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| 今年の飼育カブトが全滅してから数日経つので飼育容器を開けてみることにした。今日見つかる幼虫は全て赤カブト♀の子孫である。結果は初齢〜終齢幼虫32頭であった。これでカブト幼虫は125頭 + 頭数不明の衣装箱1 である。 |
カブトの幼虫は125頭 + 頭数不明の衣装箱1 である。唯一まだ幼虫を数えていない衣装箱が幼虫の糞だらけとなっていたので開けてみた。
実は今日は私の趣味と実用を兼ねた足車であるVW 関連のイベント日であった。その為に今日の勤務は休みを入れてあったのだ。私も近い将来出走しようかと考えている関東のVW 草レースの定番であるY's Cup が筑波サーキット1000 で開催されている。見事に虫活動が車趣味より優先になってしまっている。
衣装箱を暴いてみると全て終齢幼虫で54頭であった。超過密飼育であった。幾ら餌を足しても直ぐに糞だらけになる訳だ。糞は篩に掛けてまだ使える餌は新規腐葉土と混ぜて再利用し、早朝から水没させておいた朽ちクヌギも沢山入れて、54頭全てまた同じ衣装箱に戻した。また超過密飼育である。だが、幼虫数がこれで全て把握出来たので、近い内に別容器に移す心算である。雌3 頭で179 頭の幼虫が得られたことになる。今日は全工程締めて4時間以上費やしているか。あ〜腰が痛い。来年の成虫飼育は赤い雌2 頭だけにしよう。 |
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| カブトの餌交換 |
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| 平成17年10月2日 22時 27℃ ポイントHS090705 採集 |
10月に入ったというのにやけに蒸し暑い。27℃である。熱帯夜である。昼間も天気が良くて午前中から暑くてツクツクボウシが鳴いていた。しかし、何故か夜の方が暑い。無風だからか。昼は風通しが良かったので26℃であった。
新成虫のヒラタ雌が飼育容器の中で飛翔しようとしている。8月上旬に羽化して普段は殆ど潜っており、活動は来年かと思っていた。
最近は大人しかったノコギリ雄は餌を食べたと思ったら飼育容器の中を徘徊している。暑くて動作が活発になっている証拠であろう。恐らく雌は産卵したかしないか不明だが、もう2 週間近くも見てないので産卵木の近くで死んだまま埋まっているのだろう。雌が1 匹で可哀想だからと思って普段は採らないノコギリを連れて来たのに、一度も一緒にいるところ見ることなく終わってしまったようである。
暑いのでコンビニエンス・ストアにアイスクリームでも買いに行くついでに、ポイントHS090705 住宅地内の雑木林へ寄ってみた。前回来た時より更に秋が深まっている。とうとうクヌギは一本も樹液を出さなくなった。しかし、コナラは季節を通して多からず少なからずという感じて樹液が出ているようだ。コナラ数本でコクワ数頭を見た。ここはオオクワやヒラタが棲息していないので、特にカブトやノコギリの減る晩夏からはコクワが我が物顔である。有望な洞にはいつもコクワが居座っている。その代わりというか何というか、オオコクワみたいのが居ることがある。普通のコクワに混じって期待を持たせるような大きいDorcus である。でも、よく見るとコクワ。いつかここでギネス級のコクワに出くわすんじゃないだろうかと思う程である。
■今日の収穫
コクワ 数頭 |
今日は夜勤であるが、仕事に行く前に昨日の続きをすることにした。2 リットルのペットボトルで飼っているカブト幼虫が44本分あるので、この中から特に糞が目立つ10 本の餌交換をすることにした。例によって糞は娘の飯事(ままごと)道具に入っていた篩を使ってまた使える腐葉土は再利用した。
出勤時間があるので急いでいて実感したことだが、ペットボトル1 本1 本に手をかけるのはとても骨が折れる作業である。しかも用意してある朽木を使うにもペットボトルの大きさに合った物でないと使えないのが難点である。ペットボトルで飼育する場合は場所を取らないことに利点があるが、我が家は別にマンション住まいではなく一軒家なので裏庭という有望な場所がある訳である。そこで今後の事も考えて、明日は仕事がないのでホーム・センターでコンテナでも1 つか2 つ買おうかと考えた。 |
昨日に続いて今日も虫の世話である。おうっと、日記を見直すと10月1日から毎日だったことが分かった。いい年こいた普通の親父が仕事がある日も含めて毎日虫の世話をしているとは、どう考えても変である。我が家には生まれて3箇月目の赤ん坊がいるのだが、生まれて3箇月目のカブト幼虫の世話の方がよっぽど時間を掛けていたりするのである。誰が見ても変である。変人確定は免れないかもしれない。困ったものだ。いいや、本人は全く困ってはいない。
今日はホーム・センターでコンテナを買って来た。コンテナと言っても18 リットル灯油缶4 本が収まるという代物で衣装箱が少し深くなって頑丈になったようなものである。長女は幼稚園に行っているので、妻、長男、赤ん坊も一緒である。長女用の本箱購入のついででもあった。
一部のカブト幼虫をこのコンテナに入れて野外で飼おうと思う。この大きさであれば、40頭は賄える計算である。まだ屋内での市民権を得ていないカブトらにとっては最後の砦となろう。2 つ買おうと思ったのだが、店員に聞いてみると生憎今日は目当ての物は1 つしかなかったので、同じ物を予約して来た。ま、どうせ物資と時間の都合で今日はコンテナ1 つの準備も終わらないであろう。
帰宅後13時から17時まで掛かって2 リットルのペットボトルを15 本捌いてコンテナに移した。容器に入っている餌と糞は篩に掛けて糞だけ取り出して、これを擂鉢(すりばち)風に潰してマットの一番下に使う土として使った。コンテナ底に10cm で敷き詰める為の土というと、結構大量となってくる。今日の作業分では1/3 しか取れなかった。市販の園芸用黒土を使う手もあるが、市販品はどうも信用出来ないので使うのに躊躇ってしまう。
2 リットルのペットボトル15 本には幼虫が30 頭入っていたのだが、1 頭死んで29 頭であった。1 頭しかいないペットボトルを見た時、何度も餌を探ってしまった。全て終齢幼虫だったのだが、今年はまだ終齢幼虫で死んだ個体を見ていなかったので探しながらも数え間違いかと疑っていた。諦めて餌を篩に掛けていたら、終齢幼虫の頭部の遺骸が見つかったので死んでしまったことがはっきりした。
しかし、どうして死んだのだろうか。死んだ個体が入っていた容器にはコメツキムシの幼虫はいなかった。餌の色や臭いに異常は感じられない。只、喰いが良くなかったのか糞は他と比べて明らかに少ない。同じ容器にいて生き延びた幼虫は終齢だが他の個体と比べて明らかに発育が遅れている。幸い元気がなくて動きが悪いということはないのでこちらは死にはしなそうだ。以前、市販されているクヌギ・コナラ原料の園芸用広葉樹腐葉土を買って来て、幼虫が食べるかどうかペットボトル1 つ、幼虫3 頭で実験してみた。結果は2週間経って園芸用腐葉土は殆ど食べずに、上に少し積んでおいた自家製腐葉土で喰い繋いでいたようであった。死なせてしまった幼虫は、この時に実験台になっていた幼虫だったのだろうか。実験した幼虫2 頭は実験ペットボトルで、勿論、自家製腐葉土を喰ってすくすくと元気に育っている。しかし、あとの1 頭は今はどの容器にいるのかは分からない。
または、以前持ってきた腐葉土の中に化学肥料の混入した物があったので、これに当たってしまったのだろうか。それにしても他に何頭もこの化学肥料の少し混入した腐葉土を喰っていて問題はないのである。そうなると、よくある幼虫の黒死病であろうか。黒死病といっても、ヒトのペストではない。何と呼ぶか分からんが、黒い斑点が出来てそれが全身に広がって弱って死ぬやつである。
とくにかく終齢幼虫が1 頭死んでしまったのは残念でならない。ここまで大きくなって死ぬのは飼い主としては不憫である。 |
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| 生き物の世話は大変 |
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| 860x450x450mm 127リットル |
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3 日前に買ったコンテナに2 リットルのペットボトル5 本分の幼虫10 頭を捌いて移した。これでコンテナには幼虫39 頭がいることになる。しかし、3 日前に1 頭死んでいた容器と同じ容器にいたと考えられる1 頭が全く元気がない。発育が遅れているようであったので、間違いなくあの幼虫であると分かる。死んだり弱ったりした原因はどうであれ、あの容器の餌はもう既に他の餌と混ぜてしまって、多くの幼虫が食べていると思われる。この元気のない幼虫は近い内に死ぬんじゃないかと思うが、他の幼虫達がちょっと心配である。
長女を幼稚園に送るついでに、そのままポイントOS092405 田圃沿い雑木林に幼虫飼育用レシピを漁りに行った。雑木林脇の道路に出ている朽木や土、落ち葉採取である。この時少し道を遠回りしてみたら新しいポイントを発見した。大木2 本を含むクヌギ数本が生えていてなかなか良い感じである。大木1 本はよく見ると林の内側へ向かって倒れているのだが元気に生きている。周囲の状況から今年倒れたのではなさそうだ。林内でも日当たり良好で虫が寄って来そうだ。しかし、またしてもオオクワが好みそうな洞はないな。残念。「うぉ〜、スッゲェ木 !」なんて、たまげるような木はなかなかないものだ。たまにはそんな歓喜の声を上げてみたい。 |
昨日ポイントS 田圃沿い雑木林に行った時に、佐倉に椎茸屋があるから行ってみないかと妻に持ち掛けられた。椎茸狩りをした後にその場で炭火バーベキューが出来るらしく、これはクヌギ林が近くにない訳がないだろうし、家族サービスも出来て一石二鳥である。「椎茸」、「炭火」の言葉にクワカブ好きが舞い上がらない方がおかしい。何れもクヌギが縁(ゆかり)の言葉なので以前から電話帳とタウンページでこの類を調べていたが、千葉県にこんな期待を持たせる場所があったことに気付かなかった。妻よ有り難う。少なくともその時は素直にそう思った。
早速本日佐倉きのこ園に来てみたのだが、周囲は新興住宅地ばかりで厭な予感である。到着した時点で昼飯にはやや早かったので近辺を廻ってみた。どこもかしこも新興住宅である。新興住宅地の地形から判断するに20 年前は辺り一面が畑か雑木林であったことが想像出来る。時折見られる畑にクヌギが数本あったりするが、中には使われずに荒れている畑も見られる。雑木林も小さい区画で残っていたりするが、団栗系が多く、その樹種から昔はかなり期待の持てる地域であったことが容易に想像出来る。残念ながら今後数年間に宅地が更に拡大するのは目に見えているようである。
日本の人口は今年から減少し始めているようだ。2025 年に人口の1/4 が高齢者という統計予想に順調に進んでいるようだ。人口増加はとうの昔に頭打ちとなっていたであろうに、何故か宅地は増え続けているのである。農村の過疎化と核家族化、都市への人口集中という要素は東京と隣接する地域に独特の現象を齎しているようだ。教科書的には、都市化のドーナッツ現象とでも言ったか。単に農村が過疎地になるということではないのである。農家を継ぐ若者が居らずに農地は次々に宅地化され、核家族化とマイホーム時代の進行により、東京への通勤圏に入る地域では昔ながらの農地が分断されて、残った農地と新興住宅が混在した風景が続くという状態になっているのである。
話は戻ってきのこ園周辺であるが、クヌギ林はない。少なくとも林と呼べるような状態でクヌギはなかった。椎茸栽培の原料であるが、ほだ木を使っているのではなく、まるで昆虫用マットを固めて煉瓦ブロックにしたような代物であった。こうなるとマットの原料は下手をすると千葉で収穫されたクヌギではないかも知れない。台場クヌギで有名な山○県や大○○能○地域産ということも在り得る話である。全く虫飼育と同じである。いいや、本当に虫用マットでも可能であるから、くぬぎ○王やくぬぎ純○君かも知れない。
ところで、本来の目的である椎茸狩りは済ませて、取敢えず家族サービスは果たした。バーベキューは土曜日で来客が多く、既に場所が埋まってしまっていて断られてしまった。
帰り際にS 町も少し廻ってみたのだが杉ばかりであった。どこもかしこも杉。杉、杉、杉。まるでツンドラ気候である。シベリアだ。ロシア人は関係ないかもしれないが、季節になったら花粉症の人は近づかない方が賢明かも知れない。二次林風の雑木林でさえないに等しかった。畑にクヌギがあっても単発で面白くも何ともなかった。農林水産省に吹き込まれて杉だらけにしてしまったのだろうが、S 町の農業は一体どうなっているのだろう。「きれいな水宣言」なんて云う町の標語が所々で掲げられているのを見るが、またバブル経済でも来るのなら、お金にならない農業は廃れてゴルフ場だらけにでもなるのが落ちではないのか。
今日の収穫は、帰宅後は新鮮で美味しい椎茸が鱈腹御馳走であったことだ。 |
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| 椎茸ハウスに入る |
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| ハウス内の1場面 |
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カブト幼虫39 頭がいるコンテナを開けてみたら、腐葉土の上で例の死にそうな幼虫がふにゃふにゃになって死んでいた。弱っていたので潜らずにその場で息絶えたようだ。取り出してみるとコメツキムシの幼虫が喰い入っていたので、気持ち悪くて外の堆肥の中へ投げ込んだ。可哀想だが土に戻ってくれ。
これでカブト幼虫の総数は1 頭減って177 頭である。過密飼育が心配なので少しずつ幼虫を移動する。この38 頭のコンテナに、54 頭いた衣装箱から7 頭移動した。これでコンテナは45 頭で、予想からしてこれで満杯打ち止めである。衣装箱は47 頭になった。もう一つコンテナが入ったらこの超過密衣装箱をなんとかしようと思う。
10月4日に予約していたコンテナが入荷したという連絡が入ったのでホーム・センターに取りに行った。100 円均一で鉈が見つからなかったから、ホーム・センターで鉈ならぬ小さい斧も購入した。意外に鉈は高価であり、斧の方が安かったからである。いよいよこれで冬場の材割採集デビューか ?! とんでもない。飼育用資材加工に使うだけ。趣味の範囲で今後も樹液採集以外では外灯廻りか。
折角家を出たので雨降りな日であるが、コンテナに使う資材を取りに山へ行った。山というかポイントU 田圃沿い雑木林の近くである。行ったついでにポイントのクヌギも見たが、もう樹液が出ているところはなく何も虫はいなかった。真昼間であるにも拘らず雨降りで薄暗く気温は23℃と低かった。晴れていてもう少し温かければコクワ位はいたんじゃないかな。
帰宅後は新しいコンテナを洗った後に設置した。いつも入れ物はどんな物でも最初に洗うことにしている。出荷前に工場内で生体にとって有害な薬が掛かっていないとも限らない。先に野外設置していたコンテナの真横に置いて並べることにした。裏の物置小屋の脇で、自家製堆肥がある所だ。なけなしの堆肥であるが、どんどん場所は狭まっている。当初は場所が狭いのでコンテナは積もうと思っていたが、蓋を開け閉めするのが面倒になるので並べることにした。ある程度の空間を確保しつつ下のコンテナを覗くのが面倒というのと、いつでもどちらのコンテナの蓋も開けられて中の様子が見られるが場所が狭いというのと、とても苦しい選択である。だが、生き物を飼う以上は、いつでも見られることが優先されるべきと考えた。庭はないよりあるだけでもマシでなので贅沢な悩みかもしれない。 |
昨日に続きカブト幼虫の飼育場整理をした。昨日入った2 つ目のコンテナに土10cm 、腐葉土適当、朽木適当を敷いて、一部のペットボトル飼育分と超過密飼育衣装箱から幼虫を移した。ペットボトル飼育のやつは10月1日に暴いたやつの一部で(衣装箱もある)、もう初齢幼虫はいなくなって、亜終齢が1 頭のみ以外全て初期の終齢であった。朽木は昼から水没させたので、作業は真っ暗な6 時頃迄掛かってしまった。趣味とはいえ、生き物を飼うのは相変わらず大変だ。
カブト幼虫の引越しを終えたところで、飼育状況の整理をする。野外飼育である2 つのコンテナ(860x450x450mm 127リットル) には、それぞれ正面から見て左から45 頭、40 頭(内24頭に赤カブトが混じる)となっている。
玄関から入ったところの通路にある2 つの衣装箱(D740xW400xH310) は、下から31 頭、25 頭(赤カブトの子) となっている。その廻りにある箱にはペットボトル飼育が入っていて、36 頭となっている。
カブト幼虫は全部で177 頭である。
プラ・ケース大は3 つとも私の部屋へ退避させた。下の黒は9月18日採集のノコギリ雄1 がまだ元気である。それとまだ見ぬ幼虫と雌1 頭分の屍骸 がある筈である。幼虫確認は亜終齢時期を狙って11 月中旬とする。
下の水色は、9月12日採集の千葉県産ヒラタのつがいであるが、採集時期が遅かったので産卵は来年の初夏であろう。
上の水色は、9月27日に我が家の一員となった神奈川県足柄産のF1 ヒラタ つがいである。8 月上旬羽化なので活動は来年の初夏であろう。10月2日の晩は蒸し暑かったので1 度だけ雌が活動するのを見た。飛翔しようとして何度かケース上蓋にぶつかっていたが、直ぐに潜ってしまった。
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裏庭物置小屋脇の堆肥とコンテナ |
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| 平成17年10月14日 ポイントMT092405 探索 飼育 カブト |
| 夜勤明け帰宅途中にポイントMT092405 田圃周囲にクヌギの大木数本 に寄った。ここは一旦林に入ると良質の腐葉土が辺り一帯に積もっており、カブト幼虫の餌集めには持って来いの場所である。古い森のようなので中は日差しが多くないが、所々にクヌギもあるので真夏は面白いかもしれない。道路に近い場所のクヌギは足元周囲が拓けていたり、根元を掘ったような跡があったりするのである程度の採集圧があるようだ。この時期なのにツクツクボウシとアブラゼミがまだ元気に鳴いていたのが印象深い。 |
| 平成17年10月16日 13時頃 ポイントYYK041206 探索 |
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| 樹液を出すハルニレ |
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懲りずに9月19日 の探索に続いて再々度のポイントYYK041206 訪問である。それ程広くない区域なので2 歳の息子を連れて目星い場所を見つけて散策でもしようかと思っていたが、家を出る時の声掛けに家族も同行することになった。
何となくの動物的勘が働いたようだ。前回までにポイントK のほぼ全域を車で走り廻っていたので、考えていた場所に行ってみたら予想通りの環境があった。もう走り廻る必要はなかった。しかし、その場所は極めて狭い区域ながらも予想を超えてかなり良い環境が残っていた。
ニレケヤキでクワガタが採れるという話は聞いていたが、この場所はニレケヤキ = アキニレ(秋楡) Ulmus parvifolia と云うよりも、ハルニレ(春楡) Ulmus davidiana var. japonica のポイントと云えるようだ。あちらこちらで捲れや洞を持った木があり、樹液痕も多数見られた。大木の立ち枯れや朽木が落ちている発生場所と思しき林にはクヌギもあり、5m 以上の高所で種は特定出来なかったが甲虫が樹液に付いていたようであった。
来夏の樹液採集が待ち遠しい。
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| 樹液痕のあるハルニレの洞 |
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前回カブト幼虫の世話をしてからまだ2 週間しか経っていないのだが、室内で飼っている容器はどれも糞が目立って来た。今日は仕事が休みなのでそれらに餌を追加してやった。野外コンテナ飼育分は、容量が大きいからなのかまだ腐葉土上に糞はないので其の儘。
餌の交換や追加時、幼虫が大きくなっているのを見るのはとても楽しみで、またそれが生き物の世話が大変な事を完全に忘れさせてくれているようだ。それよりも何よりも、世話が大変というか何というか、作業中は集中して他の事は考えないようになっているので、心が癒されるということだろうか。
大きくなるのも楽しみだが、手を掛けているので何だか愛着が湧いて来るようだ。成虫が樹液を舐めている時と同じようだが、大抵のカブト幼虫は、直接触られでもしない限り、相当な振動や刺激でないと平然として逃げる気配がない。これも成虫と同じだが、触られると全身を硬直させて少し起き上がったような姿勢になり、顋と6 本の脚を広げて威嚇の構えのようになる (成虫の場合は顋はない)。これがまた可愛い。そして暫くすると土に潜って逃げようとするのだが、この時かなりの頻度で脱糞して行く。所謂お漏らしである。よく目にする糞と比較すると湿り気のある瑞々しい糞が置かれて行くのである。
カブト幼虫の餌にもクヌギ粉砕マットを腐葉土に混ぜるのに使っていたので、クワガタ用のクヌギ粉砕マットが底を尽いてしまった。自宅近所のKobayashi さんの所へ行ってマットを買って来た。先日初めて行った時には店主がいてクワガタの話題を少し聞けたのだが、今日は店主は成田の店舗に行っているようで不在だった。代わりに店主のお母さん(多分)が相手をしてくれたが、私が頼んだマットを裏の倉庫から探して持って来るのに少々苦労していたようであった。しかし、自宅近くに専門店があるというのは心強い。この時期になると、もうホームセンターとかでは、マットなんか纏めて置いてるようなところは余りないんじゃないだろうか。
今晩は少し前から気になっていたクワガタをBidders オークションで落札した。2 回目の挑戦であった。1 回目はそれ程白熱した競り合いがあった訳でもなかったのだが、夜勤をやっている間にあっさり他の人に落札されてしまった。そのクワガタの名は・・・ジャジャ〜ン・・・アマミコクワガタ (原名亜種) Dorcus amamianus amamianus (Nomura, 1964) である。明後日には我が家へ来るだろうから、産卵木を水没させておいて飼育容器を用意しておこう。産卵は、勿論、来年の話。 |
Bidders オークションで落札したアマミコクワガタ (原名亜種) Dorcus amamianus amamianus (Nomura, 1964) が我が家に到着した。雄はオオクワ小歯型の顋を持ったコクワ、雌はオオクワの小型でやや細い個体そのまんまである。地元で自己採集出来ない種の飼育としては、記念すべき初の経験である。こうやっていつの間にかクワ貧乏になって行くのだろうか。
雌雄共に元気でちゃんとした写真を撮るのに苦労する程だ。だが、ヒラタの時もそうだったが(平成17年9月27日 飼育)、今年羽化の来年活動予定よろしく個体達なので、元気ながらも何気に力強さが感じられない。普通は威嚇の姿勢を執ったり脚を縮めて死んだ振りをしたりするのだろうが、今はどちらかと云うと逃げ腰で歩き廻るという感じである。ヒラタもアマミコクワも飼育ケースに入れるなりすぐさまマットに潜ってそれっきり来年までさようなら状態である。
まぁ、何でもいいが越冬に失敗しないで、来年ちゃんと子孫を沢山残して欲しい。アマミコクワについては、非常に好奇心をくすぐられているので、是非とも累代を成功させて心の欲求を満足させたいものだ。幸いアマミコクワは癖のあるDorcus amamianus の中でも一番飼い易い種だそうだ。季節になったら奄美大島に採集旅行にでも行きたい気分であるが、家族サービスも兼ねる必要があるので、もしあちらへ旅行に行くのなら観光目的で沖縄になることだろう。沖縄だったら獲物はリュウキュウコクワガタ (亜種) Dorcus amamianus nomurai Muzunuma, 1994 となる。主役は妻と子供で観光主体ね。観光。 |
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| アマミコクワガタ 雄 |
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| アマミコクワガタ 雌 |
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職場で廊下を歩いていると外の林で1 匹のツクツクボウシが鳴いているのが聞こえた。10 代の頃から蝉の鳴き始めと終わりの時期には意識を払いながら季節を感じていた。正確には夏の始めと終わりを蝉の活動時期で計っていた。今までは千葉市から九十九里にかけて蝉が終わる時期は遅くとも10 月中旬までであったのだが、今年はやけに遅い。否が応でも温暖化による異常気象を感じざるを得ない。
聞くところによると、日本最南端八重山諸島の与那国に棲息するヨナグニマルバネクワガタは数が激減し、絶滅危惧を来たしているようである。開発による棲息地そのものの減少もさることながら、林内の乾燥が進んで発生出来る樹洞が減っているのである。温暖化は北上するだけでなく、元々温暖な地域の乾燥化も引き起こしているということか。地球の砂漠面積が増えていることは10 年以上前から聞いているが、今は10 年前には見向きもしなかったことも考えるようになっている。今年になって再び虫と触れ合うようになったことで、最近は考えさせられることが多くなった。 |
9月18日採集のノコギリクワガタの雄はまだ相変わらずである。室温が22℃を超えていれば動いていて飼育ケース内の枯葉上を歩く音がするし、餌もよく食べている。野外では樹液を出している木はもう殆どないであろうに、天然の生活を続けていたとしたら今頃はどうしていただろう。
9 月中旬に見たのを最後にノコギリクワガタの雌はその後マット中で死んだようである。産卵が終わって9 月下旬に力尽きたのであれば、最後の卵が孵るのは10 月下旬の今頃であろうか。全て幼虫の状態で安全に捕獲したいので、ノコギリクワガタの飼育ケースを開けるのは11 月中旬にしようかと考えていた。しかし、もし、多産していた場合には、マットに出てくれればいいのだが、朽木が足らずに朽木内で共食いでもして個体数が減られては困ると考えた。そこで、今日はノコギリクワガタの飼育ケースを開けて幼虫を個別に瓶に移そうと思う。
飼育ケースをひっくり返すと、産卵木とマットはノコギリに合わせた湿り気多目の状態に保たれていたことが分かった。只、以前からマット上面や止まり木の状況からも分かっていたのだが、ダニや名前の分からない小さな虫、線虫、ミミズらも多数入っていた。産卵木の表面には産卵痕や食痕らしきものも何箇所も見られたので前回と違って今回は大いに期待が持てた。それ程古くなさそうなオガ屑であるから、まだクワガタの累代経験がない私にも直ぐに分かった。調べに調べて産卵セットを作り直した甲斐があったものである。そう考えながら作業を進めていた。腐葉土と一番下の土の間位にあった産卵木の下辺りで力尽きた雌の遺骸を見つけた(産卵御苦労さん)。その近くの産卵木の表面には産卵痕と、まだ孵っていない卵がポロリと1 つあった。
クヌギとコナラで3 本あった産卵木の割り出しを始めて驚いた。幼虫がいない。代わりにコメツキムシの幼虫(クワカブ幼虫の天敵で肉食) が何匹も出て来る。極小から気持ちの悪くなるような大物までどの産卵木にも入っていた。その光景はまるでコメツキムシを飼っていたかのようであった。コメツキムシを見つける度に奴等を次々とコンクリート上に投げた。数頭でもいいから見つからないかと探したが、結局産卵木の中で見つけることは出来なかった。
唖然として途方に暮れ、怒りと伴に半ば捨鉢気分となっていた。ノコギリだからマットの中にいないかと、マットも探したのだが、意外な所で生き残り幼虫を発見した。最下層に詰めてあった土の中で亜終齢と初齢の各1 頭ずつを捕獲した。何故に土の中にいたのかということは、余りにも悲しいのでこの際考えないことにする。とにかくノコ幼虫が少しでも生き残っていてくれたので、それだけでも嬉しかった。
自分で拾って来て水没させないで仕込んだ産卵木があったので、これからコメツキムシが湧いたのではないかと考えられる。大失敗。それから半日〜一晩水没させただけでは、コメツキムシ駆除は駄目かもしれない。よく言われているお湯攻撃、電子レンジ攻撃、ビニール袋に入れてホカロンの温熱酸欠攻撃が必須かもしれない。特に野外から自分で調達した資材については注意せねば。
■今日の収穫
ノコギリクワガタ 孵りそうもない卵 1
ノコギリクワガタ 幼虫 2 |
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| ノコギリクワガタ 雄 |
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| ノコギリクワガタ 雌の屍骸(写真右) |
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| ノコギリクワガタ 亜終齢幼虫 |
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| 平成17年11月2日 ポイントYU090705他 探索 |
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| 脱輪して車が斜め |
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ポイントYM090706 ジャングル・クヌギには雰囲気の良い2 本のクヌギ大木があるのだが、今のところカブトしか見ていないので専ら飼育資材採取専用場所となっていた。しかし、遠目でしか確認出来ないのだが、背が高く広大な藪で阻まれた奥の開けた場所にクヌギ並木が見えていて気になっている所でもあった。一度、まだ9 月の暑い中、藪を掻き分けて近づこうとしたのだが、藪の途中で大きく段差のある場所が幾つかあって已む無く断念していた。新兵器の地図を元に、その山の裏側からクヌギ並木へ到達出来る可能性を見出したので、この難攻不落と思われた藪要塞の撃破に挑むことにした。
地図を元に山の裏側へ廻るとよくある田圃に小さい池にと、ちょっとした里山の風景となっていた。植林された杉ばかりだが、目の前の林の頂上付近に猛禽類らしき鳥が堂々と止まっていた。こんな光景を見ると、この周辺の環境に少しは期待を抱いてしてしまう。少し歩いて奥に進むと、ちょっとしたコナラとクヌギが目に入る。なかなか良い雰囲気だ。だが、目的のクヌギ並木の方向へと続くであろう場所には、また藪が聳えている。やはり、難攻不落の藪要塞は只者ではない。但し今度の裏藪は表の藪とは比べ物にならない小物と考えられた。あのクヌギ並木に辿り着ける保障はない等と、あれこれ少し考えて藪漕ぎをすることに決めた。草と蔓と蜘蛛の巣を掻き分けて段差と山を登ること10分程度か、やっと目的のクヌギ並木に辿り着いた。ところが、近くに来てみたら思った程はクヌギがある訳ではなく、並木にはコナラも数本混ざっていた。ただ1 本だけは洞を数個、その一つは大きく樹液痕もある有望なクヌギがあった。日当たりも悪くない。来夏の樹液採集に期待大である。
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新兵器の地図を元にポイントYU090705 田圃沿い雑木林に更に裏山雑木林がある可能性が考えられた。今日はまだ時間があるのでここも探索することにした。車を進めて山を越えると予想通りブナ科の広葉樹林が広がっていた。環境があれば野鳥も沢山いる。詰まり昆虫も沢山いるということである。日当たりの良い場所にクヌギもちらほら混ざっており、なかなか良い場所である。藪を掻き分けて登って見た訳ではないが、車内からは樹洞が確認されていないのが少々残念である。しかし、もし、見え難い場所に洞があろうものなら、この場所ならかなり有望と期待する場所であった。
そうこう考えながらのろのろ車で細い田舎道を進んで小湾曲に差し掛かったところで、突然、車体が傾いたので慌てて車を止めた。どうやら左前輪が舗装部分から落ちたようであった。「ここは冷静に冷静に」と心の中で呟きながら、車の設定を2駆から4駆に切り替えた。車を後退させようとするが車輪が空回りして車は微動だにしない。「押して駄目なら引いてみよ」である。それなら今度は車を前進である。が、あっさり車の片側丸ごと脱輪してしまった。さっきより空回りして車体はビクともせず、片側丸ごと足回りが舗装部分の角に乗っかって、まるで自力脱出は無理のような状態になってしまった。
ここは山奥である。相手に正確な居場所を伝えることは不可能なので、助けを求めるにしても先ずは車を置いて大通りまで歩くしかない。私は携帯電話を持っていない。取り敢えず妻に来て貰おうと、近くの民家で電話を借りたが不在。4 時過ぎなので恐らく買物に出ているのだろう。電話を貸してくれた農家の方に礼を言って去ると、その後はとにかく何キロも歩いた。大通りに出るまでに妻は帰宅しているだろう。歩く。歩く。歩く。・・・略・・・。
少しずつ足場を固めていって、結局自力脱出することに成功した。時間は脱輪してから丁度6 時間後で夜の10 時を回っていた。
疲れ切った一日であった。こういう時こそこんな事に付き合ってくれた家族に心から感謝したい。
追伸・・・全然懲りていないことは言うまでもない。時期は過ぎていてもポイント探しは続けるであろう。来年こそはやるぞ〜! |
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| ベランダの越冬クワガタ |
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| オオクワ終齢幼虫 |
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季刊誌 BE-KUWA No. 16 (2005年8月23日発売 定価1380円(税込)) をむし社に直接電話して注文した。今号の内容は「世界のオオクワガタ大特集!! 」である。前号BE-KUWA No. 15 「日本のヒラタクワガタ大特集!!」も欲しかったのだが、残念ながら売り切れだった。担当者がとても丁寧で印象が良かった。季刊誌なので次号は今月下旬発売予定である。どんな特集であろうか。
ヒラタで唯一活動していた千葉県産の雄であるが、10 月下旬頃から餌を食べる日と出て来ない日があったのだが、11 月に入ってからは1 度も顔を見せなくなった。この機会に今年の越冬部隊はベランダに出すことにした。部隊編成は、千葉県産ヒラタつがい、神奈川県足柄産ヒラタつがい、アマミコクワつがいの3 部隊である。来春までしっかり眠ってくれ!
カブト幼虫飼育用に取っておいたペットボトルがここで活躍した。捨てないでいて良かった。ベランダなので大雨時の浸水が怖いから、水を入れて重みのあるペットボトルを足場として並べた上に飼育容器を積んだ。その上から防水の為に塗装したダンボールを被せて、更に強風時に飛ばされないように周りをペットボトルで抑え付けた。中の飼育容器の蓋には、乾燥防止のビニールを空気穴を確保して噛ませてある。これで万全か。当然直射日光には当たらない場所で風通しも悪くない。但し元々日当たりの良い場所なので、他の外の場所と比べると日中の温度が他よりも1 〜2 ℃高目なのが気掛りではある。廊下が一番良いんだが人間様第一なので仕方がない。餌がなくて死なれるのが厭なので、来年の2 月下旬とか早い時期に部屋に戻そう。
Bidders オークションで落札したオオクワ幼虫10 頭 Dorcus hopei binodulosus Waterhouse, 1874 が11 月3 日に我が家へ来た。千葉県横芝産 F2 ということなので、この子らの爺ちゃん婆ちゃんの古里へ帰郷したことになる ( 勿論この産地で探していた ) 。孵化日は8 月下旬から9 月下旬までであるが、8 月下旬孵化の幼虫はもう終齢になっていて随分と大きく感じた。
オオクワ関連では巷で良く聞く「極太」、「大型個体作出」とか「美形」なんていう標語への欲望とはまだ無縁であるから、取り敢えずは無事に成虫に孵すことを先決に考えよう。費用と手間も考えて、菌糸瓶飼育ではなく醗酵マット飼育とする。5 日の今日の内に全部700cc 瓶と900cc 透明ボトルに移した。醗酵マットは9 月中に衣装箱で作っておいた物。オオクワなので水分は少な目。置き場所は暖かめの室内とし、私の部屋のまだ生きてるノコギリ雄容器の脇。皆無事に成虫になってくれ。 |
前回の餌換えから1 箇月強経っており、腐葉土上が糞だらけになっているので、ペットボトル飼育分のカブト幼虫を捌いた。1 本当たり2 頭なので、18 本で36 頭である。昨日から餌にする朽木を水没させておいたのだが、糞とまだ使える餌を篩で分けるので、作業は1 時半から始めて6 時迄掛かってしまった。篩に掛けた餌の半分は糞になっていた。4 時半位から外は暗いので作業は疲れた。カブト幼虫の成長は越冬に入る12 月迄が勝負とみているので、ペットボトル飼育分の今年の餌交換はこれで最後かもしれない。大分大きいのばかりであるが、9 月孵化の幼虫はまだまだと云う感じである。こういう幼虫は、蛹化前の春先で挽回するのであろうか。全体的に見て、気温が下がって来たせいか、前回の餌交換の時程成長の早さは感じられなかった。
1 頭減って35 頭になっていた。これでカブト幼虫は全部で176 頭である。 |
| 平成17年11月17日 飼育 アマミコクワ その他 |
10月26日 (飼育日記) に続きBidders オークションを通してアマミコクワガタ (原名亜種) Dorcus amamianus amamianus (Nomura, 1964) つがいを入手した。11月15日には自宅に到着していたのだが、飼育容器は仕事が休みである今日に用意することにした。
このつがいは平成16年12月羽化F4 ということであるから、羽化後もう直ぐ1年である。半年以上経っているので繁殖には雌雄共に十分成熟しているのであろうが、まだ後食を開始していないとのことである。夏の時点で羽化後半年以上経っているのに、後食を始める前に越冬時期になってしまったようだ。とても不可解である。
しかし、実物を見ると雌雄ともに元気で、飼育容器に入れると雄は写真を撮る間もなくマット中に潜ってしまった。暫く威嚇の姿勢を執っていた雌のみ写真に収められた。この分なら来年は繁殖に貢献してくれるだろう。後食に関する心配は杞憂に終わってくれることを祈っている。
先日の餌換え時にカブト幼虫の餌用に取っておいた朽木内でコクワ幼虫を見つけていたので、今日はその幼虫を朽木から割り出して醗酵マットを詰めた瓶に移すことにした。カブト幼虫に喰わせようとする朽木は、クワガタの産卵木には使う気にならない細い物や土に帰る寸前のボロボロに朽ちた物が多いのだが、たまたま水没させる前に細目の朽木を割っていた時に見つけた幼虫だ。朽木を扱っていてコメツキムシやカミキリムシの幼虫はよく見るのだが、案外気付かないだけでクワガタの幼虫も水没させて殺しているのかもしれない。
10月29日 飼育日記中でノコギリクワガタの産卵セットに使っていたマットからコメツキムシの幼虫がまた沢山出て来た。アマミコクワの飼育容器に使おうと、マットを広げて確認していた時のことである。先入観であろうが、肉食昆虫の風貌はどことなく攻撃的な気色悪さに溢れているような気がしてならない。気持ち悪いのもあるが、噛まれそうな気がして手で触れることも憚られる。地面に置くと真直ぐに伸びた儘短い脚を使って歩き始め、捕まえようとすると体を激しくくねらせて大暴れする。くねっている時の気持ち悪さは言葉では言い表せない。どこをとっても気持ち悪い。しかも愛ペットの幼虫を喰い尽す憎き敵である。
私が判決を言い渡す。お前らは死刑だ〜!
この後、用意した産卵木とマットは電子レンジで加熱したことは言うまでもない。10月29日 飼育日記 ノコギリクワガタの産卵大失敗の教訓から、飼育環境を組む前には必ず電子レンジを使うようにしている。
以下はクワカブ幼虫の天敵に成り得るコメツキムシのあらまし。写真の幼虫は下2 例のどちらであろうか。
コメツキムシ科 Elateridae
ヒゲコメツキ Pectocera fortunei ※(参考)
大きさ: 24-30mm
時 期: 5-7月
分 布: 北海道、本州、四国、九州
特 徴:
光沢のある赤褐色で、黄白色の細かい紋をもつ大型のコメツキムシ。オスは、くし状の立派な触角を持つ。メスの触角は鋸歯状。樹木の葉上にいて、昆虫などの小動物を捕食する。
幼虫は、腐葉土中や朽ち木の中にいる。
コメツキ亜科 Elaterinae
オオナガコメツキ Elater sieboldi ※(参考)
大きさ: 24mm前後
時 期: 5-8月
分 布: 北海道、本州、四国、九州、沖縄
特 徴:
暗褐色で細長く、腹端が尖った大きなコメツキムシ。背面は細かい褐色毛でおおわれている。
雑木林の樹液でよく見られる。幼虫は朽木の中でほかの昆虫の幼虫などを食べて育つ。
■今日の収穫
コクワガタ 幼虫 1
※(参考)
昆虫エクスプローラ
http://www.insects.jp/ |
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| アマミコクワガタ 雌 |
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| コクワガタ亜終齢幼虫 |
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| コメツキムシの幼虫 |
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最後の1匹となっていたノコギリクワガタの雄がとうとう死んだ。気温の低下と伴に数日前から摂食行動以外は動かずにじっとしていることが多くなっていた。特にここのところ2〜3日間は室温が最高でも20℃未満になっていて摂食している様子もなかった。触ると威嚇するような姿勢になるので、気温の低下による動作減少で食餌も少なくて済んでいるのかと考えていた。しかし、そうではなく加齢と環境の変化で弱りきってしまっていたようだ。まるで電池が切れて静止した玩具のように、いつもと変わらない姿勢の儘で死んでいた。野生で暮らしていたよりは、1 ヶ月以上は長生きしたのではないだろうか。
カブトムシは死ぬ前に符節が取れたり、脚が動かなくなって弱って行くのが目に見えるのに対し、ノコギリクワガタの場合は、見た目は遣れておらずに元気に見えても、時期が来ると突然動かなくなって死ぬような感じである。
これで、越冬組のDorcus 属クワガタ以外は、今年の我が家のクワカブ成虫は全て死滅した。 |
| 平成17年11月19日 ポイントMT111905 探索 |
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| コナラの樹液に付くオオスズメバチ |
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夜勤の仕事帰りに新規開拓中のポイントMT111905 墓場のスーパー・コナラ群に寄ってみた。樹液を多量に出しているコナラの大木を含んでいてそこそこの木が多い雑木林であるので、私の心の中で「スーパー・コナラ群」と呼ぶことにしている。今年の秋から開拓している場所なので、夏場にどのようなクワガタが棲んでいるのかまだ分からないのだが、来年に非常に期待している場所である。林全体で日当たりが良くてどの木からも樹液が出そうであり、また、私が中学生の時に大型ヒラタを捕っていた場所の雰囲気に頗る良く似ているのである。洞や捲れも自然な雰囲気で沢山残っているし、足場になるところにはヒトが入った形跡が見られないので、私以外に採集者はいないようである。墓場であるので、夜間頻りに多くの採集者で溢れているとしたら驚きでもある(笑)。林には奥行きもあるので、あわよくばオオクワがいないものかと胸を膨らませている。
目的の獲物がいるとしたら恐らく御神木となるであろう樹液噴出コナラ大木を眺めていると、どこからともなくオオスズメバチが飛んで来て樹液に付いた。普通より腹部が大きい個体のようなので、越冬を前に移動中の女王蜂であろうか。オオスズメバチは特に日本の四季に適応しているとは云われているが、それにしても12月近くになっても樹液に付いているとは全く驚きである。温暖化の進行を目の当たりにしているようで、全く深刻な話である。
聞くところによると、越冬中のヒラタの中には暖かい日には真冬でも樹液を舐めに出て来る個体もあるらしいので、こういう季節外れの樹液噴出コナラもまんざら捨てたもんじゃないのであろう。 |
| 平成17年11月23日 ポイントNS031306他 探索 |
夏が終わっても来年に向けて直向にポイント開拓を続けている。一時は進学と就職で地元を10年近く離れていたが、諸事情があってUターンした我が古里への思いが強く、九十九里平野の二次林と雑木林の制覇という壮大な野望を掲げて(笑)、ポイント開拓を進めている。
九十九里平野は古代には海の底であったのが、海岸線の後退によって出現した平地である。全長60km 弱の弓状の平らな場所で構成され、北総台地との境辺りから平野から見たら山のように盛り上がった土地となっている。
砂丘列は集落や交通路に利用され、面積の大半を水田が占有しているが、内陸へ向かって畑地が増えて,野菜・花などの園芸作物や米などが栽培されている。
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九十九里浜
九十九里浜は、南東の太東岬から北東の刑部岬まで約58kmの美しい弓形を描いた砂浜海岸である。
九十九里浜沖は、北に向かって流れる暖流「黒しお」と、南に向かって流れる寒流「親しお」がぶつかり合うため、魚の種類や量が多く、良い漁場である。
この地域は、黒潮に乗ってきた人々の漁業や醸造技術など文化の流れにも大きく影響を受けている。
今からおよそ5000年前から隆起運動によって成東、東金市の洪積台地の東縁より浅い海底の上昇が始まり、現在の九十九里平野ができた。現在もその動きが続いている。
※「九十九里町いわし博物館」から引用 |
クワカブ・ポイントが残っている場所を大まかに説明するとすると、平らな水田地帯では、それ程広くない林が、主に小さい河川沿いで所々に残っているという感じである。そして、雑木林を求めて行ってみると、いつも必ず目にする光景がこの写真のような場面である。僅かにやっと残っている雑木林は、どこもかしこも見事に新興宅地に侵食されており、その息の根が止まるのはそう遠くない将来であることをひしひしと予感させてくれるのである。
内陸山側の方は宅地化はやや緩やかであるのだが、代わりにゴルフ場の乱立による山の消滅が激しい。ゴルフ場が1つ出来ると10箇所程度の山が無くなるような感じである。千葉県を地図で俯瞰するのが怖くなってしまう。
地元を離れるまでは千葉県は完全に田舎だと思っていたのだが、ここのところ20 年程の間に人為の開発により、爆発的に緑が失われた。この理由は「平成17年10月8日 12時 探索」のところで述べたことであろう。千葉県は田舎であるが、田舎ではないという中途半端な状態になってしまった。
因みに、私の地元である大網白里町の人口は、私が幼少の時と比べて約2 倍に増加している。町の予想通りになるとしたら、今後更に人口は増加して今の1.5 倍、詰まり私の幼少の頃の約3倍となるらしい。宅地だらけになる筈だ。
もし、自然とヒトが共存していると仮定するなら、自然にとってヒト程怖くて最大の敵はないであろう。自然は悉く消え失せてヒトだらけになってしまうのだから。そんなことを考えいたら、共存という意味さえ、虚しく思えて来る。ヒトと自然の共存はありえないとさえ思えて来る。もし、共存を考えるのなら、完全に分離した区域を設けるしかないであろう。
果たして地元でまたオオクワを捕ることがあるのであろうか。現在開拓中のポイントでの採集を来年に期待したい。そして、地元のオオクワとヒラタが絶滅する前に累代に成功させておきたいと考えている。 |
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| 消え行く雑木林 |
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「平成17年11月5日 飼育、雑記 オオクワその他」の記事で記していた11月3日に我が家に来た千葉県横芝産 F2 であるが、10 頭中1 頭だけ瓶壁外側から活動しているのが全く見えていなかった。我が家へ来た時は期待の持てる一番大きな終齢幼虫であったし、1ヶ月以上経ったので飼育場所の関係もあるので、生死を確かめる為に容器を暴くことにした。
押し詰められて固まったマットを少しずつ穿ってみると、掘り進んでなさそうな坑道が容器の中間辺りからあり、中で生きている幼虫が見えるのを確認出来て大変喜んだ。ところが、幼虫を取り出してみると成長しているどころか小さくなっているではないか! 尾部は黄色身掛かったゼリーのように透き通っていて、全体的に縮んで皺が増えている感じである。終齢幼虫の大きな頭部がとても虚しく見える。よく見ると頭部の脇が少し不自然に凹んでいる。圧迫されるような刺激を受けたことはない筈なので、栄養不良による組織の萎縮が起こったのが原因ではないかと考えられる。どうやら1 ヶ月間全然食べていなかったようだ! この個体にとってはかなり危機的状況である。
動きは思ったよりは悪くないので病気ではなさそうだ。マットが合わないのだろうか ? 温度環境もマットも他の9 頭と全く同じである。我が家に来た時に終齢だったのは他にもう1 頭いたが、そちらは問題なく成長している。確か加齢が高い程、餌環境の変化に対応出来ない場合があると言われている。また、他の初期段階の幼虫より終齢幼虫の方が餌の適応範囲が広いと一般には言われていたと思うが、それはマット粒子の大きさに関してであったようだ。一体どうしたのだろうか ? 容器に投入した時には問題なく潜っていたし、所謂暴れるという行為(拒絶ではなく新環境を整える行為の場合もあり ) もなかったのだが、マットが変わったことに拒絶反応を示して拒食状態になったのかもしれない。何れにしても他の個体よりも環境適応能力は低いので、寿命の観点から見れば短命の因子を持っている個体と言えるのかもしれない。
取り敢えず弱ってしまった物は今更どうにもならないので、我が家に来た時に一緒に入っていたマットをもう一度混ぜて、マットを詰め直した容器にこの幼虫を再投入した。小型個体になっても良いからどうにか生き長らえて欲しいものだ。
教訓としては、幼虫の環境を変える場合は、出来れば加齢が進んでいない個体を選んだ方が良いのかもしれない。この点、今回のオオクワ幼虫はインターネット・オークションでの売買であったのだが、売主との交渉で加齢の進んでいない個体だけにするのも可能であったと考えられる。 |
| 平成17年12月10日 14時 ポイントHS090705 採集 |
秋に蛾類の芋虫にクヌギ落ち葉を食い荒らされたこともあってか、自家製堆肥が見る見る痩せて来たのでクヌギ落ち葉拾いに近所のHS090705 住宅地内の雑木林に行くことにした。交雑実験向けにコクワ雌の未交尾個体も来年の夏までには何頭か欲しいので、幼虫を求めて材割り採集もしようと思った。
12月に入ってからというもの最高気温は15℃にも満たない日が続いている。因みに今日の野外最高気温は10℃であったと思う。クヌギの葉は完全に落ちているし、コナラもやっと色づき始めている。林内の足元で茂っていた下草も枯れたので、林の奥迄見通しが良くなった。お陰で隠れていた倒木や立ち枯れもよく見えるので、コクワの幼虫なら直ぐに見つかりそうだ。
今年の初夏にカブトを観察していて、足元にあった拾える程の小さな倒木で偶然コクワ幼虫を3頭見つけていたのだが、その倒木はもう土に帰りかけていてボロボロになっていた。恐らく、あのコクワは生きていれば今秋には新成虫として樹液に付いたか、そのまま土か近くの朽木に潜って来年の活動時期を待っているのだろう。
近くにあったコナラの倒木を手斧で削ってみたが、朽ち方がどうもクワガタ向きではないようだったので、少し離れた倒木に移動してみた。湿気が高く白く良く朽ちている。直ぐに食痕がみつかり、食痕に沿って注意深く削ると1 頭また1 頭とコクワ幼虫が出て来た。その倒木は根元数10cmから途中で折れて土には着いていなかったことと、何よりも幼虫の頭部の色は薄橙であり、顋は先端まで直線的であるのでコクワガタであると断定した。材は湿気が高いし、まさかここでは成虫の棲息も確認出来ていないので、絶対にオオクワではない(笑)。どの幼虫も腹部には余り食物が溜まっていないようで、薄黄色ゼリーの様に透き通る感じであるから、グリセリンを溜め込むことにより不凍液化してほぼ越冬状態となっていたようである。
虫愛好家としては幼虫の雌雄の判別をつける程まだ達者ではないし、コクワなら餌の量も場所も取らないので、取り敢えず全て持ち帰ることにした。材割採集は気が進まず後ろめたい気分になるので、約1 時間で程々に止めることにしてクヌギの落ち葉拾いに切り替えた。
■今日の収穫
コクワ初齢幼虫 1(持ち帰り)
コクワ終齢幼虫 2(持ち帰り) |
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| コナラ倒木にいたコクワ終齢幼虫 |
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| コクワ終齢幼虫の頭部正面 |
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| 不凍液化したコクワ終齢幼虫 |
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また新種を仕入れてしまった。真冬だというのに飼育種がどんどん増えている。お馴染みBidders オークションで西表島祖納岳産 F1のサキシマヒラタクワガタ Dorcus titanus sakishimanus (Nomura, 1964) をつがいで入手した。雄は今年11月10日羽化の64mm、雌は9月30日羽化の31mm で、雌のみ後食を開始しているとのことである。もう2〜3 ヶ月もするとこのつがいを繁殖に使えるだろう。
サキシマヒラタの産地は大きくは与那国島、石垣島、西表島と三ヶ所あるのだが、飼育する個体の産地は西表島に拘った。と言うのは、将来昆虫採集目的で離島に出向くなら、西表島と決めているからである。日本に於ける幻のクワガタと言われている、リュウキュウコクワガタ亜種のヤエヤマコクワガタ Dorcus amamianus yaeyamaensis (Hori, 1991) を採集したいという野望を抱いているのである。その時には、きっと西表島産サキシマヒラタは二次的に採集されるだろうから、累代している場合、聞こえは悪いが、そこで余剰個体を放虫出来るし、野外個体の採集で血の入れ替えも出来ると考えている。サキシマヒラタは飼育が容易で多産でもあるから、これは重要なことだ。
サキシマヒラタは日本のヒラタの中では、顋を含めた体長ではツシマヒラタに僅かに譲るのだが、重さでは最大を誇る。野生で採集された最大個体は79.1mm、飼育ではなんと84.2mm というのがある。オオクワよりデカイということだ。サキシマ日本一! 凄い!サキシマヒラタ! ヒラタ万歳! titanus 万歳! サキシマ万歳!
サキシマヒラタは格好良い。我が家のサキシマヒラタは64mm であるが、それでも久し振りにこんなに大きなクワガタを手にして些か感激している。中学生の頃、何度か本土ヒラタに指を挟まれて出血して指に穴が開いたが、絶対にこんなに大きなクワガタに挟まれるのだけは御免だと思う。くれぐれも気をつけよう。
分子系統分類(ミトコンドリアDNA や16sリボゾームRNA で調べた系統分類) では、サキシマヒラタはヒラタ亜種の中でも本土ヒラタに最も近い。現地では冬でも活動しているようで、更に夏場は昼夜を問わないらしい。それでも寿命は成虫で1〜2 年ということなので長生きする方であろう。恐らく、現地での冬の生態は秋口の本土ヒラタに似ているのだろう。寒い時期は気温が高目の時に洞や捲れから出て来て摂食するといった感じか。
Dorcus らしく越冬するようだが、我が家では南西諸島での生態を再現すべく温室飼育にしようと思う。温室と言っても、机の脚部分にダンボールを張って、熱帯魚飼育用サーモスタットと加温器、及び電気あんかを使った簡易な自家製ハリボテ温室である。ここで各種クワガタ幼虫達と一緒に飼うことにしよう。
早くも雌雄を同居させているが、春までに雌が挟み殺されなければ沢山のサキシマヒラタの幼虫と対面出来るだろうと今から楽しみにしている。交尾が確認出来たら雄は隔離する予定である。しかしながら、飼育中の本土ヒラタとの交雑事故と脱走には十分に注意しようと思う。 |
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| サキシマヒラタクワガタ 雄 |
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| サキシマヒラタクワガタ 雌 |
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| サキシマヒラタが来るまでアマミコクワ1 つがいを2 週間程度簡易温室内に置いたのだが、温室に入れて2日後と更に数日後の2 回だけ雄が出て来て飼育容器の壁に張り付いていただけだった。その2 回とも餌を入れたり、マットに加水をしようとすると直ぐに樹皮下に潜って行ってしまった。摂食した様子はなかったし、その後は一度も見ていないので完全に越冬状態となったようだ。温室の温度は22 〜27℃に設定されている。アマミコクワは早く繁殖させたいのだが体内時計がしっかりしているようで冬場は駄目なようなので、サキシマヒラタと入れ替えることにした。 |
12月15日に我が家の一員となったサキシマヒラタであるが、来た翌々日の17日、及び18日に雌がゼリーを食べているのを観察した。19日の朝と正午過ぎでは雄がゼリーを食べていた。本日は夕方に仕事から帰宅して飼育容器を覗いてみたが、ゼリーにいる個体は見られなかった。ゼリーはそれなりに減っているし、蓋を開けてマットに加水する時に、ゼリーの直ぐ下の方に坑道が開いていて底で雄の顋が見えていたので、今日も食べていたに違いない。
飼育容器は簡易温室に入っていてダンボールで囲われているので普段は暗闇の中である。雄も雌もダンボールが開けられると観察者を察知するのか数秒でマットに潜ってしまう。或いはダンボールが外されたことにより突然光が差し込むというのが一番の刺激であろう。冬場の温室であるので保温の為にダンボールを外しておく訳にはいかない。じっくり観察したいのであるが、冬場は我慢するしかなさそうだ。
気になるのは、雌雄一緒に餌場にいるのをまだ目撃していないことだ。もう餌場で両者がかちあったことがあるだろうが、互いに相手を気に入ったであろうか。まだ交尾するまでもなく、どちらかが躊躇って近寄らないのであろうか。念の為マット加水時に飼育容器内を見回してみたが、雌の屍骸はないので雄の雌殺しという最悪の事態は起こっていない。交尾が確認出来るか、餌場で雌雄一緒に目撃するようになったら、ある程度産卵してくれるまで雄は隔離しようと思う。 |
平成17年12月9日の飼育記で触れた拒食で縮んでいたオオクワ幼虫であるが、今日の夕方に仕事から帰宅してみると、頭部から尾部まで隈なく全体が黒ずんで死んでいた。右後頭部の凹みの大きさに変化はなかった。
昨日の晩はいつもよりやや色が濃いような印象だったのだが、まだ動いているのが瓶の壁越しに見えていた。いよいよかと、どうにか救う方法がないものかと、インターネットの掲示板に助けを求めようかなどと考えていたが、いつの間にか寝てしまった。あれから殆ど毎日観察していたのだが、体の向きを変えるだけで坑道を広げて移動したり摂食するといった様子はなかった。瓶に再投入した時に少し潜って定着した場所でずっと過していた。前回も述べたが食べずに成長も止まって組織の萎縮が始まっていたようだ。拒食による衰弱が原因で病気になったのか、病気が先でその症状として拒食になったのかは、人様と違って科学的検査を施す訳でもないので診断は難しい。只、それまで順調に成長していたようなので、マット交換が不調の引き金になったことは確かである。
事によったら極小個体で羽化も在り得るかと僅かな望みも無くは無かったが、近い将来死ぬ確率が高いであろう生命を眺め続けるというのも気分の良いものではなかった。とても残念であるが仕方のないことだ。明日は我が家の裏庭の定位置にある虫を葬る場所に埋めることにしよう。 |
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