しか見えない臆病なニホンマムシ Gloydius blomhoffii (Boie, 1826) が、今日はたっぷりとご対面してくれた。しかも、今日は蝮を一挙に3 頭も観察した。スズメバチも増え出したし、肉食系の生き物にとっては、越冬前の食欲の秋ということなのだろうか。蝮に限って言えば、9〜10月は交尾、出産 (卵胎生) の時期のようだ。
■今日の収穫
ヒラタ 雄 1
ノコギリ 雄 4
コクワ 沢山 |
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| 本土を代表する毒蛇 |
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| 平成19年10月6日 飼育 アマミコクワガタ 奄美大島名瀬市産 F4 他 |
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アマミコクワのα系統とβ系統の両方のセットでマット中に幼虫が見えていたので、幼虫の採り出しと産卵木の交換をする為にセットを掘り出すことにした。
■アマミコクワガタ (原名亜種) Dorcus amamianus amamianus (Nomura, 1964) (奄美大島名瀬市朝戸産 F4 α系統 H17.11.17購入 雄:平成16年12月羽化29mm、雌:平成16年12月羽化29mm )
このつがいの雄の方が落ちていて死体がばらばらになっていた。前翅、腹部、前胸、頭部が別々の場所にあったので、死後に雌が食べたのではないだろうか。雌は身体に傷や欠損はなく未だに元気で、越冬して来年も産卵しそうな雰囲気だ。しかし、産卵木の至る場所が齧られていたので、ひょっとしたら雌はもう産み切っていて越冬出来ずに落ちるかもしれない。その場合は、今年中に纏まって幼虫が採れるのだろう。
このアマミコクワは平成16年12月の羽化なので、成虫になって夏を3 回も過ごしたことになる。小形の虫にしては随分と長生きだ。但し、産卵はだらだらと少数なのは毎年のことで、活動と餌の減りも緩やかで、鑑賞して楽しめることは殆どない。リュウキュウコクワは細く長い生活史を送る虫だ。
6月7日に記した幼虫顔の雄成虫は9月27日の餌交換時に死亡を確認した。それまで餌を食べていたし、大変元気だったのだが、内臓か何かに蛹化不全の後遺症が祟って早死したんじゃないだろうか。交尾はさせず仕舞いだった。
・今日の収穫
亜終齢幼虫 2
α系統F5 合計飼育個体 9
■アマミコクワガタ (原名亜種) Dorcus amamianus amamianus (Nomura, 1964) (奄美大島名瀬市朝戸産 雄 β系統F3 H18.11羽化25mm、雌 α系統F5 H19.5上旬羽化 25mm )
7月20日に組んだセットを初めて掘り返すことになる。産卵木には齧り痕があるがそれ程多いとは言えず、余り産卵していないようだ。だが、材中に幼虫がいるかもしれないので産卵木の交換はしておいた。親虫は雌雄共にとても元気だ。日没がとても早くなっていて暗がりでの作業になってしまい、マットを掘り返している時にとても小さい初齢幼虫を1 頭潰してしまった。無事にマット中から採り出せたのは亜終齢幼虫たったの 1 頭なので、産卵木内に何頭か幼虫がいることを期待したい。
・今日の収穫
初齢幼虫 1 (掘り出し時に潰してしまった)
亜終齢幼虫 1
β系統CBF1 合計飼育個体 1 |
| 平成19年10月10日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WD 他 |
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10月6日にやり損ねた飼育セットと産卵木に手を付けた。しかし、時間が足らず、まだまだやることが残っている。飼育種が沢山いて全部で何頭いるのかさっぱり把握出来なくなってきた。
■ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントTT010106 H18.6.28 自己採集 WD 雄 53mm ) (九十九里平野産 ポイントTT010106 H18.6.29 自己採集 WD 雌33mm 死亡 )
雌親は9月中に落ちてしまっており、飼育容器底面から幼虫が何頭か見えているが、雄が幼虫を食べることはまずないので、雄親同居で掘り返さずにその儘で飼っている。
8月9日に採り出した産卵木がまだ残っていたので幼虫を探してみたら1 頭の雌の亜終齢幼虫が得られた。
・今日の収穫
亜終齢幼虫 1
α系統WF1 合計飼育個体 14
■ムシモンオオクワガタ Dorcus musimon Gene 1836 (イタリア・サルディニア島 Sardinia Island Italy、雄 β系統 羽化日不明 未計測、雌 α系統 F5 H18.6.6羽化 未計測 死亡 )
こちらも雌親は9月中に落ちてしまっており、飼育容器側面及び底面から幼虫が5頭以上見えていたが、雄が幼虫を食べることはまずないので、雄親同居で掘り返さずにその儘で飼っていた。
・今日の収穫
終齢幼虫 10
纏め飼いの幼虫が全滅 -7 (H20.8.23)
羽化後の雌成虫が死亡 -1 (H20.8.28)
羽化後の雌成虫が死亡 -2 (H20.9.28)
β系統CBF1 合計飼育個体 17 |
| 平成19年10月10日 採集 11時 22℃ ポイント自宅 |
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夜勤明けの帰宅時に何本かのシラカシを観察した。樹液は殆ど出ていないが、出ていれば周辺にコクワが付いている。樹液が見えなくてもコクワが歩いている場合がある。だが、曇った空と静かな林は真夏の時から比べれば随分と寂しい。20℃を下回る夜が続いているのですっかり秋が深まっている。虫の数もどんどん減っている。セミが鳴くのを聞いた最後の日となった。北総のツクツクボウシだ。
■今日の収穫
コクワ 3 |
| 平成19年10月14日 飼育 トカラコクワガタ 悪石島産 F3 |
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トカラコクワガタ Dorcus rectus kobayashii (Fujita et Ichikawa, 1985) (吐喝喇列島・悪石島産 α系統 F3 雄43mm、雌29mm、27mm )
9月14日の割り出しカスから幼虫を4 頭追加した。全て亜終齢だ。又、取り出して1ヶ月程度のミシマコクワの材を割ろうとしたのだが、材からマットを払っている時に極小の初齢幼虫を潰してしまった。そんなことがあったので材は割らずにまた元に戻した。更にもう1ヶ月放置することにした。
■今日の収穫
5月羽化の成虫が蛹室内で死亡で -1 (11/19)
亜終齢幼虫 4
α系統 F4 合計飼育個体 44 |
| 平成19年10月14日 雑記 |
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| アラカシ |
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| シラカシ |
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リンク・ページでリンクを張っている九十九里クワガタファーム代表の藤井様のご好意で、敷地に生えているアラカシ Quercus glauca の写真を撮らせて頂いた。アラカシの実物を見たのはこれが初めてで、今まで小生がアラカシではないかと考えていた木は、実は全てシラカシ Quercus myrsinaefolia であったということを学べる機会が持てた。
九十九里クワガタファームは国産、外国産クワガタの生体と用品を販売している地元のお店だ。外国産のクワガタが多いが、九十九里平野産のオオクワガタも扱っており、特に珍しい山武市産がお勧めだ。用品では、無添加素材で値段も手頃なゼリーがとても良くて、小生も纏め買いして使っている。虫の喰い付き反応も良好だ。
千葉県では、アラカシが自生していたり、農村で利用されていたりすることは殆どないことが分かった。色々な植物についてのサイトで言われている通り、アラカシは西日本に行かなければ滅多に見ることが出来ない珍しい樹種だ。
アラカシは遠目で見た感じはシラカシとそっくりで、近寄って見ても樹皮や葉、枝分かれの仕方が大変に似通っている。見分ける方法はアラカシの方が葉の横幅がかなり広い点だ。シラカシの葉は細長いのに対して、アラカシの葉はそれよりも大分幅広だ。アラカシの葉を見た場合、シラカシではないのが直ぐに分かる程だ。シラカシみたいな木なのに、葉が幅広でシラカシではない。そういう木があれば、それはアラカシだ。
縁って、2月19日に書き記した樫類の内容には、大きな間違いが含まれていたことになる。以下の部分がそれだ。
過去の虫日記中で小生が記した常緑カシ類は全てシラカシとしているのだが、今になって見直してみるとアラカシであった場合が多分にあると考えられる。九十九里平野では、恐らくシラカシとアラカシを見る頻度は同じ位だ。樹液を出して虫を集める能力と虫の隠れ家となる樹皮捲れが出来る頻度はアラカシの方に分があるような気がする。
アラカシは棒ガシとも呼ばれて、西日本でシラカシの少ない地域では生垣に使われることがある。アラカシの幼木を1 本我が家の庭に植えてみようと思う。完全な虫馬鹿である。 |
我が家の庭に植えたのはシラカシだ。 |
| 平成19年10月14日 採集 11時 20℃ ポイント自宅 |
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野外は完全に秋が深まって、夏の面影は殆どなくなっており、落葉広葉樹の葉は何気に勢いが衰えているように感じる。蝉の残党が鳴くこともなくなり、夜のコオロギも最盛期は過ぎたようだ。
自宅の庭の草取りをしていたら、裏庭の材置き場でコクワガタの雌を発見した。即座に家の餓鬼共に見せたら大変喜んでいた。内心は小生が一番喜んでいるのは言うまでもないことだ。
我が家の庭には樹液を出している木がある訳ではないので、産卵目的で来ていたのであろうか。それとも冬眠する為の塒を探していたのだろうか。盛夏を過ぎた頃に、裏庭の材にコクワが穿孔したと思しき木屑が散らばっていた時があった。ひょっとしたら、我が家の裏庭でこの夏に産卵していた雌なのかもしれない。
気温が高くないせいか動きは緩慢で、一度手に取ってから材に置いても直ぐに隠れようとはせず、なかなか視界から消えることがない。外見は大分疲れている個体のようなので、産み切っていて今年一杯の寿命なのだろうか。
コクワだけでなく、ヒラタも来るようになって欲しいと考えてしまう好き物なオジサンだ。 |
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| コクワガタの雌 |
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| 平成19年10月15日 飼育 コカブト 九十九里平野産 WF1 |
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■コカブトムシ Eophileurus chinensis chinensis (Faldermann, 1835) (H18.6.28 自己採集からの累代 九十九里平野産 WF1 雄 1 雌 1 )
9月中旬頃までは餌を食べている姿が見られたが、最近は殆どマット上を歩くことがなくなっているようだ。一方、今年羽化したF2 達は毎晩のように活発でプリンカップ内で動き回ってギュウギュウと軋み音を発している。
今日はF2 成虫の餌交換をした。交換というより、全て食べ切っているから餌やりの方が適切か。前回の餌交換時に手違いがあったようで、同じプリンカップ内に2頭を同居させてしまっていたようだ。いつの間にか不在のプリンカップが一つあって、元気な雄と、雌の部品だけが散らばっているプリンカップが一つあった。不用意にコカブトを同居させてしまうとこういう結果になってしまう。
と、思っていたら、保管マットから忘れた頃に1 頭出て来た。どうなってるのか分からなくなった。
■今日の収穫
F2 合計飼育個体 23 |
| 平成19年10月15日 飼育 ミヤマ 富津市産 WD |
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ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus maculifemoratus Motschulsky, 1861 (千葉県富津市産 WD H19.7.8 自己採集 雄46mm 雌 32mm )
10月は窓を開けておけば、冷房を使うことなくミヤマの飼育に適した室温を保てる日が多くなっている。採集してから丸3 ヶ月が過ぎた富津市産ミヤマのつがいは、フ節がやや怪しくなって来ている以外は、雌雄共に大変に元気な状態を保っている。今年がミヤマ成虫の初飼育にしては上出来じゃないだろうか。だが、未だに飼育容器壁面から幼虫が覗けることがない。産卵していないのだろうか。マットを深く掘った跡は以前からあちこちに見られるのだが、幼虫がいる気配がないのだ。
そこで、ミヤマにとって本当に適した温度と思しき時期になったのに合わせて、飼育セットの内容を変更することにした。殆どヒラタでやっているのと同じセットにしてみた。クワガタに合った腐植なら温度が適していれば産卵すると聞いているから、今度のセットで落ちるまで様子を見る予定だ。 |
| 平成19年10月21日 飼育 コカブト 九十九里平野産 WF1 |
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■コカブトムシ Eophileurus chinensis chinensis (Faldermann, 1835) (H18.6.28 自己採集からの累代 九十九里平野産 WF1 雄 1 雌 1 )
余り餌を食べていなかったが、ここのところ2・3日は餌として放ってあった甲虫の屍骸がばらばらになっているので、ぼちぼち活動はしているようだ。餌は死肉とは言え新鮮な物ばかりでなく、放って直ぐに食べられず日数経ってかなり腐った屍骸でも食べているようだ。掘り返してみると雌雄共に全く衰えを感じさせずに元気で、この調子だと来年も産卵するのではないかと期待させられる。越冬準備として仕切りをしたスタック・ミニに雌雄を分けて入れて飼育場所を屋外コンテナに移した。
一方のF2 成虫達には大惨事が起こった。小生の不手際で半数以上が死んでしまったのだ。15日に餌換えと同時に、広葉樹マットに替えて針葉樹マットと乾燥促進材の組み合わせに変更していた。乾燥促進材とは、「パインの木の上で」という、小動物用尿取りおが屑のことである。これをマットと一緒に飼育容器に入れておくと、餌や排泄物が原因の過度な湿気が防げるという優れもので、ペット界では重宝されている代物だ。何故、「パインの木の上で」を針葉樹マットと組み合わせるのかと言うと、「パインの木の上で」は針葉樹おが屑を圧縮して作った物だからである。だから、広葉樹マットの無駄を避けたいが為に、針葉樹マットを使うのである。
今年羽化したF2 コカブト達は共食いを防ぐ為、個別にプリンカップで飼育していた。活動と餌喰いが頗る良好であるから、プリンカップ内の湿気が過度になり易く、直ぐにマットが泥状になってしまうのが大変に厄介であった。そこで、迂闊にも針葉樹マットと「パインの木の上で」を試してみた訳だが、これが大失敗であった。針葉樹マットでの成虫保管は、クワガタに於いては問題ないことが周知になっていたし、コカブトも同じように大丈夫だろうと安易な気持ちで針葉樹マットに切り替えたのが間違いだった。大量死の原因は、「パインの木の上で」に因る乾燥が災いしたのではないことは明白で、十分過ぎる程の湿気を含んだ状態のプリンカップでも、同じように死んでいたのだ。だから、大量に死んだのは、針葉樹マットを使用したことが原因だろうと考えている。だが、針葉樹マットの何が原因かまでは、今のところ見当がつかない。
大急ぎで針葉樹マットを止めて広葉樹マットに戻したものの、まだこれから落ちる個体がいるかもしれない。どうにか来年の春まで累代可能な数だけは生き延びて欲しいものだ。コカブト成虫に針葉樹マットとパインの木の上でが使えないとなると、今後も累代数が多い場合、個別保管には頭を悩まされる。
■今日の収穫
F2 成虫が大量に死亡 -12
その後雌が死亡 -3 (10/24)
F2 合計飼育個体 8 (雄 5 雌 3 ) |
| 平成19年10月30日 飼育 関東ヒラタ 九十九里平野産 WD |
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ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861 (九十九里平野産 ポイントTT010106 H18.6.28 自己採集 WD 雄 53mm H19.11上旬に死亡 ) (九十九里平野産 ポイントTT010106 H18.6.29 自己採集 WD 雌33mm 死亡 )
そろそろ天然53mm 雄を取り出して産卵木を割ってみようと考えて飼育容器を掘り返してみた。雄は大腮を閉じた儘、開くことはなく、その大腮の先端が硬く交差していていかにも弱っている雰囲気である。全体的にも活気はなく、寿命が近いのではないかと感じさせてくれる。この虫にとってどちらが幸せかは知る由もないが、もし、ヒトに飼われずに野外生活を送っていたとしたら、間違いなくとっくに土に帰っていることだろう。
マット内から2 頭の幼虫が得られた。予想より少ないが、産卵木に幼虫が穿孔したと思しき木屑が盛り上がっている部分が数箇所あり、その内の1箇所を捲ってみると大きな幼虫が入っていた。産卵木はまだ手で崩れる感じではなくしっかりしているので、今日は割らずに保管することにした。材の保管容器は100円均一で買った小プラ・ケースで、この大きさが一般的に売られている産卵木が丁度ぴったり収まる大きさだ。間違って幼虫を潰したくはないので、いつか手で崩れる程に材がボロボロになった時に幼虫を採り出そうと思う。
■今日の収穫
亜終齢幼虫 1
終齢幼虫 1
α系統WF1 合計飼育個体 16 |
| 平成19年11月4日 飼育 ミヤマ 富津市産 WD |
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ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus maculifemoratus Motschulsky, 1861 (千葉県富津市産 WD H19.7.8 自己採集 雄46mm 雌 32mm )
1週間前に2〜3日間昼夜に関係なく容器内でガサゴソと動き廻っている音が続いていた。先週の金曜日に飼育容器内を外から覗いた際は、雄が樹皮下で休んでいるのが見えていた。あれ以来、餌を喰ったり歩いていたりしている気配がないようであるから飼育容器を覗いてみた。雄は前回と全く同じ場所で居座っており、しかも、体勢も同じように見える。死んでいるのではないかと飼育容器を開けてみると、やはり雄は果てていた。足場の樹皮を拾っていくと、雌も樹皮下で果てているのが分かった。雌は複眼が乾燥して薄茶色になっているので、死後かなりの時間が経っているようだ。だが、雌雄共に身体の欠損はそれぞれフ節1本のみで、状態は至って良好だ。雌雄共樹皮下で休んでいるような体勢で果てていたので、天寿を全うしたのだと考えられる。1週間前にガサゴソ騒がしかったのは、昆虫が死ぬ前によくやる不穏行動だったのだろう。長生きして天寿を全うする虫は、大抵の場合、果てる前日にこのような不穏状態になる。昆虫も死ぬことは苦しいことなのだろう。
記念すべきミヤマクワガタ成虫初飼育個体達なので、標本にしようか迷ったが、格別大きいとか、何か際立った特徴があるとか、そういう目立った売りもないように思えたので、F2 コカブト雌達の餌になって貰った。
この2 セット目の飼育容器内に幼虫がいるかどうかは疑わしい。雌がマットを掘りまくった形跡がないのだ。だが、先日、1 セット目の飼育容器の底面を覗いたらめでたく1 頭の幼虫が見えたので、ひょっとしたら、2 セット合わせて何頭かの幼虫が得られるかもしれない。
11月に入って、外の冷え込みが一段と増してきた。とうとう日中の気温が20℃に満たない日が続くようになっている。こうなると、まだ冬眠に入っていなかったコクワやヒラタの残党も残らず姿を消す時期になったと言える。最後の蝉は、10月23日の北総台地でのアブラゼミであった。忘れた頃に血迷った1 匹が鳴いているようで、可哀想だった。 |
| 平成19年11月6日 飼育 カブト 千葉県横芝産 F3 |
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カブトムシ Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono, 1931 (千葉県横芝産 F3 自己採集からの累代 )
日中でも気温が20℃に満たない日が多くなっている。屋外コンテナで飼育しているカブト幼虫が気になっていた。29頭いる筈だが、産卵と孵化の時期が遅かった為に終齢にすら達していない個体がいる可能性がある。去年の教訓を考えると、大きく育てたいのなら年を越す前から温度管理が必要な場合がある。年が明けてからでは余り成長しないのだ。そこで屋外コンテナ内の幼虫の様子を確かめることにした。
丸々大きく太った終齢幼虫が9 頭、終齢初期と亜終齢が合わせて16 頭だった。合計25 頭なので、前回の計算から4 頭が減ったことになる。クワガタに比べてカブトは簡単に多産するが、幼虫の死亡率が非常に高いのが難点だ。合計25 頭、それに最後のセットで雌親の死後に掘り返しておらず、更にまだ何頭かの幼虫が加わる予定だ。容器壁面から亜終齢幼虫が見えており、母虫の死後にその儘部屋の暖かい天井近くに置いて様子を見ている。
■今日の収穫
里子で -6 (11/26)
幼虫が減って−4
F3 合計飼育個体 19 |
| 平成19年11月9日 飼育 |
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| 11月8日は立冬であったが、それに相応しく朝は一段と冷え込むようになっている。室内飼育中のクワガタ共も流石に気温の低下を感じているらしく、餌を食べている気配が全くないセットが目立つようになって来た。この立冬に合わせて、室内飼育の成虫の一部を除いて殆どのセットを屋外へ移すことにした。これから3ヶ月間、暦上の冬の期間となる。来年の採集時期が来るのが待ち遠しい。 |
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