シベリア超特急3レポート

 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭。
 シベ超3のために万全を期して、2月17日・AM4:00に札幌を出発。
 メンバーは私・九剣氏・てえつう氏・アイアンポーク氏・たくたく氏の5名。
 そして現地でMJ大尽氏・順順夫人が合流となる。
 私の車とアイアンポーク氏の車は、早朝だけに混雑のない国道274号線を存外スムーズに進んでいく。心配されていたアイスバーンも少なく、スローペースだったので時間は少々かかったもののつつがなく運転を終え、夕張に到着する。
 市役所の駐車場を確保し、仮眠・談話の可能な『みんなの家(夕張青年婦人文化会館を使用)』へ。
 カンパ制で購入する夜食等が置かれたみんなの家は、カーペットの床に雑魚寝ができる。フェリーの2等船室を思わせるが、最悪車中での仮眠を覚悟した一行には実にありがたく。
 持参したおやつ等を展開し、上映までの時間を過ごす。

 夕張市民会館でMJ大尽夫妻と合流し入場。
 シベ超3のポスター前で写真撮影などして、後は席についてワクワクしつつ上映を待つ。

 上映の前に、水野晴郎御大・そして佐伯大尉役の某氏・三田佳子さんの挨拶。
 某氏のトークはくどいと言われかねない一歩手前。だが、一睡もせずに運転をした当方の下がりかけたテンションをあげるには丁度良く。
 御大はただもうご満悦度を高めて今回も様々な映画へのオマージュがあったことを告げる。
 三田さんは監督の急な要請で主演となり、いろいろと監督の無茶な注文があったことを語っていた。
 大勢のシベ超ファンが疑問に思うように、一体御大にどんな弱味を握られ、もといどんな事情で復帰の仕事の一つにこの映画を選んだのは分からずじまいだ。

 さて、肝心のシベリア超特急3。
 いつも通りのノンストップサスペンスコメディ……ではないように思えた。
 今回は映画冒頭で『この映画ではあることが云々』と断られていないので、ついつい全部話してしまいそうになるが、一見したところ1・2と比べて格段にまともな映画になっている、もとい手堅い作りだ。
 御大が自分なりの山下奉文像をほぼ完成させたように見えたのは、喜ばしいのか寂しいのか。その辺は識者の判断にゆだねることにする。
 映画の印象は私がどうこう語るより、1の完全版や2の上映時のように観客が爆笑の連続ではなかった、と言うことを伝えたほうが早いだろう。

 しかし。

 やっぱり『シベリア超特急』だ。
 時代劇で少し間をおいて悪役が斬られたことに気づくがごとく、素っ頓狂な演出・妙に説明的な脇役などの、相変わらずのギミックがちりばめられていたのを帰りの車中で思い出した。
 御大の棒読み度が下がっていたり、主演二人の台詞回しが怪しくなかったり、脚本が以前のように珍妙、もとい変化に富んだものではなかったりでつい真面目に付き合ってしまったが。
 自作のオマージュが色濃くなった面も含めて、ネタは多い。
 某ドクターの『頭の良くなるパーティー服(ジョー・ゲン命名)』、進化したロープ投げなど。
 二度は見ないと今回のMikeイリュージョンは完全には理解し得ないだろう。
 と言うことで、心を躍らせて秋頃と推測される全国公開を待つことにする。

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